兵庫県民割でおでかけ　その7（小椋佳ファイナル・コンサート・ツァー　in神戸）

2022/04/09 - 2022/04/10

2022年2月4日の大阪フェスティバルホールに続いて、神戸国際会館で行われた、小椋佳ファイナルコンサートに出かけてきました。
ファスティバルホールでの公演の忘備録↓
https://4travel.jp/travelogue/11737710

その夜は、兵庫県民割を利用して、会場近くのホテル+居酒屋のお得なプランで余韻を楽しみ、翌日は竹中大工道具館から廣田神社を廻ってきました。

（現在の所）関西では小椋さんの、最後の公演・・・。
私も、「恐らくこのような大規模なコンサートは最後になるのだろうな。」との想いを抱きながら聴いてきました。

MCでも、最後の全国コンサートツアーとなるだろうが、引退ではない、との嬉しいお話もありました。
これからも、歌つくりは続けていくつもりだし、来春完成予定の小規模なライブハウスで、四季毎に歌っていければと思っていて、その準備や新たな試みを始めているとの事でした。

今回のコンサート中にも、新たな学びを始めているという、ピアノの弾き語りを少し披露されました。
余生・・といいながら、ますます老いることなく、新たなチャレンジを始められている姿を見て、私も「まだまだ」だと力を頂きました。

顔が見える小さなライブハウスで、小椋さんの弾き語りを堪能できる時が来ることを願いながら。。。

エリア 神戸(兵庫)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩

今回の会場は、神戸国際会館こくさいホール。

この建物は1995年の阪神・淡路大震災により全壊した、初代神戸国際会館の場所で建替えられたもので、1999年5月に完成しました。
地上22階、地下3階で、B2F～11Fの商業ゾーンと、13F～22Fのオフィス棟で構成されていて、建物の頂点の塔屋は、震災犠牲者の鎮魂を祈る灯りのモニュメントとなっています。

設計は日建設計、施工は竹中工務店（監理:神戸国際会館、神戸市都市整備公社、日建設計）で、最高部高さ116.12mの建物です。

神戸国際会館 （SOL） 名所・史跡

本日のチケットは完売、2,000人規模の会場が満席です。

セットリストは2月4日のフェスティバルホールと、ほぼ同じでした。
ほぼと言うのは、Ⅱ部の休憩明けに、小椋さんのピアノ演奏があり、まだまだぎこちない手つきではありましたが、そこから「少しは私に愛をください」が始まり、驚きました。

セットリスト：
1.開幕の歌
2.しおさいの詩
3.俺たちの旅
4.シクラメンのかほり
5.泣かせて
6.夢芝居
7.私の中の私達
8.光の橋を越えて
9.もういいかい
（休憩）
10.少しは私に愛をください
11.ラピスラズリの涙
12.白い一日
13.愛しき日々
14.置手紙
15.挑みの足跡
16.愛燦燦
（アンコール）
17.流されはしなかった
18.さらば青春
19.山河
20. SO-LONG GOOD-BYE

演奏：
谷川学:ギター（バンドマスター）
森下武:ギター
加藤武雄:キーボード　
小塚泰:ヴァイオリン
佐藤麻美:フルート
藤原昌生:ピアノ

MCでは、ウクライナでの戦争に話が及び、ボソッと「日本も80年前に、同じことをしていたんですよね。」という言葉にドキッとしました。
ホント、そうなんですよね。

空襲で街が焼かれ、資料によりばらつきがありますが、24万～90万人という人が亡くなった空襲、原爆という最終兵器まで使用したアメリカですが、日本は今、一番の同盟国となっています。

当時、日本が主張していた正義とは何だったのでしょうね。

小椋さんの一言に、考えさせられました。

緞帳の原画は、東山魁夷画伯によるものだそうで、ホールの木壁の中に浮かび上がる青緑の森、流石の迫力を感じます。

この緞帳に負けない、小椋さんの詩の迫力、そして奥の深い哲学的なMCももう聞けないのかと思うと、寂しくなります。

特に、ここ数年の小椋さんのMCでは、老いに対する自虐ネタが多くなっています。
また、声が出なくなっとも言われていますが、詩に今までの自分の人生の想いを重ね、現在の声を聴きそこに自身の齢を重ねて、感動させてくれるのだと思います。

5歳になるお孫さんとカルタをやった際、最初は手加減をしてやろうと思っていたが、必死にやっても勝てない。自虐のようでいて可愛い孫への想いが滲み出ていました。
「もういいかい」の最後に入っている「まぁだだよ」はお孫さんの声だそうです。
この声を聴くと、きっと「おじいちゃんはまだ頑張れるよ。」という慈しみの気持ちが感じられますね。

上野生まれの江戸っ子らしい、照れとユーモアか、自分では歌うのも辛いと言われていますが、とても楽しそうに歌っておられました。

小椋佳さんは詩つくり、歌うことが本当に好きなんだなぁと思います。

こちらも大好きな、いきものがかりの♪さよならは悲しい言葉じゃない♪そんな気持ちにさせて貰いました。

まだまだ、詩つくりを続けて、元気に聴かせてください。

「山河」を聴いて号泣した私、葬式の最後は「心の襞」でお願いします。

メインは終わったのですが、ここからは道の駅気分で、今回の食事、ホテル編です。

コンサートは17時からですが、神戸には13時前に到着しホテルに車を預け、最近良く歩いている三宮周辺を散策です。

遅めのランチは、さんちかレストラン街にある「菜遊季」で頂きます。
夜は居酒屋のようで、壁に貼られた日本酒メニューが豊富で、その筋の方には堪らないのでしょうが、ランチタイムは食事メニューも色々あり、私は（いつもの）カキフライ、奥様は豚の蒸籠蒸の定食を頂きましたが、ボリュウムもあり、味も美味しくコスパは高いと思います。

特に、汁がみそ汁や赤出汁でなく、出汁の旨味をはっきり感じるお清ましで、具だくさんの野菜の旨味も溶け込んで、凄く美味しかったです。

菜遊季 グルメ・レストラン

神戸の中心地となった三宮ですが、高度成長期以降に神戸市の都心となった地域で、以前は神戸駅の西側、新開地一帯が繁華街でした。

ここは多くの鉄道・バス路線が集中し、かっては市電のターミナルもあったようですが、現在の駅名はJRは三ノ宮、阪急、阪神は神戸三宮、神戸市営地下鉄・ポートライナーは三宮と、駅名論争が起きても不思議が無い位混在していますね。

ちなみに「三宮」という地名は、生田神社の三の宮（三宮神社）の所在地に由来するようです。

現在は、官民のプロジェクト「都心・三宮再整備」が進行中で、30年後位までには150棟余りのビル建て替えが予定され、大きく変化していくようです。
その一環か、この地で三ノ宮駅の建て替えが始まるようですね。

三宮駅 駅

オリックスバッファローズのショップを見て、三宮センター街を歩きます。

こちらのアーケード付の商店街は二層構造で天井が高く、両側のお店の二階部分を繋ぐ通路が何か所に見られます。
終戦直後の1946年から、焼け野原となった三宮駅と元町駅前の間にできた店舗群がルーツと言われますが、いわゆる一般の商店街のように、食料品を中心とする店舗はほとんど無く、高級文房具や有名な神戸ブランドの洋菓子店、毛皮ブティック等の専門店が多数あり、都会的で神戸らしい雰囲気で、神戸の顔となっています。

また、アーケードは日本ではめずらしい二階建ての構造になっている。 休

三宮センター街 市場・商店街

元町方面に来ました。
この通りは何度歩いても飽きないし、見逃していたお店や、アンテナショップ等新たな発見も多くあります。

走水神社から南京町へ向かいますが、南京町は商店街から一つ道を隔てただけで、大きく街の雰囲気が変わります。
日本三大チャイナタウンの一つに数えられるだけあって、東西200m、南北110mの小さな範囲に100あまりの店舗あり、店頭で点心、スイーツ、食材、記念品等は販売されていて、日本とは思えない雰囲気です。

「南京町」という用語はかつて中国人街を指す一般名称であった。しかし、そのほとんどは第二次世界大戦後に改称したため、現在では事実上神戸のこの地区のみを指す固有名詞となっている。

南京町の中央通りは、十字路になっていて中央の広場には「あずまや」、東は「長安門」、西は「西安門」、南は「海栄門」という名前の門があり、北は元町商店街につながる。

午前10時頃から一部の店が開き始めるが、車両通行禁止になる午前11時までは納品車両が行き交う。日が暮れて夜になると「長安門」や「あずまや」はライトアップされる。

南京町 名所・史跡

元町でUターンし、往路とは違った通りを通って国際ホールに向かい、小椋ワールドを満喫して、徒歩5分程のホテルに向かいます。

今回は、ホテル+周辺のお店の食事券4,000円/人が付いたプランです。
5店舗から選べましたが、山陰・隠岐と土佐清水のお店を、最後まで悩みましたが、奥様は土佐清水を選択です。

土佐清水ワールド 三宮中央通店 グルメ・レストラン

ホテルから3分程で到着。
高知県土佐清水市連携協定店で、古民家をイメージしたお店です。

料理は、土佐名物の「かつおの藁焼き塩たたき」や、ブランド魚の「清水さば」等土佐料理が一推しのお店です。

先ずは、本日のコンサートの感想を語りながら、私は「馬路村ゆずチューハイ」、奥様は「ぽんかんジュース」で乾杯です。

先ずは、かつおの藁焼き塩たたき。

タップリのニンニクを一緒に食べるのがお勧めのようですが、塩だけでも凄く美味しいです。

土佐と言えば、かつお以外の魚も美味しいよねと言いながら、「豪快刺身盛り合わせ(5種)」も注文です。

土佐では「どろめ」と呼ばれているようですが、私は生しらすが大好きです。

また、削りたての香り豊かな宗田節も有名なようで、「ぶっかけ宗田節とじゃこのサラダ」「宗田だしの出汁巻き卵」を注文です。

美味しくて、箸が止まらなくなった私達夫婦、「きびなごフライ」「串カツ」を注文。

最後は、「宗田節おにぎり」と「宗田節素麺」で〆ました。

奥様、デザートまで手が回らなくなった位満腹となりました。

2人で8,000円食べれるかな・・・、余ったら店頭で販売されていた「ミレービスケット」か「醤油」を買えばいいかな、と言っていた私達ですが、十分食べきりました。

お腹一杯のほろ酔い気分でホテルに戻り、熟睡です。

ツインルームは広くはありませんが、機能的で快適に過ごす事が出来ました。

コンフォートホテルERA神戸三宮 宿・ホテル

朝食はビジネスホテルに多い、無料提供のビュッフェスタイルです。

サービス提供という事を考えると、まずまずの品数があり、美味しかったです。

今のご時世か、テイクアウトで部屋で食べる事が出来るように、容器等が用意されているのも良かったです。

前半、これまで。

オ・マ・ケ
今回、神戸に向かう前に、少しだけ自宅近くの桜並木を歩いてきました。

春は桜ですね。

鼓が滝の公園に、綺麗なしだれサクラを発見できたのも、桜を探して歩きまわった成果かも知れません。

猪名川沿いの桜並木も綺麗です。

八重桜と染い吉野が左右に分かれて咲いていました。

この色合いの違いも綺麗です。

桜を眺めながらの青空の中の散歩。。。

ほんの十数分でしたが、気持ち良かったです。

満開の桜も綺麗ですが、私は桜吹雪というのが一番好きです。
儚い桜の最後、人生を例える中で、良く散り際と言う言葉を聞きますが、正しく満開から惜しげもなく散って、風に吹かれて消えていく・・・。

私の理想とする最後です。

私の高校は桜で有名な吉野にあったので、校歌一節にも♪桜吹雪の花影に、希望の星を仰ぐかな♪とありました。

https://youtu.be/Nhzl-PxfZbo
https://youtu.be/daT0xCVM7IE