錦繍の京都でのんびり一人旅　第３日

2021/11/23 - 2021/11/27

年に１度の会社の連続休暇は、これまで迷うことなく海外旅行に使っていました。
秋までには何とかなるんじゃないかとの儚い願いも、当然のごとく崩れ落ち、11月になっても長期休暇は残ったまま。
どうしよっかな～と考えていたら、ハタと気が付きました。コロナ禍の鎖国状態を逆手にとってやろうと。
これまでオーバーツーリズムで、ゆっくり観光できなかったところに行っちゃえと。
「そうだ京都行こう！」
いつも出張ついでとか、日帰りとか、せいぜい1泊程度でバタバタと回っていた京都を、腰を据えてのんびり回ってみようと。
そうとなれば、「そうだ京都行こう」のテーマ曲「私の好きなもの」のメロディーを口ずさみながら、旅のしおりを作って錦繍の京都に乗り込みました。

ちなみに、基本一人旅の予定だったのですが、最初の1泊はマリオットボンヴォイの無料宿泊特典を使って、「ウエスティン都ホテル京都」に宿泊することにしたので、最初の1泊だけ相方も参戦。その後の3泊4日はのんびりと一人旅を楽しみました。（相方は南禅寺の湯豆腐をメインの目的にして１泊だけで帰宅しました）
カメラ好きの御朱印(オールド)ガールは、一人旅の方が気を遣わず動けていいんだということを、昨年の和歌山の旅で知ってしまった私。今年もストレスフリーで楽しみました。癖になりますな～。

【第3日　　総歩数　23,992歩】
Base in 京都花園→花園駅→嵯峨嵐山駅→渡月橋→宝厳院→竹林の小径→清凉寺→宝筐院→二尊院→Base in 京都花園→妙心寺→退蔵院→養徳院→大法院→Base in 京都花園→東寺→Base in 京都花園

エリア 嵐山・嵯峨野・太秦・桂(京都)

• 旅行の満足度: 5.0

さて、第３日の始まりです。今日は予定が盛りだくさん。朝は嵯峨野、午後は花園妙心寺、夜は東寺の夜間先行貸切拝観です。コンビニで買っておいたおにぎりとサラダでサクッと朝食を済ませ、朝も早よから嵐山へ向かいます。
ホテルのあるJR嵯峨野線「花園駅」から嵐山の最寄り駅「嵯峨嵐山駅」までは2駅5分、そんなに早起きしなくても、早い時間に嵯峨野駅に着くことができちゃうのです。
てことで、紅葉で有名な嵯峨嵐山駅に着くや、黄金に輝く銀杏の木が迎えてくれました。空は快晴、いい1日になりそうです。

嵯峨嵐山駅 駅

そして、朝早くからやってきた目的はこれです。いわずと知れた京都の名所「渡月橋」
名所だけに、オーバーツーリズムの映像では必ず登場する混雑の名所でもあります。人で溢れる橋の写真を避けるため、朝8:30に渡月橋にやってきました。

渡月橋 名所・史跡

抜けるような青空と紅葉の嵐山、そして人のいない渡月橋と桂川。
いいですよね～。　The 京都！
これが撮りたかったんですよ～。　ミッション達成！
Ｏ(≧∇≦)Ｏ イエイ！！

渡月橋の上にまばらな人ってのがとても珍しくて、こんな写真も撮っちゃいました。

静かな渡月橋を堪能し、次なる紅葉の名所に向かいます。
ここは「宝厳院」。渡月橋から歩いて5分ほどのところにあります。
宝厳院は「天龍寺」の塔頭で、通常は非公開。春と秋だけ特別公開されます。
紅葉の名所として有名なので、いつも大混雑ですが、朝一番のOPEN時間に行ったので、まだ人は少なめです。

宝厳院 寺・神社・教会

入口の門で振り返ると、後ろには紅葉のトンネルができていました。

宝厳院の庭園は「獅子吼の庭」といって、室町時代に中国に二度渡った禅僧、策彦周良禅師によって作庭されたもので、嵐山の景観を巧みに取り入れた借景回遊式庭園です。

朝陽に照らされた紅葉も美しいですね

まるで帯の柄のような整った紅葉達

まさに「錦繍」　(#^_^#)

苔の上に落ちた紅葉で、紅葉のじゅうたんもでき始めていました。
散り紅葉のころも相当奇麗でしょうね…

お庭の中にあるひときわ存在感のある石は、獅子の顔をしているところから「獅子岩」と呼ばれているそうです。2億年前の海底に堆積した微生物やプランクトンが水圧で圧縮されて出来た「岩石（チャート）」だそうです。

お庭を見て出てきたら、すでに入り口には行列ができ始めてました。
先手必勝です。（V＾－°）イエイ！

格子越しに見た紅葉もきれいですね。

朝一番の目的が達成でき、ご満悦で燃えるような紅葉の道を嵯峨野駅に戻ります。
私の作った「旅のしおり」では、この後花園駅に戻って「妙心寺」に行く予定にしているのですが、まだ10:00でそれにはちと早い。
明日行く予定にしていたところも行っちゃおうかな～でも、嵯峨野は広くて結構歩くから、頑張りすぎると夜の東寺ライトアップ観賞まで体力持たないよね…どうしようかな～とふらふら歩いていたら、朝一番に駅の近くで「人力車どうですか～」と声をかけてきたイケメンのお兄さんの顔が浮かびました。その時は「行きたいところがあるから、あとで気が向いたらね～」と軽くあしらっちゃったんですが、最近足がすぐ痛くなり、あまり歩き回ると夜までもたない私には、人力車での観光はうってつけじゃん！てことで、駅前の人力車の集まるところへ行ってみました。

朝のお兄さんの姿は無かったのですが、大将風の人に料金を尋ねてみたら「担当呼びますね～」ってことで呼ばれてきたのが、なんと朝のお兄さん。「戻ってきてくれたんですね！」と大喜びで対応してくれました。時間制で値段が変わってくるのですが、「俺、いい仕事しますよ」とキラキラ光るまなざしで言われたら断ることはできません（笑）。ちょっと値段は張りましたが、「海外旅行に行かないんだから、これくらいのお金はいいよね」と自分で自分を説得し、2時間コースをお願いすることにしました。人生初人力車です。　o(^∇^)o ワクワク

嵐山 竹林の小径 自然・景勝地

「宝筐院」、「清凉寺」、「二尊院」に行って紅葉の写真もゆっくり撮りたいし、御朱印もいただきたいんだけど大丈夫？と聞くと、「了解で～す」と軽やかに車を引いて走り出すお兄さん。
まずは「竹の小路」です。別にここはどうでもいいんだけどと思ったのですが、通り道でもあり、なんと一般の観光客は通れない道を通って行くので、全く人が入らない竹林の写真が撮れるのです。

こりゃ、大枚はたいて人力車に乗った甲斐あったと、乗車後5分で大満足。それに、お兄さんの話も面白いし、乗り心地もとてもいいのです。
いいですよね、人のいない「竹の小路」

そして、こんな写真も撮ってくれます。
お兄さんはカメラも結構いける口のようで、私のミラーレス一眼を使いこなして、いろんな画角で何枚も写してくれました。
一人旅だと自分の入った写真てあまり撮らないので、これもまた良しです。

嵯峨野の見どころとか、有名だけど大したことない場所とか（笑）いろいろな話を聞いているうちに、最初の訪問地「清凉寺」に到着です。
この堂々とした仁王門は、嵯峨野のちょうど真ん中に位置し、すくっと立つ姿は「嵯峨野の顔」とも称されるそうです。天明年間18世紀の建築です。

嵯峨釈迦堂(清凉寺) 寺・神社・教会

清凉寺は「源氏物語」の光源氏が造営した「嵯峨の御堂」ではないかといわれている寺院です。
この本堂は、寛永14年の嵯峨大火により焼失したものを元禄年間に徳川綱吉の生母桂昌院により再建されたものだそうです。

広い境内には立派な多宝塔もあります。

本堂の裏にある池遊式庭園の川中島。美しい紅葉です。

本堂の廊下の窓越しに弁天島をボーっと見ていたら、車夫のお兄さんがまたまた写真を撮ってくれました。絞りとか、ISOとかいろいろいじって撮ってくれましたが、なかなか構図が上手ですよね～

そして次に行ったのが、清凉寺のすぐそばにある「宝筐院（ホウキョウイン)」。事前の調査でここが一番きれいとのことだったので、楽しみにしていたのですが、なんとお兄さんも「あまり有名ではないですが、実はここが嵯峨野で一番いいと思ってるんです」と言うではないですか。
門も小さいですし、外からあまり紅葉も見えないので知る人ぞ知る存在だそうで、私の口から最初に「宝筐院」と出てきたのでビックリしたそうです。

宝筐院 寺・神社・教会

門をくぐり境内に入るや、どうですかこの紅葉。
うんうん嵯峨野イチですよ、お兄さん！
＼（ｏ⌒∇⌒ｏ）／　ワァイ♪♪♪

あの小さい門の奥に、こんな素晴らしい庭園が潜んでいるのです。
宝筐院は、平安時代に白河天皇（1053～1129）の勅願寺として建てられ、当時は「善入寺」といい鎌倉時代まで数代にわたって皇族が入寺し住持となったた由緒正しいお寺です。

そしてここの道が境内の中で一番人気でした。
本当に美しくて、写真を撮る人が絶えません。

人がいなくなるのをずっと待っていたんですが、これが限界でした。
時間は無駄にできないのでこれで手を打ちます。（笑）

そして、お兄さんが「ここが見どころなんです」と連れて行ってくれたのが宝筐院境内の片隅にあるこのお墓。室町幕府の二代将軍足利義詮（よしあきら）のお墓です。
義詮の菩提寺としてその院号の「宝筐院」を寺院の名前にしたお寺ですから、義詮のお墓があるのは当然なのですが、なんとその隣に南北朝の敵方の大将楠木正行のお墓もあるのです。
楠木正行(まさつら)は四条畷の合戦で高師直の率いる北朝の大軍と戦って23歳で討ち死にした若き名将ですが、当時このお寺（善入寺）の住職だった黙庵が、その首級を生前の交誼によって、ここ善入寺に葬りました。後に、正行の話を黙庵から聞いた義詮は、正行の人柄を褒め称え、自分もその傍らに葬るよう頼んだそうなのです。

まさに「敵ながらあっぱれ！」の思いだったのでしょうか。今もこうして二つの家紋が並んでいます。

ちょうど宝塚歌劇でこの楠木正行の生涯の芝居を見たばかりだったので、妙にこの話に心打たれてしまいました。
車夫のお兄さんがいなければ、紅葉だけ見て興奮し、知らずに素通りしちゃうところでした。

頂いた御朱印にも、足利と楠木の家紋が並んでいました。
泣ける～　（T_T) ウルウル

素敵なエピソードに心も温かくなったところで、この嵯峨野イチの紅葉に別れを告げ次に向かいます。

次は誰もが知る「二尊院」。本尊に釈迦如来と阿弥陀如来（重要文化財）を祀っていることから、二尊院と呼ばれています。嵯峨天皇の勅願により、承和年間（834～848）に創建された天台宗の寺院です。
この立派な総門は、室町時代の建築で、慶長十八年（1613年）に伏見城にあった薬医門を移築・寄進されたものだそうです。

二尊院 寺・神社・教会

百人一首にも詠われた小倉山のふもとに広がる二尊院は、紅葉の名所として有名ですが、この総門を抜けた先に広がる、真っすぐに伸びた参道は「紅葉の馬場」として特に名高い場所です。圧巻ですね。

そしてこれが天皇の勅使だけが通れた格式高い「勅使門」。中央が高い「唐破風形」の屋根が優美ですよね。
もちろん今は誰もが通ることができます。

本堂の縁側にこんなかわいい水鉢がありました。
小さな花手水。可憐です。

手水舎も、紅葉で飾られていました。

本堂の奥にある畳の間から見た庭園も品がいいです。

チョコレート色の門と紅葉のコントラストがお気に入りです。

二尊院で頂いた御朱印には色とりどりの紅葉の絵柄が描かれていました。

嵯峨野の道でこんな排水口の蓋をいくつも見ました。洒落てます。

人力車での嵯峨野めぐりはこれにて約束の2時間となり、駅まで送ってもらって終了。正確には２時間半くらいでしたが、とても楽しく、足は全く疲れることなく（笑）スイスイと嵯峨野を巡れて、とても楽しい時間となりました。
なんと、嵯峨野の寺院にめちゃくちゃ詳しかったお兄さんは、小樽が本拠地で、紅葉の季節だけ出張で来ているとか。まあ、京都出張歴は７年とのことでしたが、小樽で冬も車引いてるからよろしくと言われました（笑）「えびす屋」さん、お薦めの人力車屋さんですよ～。

さて、花園駅に戻りホテルでコンビニランチを食べてから、「妙心寺」に向かいます。ホテル（＝駅）から歩いて５分くらいのところにある臨済宗妙心寺派の大本山で、日本最大の禅寺です。
日本にある臨済宗寺院約5,650寺のうち、半分以上の約3,350寺を妙心寺派で占めるというからビックリです。

妙心寺 寺・神社・教会

広大な敷地には46の塔頭寺院が立ち並び、一大寺院群を形成しています。平安京範囲内で北西の12町を占め自然も多いため、京都市民からは「西の御所」と呼ばれ親しまれているそうです。

総門からまっすぐ歩いていくと左手に現れるのが、威風堂々とした「三門」です。
五間三戸（正面の柱間5間のうち中央3間が通路）の二重門（2階建門）で、慶長4年（1599年）再建されたものだそうです。もちろん「重要文化財」です。

そして右手にあるのが「浴室」です。天正15年（1587年）に明智光秀の叔父である大嶺院の密宗により光秀の菩提を弔うために建立されたもので、｢明智風呂」の別名があるそうです。ただし、元々のものは応仁の乱で焼失してしまったので、明暦2年（1656年）に再建されたものです。ま、それでも十分歴史を刻んでますから、これももちろん「重要文化財」です。

三門の次に現れるのが「仏殿」。天正年間（1573年 - 1593年）作の釈迦如来などが祀られています。
もちろん「重要文化財」ですが、ほかの建物に比べれば文政10年（1827年）の再建ですから、新しい方です。

仏殿の背後にあるのが｢法堂｣。明暦3年（1657年）に再建されたものですが、ケヤキの柱は富士山麓から運ばれてきたものだとか。天井には完成するまでに8年もかかった狩野探幽筆の雲龍図が描かれています。
また、堂内には国宝の梵鐘「黄鐘調の鐘」が展示されていて、鐘の前に置かれているボタンを押すと、鐘を衝いた音が響くという、ちょっぴりハイテクなしかけになっていました。

そしてこの美しい建物が総門からの参道の突き当りに現れる「大方丈」。承応3年（1654年）に再建されたものですが、檜皮葺の屋根がとても印象的です。

大方丈の入り口で拝観料を払うと、法堂の天井に描かれた雲竜図や国宝の梵鐘などを見学することができます。見学前に御朱印帳を預けておくと、妙心寺ご本尊の御朱印を書いていただけます。

法堂を見た後は、広大な境内に立ち並ぶ塔頭を巡って御朱印をいただくことにしました。塔頭は非公開のものが多いのですが、妙心寺の境内には公開されている塔頭もいくつかあり、紅葉の季節限定公開の塔頭もあるのです。

それにしても、この景観、中世にタイムスリップしたみたいですよね。ここを秋風を感じながら歩いていると、とても心が落ち着きます。

まず最初に訪問したのは「退蔵院」さんです。
多くの塔頭が立ち並ぶ妙心寺の境内の中でも、ここ退蔵院は屈指の古刹として知られています。
この退蔵院の山門は、江戸中期に建設されたもので、妙心寺塔頭でもバランスの整った美しい形状を残した「薬医門」であると言われています。「薬医門」は当時、高貴な薬医にしか与えられなかった御屋敷門の形だそうです。

退蔵院 寺・神社・教会

門の前には塔頭でありながら、こんな案内図までありました。
境内には、国宝「瓢鮎図（ひょうねんず）」（模本）や史跡名勝・枯山水庭園「元信の庭」、そして四季折々の景色が美しい池泉回遊式庭園「余香苑（よこうえん）」などがあります。
広い！

およそ1000坪にも及ぶ広大な庭園「余香苑」は造園家・中根金作氏の設計によるもので、昭和38（1963）年に着工し、3年の月日を費やして完成したものだそうです。ん？結構新しいのねと思ったのは、私がこのお庭と同世代だからかしら　?('.')?
構造上目立たぬ苦心が随所に払われていて、全国でも有数の昭和の名園だそうです。

頂いた御朱印には、その立派な池泉回遊式庭園の名前「余香苑」と書かれていました。

退蔵院さんの瓦に描かれたナマズに心惹かれ写した1枚なのですが、なんとこのナマズ君、退蔵院の目玉で国宝に指定されている「瓢鮎図（ひょうねんず）」にちなんだものだそうです。
「瓢鮎図」は「鮎」と書かれていますが、描かれているのは「ナマズ」で、「口の小さな瓢箪でぬるぬるとしたナマズをどう捕らえるか」という禅特有の意味深長な禅問答を画因とする禅機画で、そこに31人の高僧が頭をひねって絞り出した回答が記されているものなのです。

可愛い絵の描かれている御朱印がいただける「長興院」さんを目指し境内をさまよっている途中、「御朱印授与」の字が目に留まり、お参りさせていただいた「養徳院」さんです。
養徳院さんは通常非公開と聞いていたのでノーマークだったのですが、御朱印を書いていただいている間に、庭園を見ることができます。

門を入ると細かな黒石が敷き詰められた枯山水庭園があるのですが、境内の周囲は苔が敷き詰められた回遊式庭園になっています。小さな庭園にあるこの大きな石塔は、圧倒的な存在感を醸し出していました。

こんなかわいらしいお地蔵さまもいらっしゃいました。

毎月第一土、日曜なら直書きもしていただけるようですが、今日は木曜日。残念ながら書置きの御朱印のみです。でも、庭園を拝見し戻ると、素敵な御朱印に今日の日付を入れたものが出来上がっていました。ありがとうございました！

ちなみに、その後訪問した目当ての「長興院」さんは、木曜日は御朱印非対応日（涙）。ま、ホテルから近いので明日リベンジすることにしました。

さて、気を取り直し次にお邪魔したのが「大法院」さん。真田幸村の兄で松代藩主であった真田信之の菩提寺として創建された寺院です。
通常は非公開なのですが、春と秋だけ特別公開される寺院です。

大法院 寺・神社・教会

双ヶ岡を借景とした露地庭園が美しいことでも有名です。
｢露地」とは茶室に付随する庭園のことで、仏教でいうところの「清浄世界」を表しているそうです。

お部屋に座ってお庭を見ていると、いいタイミングですっとお抹茶とお菓子が出てきます。
拝観料にお茶代も含まれているので、ゆっくりお茶をいただきながらお庭を鑑賞させていただきました。一日中歩き回って実はヘロヘロになっていたので、その疲れが少し癒されました。

こちらでも、拝観前に御朱印帳を預けておけば、帰りには御朱印帳に御朱印を書き入れたものを受け取ることができました。

さて、今日は予定がてんこ盛り。夜は「東寺」のライトアップを観に行きます。
JR西日本が企画した「秋の特別拝観　夜間先行貸切拝観」のチケットをネットで取っておいたのです。これは一般の人の入場の1時間前に入ることができて、人混みを避けてゆっくり鑑賞できるというものです。
受付は17:00ということで、まだ夕焼け空の中でした。

東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会

まだ真っ暗になる前、マジックアワーの中での国宝「五重塔」と見事な紅葉です。

そして、瓢箪池越しに見ると、逆さ五重塔を見ることができます。
これまで逆さマッターホルンやら、逆さサグラダファミリアやらを見てきましたが、この逆さ五重塔も見事です。

ちなみに、美しいライトアップは五重塔だけではありません。
紅葉達も美しく輝いています。

この1時間の間に、夕焼け空からマジックアワーそして漆黒の空に変わっていきます。漆黒の闇の中に浮かぶ五重塔も、神々しいですね。

この池の周りには常連さんたちも三脚構えているのですが、今日の池のコンディションは最高で、こんなに綺麗に撮れることは珍しいと言ってました。晴天、無風でしたからね。

石灯籠と紅葉も素敵です。

池越しではなく、五重塔の真下に来てみました。
なんか荘厳な雰囲気ですよね。
この五重塔は東寺の象徴的存在ですが、雷などで4回も焼失していて、現在の塔は正保元年(1644)徳川家光の寄進によって竣工したものだそうで、高さ55ｍのこの塔は、現存する日本の古塔中最高の塔だそうです。

五重塔と紅葉の競演を目に焼き付け、今日のスケジュールは終了です。

夕食は、ホテルに帰る前に京都駅の鉄板焼き屋さんでお好み焼きをいただきました。
関西に来たら必ず食べるお好み焼きですが、まだ食べていなかったので…
この花かつおの踊る感じ、たまりませんね～。
今日は、午前中は嵐山・嵯峨野、午後は花園妙心寺界隈そして夜は京都駅近くの東寺と、精力的に動いた1日でした。老体にムチ打ちすぎですが…明日もまた頑張るぞ～！

【総歩数　23,992歩】←歩きすぎやろ！！