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《2022.September》あみんちゅなにげに関西街歩きの旅京都そのXX宇治田原~風鈴の音に誘われて~風鈴寺正壽院《再訪》編~<br /><br />今年はどこへ行ったのだろう…とここ数年思い続けた暑い夏。一際暑さが応えた令和4年は例年とは違った意味でのどこへ行った?と悩むところがある。というのも休みの度に近畿と隣接県に出掛けていたために、ひとつの旅の記録を思い出せないのだ。<br /><br />今回再訪と銘を打つだけあって〝2回目の訪問〟であることは認識はしている。しかし〝目的地〟としては2回目ながらも〝立ち寄り地点〟としては後2回が増え、計4回訪れていることとなる。7月19日は大雨の中に初訪問し、8月15日は和歌山、9月7日は奈良のそれぞれ帰り道に立ち寄っている。風鈴の中に収まる花が変わるため、その〝記録〟をしたいと考えたのが理由ではあるが、山の中の寺院故に満足いく照明もなく、真っ暗な中でのストロボ撮影では被写体すらわからない写真しか撮影が出来ないことを知る。ならば再訪と考えた9月13日はいつもの〝時間切れ〟が理由となり叶わなかった。風鈴まつりの期限は9月18日と待ったなしの状況下で、棚ボタ的に得た休み。これは行く〝ための〟休みと解した私であったが、ちょうど台風14号の来訪と重なってしまったために〝繰り上げ終了〟の可能性が高くなってきた。事実9月末迄としていた寺院でも早期終了をする旨の告知がチラホラ出始めた時でもあったため〝ダメ元〟で向かうことを決めたのは前日のことであった。<br /><br />幸いなことに休みになった9月17日土曜日は関西圏では風が吹いているものの雨は降っておらず出発には影響はなかった。目指す正寿院は隣町の綴喜郡宇治田原町にあり、距離は20km、時間にして30分位の旅路となる。ナビを使う必要もないが大凡の到着時刻を見ながら走ることにした。<br /><br />取り敢えず家から離れてローソン大津大平1丁目店にて一服の後出発する。最短かどうかはわからないが、走りやすい裏道をメインに走って行く。国道307号線岩山交差点まで来れば間もなく到着。途中観光バスが正寿院に繋がる旧道を下りて行く様子を見て〝混雑〟の二文字が頭を過った。今日の相棒moveクンはそのコンパクトさを活かせて、新しくなった道を走って行く。前回訪れた際には対向車なんていなかったなぁと思いながら、狭い集落内道路で離合待ちをしながら駐車場へと向かって行く。混雑時にはかなりの時間駐車場待ちがあるそうだが、連休初日の今日はガラガラではなかったというレベルであった。<br /><br />moveクンを停めて機材を担ぎ坂を歩く。7月と同じシチュエーションだが参拝客の数は全く違う。受付で拝観料と駐車料金を支払って境内へと入る。人が多いのは仕方がないが、グループがどうしてもネックになるのは呆れ返る。個別に払うのではなく誰かが一括して払うことご支払いのマナーであるが、そんなことを気にする様子もない。おまけに駐車料金の擦りつけ合いとは…。受付のお姉さんも個人受付と同じく全員に1~10まで説明することを余儀なくされていることには絶句した。ここで待ち時間が生じることは本当に意味がない。基本本殿と客殿入場時の注意ではあるが、仕事とは言え同じことを繰り返すことは苦痛以外になにものでもない。やっと順番を迎えた私は1,100円を納めて〝2回目なんで大丈夫です〟のひと言で通過する。思わずニコッと笑ったお姉さんの顔が印象的であった。<br /><br />二回目の拝観なので概略は省くが、正寿院は大きく分けて本堂と客殿エリアがあるが、風鈴まつりは本堂・猪目窓は客殿と場所が分かれている。時間配分を間違えて猪目窓を見なかった等とい奇特な方が居られるようだがよくわからない。本堂の庭のように天候によっては建物内からしか見られないことはあり、7月は運悪く〝その日〟にあたってしまったが、今日は幸い大丈夫だ。<br /><br />元々それ程敷地が広いわけではないので、混雑する際には〝一点〟が混み合ってしまうことが原因になっている。私の場合第一の目的は風鈴まつりの〝コスモス風鈴〟をカメラに収めることである。あとは本堂の庭園部分を回ることが出来れば正寿院をコンプリートする。勿論拝観料は納めさせて頂いているため、目に焼き付けるべく二度目の拝観を楽しむことにする。<br /><br />〝風鈴まつり〟と検索をかければ関西圏でもかなりの情報数が拾えるが、その中でも〝有名処〟として最上位クラスに入っている正寿院の人気はなんだろうと最初に訪れた際に不思議に思った記憶が残っている。前回訪れた際にちょっとした接点があった女子旅二人組の写真がインスタに上がっているのを見て、アナログ人間は〝これは行くわな~〟と納得してしまった。<br /><br />別にフォロー数を競い合う気もないからSNSは見るだけのものであった。ただインスタからの情報は最新のものであることも少なからずあるようで、webサイトに記載されていないような〝今日の拝観情報〟等がリアルタイム発信されている施設もある。また他府県のローカルなイベント情報等はweb上のデータが古過ぎて今年は中止というものも電話確認の末にわかったこともある。そういう点を考えればインスタ等もうまく使えば〝リスク〟よりも〝メリット〟の方が勝り、手軽さを踏まえると〝情報発信源〟という大きな役割を担えるものだと考える。しかし逆に手軽に入手できる〝情報〟故にその情報〝だけ〟を鵜呑みにしてやってくる不届き者が増えていることは、集客に繋がることを喜ぶ半面、非常識な輩の来訪により、トラブルが生じることを憂いている施設管理者の方がおられることもまた事実である。拝観する側でもイラっと来ることとして、ひとつの場所を独占する、撮影ポイントで順番待ちをしている列があるにも拘らず、割り込んで我先にとスマホで写真を撮りまくる等〝何様のつもり?〟と言われんばかりの行為をマスクもつけずにし続ける輩が増えて行っている悲しい事実である。また〝風鈴まつり〟というカテゴリーに於いては特に〝絶対にやめて〟とされていることとして、飾られている〝風鈴〟を〝触る行為〟は言語道断と注意書きに強く書かれている。知らない方がいるのかと首を傾げたくなるような行為ではあるが、先ず安全上の問題がある。あの軽やかな音は風鈴が〝薄いガラス細工〟であることから奏でることがある。勿論金属製のものもあるが陶器製の物を含めて〝破損〟の危険性が言われている。ガラスの破片で手を切ったとか自分自身が被ったものならば致し方ないが、その破片で他人を傷つけてしまったとなれば大問題になってしまう。いい年こいた大人がやるのではなく、乳幼児を抱きかかえて風鈴を触らせている若い親や祖父母を見ると、何も考えていないな…とつくづく思う。事故が起こってしまえば少なからずバッシングされるイベント企画者にとっては、常識外れの行為で叩かれる位であれば、今年で最後にしよう…という気持ちになってもおかしくはない。事実過去に〝風鈴まつり〟を行っていた施設でその後行わなくなった理由のひとつになっていると書かれている資料もある位有名なことである。またSNS映えする場所の特徴でもあるようだが、投稿される〝写真〟がワンパターン、つまり特定の場所だけであるという事実もある。正壽院の場合〝猪目窓〟〝風鈴に手を添える女性〟でほぼほぼ全部になるようだ。自分達が自分達の〝美的感覚〟で撮影した物を自分達で楽しむことは一向に構わない。しかしハッシュタグでデータを拾ってしまうために、見ている者の〝美的感覚〟を無視した写真を見続けならないことは苦痛以外なにものでもない。私がインスタを利用しようとしたことは今年のように〝連日〟あちらこちらに足を運んでいると、1回の旅路で〝どこへ行った?〟〝日にちや時間は?〟ということがごっちゃになってしまうため、そのデータを記録するために手軽に旅先でもupできるという理由で利用しているに過ぎない。また今回の台風対策としてやむを得ず行われた〝期間短縮〟や〝拝観情報の変更〟をいち早く知らせることにより、情報難民で訪れてしまい撤去作業に勤しむ係員の皆様にいちゃもんを付けるようなことをして貰いたくないという気持ちもあった。長きに渡り拝観者の目を楽しませて貰った風鈴や、その維持に携わっていたスタッフの方に敬意を表しつつ、その裏には〝来年もお願いしますね~〟という〝下心〟ももちろんあってのことではあるが…。<br /><br />そして別館に移動し猪目窓をしっかりカメラに収める。真正面からのハート形の窓で知られてはいるが、左右斜めから窓越しの景色が違うことは今回初めて知った。まあこの場所は通年の正壽院の〝フォトスポット〟であるため長居をすることは気が引ける。160枚の天井絵とハート形の窓が一枚に収まる写真は=正壽院と言っても過言ではないくらいに有名だが、残念ながら手持ちの機材ではそんな写真を撮ることは絶対不可能だ。残念ながらこれが現実だった。<br /><br />一通り別館を回って再び風鈴まつりエリアへと戻ってくる。この辺りは滞在時間をどう配分して行くかが非常に重要となってくる。つまり〝人が少ない〟時を狙っていくような感じである。さすがに〝あじさい風鈴〟はなかったが、〝ひまわり風鈴〟は残っていた。そうこうしているうちに新郎新婦の撮影会が始まったようだ。式典をここで行うような様子ではなかったから〝前撮り〟だろうと思われる。時間も時間なので拝観客は少なくはなってはいたが、さすがにそのような撮影場所で写真を釣り続けようとする〝モンスター〟はひとカップル以外はなかったようだ。まあこのカップル1時間以上もコスモス風鈴の棚下に居続けた強者である。こんな図太さを持たないとこの世の中は渡って行けないのかな…なんて思いながら閉門時間が来た正壽院を後にすることにした。<br /><br />珍しく目的地が1ヵ所だけだった今回の旅路だったので、距離関係なく帰路につくこととなる。途中郷ノ口郵便局に立ち寄って、ゆうパケットポストにて本日撮影したネガフィルムを発送する。帰り道からは少し行き過ぎる場所にはあるが、宇治田原町の集配局であり本日土曜日は17:15に最終収集時刻と聞いていたこともあり、局舎前のポストに投函する。ただ…昨年10月に施行された日本郵便の集配辰事業のことが良くわかっていない私。本来収集された郵便物は中継局へ送られるタイミングは別として特定郵便局やポストから当日収集された郵便物は、当日受付される原則があり、その処理がなされないと郵便事故の扱いとなってしまう云々はなくなったのかと思ってしまう出来事があった。引受局はあくまで郷ノ口郵便局で処理されるはずだが、一向に郵便物が動かない。翌日日曜日になって10:00過ぎになってやっと受付がされた記録に変わった。都市部の郵便局ではポストに書かれた〝収集時刻〟は厳守であり、数分早くてもポスト前で待っていなければならないことになっているはずだった。しかしここは綴喜郡宇治田原町、フライイングもあったりするのかとふと思ってしまった…。<br /><br />いよいよ自宅を目指すが先ずフレンドマート宇治田原店に立ち寄って一息つく…予定だったのだが、肝心なことを忘れていて『令和4(2022)年7月1日より平和堂敷地内は禁煙となります』=一服できないことを思い出しいそいそと退散する。行きと同じ道を走りまた立ち寄りをする。大津市外畑にある白幡不動尊、元々は天ケ瀬ダムによって水没した外畑地区にあったものを移設して祀られたものである。ご本尊の不動明王坐像は室町時代の作とされ、近江の石仏の中に必ずと言っていいほど掲載されている有名なものである。しかしこの界隈は過疎化が進み家らしい家もない場所の無住寺であり、石山外畑町にある浄土宗浄光寺が管理を行っている。その歴史ある〝石仏〟参りに立ち寄ったのだが、タイミング悪く石仏前のガラスが外の明るさと丁度〝合致〟している時間帯だったがために、カメラは勿論のこと目で見ることすら叶わなかった。残念だが仕方がないので土日祝日はバス便のない京阪バス〝白洲不動尊前〟バス停をカメラに収めまた走り出す。途中何故か混雑していた南郷エリアを数渦中にナンゴウコウエンに立ち寄って一服し、無事自宅に帰り着いた。秋になって日が短くなったから…という理由もなくはないが、4時間という私にとっては記録的に短い旅路はこれで終わりとなる。<br /><br />   《終わり》

《2022.September》あみんちゅなにげに関西街歩きの旅京都そのXX宇治田原~風鈴の音に誘われて~風鈴寺正壽院《再訪》編~

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2022/09/17 - 2022/09/17

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たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。

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2022/09/17

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《2022.September》あみんちゅなにげに関西街歩きの旅京都そのXX宇治田原~風鈴の音に誘われて~風鈴寺正壽院《再訪》編~

今年はどこへ行ったのだろう…とここ数年思い続けた暑い夏。一際暑さが応えた令和4年は例年とは違った意味でのどこへ行った?と悩むところがある。というのも休みの度に近畿と隣接県に出掛けていたために、ひとつの旅の記録を思い出せないのだ。

今回再訪と銘を打つだけあって〝2回目の訪問〟であることは認識はしている。しかし〝目的地〟としては2回目ながらも〝立ち寄り地点〟としては後2回が増え、計4回訪れていることとなる。7月19日は大雨の中に初訪問し、8月15日は和歌山、9月7日は奈良のそれぞれ帰り道に立ち寄っている。風鈴の中に収まる花が変わるため、その〝記録〟をしたいと考えたのが理由ではあるが、山の中の寺院故に満足いく照明もなく、真っ暗な中でのストロボ撮影では被写体すらわからない写真しか撮影が出来ないことを知る。ならば再訪と考えた9月13日はいつもの〝時間切れ〟が理由となり叶わなかった。風鈴まつりの期限は9月18日と待ったなしの状況下で、棚ボタ的に得た休み。これは行く〝ための〟休みと解した私であったが、ちょうど台風14号の来訪と重なってしまったために〝繰り上げ終了〟の可能性が高くなってきた。事実9月末迄としていた寺院でも早期終了をする旨の告知がチラホラ出始めた時でもあったため〝ダメ元〟で向かうことを決めたのは前日のことであった。

幸いなことに休みになった9月17日土曜日は関西圏では風が吹いているものの雨は降っておらず出発には影響はなかった。目指す正寿院は隣町の綴喜郡宇治田原町にあり、距離は20km、時間にして30分位の旅路となる。ナビを使う必要もないが大凡の到着時刻を見ながら走ることにした。

取り敢えず家から離れてローソン大津大平1丁目店にて一服の後出発する。最短かどうかはわからないが、走りやすい裏道をメインに走って行く。国道307号線岩山交差点まで来れば間もなく到着。途中観光バスが正寿院に繋がる旧道を下りて行く様子を見て〝混雑〟の二文字が頭を過った。今日の相棒moveクンはそのコンパクトさを活かせて、新しくなった道を走って行く。前回訪れた際には対向車なんていなかったなぁと思いながら、狭い集落内道路で離合待ちをしながら駐車場へと向かって行く。混雑時にはかなりの時間駐車場待ちがあるそうだが、連休初日の今日はガラガラではなかったというレベルであった。

moveクンを停めて機材を担ぎ坂を歩く。7月と同じシチュエーションだが参拝客の数は全く違う。受付で拝観料と駐車料金を支払って境内へと入る。人が多いのは仕方がないが、グループがどうしてもネックになるのは呆れ返る。個別に払うのではなく誰かが一括して払うことご支払いのマナーであるが、そんなことを気にする様子もない。おまけに駐車料金の擦りつけ合いとは…。受付のお姉さんも個人受付と同じく全員に1~10まで説明することを余儀なくされていることには絶句した。ここで待ち時間が生じることは本当に意味がない。基本本殿と客殿入場時の注意ではあるが、仕事とは言え同じことを繰り返すことは苦痛以外になにものでもない。やっと順番を迎えた私は1,100円を納めて〝2回目なんで大丈夫です〟のひと言で通過する。思わずニコッと笑ったお姉さんの顔が印象的であった。

二回目の拝観なので概略は省くが、正寿院は大きく分けて本堂と客殿エリアがあるが、風鈴まつりは本堂・猪目窓は客殿と場所が分かれている。時間配分を間違えて猪目窓を見なかった等とい奇特な方が居られるようだがよくわからない。本堂の庭のように天候によっては建物内からしか見られないことはあり、7月は運悪く〝その日〟にあたってしまったが、今日は幸い大丈夫だ。

元々それ程敷地が広いわけではないので、混雑する際には〝一点〟が混み合ってしまうことが原因になっている。私の場合第一の目的は風鈴まつりの〝コスモス風鈴〟をカメラに収めることである。あとは本堂の庭園部分を回ることが出来れば正寿院をコンプリートする。勿論拝観料は納めさせて頂いているため、目に焼き付けるべく二度目の拝観を楽しむことにする。

〝風鈴まつり〟と検索をかければ関西圏でもかなりの情報数が拾えるが、その中でも〝有名処〟として最上位クラスに入っている正寿院の人気はなんだろうと最初に訪れた際に不思議に思った記憶が残っている。前回訪れた際にちょっとした接点があった女子旅二人組の写真がインスタに上がっているのを見て、アナログ人間は〝これは行くわな~〟と納得してしまった。

別にフォロー数を競い合う気もないからSNSは見るだけのものであった。ただインスタからの情報は最新のものであることも少なからずあるようで、webサイトに記載されていないような〝今日の拝観情報〟等がリアルタイム発信されている施設もある。また他府県のローカルなイベント情報等はweb上のデータが古過ぎて今年は中止というものも電話確認の末にわかったこともある。そういう点を考えればインスタ等もうまく使えば〝リスク〟よりも〝メリット〟の方が勝り、手軽さを踏まえると〝情報発信源〟という大きな役割を担えるものだと考える。しかし逆に手軽に入手できる〝情報〟故にその情報〝だけ〟を鵜呑みにしてやってくる不届き者が増えていることは、集客に繋がることを喜ぶ半面、非常識な輩の来訪により、トラブルが生じることを憂いている施設管理者の方がおられることもまた事実である。拝観する側でもイラっと来ることとして、ひとつの場所を独占する、撮影ポイントで順番待ちをしている列があるにも拘らず、割り込んで我先にとスマホで写真を撮りまくる等〝何様のつもり?〟と言われんばかりの行為をマスクもつけずにし続ける輩が増えて行っている悲しい事実である。また〝風鈴まつり〟というカテゴリーに於いては特に〝絶対にやめて〟とされていることとして、飾られている〝風鈴〟を〝触る行為〟は言語道断と注意書きに強く書かれている。知らない方がいるのかと首を傾げたくなるような行為ではあるが、先ず安全上の問題がある。あの軽やかな音は風鈴が〝薄いガラス細工〟であることから奏でることがある。勿論金属製のものもあるが陶器製の物を含めて〝破損〟の危険性が言われている。ガラスの破片で手を切ったとか自分自身が被ったものならば致し方ないが、その破片で他人を傷つけてしまったとなれば大問題になってしまう。いい年こいた大人がやるのではなく、乳幼児を抱きかかえて風鈴を触らせている若い親や祖父母を見ると、何も考えていないな…とつくづく思う。事故が起こってしまえば少なからずバッシングされるイベント企画者にとっては、常識外れの行為で叩かれる位であれば、今年で最後にしよう…という気持ちになってもおかしくはない。事実過去に〝風鈴まつり〟を行っていた施設でその後行わなくなった理由のひとつになっていると書かれている資料もある位有名なことである。またSNS映えする場所の特徴でもあるようだが、投稿される〝写真〟がワンパターン、つまり特定の場所だけであるという事実もある。正壽院の場合〝猪目窓〟〝風鈴に手を添える女性〟でほぼほぼ全部になるようだ。自分達が自分達の〝美的感覚〟で撮影した物を自分達で楽しむことは一向に構わない。しかしハッシュタグでデータを拾ってしまうために、見ている者の〝美的感覚〟を無視した写真を見続けならないことは苦痛以外なにものでもない。私がインスタを利用しようとしたことは今年のように〝連日〟あちらこちらに足を運んでいると、1回の旅路で〝どこへ行った?〟〝日にちや時間は?〟ということがごっちゃになってしまうため、そのデータを記録するために手軽に旅先でもupできるという理由で利用しているに過ぎない。また今回の台風対策としてやむを得ず行われた〝期間短縮〟や〝拝観情報の変更〟をいち早く知らせることにより、情報難民で訪れてしまい撤去作業に勤しむ係員の皆様にいちゃもんを付けるようなことをして貰いたくないという気持ちもあった。長きに渡り拝観者の目を楽しませて貰った風鈴や、その維持に携わっていたスタッフの方に敬意を表しつつ、その裏には〝来年もお願いしますね~〟という〝下心〟ももちろんあってのことではあるが…。

そして別館に移動し猪目窓をしっかりカメラに収める。真正面からのハート形の窓で知られてはいるが、左右斜めから窓越しの景色が違うことは今回初めて知った。まあこの場所は通年の正壽院の〝フォトスポット〟であるため長居をすることは気が引ける。160枚の天井絵とハート形の窓が一枚に収まる写真は=正壽院と言っても過言ではないくらいに有名だが、残念ながら手持ちの機材ではそんな写真を撮ることは絶対不可能だ。残念ながらこれが現実だった。

一通り別館を回って再び風鈴まつりエリアへと戻ってくる。この辺りは滞在時間をどう配分して行くかが非常に重要となってくる。つまり〝人が少ない〟時を狙っていくような感じである。さすがに〝あじさい風鈴〟はなかったが、〝ひまわり風鈴〟は残っていた。そうこうしているうちに新郎新婦の撮影会が始まったようだ。式典をここで行うような様子ではなかったから〝前撮り〟だろうと思われる。時間も時間なので拝観客は少なくはなってはいたが、さすがにそのような撮影場所で写真を釣り続けようとする〝モンスター〟はひとカップル以外はなかったようだ。まあこのカップル1時間以上もコスモス風鈴の棚下に居続けた強者である。こんな図太さを持たないとこの世の中は渡って行けないのかな…なんて思いながら閉門時間が来た正壽院を後にすることにした。

珍しく目的地が1ヵ所だけだった今回の旅路だったので、距離関係なく帰路につくこととなる。途中郷ノ口郵便局に立ち寄って、ゆうパケットポストにて本日撮影したネガフィルムを発送する。帰り道からは少し行き過ぎる場所にはあるが、宇治田原町の集配局であり本日土曜日は17:15に最終収集時刻と聞いていたこともあり、局舎前のポストに投函する。ただ…昨年10月に施行された日本郵便の集配辰事業のことが良くわかっていない私。本来収集された郵便物は中継局へ送られるタイミングは別として特定郵便局やポストから当日収集された郵便物は、当日受付される原則があり、その処理がなされないと郵便事故の扱いとなってしまう云々はなくなったのかと思ってしまう出来事があった。引受局はあくまで郷ノ口郵便局で処理されるはずだが、一向に郵便物が動かない。翌日日曜日になって10:00過ぎになってやっと受付がされた記録に変わった。都市部の郵便局ではポストに書かれた〝収集時刻〟は厳守であり、数分早くてもポスト前で待っていなければならないことになっているはずだった。しかしここは綴喜郡宇治田原町、フライイングもあったりするのかとふと思ってしまった…。

いよいよ自宅を目指すが先ずフレンドマート宇治田原店に立ち寄って一息つく…予定だったのだが、肝心なことを忘れていて『令和4(2022)年7月1日より平和堂敷地内は禁煙となります』=一服できないことを思い出しいそいそと退散する。行きと同じ道を走りまた立ち寄りをする。大津市外畑にある白幡不動尊、元々は天ケ瀬ダムによって水没した外畑地区にあったものを移設して祀られたものである。ご本尊の不動明王坐像は室町時代の作とされ、近江の石仏の中に必ずと言っていいほど掲載されている有名なものである。しかしこの界隈は過疎化が進み家らしい家もない場所の無住寺であり、石山外畑町にある浄土宗浄光寺が管理を行っている。その歴史ある〝石仏〟参りに立ち寄ったのだが、タイミング悪く石仏前のガラスが外の明るさと丁度〝合致〟している時間帯だったがために、カメラは勿論のこと目で見ることすら叶わなかった。残念だが仕方がないので土日祝日はバス便のない京阪バス〝白洲不動尊前〟バス停をカメラに収めまた走り出す。途中何故か混雑していた南郷エリアを数渦中にナンゴウコウエンに立ち寄って一服し、無事自宅に帰り着いた。秋になって日が短くなったから…という理由もなくはないが、4時間という私にとっては記録的に短い旅路はこれで終わりとなる。

   《終わり》

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ショッピング
5.0
交通
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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