2015/07/10 - 2015/07/19
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友人と二人で旅したスペインのアンダルシア地方。
スペインでの滞在も6日目ともなると、日中の最高気温が40℃を超える夏のアンダルシア地方での過ごし方も自然に身についてきました。
朝は日の出とともに行動を開始し、涼しい内にちょっぴり観光。
日中の一番暑い時間帯は出来る限り移動時間や室内での観光にあて、体を休める。
そして、午後の行動開始は15時を過ぎてから…。
夜は21時位までは明るいので、夕方以降もタップリと観光を楽しむことができる。
アンダルシアの真夏旅の基本の過ごし方は、こんな感じです。
でも、友人と私がカディス県の白い村【Zahara de la Sierra(サアラ デ ラ シエラ)】を訪れたこの1日は、この基本法則が当てはまらない日。
この日は、村の商店のオジサンも「今日の気温はおかしい!異常だ?」と言っていた程でしたので、連日の猛暑日以上の暑さであったことは確かですが、アンダルシアのどんな暑さにもヘッチャラであった友人と私が、熱中症の一歩手前まで行き、もうこれ以上歩いたら倒れるかも??という状況に…。
幸い、バルのお姉さんの協力のお蔭で最悪の事態は免れましたが、アンダルシアの太陽の強烈な破壊力を体を張って体験することとなりました。
ロンダの谷を冒険し、アンダルシアで行ってみたい白い村No.1にも輝いた山間の小さな村・サアラ デ ラ シエラを歩いた日の旅行記です。
☆★☆★☆旅程 2015/7/10?2015/7/19☆★☆★☆
□7/10 成田発 夜 - EK便-
□7/11 ドバイ着 - 乗換4時間(EK便) - マドリード着 昼, コルドバ迄レンフェ移動, コルドバ観光
□7/12 コルドバ観光 グラナダ迄バス移動, グラナダ観光
□7/13 グラナダ観光
□7/14 グラナダ観光, ロンダ迄バス&レンフェ移動, ロンダ観光
■7/15 ロンダ観光, 白い村迄バス移動, 白い村(サアラ・デ・ラ・シエラ)観光
□7/16 白い村(サアラ・デ・ラ・シエラ)観光, ロンダ迄バス移動, マドリード迄レンフェ移動
□7/17 マドリードからセゴビアへレンフェで日帰り旅
□7/18 マドリード街歩き, マドリード発 午後 - EK便-
□7/19 ドバイ着 - 乗換2時間(EK便) - 成田着 夜
☆★☆★☆初・初・初の女子二人旅 旅行記☆★☆★☆
【1】灼熱のフライパンを歩く?旅の始まりは42℃の洗礼?
http://4travel.jp/travelogue/11034201
【2】メスキータとアルカサル?コロンブスの発見は何をもたらしたのか?
http://4travel.jp/travelogue/11037016
【3】真夏が見せた蜃気楼?礼拝堂で見たものは…?
http://4travel.jp/travelogue/11046902
【4】時に浮かぶ幻想宮殿 Alhambra
http://4travel.jp/travelogue/11062297
【5】魔法の門が崩れる瞬/グラナダの熱い夜
http://4travel.jp/travelogue/11069115
【6】チュロスとホットチョコで始まるグラナダの朝
http://4travel.jp/travelogue/11076609
【7】≪特命指令≫ シロキ マチ ヲ コウリャク セヨ
http://4travel.jp/travelogue/11079496
【8】行ってみたい白い村 Zahara de la Sierra
http://4travel.jp/travelogue/11102653
【9】孤高の砦へダンジョン探検
http://4travel.jp/travelogue/11203550
【10】ガイドブックにはないセゴビア
http://4travel.jp/travelogue/11253212
【11】怒りと抗議の魂≪ゲルニカ≫
http://4travel.jp/travelogue/11254478
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- エミレーツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ロンダ2日目の朝の起床は6時。
目覚めた時にはまだ日も登ってはおらず、外は未だ薄暮の世界。
身支度を整えたらベッドに腰を掛け、朝ごはんの時間。
海外旅行が初めての友人の体調維持と栄養補給も考えて、朝の食事は食べ慣れたものを…ということで日本から持参したアルファ米の炊き込みご飯とお味噌汁。
日中は暑さのせいで食欲は殆ど湧かないので、涼しい朝の内にがっつりと栄養を摂取するのがポイント。
朝さえしっかり食べておけば、昼間はビールとタパスだけでもなんとかなる!
朝食を食べ終えたら行動開始。
陽が昇り10時頃になれば、また40℃の猛暑の世界がやってくる。
朝の行動は、そこまでの3時間が限界だろう。
(写真:朝7時、ヌエボ橋の上から朝焼けに染まるタホ渓谷)パラドール デ ロンダ ホテル
-
タホ峡谷の山の縁から朝日が昇る。
旅をする時の楽しみの一つは、朝日に照らしだされる自然や町の景観。
それまでぼんやりとした夜色の町が薔薇色に輝く瞬間。
1日にほんの一瞬しかないこの時間を楽しむのも、日本での日常にはない旅の醍醐味だ。 -
朝日が昇るという事は、気温の上昇を意味する。
時刻はまだ朝7時だが半袖でも寒くはなく、軽く歩くと汗ばんでくるほどだ。
ロンダの町の朝の景色は美しく、ヌエボ橋の上からもっとゆっくりと朝焼けの峡谷の景色を堪能したいところだったが、私達にはあまり時間的余裕はなかった。
友人と私にはこの日の午前中、ロンダでやっておきたい4つのミッションがあった。
4つのミッション…それは体力を消耗する遊びなので、気温が上がり始める前に取り掛からなくてはならない。
友人と私が計画していたこの日の朝のミッション…とは、ロンダの崖さんぽ。
実は、私は旅の直前にロンダの町のちょっとした情報を小耳に挟んでいた。
・・・ロンダ旧市街地の崖沿いのマリア広場(Plaza de Maria Auxiliadora)からは崖下に続く道:イスラム時代に作られたアラブ道があり、更にそのアラブ道の脇道からはヌエボ橋の崖下へ、その先のグアダレビン川への滝壷へと降りることのできる道がある…。そして、その道の途中からは奇岩の見える場所もある…らしい。
(写真:マリア広場からの崖下りの道) -
旅の前にそんな情報を見つけてしまった私達は、
アラブ道を歩きたい!
ヌエボ橋を真下から眺められる場所、その下にある滝壷にまで行けるのならば行ってみたい!
そんな風に思っていた。
でも、どうやって滝の下まで行くのか…。
旅への出発前にネットで色々と調べ、ヌエボ橋の直下までの道は分かったものの、滝壷へと降りる道の情報は見つけ出すことはできなかった。
情報が無いならば、自分の足で探すのみ!
まずは、ヌエボ橋の橋下へと向かう道を歩く。
橋下へと向かう道は、写真の右側中ほどを貫く細い道。
転落防止用の柵なんて全くない道を歩き出す。 -
遠くから見ると細いとんでもない道に見えるが、実際に歩く道はこんな感じで、道幅もそれなりに広く、明るい時間帯ならば難なく歩ける道だ。
ただし、ところどころ路肩が谷側に崩れているので、そんなところは要注意だ。 -
道端には野草が生えていて、花を咲かせていた。
整備してある道ではないので棘のある草も多く、長ズボンを履いていなかったら足元が傷だらけになりそうだった。 -
ロンダの町には猫が多く、崖沿いにも子猫の姿を見つけた。
野良猫だと思うのだが、そんなに痩せてはいない。
公園の端っこにはカリカリ(猫の餌)が置いてあったりしたので、ロンダの住民には優しい人が多いのだろう。 -
マリア広場から10分ほど遊歩道を下り、更に細い茨の生えた道を歩き、ヌエボ橋の真下部分へと到着した。
ヌエボ橋の真下部分は3枚前の写真で説明するとの滝の水の落ち始めている部分に当たり、ヌエボ橋の下側のアーチの部分だ。
橋下から崖の上を見上げると、ドンとそびえるヌエボ橋と切り立つ崖。
なかなか見ることが無い圧巻の光景だ。 -
道はヌエボ橋のアーチの下へと続き、反対側へと繋がっていた。
道があるならば行ってみるのが友人と私。 -
橋のアーチを潜りぬけたその先にあったのは、滝の水を貯めておくための貯水池。
残念ながら橋の反対側までは道は続いておらず、タホ峡谷の裏側の見られるかも…という淡い期待は裏切られてしまった。 -
でも、そこで更に上へと登る梯子を発見!
梯子があるならば登ってみるのも私達。
なので登ってみたのだが、上にあったのはちょっとだけ見晴らしのいい場所。
しかし、羽虫が多くいたのでさっさと撤退! -
ミッション1【ヌエボ橋を真下から見上げる】は無事に成功!し、橋を下から見上げるというレアな体験もできた。
これに気をよくした友人と私は次なるミッション2【橋の更に下にある滝壷まで降りてみよう♪】にチャレンジすることにした。
滝へと下れそうな脇道を見つけズンズンと歩いて行ったのだが、あともう少し…と云うところで道は途切れ、足元に現れたのは石がゴロゴロとした足場が悪い急坂。
その急坂は道と言えば道なのだが、どう見てもスニーカーで歩くべき道ではないし、観光客が入り込む場所としては荒れすぎていた。
友人と二人でその先へと進むべきかどうか話し合い、危険という単語が少しでも頭をよぎるのならば、それは赤信号。先へ進むのは諦めよう…と云う事になった。 -
実は、この日の朝、私達は滝壷へと降りる絶対的なルートをもう一つ見つけていた。
しかし、そのルートは友人と私には絶対に無理な道、どう考えても普通の旅人には無謀なルートだった。
写真がその道なのだが、グアダレビン川へと続く遊歩道の脇道は途中で途切れ、その道の先に続くのは谷へと落ちる垂直な崖で、その崖の岩肌には崖下へと降りる数十メートルに渡る梯子段が穿たれていた。
掴まるロープすらない、ただの梯子段だ。 -
この梯子段のある崖を、渓谷を渡った反対側の展望台から眺めた写真がコチラ。
崖上にいる観光客の身長と比較すると、赤く囲った一つの梯子段の長さは短くても8m程で、そんな梯子段をいくつも下って崖下へと降りて行くルートであることが分かる。
やはり、多くの旅人が崖下へ行ってみたいと考えるようで、皆が道の先端まで行っては崖下へと続く梯子段を覗き込み、コレハムリダ…と云う感じで踵を返していた。 -
写真は赤く囲った梯子段を拡大したもので、こんな梯子段が延々と崖下まで数十メートル続いていた。
一体、どんなヒトがこの崖を上り下りするのだろうか? -
という訳で、危険を伴うミッション2は断念し、ミッション3の遂行へと移る。
ミッション3は【ロンダの崖の奇岩を探す♪】。
ロンダは海抜750mの切り立つ崖の上に作られた町で、その垂直な崖の景観が町のセールスポイントの一つでもあるのだが、アラブ道を少し下った所からは、ちょっと不思議な自然の造形を見ることが出来る場所があるという。
アラブ道の脇には13世紀頃に作られたアラブ式城壁が今もその痕跡をとどめていて、その城壁の脇を進む。 -
イチオシ
アラブ道をしばらく下ると見えてきたのがこの風景で、ロンダの町がある崖の真横に石のアーチが出来ていた。
崖の岩があるべき場所には縦長の穴が開き、崖向こうの景色が穴を通して見える。
アーチの上部はかなり細く、ちょっとした地殻変動があったら細い部分がポキンと折れてしまいそうだ。
崖の真上にあるのは新市街地のアラメダ公園なのだが、残念ながら公園から覗きこんでも、この不思議な岩の造形を見ることはできない。
この景色を見ることができるのは崖の中腹のアラブ道からだけだ。
ガイドブックには記載がないこの奇岩の風景。
アラブ道を下っても見に来る価値はあると思う。タホ峡谷 山・渓谷
-
長い年月にわたる雨や風による浸食が作り上げた不思議な石橋の景色。
ロンダの町の下に切り立つ崖を改めてよく見ると、雨が流れ侵食した縦のラインが崖肌にストライプ模様を描いているのが分かる。
きっとこのストライプは将来の石橋予備軍。
数千年後には、また別の石橋がロンダの崖には生まれている筈だ。 -
そして崖さんぽの最後のミッションが、ミッション4【キリスト門とアラブ門】だ。
この二つの門については日本では全く情報を得てなく、ロンダのインフォメーションで貰った地図に書いてあった情報から急きょ、ミッションに加えられた。
写真の門がArco de Cristo(キリスト門)と呼ばれる門で、その昔、ロンダの町へ入る為の関所だった場所だという事だ。 -
そして、こちらがArco Arabe(アラブ門)で、典型的なイスラム二重構造の馬蹄形をしている。
どちらの門も最初に作られたのは今から500年以上も前の時代なのだが、アラブ門の方はここ100年位の間に改修されたようだ。
キリスト門の方が昔の面影を残していて風情があるのだが、フォトジェニックさでは、アラブ門に一票♪。 -
イチオシ
アラブ門の内側から眺めるヌエボ橋とタホ峡谷の風景。
アラブ門から見るヌエボ橋の光景が絶景だった。ヌエボ橋/ヌエボ橋解説センター 建造物
-
タホ峡谷の崖歩きをタップリと3時間楽しんだ後は、11時まで新市街地を散歩する。
新市街地の街中は前日の晩にも歩いたのだが、街路の石畳がこんなに素敵なチェック模様だったとは気が付かなかった。 -
まずは、新市街地のオープンカフェで朝のコーヒータイム。
そして、その後は、ロンダの教会巡り。
新市街地の教会はシンプルなところが多かったのだが、ソッコーロ教会(Iglesia de Socorro)はちょっと変わった雰囲気だった。
まず教会の壁がモザイク細工だという点が変わっていたのだが、もっと興味深かったのだは、キリストを祀る壁の模様。
壁には、のこぎりなどの大工道具が描かれていた。
これはキリストの父親のヨセフの職業が大工であり、キリストもその後継ぎとして育てられたことを表しているのだろうが、こういう壁模様を見るのは初めてだ。
そして、子供を抱くキリストの像。
キリストの肌の色が褐色…と云うのも欧州では結構珍しい(中南米では非常に多い)。
現地にいる時はそんなことを考えながら、この像を見ていた。
そして、帰国後にこの文章を書きながら、ふとあることに気が付いた。
もしかしてこの像でのキリストは、褐色の肌の大人の男性ではなく幼子の方で、褐色の肌をしているのは大工であったお父さんのヨセフさんではないのか…。そんな気がしてきた。
だとすると、背景の大工道具も非常に納得がいく。 -
ロンダでの滞在はこの日のお昼まで。
宿をチェックアウトした後は、ロンダのバスターミナルへと向かう。
午後はバス移動なので、まずはバスチケットを買わなくてはならない。
ロンダのバスターミナルにはバス会社が数社入っていて、チケットはそれぞれのバス会社の窓口で個別に購入するシステムだ。
この日に利用するバスはCOMESという小さなバス会社で、私達が営業所に着いた時には窓口のシャッターは下りているのに、その通用口は何故か開けっ放し状態。
通用口から中を覗くと、室内には誰もいなかった。
暫く窓口の前で待ったのだが誰も来ない。
仕方なく隣のバス会社のオフィスに頭を突っ込んで、COMESの人を知らないかと聞いたところ、隣のバス会社でおしゃべりしていたオジサンの一人がCOMESの方であることが判明し、ようやく自分の仕事に戻ってくれた。バスターミナル (ロンダ) バス系
-
ここでやっと切符が買えた…となるのが普通なのだろうが、ここはスペインの田舎町、そうは問屋が卸してはくれなかった。
COMESのオジサンはPCを立ち上げ切符販売の画面を選択するのだが、何度チェレンジしても画面がフリーズしてしまい、上手くいかない。
オジサンはPCモニターを窓口の方に向け、状況を説明してくれた。
「こいつはWindows97なんだ。動作が遅くて、サーバーとの接続の状態が不安定で繋がりにくい。だから、ここで切符を買うのは諦めてくれないか…」
コレがオジサンの言葉だった。
ちょっと待って。
この日、私達が行く村へは日に2本しかバスが無く、次のバスが最終便。
ここでチケットを買えなかったら、私達はどこまでチケットを買いに行かなければならないの?
それで乗り遅れたら、どうなってしまうの???
頭の中はパニック寸前。
オジサンは「バスの運転手に状況を説明すれば、バスの中でも切符は買える筈だから…。
じゃあ、それでヨロシクね〜。バスは手前のベンチの前から出発するよ。」と呑気にしている。
(写真:COMES社のバスの時刻表)
(ロンダのバスターミナルの時刻表は↓。全てのバス会社の時刻が掲載されている。
http://www.turismoderonda.es/informacion/pdf/horarioautobuses.pdf) -
取りあえず、オジサンの言葉に従ってベンチでバスが来るのを待つ。
ベンチで待つ間も、本当にバスの中で切符が買えるのかドキドキの状態。
そんな時、同じバスに乗ると思しき地元のお婆さんたちが声をかけてくれた。
「安心して。私らも同じ村まで行くから。一緒にいれば大丈夫だよ」と。
私たち二人はよっぽど不安そうな顔をしていたに違いない。
そこからは、お婆さんたちとのお喋りタイム。
東洋人の女性二人連れが山間の小さな村に行くのがよっぽど珍しかったらしく、お婆さんたちは私達に興味深々。
何処から来たの…? どこを廻ったの…?などなど、話は尽きなかった。 -
結局、バスの発車時刻10分前になりようやくPCのシステムが回復し、切符販売の窓口まで戻り切符を買うことが出来たのだが、最終便のバスでこんなことがあると焦ってしまう。
でも、スペインの田舎ではこんなことは日常茶飯事なのかもしれない。
これから私達が向かう村はZahara de la Sierra。
ロンダからのバス代は4.47ユーロだった。 -
今回利用したCOMESバスは長距離バスではなく、路線バス。
ロンダの町を抜けると、そこは、のどかな田舎風景。
丘が連なる細い道路をバスは走り抜け、小さな村で乗客を降ろしていく。
(写真:バス路線の途中の小さな村。どこの村も可愛い装飾壁があり、時間があるならば途中下車して立ち寄りたいくらいだった) -
バスが走りだして30分もするとエメラルド色に輝く湖が見えてきた。
実は、私達がこれから向かう村Zahara de la Sierra(サアラ デ ラ シエラ)。
それが何処にあるのか、どんなところなのか…は私たち自身でも十分に把握しきれていない場所だった。
勿論、地図上ではその位置は確認もしたし、村のホームページもそれなりには眺めた。
ただ、圧倒的に日本語での情報が無い場所で、私達に分かっていたのはサアラ デ ラ シエラが岩肌に沿うように建てられたアラブ時代の古い白い村だということ。
そして、その村が青く輝く湖を見下ろす場所にあること…。
それだけだった。 -
そして、バスがロンダの町を出発して1時間。
私達が目指す村、サアラ デ ラ シエラが見えてきた。 -
14時。バスが終点の停留所に到着した。
サアラ デ ラ シエラの村にたった一つしかないバス停で、バスを降りる。
バスの中の乗客は私達を含め6名ほど。
ロンダのバス停で私達に声をかけてくれたお婆さんたちもその中にいた。
バスから降りる時、お婆さんたちは私達にホテルの名前を聞き、その名前を聞いて少し驚いた顔。
そして、こう言葉を続けた。
「あそこのホテルは見晴らしがよくってお勧めの場所だわ。
でもね、今の時間、この荷物を持ってあそこまで歩くのは、結構難儀よ。」
その時はバス停の前に広がる白い村の風景と空の青さに見とれていてお婆さんたちの言葉の意味を深くは考えなかったのだが、ホテルまでの道をスーツケースと共に歩き始めて、その言葉の意味するところを理解できた。
(この村は山肌の崖に作られているので、岩と家の壁が一体化しているところも多い) -
サアラ デ ラ シエラの村はその昔はアラブの城があった場所で、家々は城塞のある崖にへばりつくように、岩に沿って建てられている。
だから、村の中は基本的には坂道。
それもかなり急勾配の坂道だ。
14時と言えば、アンダルシアでは日中の一番暑い時間帯のど真ん中で、この時間帯に照り返しの強い白の世界を歩く、それも重いスーツケースを転がして坂道を登るのは、拷問の様な状態。
でも、タクシーなんてどこにもいないので、歩くしかない。 -
村の中からは何処を歩いていても、岩山の上に聳える城壁と古城が良く見える。
これぞ、想像していたサアラ デ ラ シエラの村の光景だ。
この日滞在するホテルがあるのは、村の中でも一番の高台。
ホテルからの景色がいいのは折り紙つきなのだが、そこまでの道がこんなに辛いものになろうとは…想像していなかった。
額から汗がしたたり落ち、乾燥したアンダルシアの風があっという間にその水分を奪い取っていき、顔には残るのは塩の結晶だ。 -
この写真はこの日の午後に、バスから見えた湖まで歩いて行った時に撮ったサアラ デ ラ シエラの村の光景だ。
ホテルがあるのは岩山の中腹。
確かに最高の立地にホテルは建てられている。Tugasa Arco de la Villa ホテル
-
バス停からひたすら村の坂道を登ること30分(荷物があり、道にも迷ったので30分かかったが、道さえ分かっていて空身ならば徒歩20分の距離だ)で、ようやく村の高台に建つホテルArco de la villa(アルコ デ ラ ビジャ)に到着した。
レセプションのお姉さんは、汗だくの私達を見て、苦笑い。
まさか、バスでやって来るとは思っていなかったのだろう。
そして、こう言葉を続けた。
「あなたたちに最高の部屋を用意したわ。部屋からの景色を楽しんで♪」 -
そして、渡された鍵で部屋まで移動し、鍵を開ける。
最高の部屋…って、どんななのだろう。
扉を開けて部屋へと入ると、思いのほか狭い部屋。
カーテンも閉まり、部屋の中は仄暗い。
でも、部屋のカーテンを開けると…。 -
そこに広がっていたのはエメラルド色の湖面が広がる絶景!
ホテル・アルコ デ ラ ビジャを村での宿に決めたのは、この絶景を見たかったから。
受付のお姉さんが行っていた通りの素晴らしい景色が窓の外には広がっていた。 -
部屋に荷物を入れた友人と私は、早速、村の散策へと繰り出す。
でもこの時間帯は太陽高度もまだ高く、村を散歩するにはまだ少し早い時間。
だから村の高台にあるレストランで、まずは白い村サアラ デ ラ シエラへと来れたとこを乾杯♪ -
レストランの窓からは、白い村越しに輝く湖の光景が見える。
この絶景レストランの名前はMeson los Estribos(エストリボ レストラン)で、老夫婦が二人で運営していた。
レストランの名前Estriboとは日本語では迫持(セリモチ)のことで、荷重を支えるアーチの事を指す。
どうしてこのレストランが迫持かというと、実はこのレストランの客席部分は壁から空中に張り出した空中庭園形式で作られていて、足元の床の下は、切り立つ崖の空間だという事。
だから、白い村の家並みと青い湖の両方が楽しめる造りとなっているのだ。メゾン ロス エストリボス 地元の料理
-
レストランでゆっくりと休憩と食事をした後は、村の散歩へと出かける。
散歩をするためには村の地図が必要なのだが、実は私達がバスで村へと到着した14時という時間は、村の観光案内所(Ayuntamiento)が閉館する時間。
私達がバス停から歩いて村の中央広場に着いた時には、観光案内所の入口の扉には鍵がかけられ、営業時間は14時までの札がかかっていた。(ガイドブックには夕方の営業時間も書いてあったが、少なくともこの夏は、夕方の営業は無く1日の営業時間は10:00〜14:00となっていた)
まさか白い村を売りにしている場所での観光案内所の営業がお昼までなんて!!
地図が手に入らない事には、歩くことも出来やしない。
友人はまさかの事態に節句していた。
でも大丈夫。
今回の旅は、行先がシエスタの習慣が残るスペインの田舎の村という事なので、私もまさかの事態はある程度予期していた。
だから、念のために…と、以前に旅のQA掲示板でZahara de la Sierra(サアラ デ ラ シエラ)についての情報を質問した時に教えてもらった村の地図を印刷して持ってきておいた。
情報を教えてくださったのは、cocteauさん。どうもありがとうございます♪
Zahara de la Sierra村の情報ページは↓
http://www.zaharadelasierra.es/images/turismo/Zahara.%20Gua%20rpida%20y%20Callejero.pdf
(写真:サアラ デ ラ シエラ村の地図。見晴らし台の場所やレストラン情報の記載があり、地図無しでの自力での村歩きは難しい) -
私達が地図を頼りに向かったのは、村の反対側の高台である展望台(地図では一番右端)。
青く見える湖は実は人造湖のダム湖なのだが、赤茶けた乾いた大地とエメラルド色のコントラストが綺麗だ。 -
イチオシ
さあ、本格的に白い村歩きを始めよう♪
高台にいる私達からは、オレンジ色の屋根と白い壁が一望できる。
屋根瓦の色は1枚1枚が少しずつ異なる色合いで、モザイク模様の様だ。
スペインで白い町と言えば、日本人にも有名な町がいくつかあるが、友人と私が訪れたかったのは、いわゆる観光地化された白い町ではない。
私達が旅したかったのは、昔からの情緒を今なお残すアラブの雰囲気が残る、人々の生活感が漂う白い村だ。
村の中はアラブの時代にはメディナと呼ばれ、敵が攻め込んできた時に一気に駆け上がって来れない様に道は非常に入り組んだ構造でとなっていて、まるでグルグルの迷路の様だ。 -
イチオシ
村の中にいくつかある展望台で足を止め、景色を眺める。
この村の展望台は、どこから見ても村の上に聳える城壁と古城が見える場所にある。
それだけ、村の人がこの景色を誇りに思っている証拠なのだろう。 -
村の中の道には、道案内の看板があった。
観光案内所→右、村の広場→右、ホテルタデス→左…この辺までは普通の看板なのだが、笑ってしまったのが、看板の真ん中にあるOtras Direccuiones→左。
Otras Direccuiones:コレが意味するのは「その他の方面は、左方向」。
その他の方面…って、それではあまりに大雑把過ぎると思うのだが…。 -
村の道をちょっと裏道へと入ると、洗濯物が干してあったりする生活感の溢れる光景が広がる。
こんな風景が、味があって好きだ。
道路の際すぐには山の崖が迫っていて、歩いていて飽きない。 -
岩がせり出しているのは崖際ばかりではない。
サアラ デ ラ シエラは元々が岩山を利用して作られた村なので、大きな岩は除けずにそのまま建物の側面に利用されている。
でも、そんな様子がまた、格好良かったりもする。 -
イチオシ
よく見ると、突き当りのお家の玄関部分には、山の岩の形をそのまま利用した景観が見て取れる。
日本人には、まだ無名な白い村サアラ デ ラ シエラ!
面白すぎる!!!
しかし、日中のサアラ デ ラ・シエラの村の中では、殆ど村人に遭う事はなかった。
何処を歩いていても見えるのは白い家の壁と、オレンジ色の屋根の色だけ。
家々からも生活音が聞こえてくることもなく、まるで村の人たちが突如として消えてしまったかのような静けさだ。
白い村の中を歩く友人と私にはその無音の静けさが不思議で、ちょっとだけ不気味だった。 -
私達の村歩きはまだまだ続く。
次に向かったのは、白い村を見上げることのできる湖のほとりの城塞跡だ。
バスを降りた村のバス停を更に下り、ひたすら歩く。 -
日陰の無い炎天下の中をひたすら歩いて着いたのが、この場所。
白い村サアラ デ ラ シエラとアラブ人が8世紀に築いたという古城が一望出来る所だ。サアラ デ ラ シエラ 散歩・街歩き
-
イチオシ
白い村〜サアラ デ ラ シエラ〜
この村は日本のガイドブックで紹介されることも稀で、日本ではあまりその名を知られていない。
しかし、スペインでは【アンダルシアで行きたい白い村No.1】に輝いたこともある村だ。(受賞のタイトルが、白い町ではなく白い村…という点が一位をとれた要因の一つであることは否めないが…)
この村のセールスポイントは殆ど観光地化されていないところ。
村があるのは、カディス県の奥で、ロンダからも更にバスで1時間かかる。
そのバスも1日2便しかなく、レンタカーでなければなかなか足を運びにくい場所にある。
だから、ここを訪れる旅人にはツアー客はおらず、個人の旅人の姿がポツリポツリとあるだけ。
この日の2便目のバスに乗っていた旅人は、友人と私の二人だけ…という少なさだった。 -
村を囲む城壁と古城はスペインの史跡にも指定されていて、静かな白い村の雰囲気を味わうには絶好の場所だった。
実際、旅の後に「このスペイン旅で一番印象深かったのは、行って良かったのは何処?」と聞かれた時に友人も私も口をそろえて答えるのが、この白い村サアラ デ ラ シエラの名前。
サアラ デ ラ シエラの村には行ってみなければ分からない魅力がギュっと詰まっていた。 -
照り返しの強い炎天下の中をひたすら歩いて疲れ切っていた友人と私だったが、せっかく村の麓まで降りてきたのだから、湖まで足を延ばしてみよう…とさらに歩き出した。
時刻は17時をまわっていて、いつもならば涼しい風が吹き始める時間。
でも、この日に限っては太陽の力もまだギラギラと強く、風はそよとも吹かない。
友人と共に湖の湖畔を歩く。
湖で期待していたのは、湖面を吹き抜ける心地よい風だったのだが、そんな物は全くない。
折角、此処まで来たのにそんなっっっ…という感じなのだが、風が吹くのは自然現象なので、無いものは無い…で、仕方がない。
それならばと靴を脱ぎ、ズボンを捲し上げ湖の中へと素足で入っていく。
水は冷たく気持ちいい…わけはなく、連日の40℃超えの気温で熱せられた湖水はまるで、ぬるいお風呂の様。 -
湖に涼を求めようと思っていた私達が間違いだったようだ。
湖には村の子ども達が泳ぎに来ていて、賑やかな声を上げていた。
私達も水着があれば湖に入れたのだが…。
でも、たとえ水に入ったとしてもお湯のような水温では気持ちよいのかどうか…。
微妙なところだ。
夏の湖は上から眺めるだけにしておく方がお勧めだ。 -
そして、湖からの帰り道は、山の上にあるホテルまでの登り道。
最初は緩い上り坂が続く道だ。
その道を歩いていた友人の歩くスピードが明らかに落ちている。
そしてその顔も日焼けだけではなく、かなり上気している感じで、その雰囲気は熱中症へと向かう前兆のようにも見えた。
そういう私も体は熱く、軽い頭痛を覚えていたので、やはり熱中症の前段症状を感じていた。 -
緊急避難的に湖から一番近い(と言っても湖から歩いて30分程かかる)バル Al Lago(アル・ラゴ)へと入る。
バルの中にはエアコンはなかっただが、日陰、そして室内というだけでかなり涼しく、ほっと一息つける空間だった。
室内では地元のオジサンがビールを飲んでいて、私達に何処へ行ってきたのかと尋ねる。
私達が湖へ行ってきた…というと、驚いた顔。
オジサンが言うには、この日は高温注意報が出ていて、気象庁が日中は外出を控える様に…と云う指示を出してた日だったそうだ。
こんな日に山の上から歩いて湖まで行くなんて、お前たちはクレイジー過ぎる…と呆れられてしまった。
午後3時のサアラ デ ラ シエラの村の中に村人が誰もいなかった理由は、この高温注意報が出ていたためだったんだ!
日中の村の静けさが納得できた瞬間だった。アル ラゴ 地元の料理
-
絞りたてのオレンジジュースを2杯貰ってようやく体も落ち着いた友人だったが、とてもこの後に山の上にあるホテルまで急な坂道を歩くのはつらそうだった。
レストランのお姉さんに現状を説明して、タクシーがこの村にはないかと相談する。
タクシーは村にある。というのがお姉さんの答え。
でも、村にあるタクシーは1台限りで、出払っていることの方が多い。
だから、掴まるかどうかは分からない…。
バルのお姉さんはタクシー会社に電話をしてくれた。
やはり、18時近くでは田舎のタクシー会社の営業時間は終わってしまったようで、誰も電話には出ない。
それでも、お姉さんはつてを頼って何カ所か電話をしてくれ、タクシーを捕まえてくれた。
そして、15分後。
村に1台しかないタクシーは私達を迎えに来てくれた。
車で行けば、山の上のホテルまではたった5分の距離。
でも、その距離を疲れ切った私達が歩いたならば、1時間はかかったかもしれない。 -
ホテルのテラスからは夕陽に焼ける白い壁と湖の姿が見えた。
こんな光景は、村に宿泊するからこそ見えるモノ。
沢山歩き、疲れ果ててはいるもののその光景に足を止めて見入ってしまう。 -
イチオシ
友人を部屋に残した私はカメラを持ち、夕方の村の散策へと再び出る。
疲れているのにまた外出…と思うかもしれないが、この外出は、友人のために冷たい飲み物を手に入れるため。
湖の水分が暑さで蒸発し水蒸気となり、その細かい粒子が村全体に広がり、さらにその粒子1つ1つに太陽光が反射し、村全体が細かなる霧で包まれたかのような景色。
そんな景色が、外出した私を迎えてくれた。 -
古城のある岩山や村の教会も夕陽色に染まり、良い雰囲気。
気温は少し涼しくなり、村の広場のバルにも村の人たちが集まり始めていて、バルからは賑やかな酒盛りのざわめきが聞こえてくる。
そんな中を東洋人のうら若き(どうやらスペインの方には東洋人の女性は幼く見えるようで私も実年齢−15歳以上は若く見られていた様だ)女の子が一人歩いている。
それは、どうもこの村ではあまり見られない光景だったらしく、実際は決して若くはない私が、なんだか注目を浴びてしまっていた。
そして、バルで飲んでいたおじいさんがフラフラと私のところまで歩いてきて、なにやら話しかけてきた。 -
お爺さんの言葉はスペイン語なのだが、方言なのかそれともこの地方の独特の言葉なのか私の理解できない部分が殆ど。
でも、お爺さんの言いたいことは十分に理解できた。
〜あんたみたいな若い子が、私達のこんな田舎によく来てくれた。自分はとても嬉しくて涙がでそうだ。どうだ、一緒に呑まないか?〜
そして、お爺さんからの予期しないキスの嵐。
私は、欧州風のキスの挨拶の習慣は苦手ではないが、ほっぺたに嵐の様に降り注ぐキスはこれが初めてで、ビックリ。
きっと目が白黒していたに違いない。
バルで近くに座っていた西洋人のお姉さんに大笑いされてしまった。
お爺さんには誘ってくれたお礼を伝え、でも連れがホテルで待っているから、また次の機会に飲みましょうと答えた。
お爺さんが私の応えを分かってくれたのかくれなかったかのか定かではないが、さらなるキスの嵐を降らせた後にバルへと戻って行った。 -
ちょっとビックリした殿方からのKiss体験だったが、無事に村の商店で飲み物を入手しホテルに戻り、一休みした後に今度は体力の回復した友人と共に再び村の広場へと出かける。
先ほどのお爺ちゃんがまだいれば友人にも紹介しようと思ったのだが、残念ながらおじいちゃんはもう帰ってしまったようだった。
村の中心広場にはバルが何軒かあり、その中の一つ、El Gallo(エル ガジョ)で食事をとることにした。エル ガジョ バー
-
アンダルシアに来てからお気に入りのサルモレッホ、そして、イカリング、野菜のスティック揚げとサラダがこの日の夕食。
基本的にタパスメニューが食事の中心だ。
この村のサルモレッホはニンニクがガツンと効いていて、さすが暑い地方の食べもの!という感じで美味しかった。 -
食事を終えてホテルへと戻ったのは21時。
村の中にも街灯が灯り始め、バルはオトナの時間へとその装いを変える時間帯だ。
友人と私も余力があれば、食後の散歩や村バルの梯子をしたかったのだが、この日の太陽は私達の体力を極限まで奪っていて、この時間まで起きているのがやっとの状態。
夜の村散歩は諦めるしかなかった。 -
でも、私は入浴後に最後の力を振り絞り、ホテルの少し上の高台へと登りサアラ デ ラ シエラの夜の景色を眺めに行った。
村の中からは賑やかな音楽や話し声が聞こえてきて、楽しそうな雰囲気。
スペインの旅というと世界遺産の有名な街を巡るのがメジャーだが、次に来ることがあるならば、こんな小さな村を渡り歩く旅も面白そうだ…。
白い村の夜景を眺めながら、早くも私の頭の片隅では次の旅のパズルの組み立てが始まりそう…。
旅は旅を呼ぶ…。
スペインの旅はまた、新しい旅の形を私にもたらしてくれそうだ。
前の旅行記:【7】≪特命指令≫ シロキ マチ ヲ コウリャク セヨ
http://4travel.jp/travelogue/11079496
続きの旅行記:【9】孤高の砦へダンジョン探検
http://4travel.jp/travelogue/11203550
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この旅行記へのコメント (8)
-
- 鼻毛マンさん 2016/02/13 19:57:21
- どうしても言えないサアラ・デ・ラ・シエラ
- 白い村サアラ・デ・ラ・シエラ。
僕もスペイン旅程を考えていたとき、白い町が入っていないことに気がつき、ももであさんに聞いて勧めてくれた町、否、村。
メスキータとどっちがいい?って嫁さんに問いかけて帰ってきた返事はメスキータ。
そのときは行けなかったけど、次にアンダルシアを訪ねることがあったら、行きたいと思います。
村の名はとても言いづらいけど、たくさんの魅力が詰まった地ですね。
それにしてもスペイン南部はどうしてあんなに暑いのだろう?
気温は中東の方が間違いなく高いのに、中東では熱中症になることは少ないです。
湿度の高いアジアはたくさんの汗が出てヌメヌメになるだけだし。
僕もセビリアで暑くて体を冷やさないとやぱい状態になりました。
気候が少し違うのだとは思うけど、いったい何がどう違うのか...
昨日、無事、スリランカから帰ってきました。
昨夜はくたくただったけど、これから写真整理して旅行記がんばって書きますね。
そりでわー
- ウェンディさん からの返信 2016/02/14 00:49:05
- RE: どうしても言えないサアラ・デ・ラ・シエラ
- 鼻毛マンさん、スリランカからお帰りなさい♪
鼻毛マンさんがZahara de la Sierraの村の名前を知っていたとはビックリです。
Zahara de la Sierraはスペイン本国ではそれなりに知名度のある白い村ですが、日本では紹介されることも殆どなく、スペインの白い村=ミハス!と思われている節があります。
Zahara de la Sierraは小さな村でしたが、とっても素敵なところでした。
一番近隣の町はロンダで、そのロンダからも1日2本しか路線バスが無い辺境的な場所に位置しています。でも、その不便さ故に観光客がワンサカ押し寄せることもなく、アラブ文化の遺した白い村を静かに堪能してきました。
もし、今度アンダルシアに旅する時には、ロンダは素通りしてでもZahara de la Sierraをお勧めします。
私も再訪する機会があるならば、村の麓の草原一面に野の花が咲く春:5月頃に訪れたい…。
そんな風に思っています。(真夏はやっぱりキツイですね…)
さて、鼻毛マンさんのスリランカ旅行記ですが、また幾人かのスリランカ美人のお姉さんが登場するのでしょうね。
女性から素敵な笑顔を引き出す話術を持つ鼻毛マンさん、いったいどこでその話術を訓練しているのでしょうか…。
今回は、どんなお話が飛び出すのか、楽しみにしています。
ウェンディ
-
- kayoさん 2016/02/11 23:47:02
- 白い村
- ウェンディさん、初めまして☆
アンダルシア旅行記、情報量がすっごく多くて助かりました。
5月にアンダルシア一人旅を予定してましてグラナダ、コルドバ、
ロンダに白い村々は計画中です。
白い村のサアラ・デ・ラ・シエラ、ダム湖の色、下から見る崖にへばり付いた町並、
素適ですね。
私はロンダからセテニルへ日帰り、アルコスへ泊まりで行く予定ですが、
気が変わりそうなサアラ・デ・ラ・シエラの絶景。
この辺り白い村がてんこ盛りでどこがいいのかのか迷ってしまいます。
私も同じCOMESのバスを利用する事になるかと思います。
私もあまり団体さんが旗振って歩いている町は興ざめしちゃいます。
でもロンダの旧市街に崖の下のアラブの道、観光客が少なくなった夜のロンダに、超期待!
アルハンブラ宮殿の予約サイトへ行ってみたら、
もう5月の予約受け付けていてビックリしました。
日曜日なので早めに予約したほうがいいのでしょうか?
まだ日程が大雑把でマラガ2泊を1泊にして村滞在を増やす事は可能ですが、
そうなるとグラナダのアルハンブラが土曜日にと未だスケジュールが流動的です。
随分前にセビーリャへは7月に行った事があるのですが、
やはりフライパンのような地獄のような暑さでダウン。
スペインに入る前にアスワンやアブシンベルで50度以上の灼熱を経験したので
大丈夫かと思っていったのですが、観光する気が失せモロッコへ。
モロッコの砂漠も地獄でしたが(泣)
あの暑さの中よく歩かれたと思います。
次のアンダルシアへはリベンジ旅行となります。
また予習の為に何度も拝見させて頂きます!
kayo
- ウェンディさん からの返信 2016/02/12 01:27:41
- RE: 白い村
- kayoさん はじめまして。
5月のアンダルシアへのリベンジ旅楽しみですね。
アンダルシアには小さな白い村が沢山あり、どこへ行くべきか悩んでしまいますよね。
私も悩んだのが、セテニルを入れるかどうか。
結局悩んだ末に、セテニルは次回のお楽しみとして今回の白い村はサアラ・デ・ラ・シエラだけに絞り込みました。
結果論から言えばこれで正解だった気がします。
考え方は人により様々で、これはあくまでも私の個人的意見ですが、1回の旅であまり多くの白い村や白い町に行きすぎると、記憶の中のその印象が混じりあってぼんやりとしてしまうと思います。
白い町や白い村にはそれぞれに特徴がありますが、やはり元は同じアラブの町並み。
どうしても似ている部分が出てきてしまいます。
だから、私がkayoさんの立場であるならば、白い村巡りは2か所までにすると思います。
サアラの絶景もお勧めですが、セテニルの岩が頭上に迫っている住居も迫力がありますよね。
何処へ行くかは、アクセスの便利さや日程と相談して決めるのが良いのではないかな〜と。
そして、アルハンブラのチケットですが、購入するチケットの種類はAlhambra Generalですよね。
それならば、チケットの予約は早めの方が良いでしょう。
私がアルハンブラのチケットを予約した時は、Alhambra Generalのチケットは売り出し日から2週間ほどでその日のチケットはほぼ売り切れ状態になっていました。
ただ、一度予約するとキャンセルはできない筈なので、予約はあくまでもグラナダでの滞在日程が確定してからになります。
5月のアンダルシアはお花の季節。
花が咲き乱れる白い村の風景は、また夏とは異なる美しさがあると思います。
コルドバもグラナダも、そして予想以上に一大観光地であったロンダも、自分の足で歩くと面白い発見や出会いが沢山ある場所でした。
個人旅は全て自分で考え、手配しなくてはなりませんが、現地の行動もその時の気分で行動できるのが醍醐味。
きっと、素敵な旅になりますね。
-
- ももであさん 2016/02/11 21:08:21
- 花の山脈♪
- うぁ。
サアラ・デ・ラ・シエラ
かれこれ10年以上も前に行きました。
ぼくもスペインで一番好きな村です。
確か花の山脈って意味ですよね。
湖の対岸から見た、美しい姿が今でも忘れられません。
奇しくも今日スペインに向かって飛び立った(今頃 機内)
トラベラーさんに真っ先にサアラを紹介しました。
4traで再会できるとは♪ ありがとうございます。
- ウェンディさん からの返信 2016/02/12 00:54:39
- RE: 花の山脈♪
- ももであさん お久しぶりです。
Zahara de la Sierraは今回のスペイン旅の中でも一番のお気に入りの場所。
土地も、村の人も、全てがパズルの最後のピースの様に私のつぼに嵌った村でした。
予期せぬ暑さで熱中症になりかけましたが、それもまた白い村の思い出の一つです。
バスの中から見た湖越しの村、麓の城塞跡から見た城壁と白い村…。
何処から眺めても、心を打つ景色が広がっていました。
Zahara de la Sierraの村の名前。
コレはアラブ支配の頃の村の名前がそのまま現代まで残ったみたいですね。
Sierra は山脈ですが、Zaharaの訳は二通り考えられる様です。
アラビア語で、Zahara(サアラ)の読みが意味するものはサハラ砂漠の砂漠と、花の二つの意味。
現地でもこの語源については二通りの解釈があり、城壁があった山が荒涼としているから砂漠の様な禿山山脈と、春には村の麓の草原に花が咲き乱れる様子から花の山脈と呼ばれたとする説。
私ならば、やはり花の山脈に一票です。
4月・5月の春の花が咲き乱れる頃に訪れたら、更に素敵な光景が広がっているのでしょうね。
ももであさんがサアラの事を教えてあげたトラベラーさん、素敵なスペイン旅になるといいですね。
ウェンディ
-
- デコさん 2016/02/11 19:11:06
- 素晴らしい立地で、最高の眺めですね♪
- ウェンディさん、こんにちは♪
ロンダの橋を見上げるコースであの梯子を見つけられたなんて、すごいですね!
私は気付かずにいただけに、羨ましい限り!上って見たかったです☆
その上に、サアラ・デ・ラ・シエラのホテル!
町自体も断崖上にあってゾクゾクものです。
それにしても、よくぞあそこまで、スーツケースを携えて辿り着かれたものですね!
尊敬の眼差しです^^
そのご苦労がホテルの方にも伝わったのでしょうね、あんな素晴らしい眺めがお部屋から見られるなんて、素敵すぎます♪
素敵なお写真がいっぱいで見惚れっぱなし〜〜〜
またお邪魔させていただきます^^
デコ
- ウェンディさん からの返信 2016/02/12 00:16:10
- RE: 素晴らしい立地で、最高の眺めですね♪
- デコさん こんばんは。
デコさんもロンダを旅されていたのですね。
先程、旅行記を拝見して、ここも、あそこも…みんな私が見てきた光景と同じだ〜。と写真を見ながら呟きっぱなしでした。
マリア広場からアラブ道を下るタホ峡谷の道。
あの道沿いは、ヌエボ橋を含むタホ渓谷を眺めるには最高の場所ですね。
歩き方等のガイドブックにはあのエリアの紹介はほとんどないので、あんな絶景が広がる場所がロンダにあるとは知らない旅人も多いはず。
新市街地のお土産屋さんをブラブラするくらいならば、是非タホ峡谷の散歩を〜と声を大きくして宣伝してしまいたいくらいです。
そして、遊歩道の先に続く謎の梯子段。
一体誰が、あの崖の梯子段を上るのでしょうか。
確かにあの梯子の途中からタホ峡谷やヌエボ橋方向を眺めたら最高な絶景が広がっているだろうことは想像に難くはありませんが、足を踏み外して落ちてしまったら命さえ危険になりそうなあの崖、一体何のためにある梯子なのか、不思議です。
白い村、サアラ デ ラ シエラは事前に入手できた情報があまりにも少なく、友人と私はほぼ白紙の状態で村へと行きました。
それが却って功を奏して、見るモノ全てが面白い。
暑さも忘れて歩き回り、その結果があともう少しで熱中症…と云う事に。
年甲斐もなく、白い村の中で興奮しすぎたようです。
でも、あの村の美しさは私が考えていた以上でした。
次のスペイン旅行記では、サアラ デ ラ シエラの村の上に聳える城壁、そして古城跡の様子を紹介していきたいと思っています。
ウェンディ
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