過去最大の台風14号が接近中の3連休ですが、関東は前半は影響無さそうなので、先月末に解除となった福島県の（※）帰還困難区域周辺に行ってみることにしました。<br /><br />福島県は東北各県の東日本大震災の被害だけでなく、福島第一原発の影響を受けた唯一の県、その中の双葉町は11年前の原発事故で町の全域に避難指示が出され、約7000人の住民が避難を余儀なくされましたが、2022年8月30日に帰還困難区域の一部が避難指示解除となりました。<br /><br />解除後は、この地を訪問した状況がブログやYouTubeにも数多くアップされています。<br />jh2fxvも過去に被災地を何度も訪れ、旅行記アップしていますが、帰還困難地域周辺への訪問は初めてとなります。<br /><br />（※）帰還困難地域（きかんこんなんくいき）<br />原子力発電所の事故による放射線量が高いため、帰宅まで数年以上必要とされる区域、被災後5年が経過したものの年間積算線量が20ｍSｖ（ミリシーベルト）を下回らない区域のことです。

2022 帰還困難区域の現状《①岸田総理訪問とブッキングした双葉駅周辺のFUTABA Art District巡り》

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2022/09/17 - 2022/09/18

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2022/09/17

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過去最大の台風14号が接近中の3連休ですが、関東は前半は影響無さそうなので、先月末に解除となった福島県の（※）帰還困難区域周辺に行ってみることにしました。

福島県は東北各県の東日本大震災の被害だけでなく、福島第一原発の影響を受けた唯一の県、その中の双葉町は11年前の原発事故で町の全域に避難指示が出され、約7000人の住民が避難を余儀なくされましたが、2022年8月30日に帰還困難区域の一部が避難指示解除となりました。

解除後は、この地を訪問した状況がブログやYouTubeにも数多くアップされています。
jh2fxvも過去に被災地を何度も訪れ、旅行記アップしていますが、帰還困難地域周辺への訪問は初めてとなります。

（※）帰還困難地域（きかんこんなんくいき）
原子力発電所の事故による放射線量が高いため、帰宅まで数年以上必要とされる区域、被災後5年が経過したものの年間積算線量が20ｍSｖ（ミリシーベルト）を下回らない区域のことです。

エリア

浪江・富岡・川内(福島)

旅行の満足度: 4.0

観光: 4.0

交通: 3.0

交通手段: 自家用車徒歩

旅行の手配内容: 個別手配

早朝4時にマイカーで出発、東関東道～圏央道～常磐道に入り3時間、浪江の看板が出てきた。
高速では通常見ることのない線量計が道路沿いに設置されています。
放射線の基準は、『平常時における一般公衆の線量限度を年間1mSv以内とすること』となっているらしい。
1時間当たり、0.5ｍSvを示してますね。
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ここは1.9mSv／ｈを示している！
ちょっと高いんじゃないの？
この量だったら基準オーバーになるのか計算すると・・・
1.9mSｖ×24h×365日＝16644mSv／年ということ？
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線量計を眺めながらもいつもと同じ無防備で常磐双葉インターで降ります。
最初に向かったのは双葉駅周辺のアート。
これは『Futaba Art District』http://www.overalls.jp/cn23/cn30/futaba-art-district.html　という双葉町の復興をアートで後押しするプロジェクトです。

その活動紹介
https://www.youtube.com/watch?v=Pqbf0_9YwS0
イチオシ

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早速、銀行らしき壁面に『ヒューマンパワー』と作品があった。
作品名は『Vol.8 / HUMAN POWER !!!』
http://www.overalls.jp/cn23/cn23/futaba08.html

Futaba Art District 名所・史跡
駅周辺は建物の解体が進み更地だらけの中、残った建物の一部にアートが描かれています。
ヒューマンパワーの反対側に描かれていたのは『Vol.6 / だるまさんがすすんだッ』
http://www.overalls.jp/cn23/cn23/futaba06.html
駅前の交差点角の建物にも描かれているのが見える。
時が止まった薬局も11年間経過したまま。

帰還困難区域の一部が8月30日に避難指示解除となりましたが、駅周辺は更地が目立ち、生活感もなく、まさに時が止まったゴーストタウン。
そんな中ではありますが駅周辺だけが、やたらとパトカーや警察官が立っていて警戒厳重な雰囲気。
それに加え、報道関係者と見られるカメラ機材を手にした人たちも何故か目立つ。
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その警戒厳重な双葉駅前に建つ、新設された町役場に岸田総理が来訪されるらしいことでの警備だった・・・
人いないんで厳戒体制ではなかったけど安倍元総理の事件も記憶に新しいので・・・

総理官邸HP
https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202209/17fukushima.html

岸田総理Twitter
https://twitter.com/kishida230/status/1571117407103758336

双葉駅駅
現在、常磐線は通常運行されているので駅は無人ながら稼働。
改札前に線量計があった。
高速道で見た数値よりも低いですね。
仙台方面の線路を眺めてみる・・・
今、帰還困難区域に訪れる人が増えているらしい。
無人の駅構内は新しくきれい、jh2fxvも双葉駅前でマイカーやレンタカー、電車で訪れる人を数名見た。
イチオシ

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駅舎目の前に建つ建物の壁面には『Futaba Art District』とありますね。
作品は、『Vol.2 / ファーストペンギン』
http://www.overalls.jp/cn23/cn23/futaba02.html

Futaba Art District 名所・史跡
この建物に人が住んだり、お店が再開される日はいつになるんだろうか・・・
こちらのアートは『Vol.4 / BACK TO THE FUTABA』
http://www.overalls.jp/cn23/cn23/futaba04.html
イチオシ

地震発生日時と昨年訪れた10年後、更に9年先の20年後が記されてますね。

壁面にあったQRコードを読み取ると『Futaba Art District』のページに・・・
最近、このようなアート多いですね。
イチオシ

建物の裏にもアートが施されていた。
でも、その周辺には震災発生当時から放置された住宅も・・・
窓も開いてて廃墟化してます。
建物は被害有無に関わらず、そのまま残されているものもある。
11年放置されるとこんな風になるってことか・・・
内部もこんな感じで荒れ放題。
ガソリンスタンドも・・・
jh2fxvもこの地域では営業しているガソリンスタンドがあるのかも不安だったことからインター降りて国道6号沿いにあった営業中のスタンドでまず給油した。
11年前に給油した時の数字がそのまま示されている。
たぶん、タンク内は燃料を抜き取っているものと思われますが・・・
イチオシ

これは消防署、この地を訪問したブログやYouTubeにも数多くアップされている。

正面から見るとこんな感じ。
時計は11年前から時を刻んでいない、震災発生時の時刻に近いとこで止まったままですね。
このような光景は被災地でよく見るが、地震の揺れではなく、電源が遮断されたことによるものかと・・・
シャッターはめくれ上がったまま。
内部には消防服が掛けられたまま残されていた。
この建物を撮影していると、すぐそばでテレビクルースタッフも撮影していました。
既に崩壊した民家も・・・
こういう廃屋倒壊の景色は北海道でよく見たな。
国道6号線につながる高架道路が建設されていた。
バス停も停留所名を塗りつぶされベンチは崩壊。
駅の自転車置き場。
これ全て11年間放置されたと思われる自転車たち。

ふくしま信用金庫双葉支店に描かれたアート。
これってあの有名人では？
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場所を移動して『東日本大震災・原子力災害伝承館』近くの塀に描かれていた『Vol.5 / HERE WE ARE～ヨイショ！～』
http://www.overalls.jp/cn23/cn23/futaba05.html

東日本大震災原子力災害伝承館美術館・博物館
綱を握る力強さが伺えますね。
『HERE WE ARE～ヨイショ！～』の隣面に描かれていた『Vol.7 / 常～NOrMAl～』
http://www.overalls.jp/cn23/cn23/futaba07.html
そばで見ると結構繊細に描かれている。
青空の中、誰も住んでいない廃墟はゴーストタウンみたい。
1階が潰れてしまった建物もそのまんま。
電柱も斜めに傾いたままです。
このまま、海岸沿いの町を順に南下してみます。