銀河鉄道で走るみちのく旅（2022年9月11日～14日）（No.1-2　あぁ、風立ちぬ…、そうだ、遠野へ行こう！SL銀河にも会ってみたい！）

2022/09/11 - 2022/09/11

遠野駅ではホームの反対側に釜石から走ってきた
SL銀河が休んでいました。
「ウォ～！本物のSLが停まっているぞ～！」
2両連結の列車から大勢の乗客が走り出して
SL銀河に向かっていきます。
（なんだ乗客のほとんどはこれが目的だったのだ…、
私たちもですが。）
私たちは蒸気機関車を様々な角度からカメラに収めます。

エリア 遠野(岩手)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: タクシー 新幹線 JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

でもこのSL銀河は子供の頃に見た蒸気機関車
よりも小さいなぁ…？
その理由はすぐに分かりました。
子供の頃は私の体が小さかったのです。
当時のSLは今目の前にある蒸気機関車の1.5倍の
大きさの見上げるような巨大な鋼鉄モンスターに
見えたのです。

遠野駅 駅

次に私たちはSL銀河の客車の中を
覗いてみることにしました。

遠野駅 駅

「あれ～？」
客車の中はガランとして乗客は一人もいません。
（遠野の神隠しにでもあったのかな？）

遠野駅 駅

いえいえ、乗客の皆さんは
今のところ遠野村観光でお留守なのです。
私たちは勿怪（もっけ）の幸いと誰もいない
客車に遠慮なく侵入しました。
まるで白雪姫が7人の小人たちの
留守中の小屋に
入り込んだような気持です。
しかし私たちは“白雪姫”というより
グリム童話の高齢化してしまった
“ヘンデルとグレーテル”という感じです。

遠野駅 駅

二人はちゃっかりと乗客のような顔をして
座席に座って写真を撮りました。
孫たちにこの写真を見せて
「昔、むかし、ジジとババはSLに乗って旅行をしました。」
という物語を話してあげようと思います。
（でも私たちは”嘘つき雀”ではありませんので
正直に話すつもりです）

遠野駅 駅

家内は遠野駅のホームに残って
SL銀河が出発する姿を
写真に収めます。
SL銀河が出発する写真を撮った後に
「とおの物語の館」で
合流することになっています。

遠野駅 駅

SL銀河が発車前に黒い煙をモクモクとあげています。
遠野駅の皆さんがお見送りします。

遠野駅 駅

SL銀河が動き始めると煙の色が灰色に変わりました。
子供たちも「さようなら～！」と歓声を上げている
様です。

遠野駅 駅

SL銀河はモクモクと煙を残して
遠野駅のホームを離れて
花巻に向かいます。

遠野駅 駅

SL銀河の運行は2023年3月までです。
乗車希望の人は早めに予約をして下さい。
でも旅行業者が事前に大量予約をしている
みたいで個人客にはなかなか予約は回って
こないかもしれませんが。

遠野駅 駅

私は遠野駅を出て「とおの物語の館」を訪ねます。
歩いて10分くらいの所にあります。
遠野ふるさと村は12㎞ほど離れた所にあるので
行きませんでした。


「とおの物語館」へは遠野駅前の民話通りを
まっすぐ進み、早瀬川にかかる大手橋を右に
川沿いに回ればすぐにあります。

とおの物語の館 美術館・博物館

これが早瀬川です。

「とおの物語の館」の敷地に入ると
右手に昔話が語られる「遠野座」があります。
今日は14：00から昔話が語られます。

とおの物語の館 美術館・博物館

受付の横では女の子の「座敷わらし」がお出迎え
してくれました。
この二人は柳田国男先生の「遠野物語」題目１８に
登場してきます。
題目１７には「多くは十二三ばかりの童子なり」
と書かれています。

入館料は一般で510円です。

とおの物語の館 美術館・博物館

展示室の中では昔話を
映像と音声で聞くことが出来ます。
映像と言っても昔話を語る
「おばあちゃん」の映像ですが。
言葉は遠野の訛りが強いので
分からないところがありました。

とおの物語の館 美術館・博物館

館の中には遠野物語の昔話の絵が
展示されているスペースがあります。
座敷わらし、カッパ、雪女が展示されています。
見学に来ていた親子の中で小さな男の子が「お化け～！」
と言いながら雪女の大きな絵の前で泣き始めました。
少し年上のお姉ちゃんが弟を抱きしめてなだめていました。
（私たちの孫のお姉ちゃんと弟を思い出しました）

小さな子供には遠野の妖怪たちは現実に存在しています。

とおの物語の館 美術館・博物館

「とおの物語の館」では
昔話を映像や音声で楽しめたり、
実際の語り部により昔話を聞くことができる
劇場「遠野座」などがあります。
私は14：00から始まる「昔話」を「遠野座」」で
聞くことにしました。
語り部さんはお婆さんではなく
私と同年配位のお爺さんでした。
私は「昔話」はお婆さんの特許
だという先入観があったのですが
お爺さんの巧みな話しぶりに引き込まれて
すぐに遠野物語の世界に迷い込んでしまいました。

とおの物語の館 美術館・博物館

柳田国男先生の「遠野物語」（新潮文庫）
を持参していきましたが、
これを参考にしてお爺さんの昔話を聞くと
話の内容を理解できると思います。
遠野の方言でお話しされるので
昔話の言葉は
半分ぐらいしか分かりませんでした。

とおの物語の館 美術館・博物館

昔話を演じている途中に家内がやって来ました。
二人で「とうの物語の館」や柳田国男先生が逗留
していた宿屋を見学します。

とおの物語の館 美術館・博物館

私たちは遠野を後にして花巻の町へ向かいます。
今日（9月11日）は3年ぶりに花巻まつりが開催される
祭りの二日目です。

花巻駅 駅

花巻駅の改札口を出て左側に観光案内所が
ありましたので「おまつり広場」への行き方を
聞きました。
暫く歩いていると行進前でスタンバイしている
山車がありましたので近づいて写真を撮りました。

花巻まつり 祭り・イベント

祭り衣装に身を包んだ女の子達が
担当している山車へ向かっています。
後ろに歩いているのはお母さんでしょうか。

花巻まつり 祭り・イベント

祭りの山車はこんな感じで引っ張るようです。
女の子二人ではとても無理ですね。

花巻まつり 祭り・イベント

祭りの雰囲気も高まってきました。
私たちは「おまつり広場」へ向かいます。

花巻まつり 祭り・イベント

ここが「おまつり広場」です。
既に市民グループによる花巻踊りが
始まっていました。

花巻市の観光トップページには
「花巻祭り」について次のような
記載がありました。

『新型コロナウイルス感染症の拡大により、
令和2年度及び令和3年度においては中止と
いたしましたが、
本年は開町430年の節目の年であるため、
10年後、20年後の開催を見据え
430周年記念事業を実施するとともに、
来年度以降の通常開催につなげるため、
そして花巻が誇る伝統芸能の
保存・継承のため、
開催期日を2日間に短縮し、
感染防止対策を徹底して
実施します。』

3年振りの「お祭り」ですから
みなさんの力が入ります。

花巻まつり 祭り・イベント