銀河鉄道で走るみちのく旅（2022年9月11日～14日）（No.1-3　あぁ、風立ちぬ…、そうだ今日は花巻祭りだ！）

2022/09/11 - 2022/09/11

＜花巻まつり＞
連綿と受け継がれた来た「花巻まつり」もコロナという
未曽有の“悪霊”のため2年間もブランクが生じてしまいました。
でも今日は待ちに待ったお祭りの日です。
私たちも花巻の老若男女性の方々と一緒になって祭りの夕べを
楽しみたいと思います。
写真の山車は義経宇治川の戦い　吉兆猛虎現る　です。

エリア 花巻(岩手)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 新幹線 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

9月11日（日）、午後4時からの主要行事は
花巻ばやし踊り、風流山車のパレード、
鹿踊の演舞等です。
パレードの会場は上町の「おまつり広場」で交通規制
がされていて歩行者天国となっていました。

花巻まつり 祭り・イベント

広場が近くなるとお祭り衣装にキリリと着こなした鯔背（いなせ）
な男衆や艶めかしい祭り衣装を着こんだ女衆と見物の市民や観光客が
大勢集まって来ていました（でも想像したより混雑していない）。
幼い子供たちも祭り衣装のお化粧をしておすまし顔で歩いています。
今日は花巻のお祭りです。

花巻まつり 祭り・イベント

先ずは花巻ばやし踊りで各踊りグループが踊りながら
広場に花を咲かせます。
老人クラブの踊り子さんたちの中にはお孫さんも祭り衣装を着て
おばあちゃんの踊りを見よう見まねで一緒に踊っていました。

花巻まつり 祭り・イベント

彼女たちも近い将来に美しい踊り手さんになって
花巻祭りに艶やかな一輪の花を咲かせてくれるでしょう。

花巻まつり 祭り・イベント

次に豪華に飾られた山車がやって来ました。
提灯を持った先達さんの掛け声に従って
若衆たちが山車を引いて行きます。
先頭には子供たちも一緒になって
山車を引っ張っています。

花巻まつり 祭り・イベント

一生懸命掛け声を揚げて引っ張る子もいますが、
疲れてしまったのか
引っ張り棒にぶら下がって引きずられている子もいました。
でも参加することに意義があると思います。

花巻まつり 祭り・イベント

山車の後ろでは太鼓囃子で威勢の良い掛け声とともに
太鼓バチを打ち鳴らしていました。

花巻まつり 祭り・イベント

花巻祭りの豪華な山車が続々とねりだしました。
地区ごとの自慢の山車が私たちの前を通り抜けました。
出雲の国盗りです。

出雲の国盗りです。
背番号16番の野球選手の人形がかざられています。
岩手の宝です。

山車は義経宇治川の戦い　吉兆猛虎現る　です。
五重塔に妖怪のような飾られています。
（妖怪じゃなかったかな？）

花巻市役所祭り同好会。
花巻開町４３０年記念、甘将軍です。
男の人と女の人がかざられています。
よく見ると背景に本物の炎の照明が
揺らめいています。
火事になったらどうするんだろう！
二人とも火だるまになってしまう！

花巻市役所祭り同好会。
花巻開町４３０年記念、甘将軍です。
山車の飾りには歴史的なイベントの意味があるようです。

これは風流名が藤娘で
見返しは「長篠の戦いより織田信長」と
パンフレットに解説されていました。

これは風流名が藤娘で
見返しは「長篠の戦いより織田信長」です。
鯔背（いなせ）な若衆さんたちが山車を引きまわしています。

これは風流名が藤娘で
見返しは「長篠の戦いより織田信長」

裏側（見返し）には一休さんが飾られています。
風流名は「義経千本桜」です。
豪華な山車が次々と通り抜けて行きます。

オォ～！南総里見八犬伝だ！
私たちの県からも山車が来ているのかな？
でも犬の顔がとても怖いです。

弓を引いている凛々しい若者がいます。
彼はコロナウィルスを弓矢で退治してくれそうです。

南総里見八犬伝の見返しは
「感謝の祈り、令和の秋」です。

大きいお姉さんは三味線を弾き、
小さい女の子は太鼓をたたいて
練り歩きます。
3年ぶりの花巻祭りですから
ずい分練習したのだと思います。
（がんばれ～！）

歌舞伎十八番　矢の根　です。
山車を見ていてすべての山車には
五重塔が飾られていたように思います。
花巻祭り本部のアナウンス嬢から一つ一つ
山車の紹介と解説がされていました。
私たちは本部の前に立って見学していました。
ずっと立っていると見学していたのですが
足がとっても疲れました。
道の縁石にタオルを敷いている人もいました。
若いヤンキー風のカップルはキャンプ用いすを
準備して座って見学していました。
（準備万端の見学者です）
中には本部備え付けの折りたたみ椅子を勝手に使って
いる人もいましたが本部に注意されていました。
招待されているのか後から来た来賓の客たちは
その椅子に座っていました。
（うらやましい～！）
観光会社の人か、報道関係の人かもしれません。
お爺さん（お婆さんも）はスッカリくたびれたぞ！！

＜花巻祭りで老々介護を実践しました＞
山車の行列が終わるころ面白いことがありました。
行進が終わったので沿道に腰をかけていた見物者が
立ちあがって歩行者天国に繰り出します。

花巻まつり 祭り・イベント

しかし左側の信号近くにすわっていた老夫婦が
何か困っているようです。
奥様がご主人お手を引っ張り「あなた、頑張って！」
と声をかけるのですが
ご主人は足が良くないのか杖をついても
なかなか立ちあがることが出来ず何度か尻餅をついています。

見るに見かねて家内が「あなた助けてあげて。」と
声をかけてきました。
（僕だってお爺さんなのに…。）
でも表面的には「よっしゃ！」と言いながら駆け出し、
ご夫婦の背後に回りご主人の両脇に手を差込み、
体を出来るだけ密着させながら下から前方斜め方向に
ご主人の立ちあがろうとする力を利用して「せーの！」と
押し出します。
小柄な奥様は前でご主人を受け止めます。
（これは介護スキルを勉強した体験を応用したのです）

これでご主人は何とか立ちあがることが出来ました。
奥様は安心して「ご親切にありがとうございました。
」といいながら私の顔を見て「ギョ」とした表情をして
「すみませんでしたね…。」とか言っています。
ご主人も振り向きながら「申し訳ありませんでしたなぁ…。」
と私を見ながら「おや！」という顔をしていました。
彼らを助けた相手は若くて力強い青年ではなく
同じ年頃の「小柄なお爺さん」だったからです。
これからは老人が老人を助ける「老々介護」が必要である
ことを花巻まつりで認識しました。
因みにご夫婦のすぐ横にすわっていたヤンキー風カップルは
見て見ぬふりをしていました
（健康だとしたら、お前ら！いつかバチが当たるぞ～）。

花巻まつり 祭り・イベント

最後は鹿踊の演舞です。
暗闇が迫ってきたおまつり広場には
かがり火が準備され
怪しげな雰囲気が漂い始めます。

花巻まつり 祭り・イベント

各グループに所属する鹿踊の踊り手さんが現れ
勇壮な踊りを始めました。
でもかがり火の光が弱いのと踊り子さんたちの衣装が
黒っぽいので動きが良く見えません。

花巻まつり 祭り・イベント

突然、私の横後ろでお母さんに抱っこされていた
幼い男の子が「おっ！おっ！」と声を上げながら
鹿踊の踊り手さんを指さしています。
勇壮な踊りに何かを感じたのかもしれません。

花巻まつり 祭り・イベント

私は「どうぞこちらに」と言いながら
お母さんと子供を私の前に出してあげました。
男の子はまん丸した瞳で私の顔を見つめています。
思わず「かわいくて良い男の子ですね。」と言って
しまいました。
（もしも女の子だったらどうしよう）

花巻まつり 祭り・イベント

2時間ほど祭りを見学した後に私たちは
今夜の宿は新幹線が停まる北上駅に向かいます。

花巻まつり 祭り・イベント

途中の中華料理店でテイクアウトのお料理を
買って行きました。
二品で900円の分量も具もタップリ入った
美味しいお買い得品でした。

今日は朝の5時前に自宅を出発し
19時過ぎにホテルにチェックインしました。
今夜は疲れたので冷たいビールを飲んで
早めに寝ることにしました。

JR東日本ホテルメッツ北上 宿・ホテル

今夜宿泊したホテルは
JR東日本ホテルメッツ北上で
ツインルーム、禁煙、 朝食付きです。

いつもの事ですが私たちには朝食が
一番の御馳走です。
写真は翌朝食べた朝食です。

JR東日本ホテルメッツ北上 宿・ホテル

明日は“いわて銀河鉄道”に乗って
八戸経由で下北半島の中央にある恐山を
訪ねる予定です。

朝起きてホテルの周囲を散歩すると
若山牧水の句碑がホテルの隣にありました。

北上駅 駅

「幾山河越えさり行かば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅ゆく」
の有名な句です。
私も大好きで21歳の時スコットランドの北端の海の向こうに
あるオークニー諸島のスートームネス（嵐）という町の
ゲストハウスの宿帳に此の句をしたためました。

あれから50年の年月を経て偶然にこの句に出逢うとは…。
静かな感動が心の中に染みわたります。

今日も良い旅が出来ますように…。

北上駅 駅

9月12日（月）の私の行動予定です。
IGRいわて銀河鉄道に乗るため私は一人で行動します。

08:00発：北上ＪＲ新幹線やまびこ97号・盛岡行12番線　
08:20着：盛岡 13番線　2駅　自由席：880円　860円
09:13発：盛岡　53分の待ち合わせ盛岡駅から八戸へ移動
盛岡駅で乗り換え：IGRいわて銀河鉄道・八戸行 0番線 23駅
3,110円
11:00着：八戸駅で家内と待ち合わせです。
その後、青い森鉄道、大湊線、バスに乗って下北半島の
中央にある恐山を参拝します。
東北を北へ縦方向に縦断する長い旅になります。
恐山へは14:48到着予定です。

いわて銀河鉄道 乗り物