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写真は9月12日(月)に訪れた下北半島の中央にある<br />恐山菩提寺の境内にある温泉の建物です。<br />入り口の横に「男湯」と書いてあります。<br />境内参道の反対側には「女湯」の建物があります。<br />恐山を参拝後にお参りの汗を流すため「男湯」に<br />浸からせていただきました。<br />実は最初に「男湯」の中を見たいと思って<br />入口の戸を引くと数人の男性の裸体が見えました。<br />ビックリしているとお風呂上がりの男性の方が出て来て<br />「良い温泉ですからあなたもどうですか。」<br />とお誘いがありました。<br />私は「恐山をお参りして後でいただきます。」<br />と答えました。<br />本当は勝手に扉を開けたのが少し恥ずかしかったので<br />心の準備を整える時間が必要だったのです。<br />でも恐山をお参りしているうちに私の人間の小ささに<br />気が付かされました。<br />人間は誰でも「裸で生まれ、裸で死んでいく」のです。<br />お山から帰るときには私もお湯につからせていただき<br />体の穢れと心の穢れを洗い清めようと思いました<br />(せめてその時だけでも)<br /><br />

銀河鉄道で走るみちのく旅(2022年9月11日~14日) (No.2-1本州最北端の下北半島恐山の境内で温泉に入ってみた。熱っ~い!)

10いいね!

2022/09/12 - 2022/09/12

388位(同エリア721件中)

2013tomo

2013tomoさん

この旅行記スケジュールを元に

写真は9月12日(月)に訪れた下北半島の中央にある
恐山菩提寺の境内にある温泉の建物です。
入り口の横に「男湯」と書いてあります。
境内参道の反対側には「女湯」の建物があります。
恐山を参拝後にお参りの汗を流すため「男湯」に
浸からせていただきました。
実は最初に「男湯」の中を見たいと思って
入口の戸を引くと数人の男性の裸体が見えました。
ビックリしているとお風呂上がりの男性の方が出て来て
「良い温泉ですからあなたもどうですか。」
とお誘いがありました。
私は「恐山をお参りして後でいただきます。」
と答えました。
本当は勝手に扉を開けたのが少し恥ずかしかったので
心の準備を整える時間が必要だったのです。
でも恐山をお参りしているうちに私の人間の小ささに
気が付かされました。
人間は誰でも「裸で生まれ、裸で死んでいく」のです。
お山から帰るときには私もお湯につからせていただき
体の穢れと心の穢れを洗い清めようと思いました
(せめてその時だけでも)

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
高速・路線バス 新幹線 JRローカル
旅行の手配内容
個別手配

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  • 9月12日(月)、<br />今日は08:00発北上JR新幹線やまびこ97号盛岡駅へ行き、、<br />09:13発のIGRいわて銀河鉄道で八戸へ向かいます(11:00着)。<br />

    9月12日(月)、
    今日は08:00発北上JR新幹線やまびこ97号盛岡駅へ行き、、
    09:13発のIGRいわて銀河鉄道で八戸へ向かいます(11:00着)。

    北上駅

  • 盛岡駅で私はIGRいわて銀河鉄道のホームへ行きます。<br />

    盛岡駅で私はIGRいわて銀河鉄道のホームへ行きます。

    盛岡駅

  • IGRいわて銀河鉄道のホームは「0」番線です。

    IGRいわて銀河鉄道のホームは「0」番線です。

    いわて銀河鉄道 乗り物

  • 八戸行きのいわて銀河鉄道の列車が「0」番線に<br />入ってきました。

    八戸行きのいわて銀河鉄道の列車が「0」番線に
    入ってきました。

    いわて銀河鉄道 乗り物

  • 列車の正面には「青い森鉄道」という<br />表示がありました。

    列車の正面には「青い森鉄道」という
    表示がありました。

    いわて銀河鉄道 乗り物

  • IGRいわて銀河鉄道では途中左手に<br />岩手山が見えました。<br />宮沢賢治が良く登頂した山であり<br />石川啄木が<br />「ふるさとの山に向ひて言うことなし<br />ふるさとの山はありがたきかな」<br />と詠ったあの山です。<br />啄木が生れた渋民の駅も通り過ぎました<br />(時間があれば訪れたかった)。<br />

    IGRいわて銀河鉄道では途中左手に
    岩手山が見えました。
    宮沢賢治が良く登頂した山であり
    石川啄木が
    「ふるさとの山に向ひて言うことなし
    ふるさとの山はありがたきかな」
    と詠ったあの山です。
    啄木が生れた渋民の駅も通り過ぎました
    (時間があれば訪れたかった)。

    いわて銀河鉄道 乗り物

  • IGRいわて銀河鉄道が八戸駅に到着します。<br />

    IGRいわて銀河鉄道が八戸駅に到着します。

    いわて銀河鉄道 乗り物

  • 写真はIGRいわて銀河鉄道を降りて<br />ビックリしている私です。<br />ホームに着くと家内が待っていました。<br />新幹線で30分ほど早く八戸についていたのです。

    写真はIGRいわて銀河鉄道を降りて
    ビックリしている私です。
    ホームに着くと家内が待っていました。
    新幹線で30分ほど早く八戸についていたのです。

    八戸駅

  • JR八戸駅ビル中2階(東口側)にある<br />「はちのへ総合観光プラザ」内には<br />、「八戸三社大祭のミニ山車」、<br />国宝・合掌土偶のモニュメントが展示<br />されています。<br />これは「かぐや姫昇天」山車のミニチュア<br />ですがとても豪華で実際はもっと巨大な山車です。

    JR八戸駅ビル中2階(東口側)にある
    「はちのへ総合観光プラザ」内には
    、「八戸三社大祭のミニ山車」、
    国宝・合掌土偶のモニュメントが展示
    されています。
    これは「かぐや姫昇天」山車のミニチュア
    ですがとても豪華で実際はもっと巨大な山車です。

    八戸駅

  • これは合掌土偶のモニュメントです。<br /><br />来年の7月末に八戸三社祭りがありますので<br />是非訪問したいと思います。<br />※2022年の八戸三社祭りは7月31日から8月4日<br />までの日程で開催されました。

    これは合掌土偶のモニュメントです。

    来年の7月末に八戸三社祭りがありますので
    是非訪問したいと思います。
    ※2022年の八戸三社祭りは7月31日から8月4日
    までの日程で開催されました。

    八戸駅

  • 八戸駅で家内と待ち合わせ青い森鉄道で<br />野辺地経由大湊線に乗り換え(13:00発)、<br />下北駅で下車(13:56着)、<br />バスで恐山菩提寺にようやく到着します(14:48着)。<br />

    八戸駅で家内と待ち合わせ青い森鉄道で
    野辺地経由大湊線に乗り換え(13:00発)、
    下北駅で下車(13:56着)、
    バスで恐山菩提寺にようやく到着します(14:48着)。

    青い森鉄道 乗り物

  • 大湊線で野辺地駅から下北駅へ向かう時は<br />左手に陸奥湾の青い海が見えました。<br />恐山からの帰りには右側に夕日が沈む陸奥湾が<br />見えるはずです。<br />列車の中で同席した方とお喋りしました。<br />若い女性の方は神奈川県でピアノを教えている<br />先生で下北半島出身だそうです。<br />中年の方は自称「乗り鉄」の方で<br />三沢経由で基地を見学し、<br />大湊線終着駅まで行くと言っていました。<br />短い日程で旅を楽しんでいる様でした。<br />旅で偶然同席した方とお話しするのは旅の楽しみの<br />一つです。

    大湊線で野辺地駅から下北駅へ向かう時は
    左手に陸奥湾の青い海が見えました。
    恐山からの帰りには右側に夕日が沈む陸奥湾が
    見えるはずです。
    列車の中で同席した方とお喋りしました。
    若い女性の方は神奈川県でピアノを教えている
    先生で下北半島出身だそうです。
    中年の方は自称「乗り鉄」の方で
    三沢経由で基地を見学し、
    大湊線終着駅まで行くと言っていました。
    短い日程で旅を楽しんでいる様でした。
    旅で偶然同席した方とお話しするのは旅の楽しみの
    一つです。

    JR大湊線 (はまなすベイライン大湊線) 乗り物

  • 下北駅に到着しました(13:56着)。

    下北駅に到着しました(13:56着)。

    下北駅

  • 駅前のバス停(1番乗り場)から恐山へ出発です。<br />(往路)下北駅発14:05⇒恐山着14:48

    駅前のバス停(1番乗り場)から恐山へ出発です。
    (往路)下北駅発14:05⇒恐山着14:48

    下北駅

  • 恐山行きのバスはワンマンバスでした。<br />バス料金は一人810円です。<br /><br />花巻駅から恐山迄は約7時間の長旅です。<br />でもいつか尋ねたかった恐山に<br />たどり着くことが出来ました。<br />ここで懐かしいい誰かに会うことが<br />出来る予感がしています。<br />

    恐山行きのバスはワンマンバスでした。
    バス料金は一人810円です。

    花巻駅から恐山迄は約7時間の長旅です。
    でもいつか尋ねたかった恐山に
    たどり着くことが出来ました。
    ここで懐かしいい誰かに会うことが
    出来る予感がしています。

    恐山 自然・景勝地

  • 下北駅から恐山へ向かいバスの途中に冷水(ひやみず)という<br />停車場がありました。<br />バスの運転手さんは<br />「この冷や水は恐山から流れて来るありがたいお水です。<br />一口飲めば10年寿命が延び、二口で20年、3口飲めば死ぬまで<br />寿命が延びます。」<br />と説明していました。<br />「どなたか飲んで行く人はいますか?」という<br />お誘いの言葉がありましたので<br />私は真っ先に「降ります!」と言って<br />ドアの外へ飛び出しました。<br />私が外に出て冷や水を一口飲んでいると<br />他の乗客もぞろぞろ降りて来て冷や水を<br />飲み始めました。<br />本当に冷たいお水で<br />ありがたくいただきました。<br />後ろに並んでいる人に遠慮して<br />私は一口しか飲みませんでしたが<br />寿命が10年ほど延びた気持がしました。<br />中にはペットボトルに<br />ありがたい冷や水を注ぎ込んでいる人もいます。<br /><br />私が歩いた北スペインの巡礼路でも<br />無料の葡萄酒が飲める泉がありました。<br />(イラーチェの「ワインの泉」)<br />※2015年7月に北スペインサンチャゴ巡礼路で<br />「ワインの泉」で美味しい赤葡萄酒を頂きました。<br />次のブログにその時の体験を書いています。<br />『還暦一人旅スペイン巡礼路(巡礼25日目)<br />サンチャゴ巡礼者祭りー特大パエリア鍋Los Arcosにて』<br />https://4travel.jp/travelogue/11047976<br /><br />ここでも後ろで待っている人に無遠慮に<br />大きなペットボトル一杯に<br />葡萄酒を注ぎ込んでいる輩(本当に巡礼者なの?)<br />がいました。<br />後ろで「マリア様が見ているぞ。<br />良くないことが起こるに違いない。」<br />とささやいている声が聞こえてきました。<br />どの世界にも欲深い人間がいるのだなと思いました。<br />

    下北駅から恐山へ向かいバスの途中に冷水(ひやみず)という
    停車場がありました。
    バスの運転手さんは
    「この冷や水は恐山から流れて来るありがたいお水です。
    一口飲めば10年寿命が延び、二口で20年、3口飲めば死ぬまで
    寿命が延びます。」
    と説明していました。
    「どなたか飲んで行く人はいますか?」という
    お誘いの言葉がありましたので
    私は真っ先に「降ります!」と言って
    ドアの外へ飛び出しました。
    私が外に出て冷や水を一口飲んでいると
    他の乗客もぞろぞろ降りて来て冷や水を
    飲み始めました。
    本当に冷たいお水で
    ありがたくいただきました。
    後ろに並んでいる人に遠慮して
    私は一口しか飲みませんでしたが
    寿命が10年ほど延びた気持がしました。
    中にはペットボトルに
    ありがたい冷や水を注ぎ込んでいる人もいます。

    私が歩いた北スペインの巡礼路でも
    無料の葡萄酒が飲める泉がありました。
    (イラーチェの「ワインの泉」)
    ※2015年7月に北スペインサンチャゴ巡礼路で
    「ワインの泉」で美味しい赤葡萄酒を頂きました。
    次のブログにその時の体験を書いています。
    『還暦一人旅スペイン巡礼路(巡礼25日目)
    サンチャゴ巡礼者祭りー特大パエリア鍋Los Arcosにて』
    https://4travel.jp/travelogue/11047976

    ここでも後ろで待っている人に無遠慮に
    大きなペットボトル一杯に
    葡萄酒を注ぎ込んでいる輩(本当に巡礼者なの?)
    がいました。
    後ろで「マリア様が見ているぞ。
    良くないことが起こるに違いない。」
    とささやいている声が聞こえてきました。
    どの世界にも欲深い人間がいるのだなと思いました。

    恐山 自然・景勝地

  • 14:48にバスは恐山菩提寺の駐車場に到着します。<br />到着前に車窓から青い色をした宇曽利湖の眺望が広がります。<br />前方に赤い色をした太鼓橋が見えてきます。<br />※「宇曽利(うそり)」はもともとアイヌ語で「Usウッ(入り江)<br />orオロ(の所)」に由来しているそうです。<br />また恐山で有名な「いたこ」もアイヌ語のitakoイタコ<br />「itakイタッ(言葉)oオ(を入れる)」から来ている<br />と言われています。<br />『アイヌ語地名で旅する北海道』北道邦彦氏著(朝日新書)<br /><br />橋の下を流れている川は「三途の川」と呼ばれているそうです。<br />※「三途の川」:亡者が冥途に行く途中で越えねばならないが,<br />川には緩急の異なる三つの瀬があって,生前になした善悪の行為<br />によって渡る場所が異なるという。<br />この川を渡れば私たちは「この世」から「あの世」に渡る<br />ことになります。<br />(南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、…。合掌)<br />

    14:48にバスは恐山菩提寺の駐車場に到着します。
    到着前に車窓から青い色をした宇曽利湖の眺望が広がります。
    前方に赤い色をした太鼓橋が見えてきます。
    ※「宇曽利(うそり)」はもともとアイヌ語で「Usウッ(入り江)
    orオロ(の所)」に由来しているそうです。
    また恐山で有名な「いたこ」もアイヌ語のitakoイタコ
    「itakイタッ(言葉)oオ(を入れる)」から来ている
    と言われています。
    『アイヌ語地名で旅する北海道』北道邦彦氏著(朝日新書)

    橋の下を流れている川は「三途の川」と呼ばれているそうです。
    ※「三途の川」:亡者が冥途に行く途中で越えねばならないが,
    川には緩急の異なる三つの瀬があって,生前になした善悪の行為
    によって渡る場所が異なるという。
    この川を渡れば私たちは「この世」から「あの世」に渡る
    ことになります。
    (南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、…。合掌)

    恐山 自然・景勝地

  • 恐山菩提寺の総門に向かいます。<br />前方にありがたいお地蔵さまが私たちを<br />迎え入れて頂いているのが見えてきます。<br />これは六地蔵と言われています。<br />総門をくぐり抜けると左側に本堂、<br />参道の前方に山門が見えてきます。<br />想像していたより大きなお寺です。<br />

    恐山菩提寺の総門に向かいます。
    前方にありがたいお地蔵さまが私たちを
    迎え入れて頂いているのが見えてきます。
    これは六地蔵と言われています。
    総門をくぐり抜けると左側に本堂、
    参道の前方に山門が見えてきます。
    想像していたより大きなお寺です。

    恐山菩提寺 寺・神社・教会

  • ところで周囲に漂っているこの臭いはなんだろう?<br />そうだこれは「おなら」の臭いだ!<br />恐山は火山の上にあるお山ですからこれは地面から<br />噴き出してくる硫黄の臭いです。<br />恐山の全体が地球的規模で「おなら」をしているようです。<br />しばらくすると鼻の嗅覚が馬鹿になってあまり臭いも<br />気にならなくなってきました。<br />

    ところで周囲に漂っているこの臭いはなんだろう?
    そうだこれは「おなら」の臭いだ!
    恐山は火山の上にあるお山ですからこれは地面から
    噴き出してくる硫黄の臭いです。
    恐山の全体が地球的規模で「おなら」をしているようです。
    しばらくすると鼻の嗅覚が馬鹿になってあまり臭いも
    気にならなくなってきました。

    恐山温泉 温泉

  • これなら恐山の地獄も慣れれば生活できるかもしれません。<br />でも私の衣服や体はこの硫黄臭をタップリ染みこませて<br />全身が「おなら人間」になっているに違いありません。<br />このままで孫たちに会うと「ジジはおならくさい」と<br />叱られます。<br />(それでなくても「ジジの臭いがうつるからそばに来ないで。」<br />と言われるのに)<br />孫たちとお相撲を取ったりしているのでそれは遠慮ない言動です。<br />私は臭いなんかもう気にせずに山門もくぐり抜けます。<br />すると参道の両脇に奇妙な木造の建物が見えています。<br />立札を見ると「薬師の湯」表示され、<br />建物の左横には「男湯」という張り紙がありました。<br />そうです、この恐山菩提寺の境内には湯治場があるのです。<br />一般的に、神社へお参りする前に手や口を清める<br />「手水舎(てみずや)」がありますが、<br />境内のなかに湯治場があるお寺は聞いたことがありません。<br />この世のものではない恐山だと思いました。<br />

    これなら恐山の地獄も慣れれば生活できるかもしれません。
    でも私の衣服や体はこの硫黄臭をタップリ染みこませて
    全身が「おなら人間」になっているに違いありません。
    このままで孫たちに会うと「ジジはおならくさい」と
    叱られます。
    (それでなくても「ジジの臭いがうつるからそばに来ないで。」
    と言われるのに)
    孫たちとお相撲を取ったりしているのでそれは遠慮ない言動です。
    私は臭いなんかもう気にせずに山門もくぐり抜けます。
    すると参道の両脇に奇妙な木造の建物が見えています。
    立札を見ると「薬師の湯」表示され、
    建物の左横には「男湯」という張り紙がありました。
    そうです、この恐山菩提寺の境内には湯治場があるのです。
    一般的に、神社へお参りする前に手や口を清める
    「手水舎(てみずや)」がありますが、
    境内のなかに湯治場があるお寺は聞いたことがありません。
    この世のものではない恐山だと思いました。

    恐山温泉 温泉

  • 境内にある温泉の建物です。<br />参道の右に見える建物が男湯で、<br />左の奥に見えている建物が女湯です。<br />女性の観光客で女湯に入っている方も<br />入らっしゃいました。

    境内にある温泉の建物です。
    参道の右に見える建物が男湯で、
    左の奥に見えている建物が女湯です。
    女性の観光客で女湯に入っている方も
    入らっしゃいました。

  • 地蔵殿を参拝した後は写真でよく見たことがある<br />恐山の岩場を歩いてみます。<br />旅をしていていつも思うことですが<br />写真やテレビで観光地を見るのと<br />実際にその地を自分の足で訪れるのとでは<br />次元が異なる体験をします。<br />風の音や、匂い、陽の光、自分だけの体験、今ここで<br />(here &amp; now)という時間感覚を伴った実体験として<br />身体や自分の記憶に刻み込まれます。<br />今はやりのZoomやSkypeを使ったヴァーチャルな模擬体験<br />では絶対に味わうことはできません。<br />今回の恐山訪問でも同様な体験をいたしました。<br />

    地蔵殿を参拝した後は写真でよく見たことがある
    恐山の岩場を歩いてみます。
    旅をしていていつも思うことですが
    写真やテレビで観光地を見るのと
    実際にその地を自分の足で訪れるのとでは
    次元が異なる体験をします。
    風の音や、匂い、陽の光、自分だけの体験、今ここで
    (here & now)という時間感覚を伴った実体験として
    身体や自分の記憶に刻み込まれます。
    今はやりのZoomやSkypeを使ったヴァーチャルな模擬体験
    では絶対に味わうことはできません。
    今回の恐山訪問でも同様な体験をいたしました。

    恐山菩提寺 寺・神社・教会

  • 岩場の斜面を歩いて登ります。<br />硫黄臭がさらに強くなってきます。<br />

    岩場の斜面を歩いて登ります。
    硫黄臭がさらに強くなってきます。

    恐山菩提寺 寺・神社・教会

  • 奇妙な岩の塊が火炎の塊ように<br />地面から湧き上がっています。<br />いたる所に小石を積み重ねただけの卒塔婆があります。<br />大切な人をこの世で失った人たちが<br />「またあの顔を見たい」、「またあの声を聞きたい」<br />と恐山やって来てその思いの一つ一つを積み上げていった<br />のでしょうか。<br />北スペインの巡礼路を歩いていた時も<br />小高い丘の巡礼路の道端に小石が積み上げられている<br />卒塔婆のようなものを見たことがあります。<br />人の思いの根底には同じような「想い」が流れている<br />と思います。<br />

    奇妙な岩の塊が火炎の塊ように
    地面から湧き上がっています。
    いたる所に小石を積み重ねただけの卒塔婆があります。
    大切な人をこの世で失った人たちが
    「またあの顔を見たい」、「またあの声を聞きたい」
    と恐山やって来てその思いの一つ一つを積み上げていった
    のでしょうか。
    北スペインの巡礼路を歩いていた時も
    小高い丘の巡礼路の道端に小石が積み上げられている
    卒塔婆のようなものを見たことがあります。
    人の思いの根底には同じような「想い」が流れている
    と思います。

    恐山菩提寺 寺・神社・教会

  • また岩場には色とりどりの小さな風車(かざぐるま)が<br />建てられています。<br />宇曽利湖から吹いてくる風が極楽浜を越えて<br />風車を一斉に回します。<br />カラカラと軽い音をたてながら回転しています。<br />まるで小さな子供たちが笑い声をあげながら<br />私たちを出迎えてくれるようです。<br />合掌するしかありませんね。<br /><br />

    また岩場には色とりどりの小さな風車(かざぐるま)が
    建てられています。
    宇曽利湖から吹いてくる風が極楽浜を越えて
    風車を一斉に回します。
    カラカラと軽い音をたてながら回転しています。
    まるで小さな子供たちが笑い声をあげながら
    私たちを出迎えてくれるようです。
    合掌するしかありませんね。

    恐山菩提寺 寺・神社・教会

  • 岩場では「あの世」の光景が続いています。<br />前に歩いている人の足跡をたどりながら道を下ります。<br />黄色い色を下川が流れています。<br />流れの中に指を入れてみます。<br />「熱い!」(これは熱湯だ…)<br />恐山のお山は生きています。<br />

    岩場では「あの世」の光景が続いています。
    前に歩いている人の足跡をたどりながら道を下ります。
    黄色い色を下川が流れています。
    流れの中に指を入れてみます。
    「熱い!」(これは熱湯だ…)
    恐山のお山は生きています。

    恐山菩提寺 寺・神社・教会

  • 八角円堂を右手に、水子供養地蔵尊を左手に見ながら<br />極楽浜に向かいます。<br />歩いて行く道の前方に東日本大震災供養塔が見えてきます。<br />その後ろに宇曽利湖が白く輝いています。<br />湖面の向こうには大尽山(おおづくしやま)<br />が聳(そびえ)えています。<br /><br />大尽山はカルデラの外輪山だとのことです。<br />恐山は火山が作った特別な世界です。<br />宇曽利湖の水質は湖底から湧き出す硫化水素のため<br />強い酸性となり普通の生物は生息できません。<br />唯一住める魚がウグイという魚のみです。<br />

    八角円堂を右手に、水子供養地蔵尊を左手に見ながら
    極楽浜に向かいます。
    歩いて行く道の前方に東日本大震災供養塔が見えてきます。
    その後ろに宇曽利湖が白く輝いています。
    湖面の向こうには大尽山(おおづくしやま)
    が聳(そびえ)えています。

    大尽山はカルデラの外輪山だとのことです。
    恐山は火山が作った特別な世界です。
    宇曽利湖の水質は湖底から湧き出す硫化水素のため
    強い酸性となり普通の生物は生息できません。
    唯一住める魚がウグイという魚のみです。

    恐山菩提寺 寺・神社・教会

  • 宇曽利湖を右手に見ながら極楽浜を歩きます。<br />強い初秋の陽の光が降り注ぎ白い砂浜に<br />私たちの影を黒く映します。<br />極楽浜は白い石英の砂からできています。<br />岩場のゴツゴツとした地獄絵図の世界とは<br />全く異なる静謐な世界です。<br />(なんて良いお天気なんだろう)<br />大湊線で恐山に向かう時は曇りがちな天気だったのですが<br />恐山に到着してからは嘘のように快晴のお天気に変わりました。<br />「あの世をよく見てくださいね」という<br />仏様のありがたい御計らい<br />だと思っています。<br />

    宇曽利湖を右手に見ながら極楽浜を歩きます。
    強い初秋の陽の光が降り注ぎ白い砂浜に
    私たちの影を黒く映します。
    極楽浜は白い石英の砂からできています。
    岩場のゴツゴツとした地獄絵図の世界とは
    全く異なる静謐な世界です。
    (なんて良いお天気なんだろう)
    大湊線で恐山に向かう時は曇りがちな天気だったのですが
    恐山に到着してからは嘘のように快晴のお天気に変わりました。
    「あの世をよく見てくださいね」という
    仏様のありがたい御計らい
    だと思っています。

    恐山菩提寺 寺・神社・教会

  • 白く輝く極楽浜を歩いていると<br />足下からふと軽い笑い声が聞こえたように感じました。<br />見ると赤い色をした小さな風車(かざぐるま)が<br />カラカラと音を立てて楽しそうに回転しています。<br />(あの子かも知れない)<br />立ち止まって<br />「ここで遊んでいたんだね」と心の中で呟きながら<br />カメラを向けました。<br />するとカラカラと回っていた彼女がピタッと<br />回るのを止めてこちらを視(み)ています。<br />「わたしのこと可愛く撮ってね。」<br />とでも言っているようです。<br />カメラのシャッターを押すと<br />彼女は安心したように再びカラカラと音を立てて<br />極楽浜の風を楽しんでいます。<br />これは私の目の錯覚ではありません。<br />後ろで見ていた家内も<br />「いま風車が一瞬止まったよね。<br />何なの?…、不思議ねぇ…。」<br />と言っていました。<br />恐山では様々なことを体験することが出来ます。<br />その意味をどのように解釈するかは人それぞれですが<br />私自身は懐かしい人にここで出逢ったような気持が<br />いたしました。<br />

    白く輝く極楽浜を歩いていると
    足下からふと軽い笑い声が聞こえたように感じました。
    見ると赤い色をした小さな風車(かざぐるま)が
    カラカラと音を立てて楽しそうに回転しています。
    (あの子かも知れない)
    立ち止まって
    「ここで遊んでいたんだね」と心の中で呟きながら
    カメラを向けました。
    するとカラカラと回っていた彼女がピタッと
    回るのを止めてこちらを視(み)ています。
    「わたしのこと可愛く撮ってね。」
    とでも言っているようです。
    カメラのシャッターを押すと
    彼女は安心したように再びカラカラと音を立てて
    極楽浜の風を楽しんでいます。
    これは私の目の錯覚ではありません。
    後ろで見ていた家内も
    「いま風車が一瞬止まったよね。
    何なの?…、不思議ねぇ…。」
    と言っていました。
    恐山では様々なことを体験することが出来ます。
    その意味をどのように解釈するかは人それぞれですが
    私自身は懐かしい人にここで出逢ったような気持が
    いたしました。

    恐山菩提寺 寺・神社・教会

  • 極楽浜で不思議な体験をした私たちは<br />再度岩の坂道を登って恐山菩提寺の<br />境内へ戻ります。<br />途中の岩場には<br />まだ高熱のガスがシューシューと<br />噴き出ている穴がありました。<br />触ってみようと思いましたが<br />火傷をするといけないので止めておきました。<br />

    極楽浜で不思議な体験をした私たちは
    再度岩の坂道を登って恐山菩提寺の
    境内へ戻ります。
    途中の岩場には
    まだ高熱のガスがシューシューと
    噴き出ている穴がありました。
    触ってみようと思いましたが
    火傷をするといけないので止めておきました。

    恐山菩提寺 寺・神社・教会

  • 境内に戻って恐山で<br />「あの世の」地獄と極楽を同時に体験した私は<br />身を清めて再度「この世」に戻るため温泉に浸かって<br />身を清めることにしました。<br />家内に山門の礎石に座って待っていてもらい<br />軽装になってタオルだけを持て男湯に向かいます。<br />男湯の引き戸を開けると<br />奥の湯桶に男性が3人浸かっているのが入り口から<br />直接見えます。<br />何だか楽しそうに談笑しています(知り合いの人かな?)<br />私は服を脱いで、<br />まず前方にある湯桶の湯加減を手を入れて確認します。<br />「熱い!」(これは熱湯です。ここに浸かると火傷しそうです。)<br />次に男衆が使っている湯桶の温泉に手をいれます。<br />「熱い。でもこれだったら我慢して浸かることが出来そうです。」<br />早速、かけ湯をして湯桶の中に体全体を首まで滑り込ませます。<br />「熱~い。でも気持ちいい~!」<br />子供の頃に銭湯に入った時のあの熱さです。<br />スポーツジムで利用するスパとは大違いです。<br />右手にある湯樋から温泉の源泉がゴボゴボ流れ出しています。<br />温泉の色は薄黄色で小さな水泡が湧き上がっています。<br />(これは硫化水素だ!)<br />熱い湯舟に使っていると<br />全身から旧い汗が噴き出してくるのを感じます。<br />温泉と並行してサウナに入っているような気分です。<br />汗を噴き出した毛穴の後に硫化水素を含んだ温泉の熱水が<br />染みこんできます。<br />これは効き目がありそうだ。<br />この温泉の名前が「薬師の湯」<br />と呼ばれる由来を体全身で納得致しました。<br />時間があまりないので湯舟から出ます<br />(本当はもっと長く浸かっていたかった…)<br />湯船で隣にいた方とお喋りすると<br />その方は毎年ここにきて<br />温泉に浸かっているとのことでした(うらやましい!)。<br />湯船から出て体をタオルで拭いていると<br />汗が次から次にあふれ出てきます。<br />私の体は硫化水素をたっぷり吸いこんで<br />全身の毛穴から「おなら」の臭いがプクプクと<br />噴き出しているようです。<br />使ったタオルも硫化水素の臭いまみれに<br />なってしまいました。<br />(これでは私は「歩くおなら人間」だ)<br />

    境内に戻って恐山で
    「あの世の」地獄と極楽を同時に体験した私は
    身を清めて再度「この世」に戻るため温泉に浸かって
    身を清めることにしました。
    家内に山門の礎石に座って待っていてもらい
    軽装になってタオルだけを持て男湯に向かいます。
    男湯の引き戸を開けると
    奥の湯桶に男性が3人浸かっているのが入り口から
    直接見えます。
    何だか楽しそうに談笑しています(知り合いの人かな?)
    私は服を脱いで、
    まず前方にある湯桶の湯加減を手を入れて確認します。
    「熱い!」(これは熱湯です。ここに浸かると火傷しそうです。)
    次に男衆が使っている湯桶の温泉に手をいれます。
    「熱い。でもこれだったら我慢して浸かることが出来そうです。」
    早速、かけ湯をして湯桶の中に体全体を首まで滑り込ませます。
    「熱~い。でも気持ちいい~!」
    子供の頃に銭湯に入った時のあの熱さです。
    スポーツジムで利用するスパとは大違いです。
    右手にある湯樋から温泉の源泉がゴボゴボ流れ出しています。
    温泉の色は薄黄色で小さな水泡が湧き上がっています。
    (これは硫化水素だ!)
    熱い湯舟に使っていると
    全身から旧い汗が噴き出してくるのを感じます。
    温泉と並行してサウナに入っているような気分です。
    汗を噴き出した毛穴の後に硫化水素を含んだ温泉の熱水が
    染みこんできます。
    これは効き目がありそうだ。
    この温泉の名前が「薬師の湯」
    と呼ばれる由来を体全身で納得致しました。
    時間があまりないので湯舟から出ます
    (本当はもっと長く浸かっていたかった…)
    湯船で隣にいた方とお喋りすると
    その方は毎年ここにきて
    温泉に浸かっているとのことでした(うらやましい!)。
    湯船から出て体をタオルで拭いていると
    汗が次から次にあふれ出てきます。
    私の体は硫化水素をたっぷり吸いこんで
    全身の毛穴から「おなら」の臭いがプクプクと
    噴き出しているようです。
    使ったタオルも硫化水素の臭いまみれに
    なってしまいました。
    (これでは私は「歩くおなら人間」だ)

    恐山菩提寺 寺・神社・教会

  • 男湯を出ると家内が見知らぬ男性とお喋りしています。<br />私もお喋りの輪の中に入って聞くと奥様が運転する車に乗って<br />あちこち旅行をしている方でした。<br />旅の連れ合い方法にも様々なパターンがあるのだと思いました。<br />私たちは菩提寺の駐車場へ向かいます。<br />受付にいたお坊様に「ありがとうございました。」<br />とお礼を伝えました。<br />お坊様から「恐山はいかがでしたか?」<br />というお言葉を頂きました。<br />家内が<br />「土曜日(9月10日)にたまたま「ブラタモリ」で<br />恐山の番組が放映されていたけど実際に恐山の方が<br />もっと良かった。」とか言っています。<br />わたしはお坊様は別の事を聞いていると思いましたので<br />「極楽浜で不思議な風車(かざぐるま)に逢いました。<br />カメラを向けるとそれまでカラカラ回っていたのに<br />ピタッと止まり、まるで『私を上手に撮ってね』<br />と言っている様でした。<br />あの風車は私の知っている女の子だと思います。」<br />と伝えました。<br />お坊様は「そんなこともあるのですね…。」<br />と仰っていました。<br /><br />

    男湯を出ると家内が見知らぬ男性とお喋りしています。
    私もお喋りの輪の中に入って聞くと奥様が運転する車に乗って
    あちこち旅行をしている方でした。
    旅の連れ合い方法にも様々なパターンがあるのだと思いました。
    私たちは菩提寺の駐車場へ向かいます。
    受付にいたお坊様に「ありがとうございました。」
    とお礼を伝えました。
    お坊様から「恐山はいかがでしたか?」
    というお言葉を頂きました。
    家内が
    「土曜日(9月10日)にたまたま「ブラタモリ」で
    恐山の番組が放映されていたけど実際に恐山の方が
    もっと良かった。」とか言っています。
    わたしはお坊様は別の事を聞いていると思いましたので
    「極楽浜で不思議な風車(かざぐるま)に逢いました。
    カメラを向けるとそれまでカラカラ回っていたのに
    ピタッと止まり、まるで『私を上手に撮ってね』
    と言っている様でした。
    あの風車は私の知っている女の子だと思います。」
    と伝えました。
    お坊様は「そんなこともあるのですね…。」
    と仰っていました。

    恐山菩提寺 寺・神社・教会

  • 下北駅に向かうバスの運転手さんは来たと同じ方でした。<br />乗り込むときに「温泉も楽しんできました。」と伝えると<br />「それは良かったですね。」と笑顔を返してくれました。<br />こんなちょっとした旅の交流が大好きです。<br /><br />

    下北駅に向かうバスの運転手さんは来たと同じ方でした。
    乗り込むときに「温泉も楽しんできました。」と伝えると
    「それは良かったですね。」と笑顔を返してくれました。
    こんなちょっとした旅の交流が大好きです。

    恐山菩提寺 寺・神社・教会

  • 下北駅では恐山観光を終えた人たちが大勢<br />次の帰りの列車を待っていました。<br />(座れるかなぁ~?)と思っていると<br />家内が<br />「今度来る列車に乗って終点駅まで行こう。<br />同じ列車が折り返しで戻って来るみたいよ。」<br />と言っています。<br />お客さんと駅員さんとの会話を小耳にはさんだようです。<br />私たちはホームに滑り込んできた下りの電車に<br />足早に乗りこみます。<br />乗ってきた乗客を見ると<br />同じような考えで乗車してきた観光客もいます。<br />(このまま坐っていても良いのかなぁ?)という<br />会話も耳に入ってきます。<br />でも列車が終着の大湊駅に到着すると車内アナウンスがあり<br />「ご乗車のお客様はいったん下車し改札口の外に出てください。」<br />とか言っています。<br />同じような考えの観光客が多いのかな。<br />乗客は列車からゾロゾロ降りて改札口を出て<br />次の上りの列車に乗車するため順番の行列を作ります。<br />「JR東日本乗り放題パス」を持っていますからチケットを<br />見せれば乗り降りは自由です。<br />(早めに改札口を出た方が行列の先頭に並ぶことが出来るぞ)<br />という思いが頭にひらめきました。<br />さっき恐山でこの世の業欲を清めたばかりなのに<br />もう煩悩にまみれた凡俗な人間に戻ってしまいました。<br />この大湊駅は本州の最北端にある終着駅と書かれています。<br />「本州の終着駅から行ってらっしゃい(大湊駅)」<br /><br />この終着駅から帰りの旅が始まりました。<br /><br />

    下北駅では恐山観光を終えた人たちが大勢
    次の帰りの列車を待っていました。
    (座れるかなぁ~?)と思っていると
    家内が
    「今度来る列車に乗って終点駅まで行こう。
    同じ列車が折り返しで戻って来るみたいよ。」
    と言っています。
    お客さんと駅員さんとの会話を小耳にはさんだようです。
    私たちはホームに滑り込んできた下りの電車に
    足早に乗りこみます。
    乗ってきた乗客を見ると
    同じような考えで乗車してきた観光客もいます。
    (このまま坐っていても良いのかなぁ?)という
    会話も耳に入ってきます。
    でも列車が終着の大湊駅に到着すると車内アナウンスがあり
    「ご乗車のお客様はいったん下車し改札口の外に出てください。」
    とか言っています。
    同じような考えの観光客が多いのかな。
    乗客は列車からゾロゾロ降りて改札口を出て
    次の上りの列車に乗車するため順番の行列を作ります。
    「JR東日本乗り放題パス」を持っていますからチケットを
    見せれば乗り降りは自由です。
    (早めに改札口を出た方が行列の先頭に並ぶことが出来るぞ)
    という思いが頭にひらめきました。
    さっき恐山でこの世の業欲を清めたばかりなのに
    もう煩悩にまみれた凡俗な人間に戻ってしまいました。
    この大湊駅は本州の最北端にある終着駅と書かれています。
    「本州の終着駅から行ってらっしゃい(大湊駅)」

    この終着駅から帰りの旅が始まりました。

    大湊駅

  • 帰りの大湊線では夜の静寂が迫っていました。<br />右手には陸奥湾の水面が鈍色(にびいろ)に輝き<br />夕日の残照を写していました。<br />

    帰りの大湊線では夜の静寂が迫っていました。
    右手には陸奥湾の水面が鈍色(にびいろ)に輝き
    夕日の残照を写していました。

    JR大湊線 (はまなすベイライン大湊線) 乗り物

  • 軽い疲れに座席で微睡(まどろみ)みながら<br />前方を見ていますと<br />奇妙な宣伝広告が見えました。<br />どうも介護士募集の宣伝広告の様です。<br />文言を読んでみますと<br /><br />東北イタコ<br />「ばあちゃんにキュン!」<br />「じいちゃんすこ!」<br />「介護しか勝(か)たん!」<br /><br />と意味不明な文言が書かれて<br />メイド喫茶の娘さんのような<br />妖艶なミニスカートの介護士さんの<br />イラストが描かれています。<br /><br />このようなイタコさんがいる介護施設なら<br />わたしも是非入所したいと思いました。<br />(モウソウ爺さんです)<br /><br />本日(9月20日)に中学校3年生の孫娘に<br />広告文言の意味を教えてもらいました。<br />「ばあちゃんにキュン!」⇒おばあちゃんを可愛く思う。<br />「じいちゃんすこ!」⇒おじいちゃんが好き<br />※「すこ」は「好き」よりも軽い意味で使うとのことです。<br />「介護しか勝(か)たん!」⇒介護(の仕事)が一番だ!<br />これで意味不明の宣伝広告の意味がようやく分かりました。<br />孫娘によればSNSやFace Bookをよく使う若い人の言語<br />という説明がありました。<br />(若い人向けに特化した広告なんだ)<br />「負うた子に教えられ」の言葉通り孫娘に教えてもらいました。<br />(ちゃっちゃん、ありがとう!)<br /><br />

    軽い疲れに座席で微睡(まどろみ)みながら
    前方を見ていますと
    奇妙な宣伝広告が見えました。
    どうも介護士募集の宣伝広告の様です。
    文言を読んでみますと

    東北イタコ
    「ばあちゃんにキュン!」
    「じいちゃんすこ!」
    「介護しか勝(か)たん!」

    と意味不明な文言が書かれて
    メイド喫茶の娘さんのような
    妖艶なミニスカートの介護士さんの
    イラストが描かれています。

    このようなイタコさんがいる介護施設なら
    わたしも是非入所したいと思いました。
    (モウソウ爺さんです)

    本日(9月20日)に中学校3年生の孫娘に
    広告文言の意味を教えてもらいました。
    「ばあちゃんにキュン!」⇒おばあちゃんを可愛く思う。
    「じいちゃんすこ!」⇒おじいちゃんが好き
    ※「すこ」は「好き」よりも軽い意味で使うとのことです。
    「介護しか勝(か)たん!」⇒介護(の仕事)が一番だ!
    これで意味不明の宣伝広告の意味がようやく分かりました。
    孫娘によればSNSやFace Bookをよく使う若い人の言語
    という説明がありました。
    (若い人向けに特化した広告なんだ)
    「負うた子に教えられ」の言葉通り孫娘に教えてもらいました。
    (ちゃっちゃん、ありがとう!)

    JR大湊線 (はまなすベイライン大湊線) 乗り物

  • 青森駅で<br />今夜の宿泊するホテルがある新青森駅まで乗り換えます。<br />この時ハプニングがありました。<br />新青森行きの列車の表示が出ていないのです。<br />駅内のアナウンスを聞くと「列車の遅れが発生し…」<br />とか言っています。<br />迷ったのですが<br />調査した通りの出発ホームのエスカレータを駆け下ります。<br />ホームへ降りると列車が止まっています。<br />でも扉が閉まっている!<br />「しまった!発車する!乗り遅れたか…。」<br />と思いましたが<br />そうだこの列車のドアは手動式だということを思い出しました。<br />ドアの横にある「開く」というボタンを押すと<br />「プッシュー」という音を出してドアが開いたので<br />二人は車内へ飛び込みました。<br />これで何とか新青森へ行けそうです。<br />でも念のため次の駅は新青森かどうか<br />確認してみることにしました。<br />まわりを見ると<br />清楚な親切そうな女子高校生が立っていましたので<br />「次の駅は新青森ですか?」と聞いてみました。<br />すると「新青森駅へは次の列車です。」<br />とか言っているように聞こえました。<br />あわてて「この列車は新青森に行かないのですか?」<br />と確認すると<br />彼女は恥ずかしそうに「はい、次の駅は新青森です。」<br />と言っています。<br />どうやら彼女の口調には方言が混ざっていたので<br />私たちにはよく聞き取れなかったようです。<br />私たちはここではエトランゼ(異邦人)なのです。<br />お嬢さん僕たちのせいでご迷惑をおかけしました<br />「ゴメンなさい!」<br /><br />

    青森駅で
    今夜の宿泊するホテルがある新青森駅まで乗り換えます。
    この時ハプニングがありました。
    新青森行きの列車の表示が出ていないのです。
    駅内のアナウンスを聞くと「列車の遅れが発生し…」
    とか言っています。
    迷ったのですが
    調査した通りの出発ホームのエスカレータを駆け下ります。
    ホームへ降りると列車が止まっています。
    でも扉が閉まっている!
    「しまった!発車する!乗り遅れたか…。」
    と思いましたが
    そうだこの列車のドアは手動式だということを思い出しました。
    ドアの横にある「開く」というボタンを押すと
    「プッシュー」という音を出してドアが開いたので
    二人は車内へ飛び込みました。
    これで何とか新青森へ行けそうです。
    でも念のため次の駅は新青森かどうか
    確認してみることにしました。
    まわりを見ると
    清楚な親切そうな女子高校生が立っていましたので
    「次の駅は新青森ですか?」と聞いてみました。
    すると「新青森駅へは次の列車です。」
    とか言っているように聞こえました。
    あわてて「この列車は新青森に行かないのですか?」
    と確認すると
    彼女は恥ずかしそうに「はい、次の駅は新青森です。」
    と言っています。
    どうやら彼女の口調には方言が混ざっていたので
    私たちにはよく聞き取れなかったようです。
    私たちはここではエトランゼ(異邦人)なのです。
    お嬢さん僕たちのせいでご迷惑をおかけしました
    「ゴメンなさい!」

    青森駅

  • 今日の旅も無事に終わりました。<br />明日は山形の山寺(立石寺)の千段の石段を登り、<br />会津若松城を見学します。<br />そこではどんな出会いが待っているのでしょうか?<br />次回のブログで顛末を述べさせていただきます。<br />

    今日の旅も無事に終わりました。
    明日は山形の山寺(立石寺)の千段の石段を登り、
    会津若松城を見学します。
    そこではどんな出会いが待っているのでしょうか?
    次回のブログで顛末を述べさせていただきます。

    東横イン新青森駅東口 宿・ホテル

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