
2022/07/11 - 2022/07/11
11位(同エリア97件中)
ウェンディさん
- ウェンディさんTOP
- 旅行記382冊
- クチコミ2266件
- Q&A回答130件
- 2,239,904アクセス
- フォロワー349人
この旅行記のスケジュール
2022/07/11
-
島での滞在はコチンダ棟にて。ケイビングやダイビングが目的ならば、コチンダはお勧め!
-
本日のケイビングは水連洞。 40ものリムプールが連なる洞窟を泳ぎながら渡ります
-
夕食は喫茶リーフにて。 学生食堂みたいに大盛り!
-
夕陽を見るならば、半崎がのんびりできるかな
もっと見る
閉じる
この旅行記スケジュールを元に
2022年の夏旅は、どうしようか。
今年の夏は海外へという声も聞こえてきますが、医療従事者が居候する我が家では、コロナの感染状況の予測ができない現状においては、海外脱出は難しい選択肢。
昨年は北海道・知床の自然の中でトレッキング、海獣ウォッチングに乗馬を愉しんだから、今年は南も良いよね。
南の離島で本格的なケイビングにチャレンジするのはどお?
場所は、沖縄にほど近い沖永良部島。
プロのガイドと鍾乳洞を探検するケイビングって面白そうでしょ! 考えてみない?
今年の夏旅のプランニングを始めたのは、まだ山には雪が積もる冬のこと。
炬燵でミカンをバクバク食べながらの私からのこんな提案に対し、相棒の反応はイマイチでした。
ケイビングと言ったって、結局は観光鍾乳洞なのでしょ?
企画モノ好きの若い子の遊びではないの?
確かに洞窟ケイビングは若い方のアクティビティ感が強い遊びかもしれません。
でも、シニアがやったって全然おかしくないし、あなたの運動能力ならばスマホ依存症のその辺の若い子よりも、断然上でしょ。
なんの為にジムで指懸垂やって、鍛えているの?
その背中についた筋肉、山だけに使うのはもったいない!
もっと視野を広げて、遊ぼうよ。
実は、私たち夫婦はその年齢差9歳でちょっとした年の差があり、年上の彼は昨年、還暦を迎え一般的にはシニアと言われる年代に入りました。
でも、人生1回まわってシニアに足を踏み入れたからって、冒険心を忘れたわけではないよね。
楽しいこと、大好きだよね。
だったら、たまには裏山の秘密基地遊びにワクワクした少年時代に戻って、洞窟遊びをやってみようよ。
プランニングは全て私に任せてもらって大丈夫。
任せておいて。
シニアを迎えての初めての夏を、とびきりの夏にするって約束するよ♪
☆★☆★2022年夏 アラフィフ・アラ還の沖永良部・与論旅☆★☆★
〔ケイビング〕リムストーン:https://4travel.jp/travelogue/11768182
〔ケイビング〕大蛇洞:https://4travel.jp/travelogue/11769223
〔ケイビング〕水連洞:https://4travel.jp/travelogue/11770072
〔ケイビング〕銀水洞:https://4travel.jp/travelogue/11772349
- 旅行の満足度
- 5.0
-
相棒と二人の2022年の夏旅のプランニングはこんな感じでスタート。
真冬にいきなり夏旅のケイビングについて相談された相棒は、ケイビングについての言葉だけの説明では“微妙かな”程度の反応を示していたのだが、実際にネットにアップされている写真や動画をちらつかせたら、食いつき度が俄然UP!
だから、彼にケイビングの詳細について詳しく説明したいと思ったのだが、沖永良部島でケイビングできる4つの鍾乳洞についての詳細な説明は、ケイビングを主催する組織のHPにも、ネット上にも見つけることはできなかった。
結局、ケイビングについての本当の詳細は???なままで、あとは歩いてのお楽しみ♪状態で沖永良部島へと出発してしまったのだが、やはりプランナーとしては、もう少し事前に情報を集めたかったと思っている。
なので、今回の旅行記では、この旅行記でのメインの水連洞ケイビングの話に入る前に、沖永良部島でケイビングできる4個の鍾乳洞について、何処にある? その難易度は? アドベンチャーさの程度はどのくらい?、予約方法等について少しだけまとめて記しておきたいと思う。
(写真;リムストーン・ケイブ 2022/7/9撮影) -
沖永良部島でケイビングできるのは、リムストーン・ケイブ、大蛇洞、水連洞、銀水洞。
ケイビングにチャレンジするには、沖永良部ケイビングガイド連盟、もしくは沖永良部ケイビング協会のどちらかの団体にコンタクトを取り、入洞とケイビング・ガイドの予約をしなければならない。
沖永良部ケイビングガイド連盟;http://caver.jp/index.html
沖永良部ケイビング協会:https://okierabucave.com/
私が予約したのはケイビング協会で、こちらを選んだ理由は、ライティングと撮影してもらえる写真のクオリティから。
ケイビングは水に入るので普通のカメラは使えない。だから、ガイドさんが防水カメラでケイビングの様子を撮影してくれるサービスがある。
沖永良部でケイビングした方のブログ、旅行記を参考に、どちらの組織にガイドを依頼したかをチェックし、ライティングの綺麗さ、写真の構図、画質から、ケイビング協会を選択した。
しかし、この選択方法もあくまでも1つの方法でしかない。
ケイビングに持参する水中ライトの種類や本数はガイドにより異なり、また、撮影してくれる写真もガイド個人のセンスに依存するのだが、どちらの組織に依頼するにしてもケイビングの申込時にはガイドの指名はできない。
だから、運次第といったところだ。
(写真;リムストーン・ケイブ 2022/7/9撮影) -
イチオシ
沖永良部島でケイビングのできる4つの鍾乳洞のうち、1つだけ行くのならば何処を選ぶか?
ベストの鍾乳洞は何処?と聞かれた時、それぞれに特徴がありすぎて、4つの洞窟を全て歩いてきた私でも、どれか1つを選ぶということは難しい。
なので、これから沖永良部島でケイビングをやってみたいと考えている方の参考に少しでもなるように、4洞の特徴(←個人の意見的な部分あり)を記す。
・リムストーン・ケイブ
初心者向けだが、オトナの胸の下まで水に浸かるエリアあり
様々な鍾乳石があり、ダイジェスト版鍾乳洞的な感じ
フォトジェニックなエリアが多く、ガイドブックでの紹介も多い
所要時間:2時間
小学生以上の子供連れの家族にお勧め
歩く距離は短いので、探検感としては物足りなさを感じる
費用:16000円/1人
(写真;リムストーン・ケイブ 2022/7/9撮影)大山水鏡洞(リムストーンケイブ 大蛇洞) 名所・史跡
-
イチオシ
・大蛇洞
リムストーン同様初心者コースだが、探検感・冒険感が強め
天井が低く、細いコースが多く、水中での歩行時間も長い
大蛇(アナコンダ)の牙のような鍾乳石が美しい
リムストーンのような連なる石灰棚がないので、写真映えは難しい
所要時間:2時間
中腰や匍匐前進の部分の時間が多いので、腰痛持ちの方は難しい
水深は深くないので小学生OK
費用:16000円/1人
(写真;大蛇洞 2022/7/10撮影)沖永良部ケイビング協会 名所・史跡
-
・水連洞
中級者向けで、リムストーンか大蛇洞の経験者のみ参加可能
水深が深く、オトナでも足がつかない水の中を移動する
泳いだり水の中の鍾乳石を伝い歩きする
体力はそれなりに必要
小学生でも可能と思うが、深い水を怖がらない度胸が必要
洞窟探検・冒険感を味わいたい方にお勧め!
真っ白い汚れのない鍾乳石が待ち受けている
細い穴をくぐり抜けるので、腰回りのサイズに制限あり
朝の時間帯スタートの場合、素敵な景色に出会えるかも
所要時間:3時間
費用:26000円/1人
(写真;水連洞 2022/7/11撮影) -
・銀水洞
上級者向けで、リムストーンか大蛇洞の経験者のみ参加可能
GWの時期(島の乾期3-6月)は渇水により入洞できない年もある
冒険感・探検感よりも目的地に向けひたすら進む感じ
洞窟の入口からすぐに匍匐前進の開始
体を起こして歩ける部分は少ない
島の基盤岩の層を歩く
水深が深い部分はない
仰向けで横たわり、水面を渡る天井が非常に低い部分あり
洞窟内は羽虫が非常に多く、虫嫌いな方にはキツい
虫の吸い込み注意
巨大なリムプールは絶景で、TVでの紹介も多い
世界でもこんなに美しい洞窟内リムプールは数少ない
2022/7/18に “世界まる見え!テレビ特捜部”で放送
ガイドは必ず2名(1名は補助)でつく
所要時間:5時間
費用:50000円/1人(最低催行人数2名)
(写真;銀水洞 2022/7/12撮影) -
私たちはケイビング・フルコースの4洞ケイビングにチャレンジ!したのだが、その費用は二人で216500円(リムストーンでの靴1足レンタル500円込)。
一般的な反応ならば、ケイビングに二人で20万超えって高過ぎでしょ!となるのだと思う。
確かに遊びに費やす金額だけ見たら、高い・・・ソレは私も同感。
でもね、鍾乳洞探検のワクワク感、4日間に出会った真っ暗な闇の先に現れるあの景色達はプライスレス!
汗水垂らして稼いできた20万円以上の金額を支払う価値は、このケイビングにはある。
(写真;銀水洞 2022/7/12撮影) -
そんなケイビング遊びだが、コロナ禍における沖永良部島でのケイビングに参加するためは、あるお約束ごとがある。
約束といっても、縛りがある約束ではなく、沖永良部島からのリクエストで、来島前のPCR検査と旅行前の行動自粛のお願い。
沖永良部島は小さな島で、医療体制も充実はしていない。
万が一、旅行者が新型コロナ・ウイルスを持ち込むようなことがあったら、大変なことになることは明らか。
だから、私たちも島からのそのリクエストに応える為に県が実施しているPCR検査を受け、陰性であることを確認し、旅の1週間前からはジムへ行くのもやめて、通勤以外は自宅蟄居生活。
旅行者を受け入れてくれる島に対しては、真摯に行動したいからね。 -
旅の1週間前から蟄居・禁欲生活を送り、島に入って3日目。
6日間滞在したコチンダホテルは朝食付き。
この日も8:45にはガイドさんが迎えに来るので、朝7時からモリモリ朝食。
(朝食は基本7:30からだが、夏はダイビング等で早めに出発する方もいるため、朝7時でもリクエストすれば食べられる)
野菜などの生鮮食料品が物価高な島において、これだけの朝食を食べさせてもらえるのならば満足。
ケイビングでたっぷり運動するから、朝からご飯2膳もペロリ。
アラフィフの私の年齢にしたら、食べ過ぎだって?
確かにね。
でも、その分、動いて消費するから大丈夫。コチンダホテル 宿・ホテル
-
3日目のケイビングは水連洞(すいれんどう)。
水連洞があるのは、おととい、昨日にケイビングをした大山水鏡洞(リムストーン・ケイブ、大蛇洞)とは反対側のエリアで、山の中というよりは海岸線沿いの場所。 -
車で5分ほど山側へ移動すれば、現在の観光鍾乳洞の昇竜洞がある大津勘地区にあり、目の前には海が見える。
車を降り、手袋、ヘルメット、膝当てを装着したら本日の洞窟探検へと出発。
水連洞は主洞、奥洞あわせて延長約800メートルと短めだが、そのケイビングの実態は800mよりもずっと奥が深い。 -
ブッシュをかき分けながら洞窟口へと向かうのだが、ジャングル風なのになんだか樹木の雰囲気が整然としているのは何故?
-
実はこの水連洞は、50年ほど前は観光鍾乳洞として営業していた洞窟で、現在は沖永良部ケイビング協会がその土地を所有しているのだが、その昔は懐中電灯を手にした観光客が洞窟遊びを愉しんだ場所だそうだ。
だから、水連洞の入口付近には舗装された部分があり、ケイビングへと向かう私たちも昔の人達と同じようにその道をたどる。 -
そんな道は、全然面白くないでしょ!と言われそうだが、廃墟好きな私にとっては、朽ちかけた鉄柵がある廃道というのは、かなり興味有り有りの場所。
無言で存在するうち捨てられた人造物って、そそられるものがあるよね。 -
本命のケイビングのポイントに到達するまでは、古い昔の観光鍾乳洞内を歩く道だけのはずだったのだが、洞窟内で思いもかけない景色に出会った。
-
ソレが現れたのは、突然。
真っ暗な洞窟のカーブを曲がった瞬間に光の筋が見え、そして、その先にあったのは朝日を浴びて輝くリムプール(石灰棚) -
こんこんと湧き出す地下水は、石灰棚を流れ落ち、
-
透明な水滴が太陽の光の中に跳ね上がる。
-
洞窟の中に朝の光が入るほんの数分間だけの光と水のショーが繰り広げられていた。
-
イチオシ
ボロボロの階段が、此処はかつての観光洞窟であることを教えてくれるが、この廃墟感がたまらなく美しい!
-
長い間、放置され自然のままに捨て置かれていた場所だからこそ、自然が自分たち本来の力で再び動き出したという感じ。
なんだか、ジブリのナウシカやラピュタの世界観と同じモノがある気がする。
この不思議な世界の様子をYou Tubeに上げたモノがこちら↓
https://youtube.com/shorts/lwQqBrSwYA4?feature=share
光と水のShowの始まり♪ -
朝日の中の石灰棚があまりに美しくて、ついつい長居してしまったが、先へと進むことに。
ここはまだ昔の観光鍾乳洞だった部分で、50年前の観光客も懐中電灯を手にこんな風に鍾乳洞を愉しんだのだろう。 -
コンクリ打ちをした床には、自然ではあまり見られない鍾乳石の模様。
天井から滴る石灰水を含んだ水が、平坦なコンクリ面に増殖する細胞のようなオブジェを作り出していた
(鍾乳石の成長スピードから考察すると、この形ができるのに30年以上はかかっているはずだ) -
天井の鍾乳石には、観光鍾乳洞だった当時の名残があり、そこには“誘いの岩”の文字。
せっかくなので、この奥へと広がる異世界へと誘われてみようか。
-
誘いの岩の向こう側は、デンジャラス地帯。
深く大きなリムプールが有り、その上には水を渡るための橋が50年前には架けられていたのだが、現在は・・・
木材の部分は腐り落ち、かろうじて残っている木もその上に体重を乗せようものならもろく崩れてしまう状態。 -
イチオシ
橋の木材部分を踏まず、鉄骨部分の上のみを歩いて、橋を通過する。
この感覚がなんだか冒険ぽくって、ワクワクしちゃうよね。 -
橋を渡った後は、水連洞の名の由来ともなった、深いリムプールが連なるエリアへ。
ここは1m20-2m位の深さのある石灰棚の池を渡る場所で、鍾乳洞全体でリムプールは40個以上あるとのこと。
基本は泳ぐか、浮かびながら鍾乳石を伝い歩くしかない。 -
その昔はこのリムプールには渡し船がいて、観光客を渡していたそうだ。
-
真っ暗な鍾乳洞の中の水の上は、前の人との距離が少しでもあくと、便りとなるのは自分のヘッドランプの光だけ。
前を歩く相棒のライトの明るさなんて、あっという間に水の闇に飲み込まれてしまう。 -
プールが連なるエリアは結構長かった。
初めて歩く道だったので、なおさら長く感じたのかもしれない。
水の深いリムプールをぬけた先にある小さなホールで小休止し、その先を急ぐ。 -
水連洞はリムプールが連なる事で有名だが、鍾乳石の白さも、昨日おとといの比ではない。
この鍾乳洞では、過去に地下水が洞窟の天井近くまでの高さになったことはなく、できたての美しい乳白色の鍾乳石の色を保ち続けている部分が多い。 -
そして、観光洞窟だった時の終点が、この場所。
-
鍾乳洞は尻すぼまりとなり、先にあるのは鍾乳石の間にあいた直径が40cmもない小さな穴だけ。
-
ガイドの濱本さんは、私たちの方を振り返りにっこりと笑って、
「これから、この穴を通り抜けます」 -
「コツは、肩から手をまっすぐに伸ばし、左上を見るように頭を傾けて、足の力で蹴って登ったら、あとは体をくねらせて前に進む」
とデモンストレーション。
穴を抜けるとは聞いてはいたが、まさかその穴が私のウエストサイズだとは聞いてませんって! -
そんな私の心の声をよそに、濱本さんは背中のリュックを下ろして、穴くぐりの体制へ。
-
ここまできたら、私も腹をくくるしかないでしょ。
穴があったら、入りたい私だし、
やると決めたのだから、通り抜けてみせる。 -
私より、一回り体が大きい濱本さんが通り抜ける様子を観察している内に、濱本さんは穴の向こう側に消えて行ってしまった。
-
さて、いよいよ私の番。
穴の中を覗いても、先に続く長さがどのくらいあるのかも分からない。 -
濱本さんが向こうでライトをつけていてくれるから。進む方向だけは目視でも確認OK!
日本男子も、大和撫子もやるときはやるのよ!
で、私が上手に穴を抜けられたかって?
うまくいった!と書きたいが嘘は嫌いだから、正直に書く。
1回目のチャレンジでは穴に腰まで入ったモノの、後ろ足で蹴る岩が見つからず、それ以上体を進めることができずに、一回下りて仕切り直し。
2回目で足を乗せる岩を手で確認してから穴に入り、ぐいっと足を持ち上げて岩を蹴って、
最後に濱本さんに手を引っ張って誘導してもらって、なんとか狭い穴をくぐり抜けられた。 -
この小さい穴をくぐり抜けた先が、今までの水連洞とは別世界。
小さな穴のお陰で、洞窟内の空気の濃度が穴の前後で変化し、穴の先では二酸化炭素濃度が濃くなり、リムプールの上に美しい鍾乳洞の芸術作品ができあがっていた。 -
イチオシ
無事に穴を通り抜けたところで、小休止。
-
天井を見上げると、昨日までの鍾乳洞とは異なる天井で、内臓にも見える黒っぽいつやつやしたものがある。
コレは沖永良部島の基礎となる基盤岩で、鍾乳洞の中でも見ることのできるところは少ない、鍾乳石と基盤岩が一体化した光景だ。
白い鍾乳石と茶色の基盤岩の入り組む光景は、なんだかちょっとグロテスク感もあって、エイリアンの体の中みたいにも見えるよね~。 -
更に先へと進むと、また景色が変わって、天井の鍾乳石の色は美しい乳白色。
-
そんな鍾乳洞の中を匍匐前進。
-
水から上がり、次に現れたホールも白さが際立つところ。
-
天井から大きな鍾乳石がぶら下がる。
-
ガイドの濱本さんがリムプールにライトを入れると、鍾乳洞の雰囲気がより神秘的に・・・
-
二酸化炭素濃度が濃いエリアなので、天井から垂れ下がる鍾乳石の密度が高く、生えてるという表現がぴったり。
-
まるで私たちがミクロ化し、動物の腸の内側に入り込んだかのような感覚だ。
-
鍾乳石は石内の二酸化炭素を持て余すように外に膨らみ、はじけるので、まるでサンゴのよう。
-
雪の様に白い鍾乳石は、その上を絶えず清らかな地下水が流れて、コーティングし続けるから、この白さを保っている。
-
普通の鍾乳洞ではまず出会うことのない異世界な光景に、相棒も夢中のようだ。
ほらね、シニアだってケイビングは楽しいでしょ。
体力も少しは必要だけど。本当に必要なのは冒険心!と遊び心!
ケイビングは若者だけの遊びではないんだよ。 -
びっしりと生える鍾乳石に夢中なのは相棒だけでなく、私も。
-
鍾乳石に手で触れることは禁止(手袋の泥汚れがついてしまうので)されているが、目の前まで近づくのはOK
-
だから、真下に入り込んで、好きなだけ観察できる。
この鍾乳石は重力に逆らい、横に伸びている。
これは、鍾乳石の元となる石灰水の中の二酸化炭素濃度が強く、二酸化炭素ガスが噴き出す横方向に成長するからこんな形になるらしい。 -
こちらは更にその濃度が濃くなり、鍾乳石のつらら表面につぶつぶ状にガスの噴出跡が形として残されている。
-
イチオシ
ガイドの濱本さんが、鍾乳石のストローができはじめる(結晶になりたての)姿を見つけてくれた。
こんなキレイなのは、初めて! -
相棒は落ちている太い鍾乳石を拾って、その断面を観察。
鍾乳石の外側は透明で、アラバスターのようだ。 -
ゴーヤのような形をした鍾乳石や
-
カボチャの様なモノ、
様々な形の鍾乳石達。 -
更に奥には、パイプオルガンのように輝く白い鍾乳石も。
-
太陽の光も入り込まない洞窟の奥。
光の届かない真の闇の世界にこんな美しい景色があるなんて、あの小さな穴をくぐり抜けて此処へと到達した最初の探検者は、びっくりしただろうね。 -
私たちだって、感動した。
ここ水連洞は、あの小さな穴を通りくぐれるサイズの人しか来られないところ。
だから、大きな機材を必要とするTVの取材も入ったこともない、限られた人しか見たことのない世界。
沖永良部のケイビングという遊びを知り、その世界を見せてもらえる機会を得たことに本当に感謝だ。 -
鍾乳洞の空洞の中に広がる、小さな世界もあった。
-
外世界から遮断されているからこそ保たれていた、白い鍾乳石の肌。
これからも、訪れる私たちが護っていかなければいけない白さだ。 -
鍾乳洞の突き当たりは、深いリムプール。
プールの向こうにはフローストーンの滝がある。 -
プールは深いので、フローストーンの上から飛び込みもできるということだったが、さすがにソレはちょっと遠慮しとくよ。
はしゃぎすぎてここで転んで足でも折ったら、恥ずかしいし、大迷惑だからね。
そこはオトナの分別ということで。 -
このフローストーンのプールで引き返すのかと思ったら、ガイドの濱本さんから、さあ、水におりましょうかのかけ声。
おお、この深いプールに入るのですね!
それでは・・・ -
イチオシ
水に入ったついでにちょっとだけ水遊びで、プールの上で大の字に。
そんなところをガイドさんが写真に収めてくれた。 -
プールの向こう側のトンネルを水の中をくぐって移動する予定だったのだが、水量を確認していたガイド氏から引き返しましょうの声。
この日は湧水の量が高く、途中で顔を上げて呼吸をできる場所を確保できるかどうか分からないとのこと。
ということで、来た道を引き返す。 -
もちろん、あの小さな穴もくぐって。
帰り道は穴が下向きなので、するりと抜ける感じで帰路は楽勝。 -
イチオシ
観光洞窟の入口では、光が作る横向きハートをパチリ。
-
そして、この日は朝に引き続き、光のマジックにもう1つ出会えた。
それは、洞窟の天井に開いた穴から差し込む、南中時間の太陽。
その場所は、今朝の朝日のカスケードがあった処。
朝とは正反対の闇の中の絶景だ。
闇の中の鍾乳石が作り出す異世界の絶景と、太陽の奇跡の光が生み出す光景。
この2つに睡蓮洞にいたたった3時間強で出会えるなんて、私たちはなんてラッキーなのだろう。 -
この日も、午後からは近くのビーチへとシュノーケリングしに行ったのだが、その紹介はまた後日にして、お日様つながりで沖永良部島の夕陽の紹介♪
沖永良部島には夕陽ポイントにはいくつかあるが、いろいろリサーチした中で、のんびりでそうな半崎へと向かう。 -
岬には先客がいて、駐車場にはスクーターが3台。
座席下には、チャームがたくさんついたバッグが置いてあった。 -
岬の先端を見ると、制服姿の3人の女の子達の姿。
沖永良部では高等学校は島に一つだけで、スクーター通学がメインらしい。
授業の後は自然の中のお花畑に座り、おしゃべりなのかな。
スタバもマックもドトールもない島だけど、こんなに美しい自然があるなら、その方がいいよね。 -
イチオシ
日が沈む20分前に到着したので、空はもうあかね色。
半崎 自然・景勝地
-
そして海へと太陽が沈むとき、水面には光の道ができあがっていた。
-
沖永良部島で夕陽を見るならば半崎がお勧めだが、夕景の海岸線を眺めるのにお勧めなのが喫茶リーフのテラスで、弓なりの与和の浜(ユワヌの浜)を眺めることができる。
この日、少し早めの私たちの夕食は夕陽を見に行く前に、珈琲と共に。
喫茶リーフは年配のご夫婦のお店で、その空気感はのんびりと島時間。
お料理してくださっている時間は、外のテラスからのんびりと夕景を愉しませてもらった。与和の浜 名所・史跡
-
料理は洋食系で、どちらかというと大学周辺にある学食風で、量たっぷりなのにお値段は控えめ。
島に長く滞在するので、食事も郷土料理だけで無く、いろいろとチャレンジできるのが楽しい♪
前の旅行記;大蛇洞:https://4travel.jp/travelogue/11769223
続きの旅行記;リーフ グルメ・レストラン
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
Blanca -白-
-
一番行きたい白い村☆カディスの岩山に聳える古き村へ/Kissの嵐にクラクラ【女子二人旅-8(ロンダ & サア...
2015/07/10~
サアラ・デ・ラ・シエラ
-
白き町はアラブの夢を見る☆孤高の砦へダンジョン探検【女子二人旅-9(Zahara de la Sierra)...
2015/07/10~
サアラ・デ・ラ・シエラ
-
魔物が棲む山;アンナプルナ☆高山病は妊夫の気分-食べたいのに 食べられない!【神々の峯へ-3 】ABC Tr...
2017/12/31~
ヒマラヤ
-
荒野に宿る クリスタルの蕾★Death Valley 朝駈けタイム・トライアル【(デス・バレーSun Ris...
2018/08/04~
デス・バレー
-
静寂のIce Museumに佇み 雪天狗に挑む☆深呼吸すら躊躇われる日々の中で/コロナを ぶちかませ!信玄の...
2020/03/20~
白樺湖・蓼科・車山
-
ふわもこアナベルの花手鞠☆幸手 権現堂に出現♪初夏の幻想庭園 2020
2020/06/17~
幸手・久喜・栗橋
-
君に見せたい景色があるんだ/リトル・スノー・モンスターの行進【西吾妻山】
2022/03/05~
裏磐梯・猫魔
-
穴があったら 入りたい!/シニアの洞窟探検☆水連洞ケイビング〔鍾乳洞好きが歩く 沖永良部島-3〕
2022/07/11~
沖永良部島
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (4)
-
- fujickeyさん 2022/08/04 14:38:52
- 大人の遊びですね
- ウェンディさん、こんにちは。
ホント、どの鍾乳洞も表情が違っていて面白い。
そして難易度も徐々に上がっていきますね。
別のコースを体験しなければいけないとか、なんかそういうのそそります(笑)
旦那さま、指懸垂って。
いつでも山に登れる体力を維持されているってことですか。
ただ年齢が若いだけの若者よりも経験もあって体力もある。
もっと言えば財力もある大人の遊びですよ、ケイビングは。
1つのツアーが15000円とかでしょ。
わたしが行っている川遊びや沢遊びなどもそのくらいします。
ハマって何度も通うには財力はかなり重要ですもの。
もし、ケイビングをするならばウェンディさんと同じガイドさんを指名したかった。
ガイドさんの指名は出来ないんですね。
本当に行くときはダメもとでリクエストはしてみようかな。
光のカーテンもステキです。やっぱり天気は晴れがいいですね。
fujickey
- ウェンディさん からの返信 2022/08/04 16:27:19
- RE: 大人の遊びですね
- fujickeyさん こんにちは。
ケイビングという単語だけ見ると、若者向けっぽいですが、参加者は意外と私よりも年上の方がいらっしゃいました。
確かに1本にかかる費用は安くはないですが、自然の状態の洞窟を維持する経費、ガイドさんの人件費等を考えたら、妥当ですよね。
自然を相手とする遊びでは、予期しないことが起こることもあり、それに対応できるだけのガイドさんのトレーニングも必要でしょうし、川遊びにしても山遊びにしても、プロの力を借りる時はそれなりのお値段になるのは当然といえば当然。
洞窟内でアクシデントがあったときのバックアップもそれなりにしっかりと準備されている様でしたので、私たちとしては二人で20万超えも、納得し、十分愉しませていただいたお支払いでした。
沖永良部島のケイビングのガイドさんですが、ガイドさんを指名する裏の手は多分、存在します。
それは、ケイビングを主催する2つの団体ではなく、ガイドさん本人にダイレクトに連絡を取る方法。
ケイビングガイドをされている皆さんは他にも民宿を経営されていたり、ダイビングショップを経営されていたりしている方も多いです。
例えば、私たちのガイドをしてくださった濱本さんは、むがむがダイビングというダイビングショップも経営されているので、ダイビング経由でダイビング+ケイビングという申し込み方をすれば、多分、ガイドさんは濱本さんになるのではないかと推測しますが、確証はありません。
沖永良部島でのケイビングは他ではなかなか経験できない日本の絶景なので、お勧めです。
ケイビング自体は1年中どの季節でも楽しめますが、まだ旅行記にはしていない銀水洞に絶対行きたい場合には、その時期には要注意です。
島の乾期(3月-6月下旬)くらいは地下水の湧出量が不足し、銀水洞への入洞が不可となる年もあります。
ウェンディ
-
- Mr.チャングムさん 2022/08/03 16:33:16
- ウエンディさん ありがとう!
- 最高の旅行記を見せていただきありがとうございます。
ケイビングと言う言葉も初めて知りましたし
日本にもこんなところがあると初めて知りました。
これが日本か??って感じです。
後、10年若ければチャレンジできたのになー
それと、相棒がシニアだということにもビックリです 失礼!
ウエンディさんの旅行記、写真もコメントも大好きです。
これからも楽しみにしています。
- ウェンディさん からの返信 2022/08/03 18:05:16
- Re: ウエンディさん ありがとう!
- Mr.チャングムさん コメントをありがとうございます。
昔は小学生の子供連れの旅行記も綴っていましたが、そんな子供も成人し今は立派に社会人(まだ居候中ではありますが)となり、最近の旅は相棒と二人旅がメインとなりつつあります。
その相棒もいつしかシニアと呼ばれる年代に足を踏み入れましたが、遊び心はまだまだ若いときのまま。
鍾乳洞ケイビングを愉しんでくれました。
ケイビングは開始する前に住所・氏名・生年月日を記した誓約書にサインするのですが、チラリと見えた他の方々の年齢は70歳超えの方もいらして、みなさん、やるなぁ!と感嘆。
若者だけがケイビングに興味を持っている訳ではなく、少年の心を持ち続けるオトナだって、大勢チャレンジしているようです。
是非、10年若ければ・・・なんて言わず、挑戦してみてはいかがですか?
日本の新しい絶景を発見できますよ。
ウェンディ
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
この旅行で行ったスポット
沖永良部島(鹿児島) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ Blanca -白-
4
81