2022年GW ～長政・勝家・秀吉・三成の足跡と古戦場をたどる旅～滋賀県長浜市～

2022/05/02 - 2022/05/02

２０２２年ＧＷは、北海道／九州などを行先の候補に考えていましたが、結局クルマである程度手軽に行ける範囲を選択。

愛知・岐阜・福井・滋賀・奈良・京都・兵庫の各県から観光地や見たい場所をピックアップしました。

隠れテーマは２つです。（これが全てではないです）

①戦国武将の歴史遺構巡り
②産業展示巡り

行程は以下の通り。

4/28 前日移動（静岡県吉田町）
4/29 長久手・名古屋空港近辺
4/30 各務原、九頭竜湖
5/1 鯖江・越前・敦賀
5/2 長浜
5/3-4 奈良・斑鳩
5/5 城崎
5/6 守山、近江八幡
5/7 飛騨古川、下呂
5/8 駒ヶ根、千畳敷カール、開田高原

この旅行記は、2日の長浜観光。
戦国武将の歴史遺構巡りはこの日がメインです。
秀吉と勝家の戦った賤ヶ岳、浅井長政が信長に攻められ、お市の方を信長に返して浅井家滅亡の舞台になった小谷城を観光しています。合わせて、対して観光地化されてもいない石田三成誕生の地も行ってみました。

エリア 長浜(滋賀)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

最近国内では滋賀にハマりはじめ、その中でも秀吉が開き、浅井長政が居城にした長浜に最近何度も行ってるような気がします。

そんな長浜で主要な観光地は巡ったのですが、その中で残っていた、この地で起きた戦国時代の戦争や当時の居城などを巡る旅程を準備してみました。

宿泊も長浜のダイワハウス系のリゾートホテル。

ちょっと古いと思ったぞ。
長浜城の公園でテニスの試合をしていたんですが、その打球音まで聞こえてきたのはいかがなものかと思う。水回りも古かったですね。

正直、ここにカネ出すなら、彦根のキャッスル＆リゾートにカネ出す方がいいと思います。

グランドメルキュール琵琶湖リゾート＆スパ 宿・ホテル

ホテルの前は琵琶湖。

これはこのホテルのいいとこですね。

琵琶湖 自然・景勝地

この日の旅程はいくつか候補を考えていました。

ただ、天気が午後になると崩れてくる可能性があったので、天気がいいうちに見ておくべき場所を午前中に持ってきました。

となると最初は、景色が良い賤ヶ岳となります。

賤ヶ岳リフトの駐車場に車を停めたのですが、リフトが見えず。

で、周辺を歩いていると神社やお寺さんが結構あっていい雰囲気でした。

伊香具神社。
かなり古く（８世紀とか９世紀とかのレベル）からこの地にあった神社のようです。

伊香具神社 寺・神社・教会

西光禅寺。

さて、周りにリフトがないのですが・・・

答えは・・・

駐車場の脇の登山口みたいなところを登っていくと、その上にリフトがあるのでした。

先に言え。登山するなんて冗談じゃないと思ったんで敬遠してました。
ああ、なんて怠け者。

ということで、リフト乗り場です。

１月に来た際に長浜浪漫パスポートを買っており、それをクルマの中に突っ込んでおいたので、その時に余ったチケットで乗車できました。

賤ヶ岳リフトは、登山道に沿って設置されています。

結構乗らないで登っている人が居たのでびっくり。

賤ケ岳リフト 乗り物

リフトの支柱には、秀吉と勝家が戦った賤ヶ岳の合戦で登場する武将たちや関連する武将たちの名前が刻まれていて、気分が若干盛り上がります。

リフトの頂上からは、琵琶湖の北部を望むことができます。

賤ヶ岳の山頂までは、ここから１０分ちょっとの山登りです。
そこまでリフト引いて欲しかった。むりか。

途中には、賤ヶ岳の合戦で命を散らした方の供養塔があったり、自分のような１０分程度の山歩きが嫌な人でも我慢できる工夫がされています。

夏じゃなくてよかったよ！

賤ケ岳古戦場 名所・史跡

もうちょっとです・・・

山頂！

山頂の向こうには余呉湖。
賤ヶ岳の合戦の際には、この湖が赤く血で染まったと言われています。

余呉湖 自然・景勝地

山頂では、賤ヶ岳の合戦で誰がどの場所に陣を敷いたか、どういうルートで合戦中に動いたかなどが説明されていました。

これはいいです。
にしても、こんな場所が歴史を左右する決戦の場になる（関が原もだけど）のですから、京に近い立地というのはアドバンテージだったのでしょうね。

賤ヶ岳 自然・景勝地

山頂からの琵琶湖の景色。

竹生島も見えます。

たまらん。
この景色のために山を登るのです！（１０分ほど）

さて、次は浅井長政が最後を遂げた小谷城（おだにじょう）です。

ちなみに浅井長政は「あざいながまさ」です。
この旅行で初めて知った衝撃の事実。

小谷城は山城です。
その入口まで特定の日にシャトルバスが走っているので、そのバスを利用しました。

なおこのバス、平日はある会社の通勤バスとして使われている感じでした。

小谷城跡 名所・史跡

バスが出発する浅井三代の里に建っている兜の碑。

バスは小谷城の中腹まで標高を稼いで登っていき、番所跡近くの駐車場でおろしてもらえます。

バスが３０分おきなので、上手く時間を考えながら、どこまで見るかを考える必要があります。（登るのが面倒と言ってるわけではないです）

バスを降りてすぐの番所跡です。

登り始めて少し経つと、長浜の平野（浅井長政の頃は街ではない。秀吉が楽市楽座で人を集めたため）や琵琶湖が見渡せる場所に出ます。

山城・小谷城の構成を説明している標識です。

建物はほとんど残っておらず、木が生い茂っているため分かりにくいのですが、山の割に平地になっている個所が当時をしのばせます。

ここはお茶屋跡という場所です。
長政を訪問しに来た客をもてなす部屋・・・ではなく、実は結構急峻な場所にある防衛上のポイントだったところです。

馬洗池と御馬屋。

ここは水が年中絶えずに手に入ったそうです。
なので本当に馬関係の施設があったのか、実は名前だけで城の外堀的な機能だったのかは、もう知る由もないとこですね。

御馬屋跡です。

首据石。

浅井家初代当主亮政が、六角氏との戦いの最中に裏切った部下を打ちとって首を個々に晒したことが伝えられています。

桜馬場跡。

大広間の手前にある場所で、大河ドラマのロケ地にもなりました。

大広間を抜けて開けた場所に出ると、琵琶湖まできれいに見渡せます。

小谷城の本丸跡です。

バスの時間を考えて、ここからダッシュで（ウソ。少し急いで）バス乗り場まで戻りました。10分あれば戻れますかね・・・

次は浅井家の歴史をたどれる小谷城戦国歴史資料館。

内部は撮影禁止。
大きな展示は２つで、浅井家三代（長政・お市の娘さんとかも含む）の展示と小谷城の展示です。

ここを見て分かるのは、やはり浅井長政が姉川の戦いでお市の兄・信長を裏切って朝倉に付いたのは大局観なかったなと。

浅井家の独立に長政は拘った（だから六角家に従属しようとした父親の久政も幽閉してる）のは分かるのですが、雑魚の朝倉軍と既に秀吉や勝家など名将ぞろいだった織田家では・・・

もし織田家側に付いていたら、前田利家ポジぐらいにはなれたと思います。
ただ、長政・お市の三姉妹はもっと地味だった可能性が高いですね。

小谷城戦国歴史資料館 美術館・博物館

道の駅・伊吹の里。

ここに行った目的ですが・・・

道の駅 伊吹の里 道の駅

大好きな伊吹大根ドレッシングを大量にストックするためです。

辛い伊吹大根を惜しみなく使い、濃いめの味付けのドレッシング。
野菜にもハンバーグにも焼肉にも合いますよ！

彦根キャッスルホテルの朝食で食べてから病みつきです。
次に来るのはいつか分からんので（通販でも買えるけど）大人買いしました。

道の駅の名の通り、伊吹山も正面に美しく見えます。

伊吹山 自然・景勝地

お隣が、合わせて行こうと思っていたミルクファーム伊吹でラッキーでした。

朝から賤ヶ岳・小谷城連続で登ってますので、ご褒美のソフトクリームを頂きました。

なおこの道の駅の食事はちょっと食指をそそられなかったので、パス。

ミルクファーム伊吹 グルメ・レストラン

もう１軒、浅井三姉妹の里という道の駅へ。

道の駅 浅井三姉妹の郷 道の駅

三姉妹＋お市の方の像です。

長女は豊臣秀吉の側室（淀君）
二女は京極高次の正室
三女は徳川秀忠の正室というトンデモ家系。

三女の存在により、徳川家に織田家の血が流れることになったため織田信雄が家康に庇護されたり、三女の家系が今の天皇家につながってたり。

有名なのは淀君ですが、半端ないのは三女だと思います。

ということで、とろろそばとかき揚げのランチにしました。

あまり食べるところがないからか、１時半過ぎだったのに混んでましたね。

長浜の市街地で曳山博物館を見ようと思い、黒壁スクエアの近くに駐車場を見つけて散策しました。

黒壁スクエア自体は、今回はパスです。

黒壁スクエア 名所・史跡

黒壁５号館でお菓子も買ったけど、広く見ればパス。

札の辻本舗 (黒壁5號館) お土産屋・直売所・特産品

で、曳山博物館。

曳山博物館 美術館・博物館

長浜曳山祭りで使用する山車のうち２基を常設展示しています。

秀吉公の垂れ幕を掲げた山車も。

長浜の自治体ごとに山車を持っていて、お祭りは盛り上がるのでしょうね。

自治体費とかどうなってるのか違う心配はしちゃいますｗ

長浜の旧市街地にある魚三北国街道本店。

鮎の小魚フライを１５０円ぐらいで売っていて、美味しく頂きました。

魚三 グルメ・レストラン

長浜城歴史博物館。

かつて秀吉が築いた長浜城（彦根城の建造で廃城になっています）を復興して博物館にすることを地元の名士が思い立って、建造されたとのことです。

長浜城歴史博物館 美術館・博物館

内部は撮影禁止。

展示はこの地らしく浅井家や秀吉時代の栄華、それ以前の北近江地区の文化など。

もちろん天守閣も上がれて、そこからは琵琶湖の景色が一望です。
午前中に賤ヶ岳行って正解！という天気になりましたね・・・

宿泊したホテル&リゾート長浜も天守閣から見えました。

長浜駅併設のモールにお土産探しがてら移動。

駅の西側には、秀吉と三成の出逢いの像が建っています。
三成はこの地の生まれで、この後見に行きますよ。

秀吉 三成 出逢いの像 名所・史跡

なんのかんの歩き回ったので、カフェで休憩して次に向かいました。

名前だけ気になっていた駅の平和堂に併設の「伊吹山珈琲店」です。

伊吹山珈琲店 グルメ・レストラン

長浜は、秀吉が開いた街ですが、実は石田三成の出生地でもあります。
そんな三成の出生や石田家ゆかりの場所を少し訪問しました。

このあたり、路地が細くて困りましたね・・・後述する石田会館に気づかないと、駐車場もないし。

さて、八幡神社。

別名は石田神社です。

かつての石田三成先祖の邸宅の跡で、石田三成が関が原で負けた後、石田三成の先祖の墓をこの地の地中に埋めて隠したそうです。

それが３００年以上の時を経て１９４１年に発掘され、さらにそこから３０年経ってこの供養塔が八幡神社内に建てられたのだそうです。

石田三成の出生地は、石田会館として整備されています。
展示もあるのですが、時間の関係でオープンはしていませんでした。

ここに来ると、駐車場がありますので、石田会館を目指して訪れて、ここに車を停めて周囲を歩くと良いでしょう。

石田会館 (石田三成出生地) 名所・史跡

長浜から次の宿泊地である奈良に移動しました。

彦根まで琵琶湖湾岸の下道を走り、彦根城近くの彦根みやげ本陣で近江の味をもう少し購入しました。

彦根みやげ本陣 お土産屋・直売所・特産品

夕食は、彦根のやよい軒。
株主優待が余っていたのでここでと決めていたんですが、奈良の駅にやよい軒があって普通に過ごすと夕食の第一候補にしやすいことを忘れていました。

宿泊したのは、ホテル日航奈良。

駐車場が広く停めやすいことが、選択した大きな理由です。
おまけに奈良駅前の観光に便利な立地です。

ホテルは少し古さを感じました。

ホテル日航奈良 宿・ホテル