“コールのお嬢さん”メルケルには、退任式で早稲田大学交響楽団も演奏した“ベルリンの風”を歌って欲しかったのだが。

2021/12/02 - 2021/12/02

NHK2025年8月17日の音楽番組で、“Berliner Luftベルリナー・ルフト（ベルリンの風）を紹介していた。
懐かしのこの曲を本編で書いていたことがあり、以下を参考に追記した。

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感心したのは、＊早稲田大学交響楽団がベルリン公演のアンコールNo.4として公演最後の曲に演奏したのは、ベルリンの人々が熱狂的に好んだ「Berliner Luftベルリナー・ルフト（ベルリンの風）」であったことだ。それはなかなか当を得たもので、演出としては実に心にくいものであった。

＊早稲田大学交響楽団は通称「ワセオケ（わせおけ）」、1913年に創立し、1978年には第5回国際青少年オーケストラ大会（通称カラヤン・コンクール）で優勝した。 早稲田大学公認のオーケストラサークル（早稲田の学生だけで組織されている）であり、1913年に創立され、2013年に創立100周年を迎えた。
年4～5回の主催公演、入学式や卒業式をはじめとする早稲田大学公式行事・文化事業における演奏を主な活動としており、このほか年間20～30件の依頼演奏も行う。
また、特筆するべきは3年に1度を目安としてドイツを中心とするヨーロッパで海外公演を行なっている。下記の2024年はコロナ禍による中断があり、6年ぶりの海外公演である。

【早稲田大学交響楽団 ヨーロッパツアー2024 ベルリン公演 Waseda Symphony Orchestra Tokyo Concert in the Berliner Philharmonie】

2024年3月17日（日）に行いました、早稲田大学交響楽団 ヨーロッパツアー2024 ベルリン公演の様子をお届けいたします。
本演奏会は、同年2月28日(水)～3月19日(火)にかけて、計2ヶ国9都市で催行いたしました第16回海外公演「ヨーロッパツアー2024」の最後の公演で、ベルリン・フィルハーモニーの本拠地である Berliner Philharmonie にて演奏を行いました。 熱狂につつまれた会場の雰囲気と、ツアーの集大成となったワセオケの演奏をぜひお楽しみください。
会場 Berliner Philharmonie
指揮 寺岡　清高
共演 Alina Pogostkina（コルンゴルト　ヴァイオリン協奏曲） 英哲風雲の会（モノプリズム / 八木節）
曲目 R.シュトラウス / 交響詩「ドン・ファン」作品20 コルンゴルト / ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 R.シュトラウス / 交響詩「死と浄化」作品24 石井眞木 / 日本太鼓とオーケストラのための「モノプリズム」作品29 滝廉太郎 / 荒城の月 外山雄三 / 管弦楽のためのラプソディ より 八木節
リンケ / ベルリンの風
撮影 / 編集 Digital Concert Hall
（早稲田大学交響楽団）

ご興味あれば、youtube後半の最後の曲ベルリンの風だけでもご視聴ください。
www.youtube.com/watch?v=Xb1NVhTuDGw

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コロナ禍による中断を経て、6年ぶりに早稲田大学交響楽団がヨーロッパツアーの一環でドイツへ戻ってきました。同楽団は日本の最も優れた学生オーケストラの一つに数えられ、（1913年の）創設以来、すでに16か国の70を超える都市で公演を行っています。17日間におよぶ今回のヨーロッパツアーのフィナーレを飾ることとなったベルリン公演は、様々な理由で特別なイベントとなりました。
2024年は早稲田大学交響楽団にとって創立111周年であるだけでなく、ベルリン市と東京都の姉妹友好都市関係樹立30周年にも当たります。これを記念してベルリン日独センターは同楽団の公演に先立ち、当センターを会場として3月15日（金）にネットワーキングサロンを開催しました。
サロンにはベルリンとその周辺地域で活動する音楽家やアーティスト、外交をはじめとする幅広い分野の関係者の方々をお招きし、早稲田大学交響楽団の代表メンバー、指揮者の寺岡清高氏、そして太鼓アンサンブル「英哲風雲の会」のメンバーと交流していただきました。
（引用：ベルリン日独センター）

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≪“コールのお嬢さん”メルケル首相には、退任式で“Berliner Luftベルリナー・ルフト（ベルリンの風）”を歌って欲しかったのだが・・・。≫

１）＜リンケ作曲の行進曲“Berliner Luftベルリンの風” をご存知ですか？＞

【Das macht die Berliner Luft！ “ベルリンの風”（気質）を作る!】
（Paul Linckeパウル・リンケ：オペレッタ「ルーナー婦人」より）
パウル・リンケはベルリン生まれのオペレッタの作曲家として、知られている。特に有名なのは行進曲“ベルリンの風” だとされている。

その軽快な行進曲は大変楽しいものです。題名の“ベルリンの風”とはベルリン娘（子）の気質、あるいは気風の意味だと思う。

写真は2021年ベルフィルのSaisonabschluss Konzertシーズン終了コンサート

エリア ベルリン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

＜Paul Lincke - Berliner Luft (Waldbuehne 2001年 Domingoドミンゴ指揮)＞
・・・英訳も画面にある)
https://www.youtube.com/watch?v=mu13dTdnuh0

“ベルリンの風”の歌はドイツ国家の、首都ベルリンの非公式な賛歌・頌歌（褒めたたえる歌）として、しばしば、軍楽隊によって演奏される。
特にベルリン郊外にある「ベルリンの森劇場Waldbuehneヴァルトビューネ」（約2万人を収容する施設）で、毎年初夏（6月下旬～7月上旬）にたった1日だけ、野外コンサート（ピクニックコンサートとも称する）が催される。

ここでのシーズンの最後を飾るコンサートに、Berliner Philharmonikerベルリナー・フィルハーモニカーがアンコールの最後に演奏するのが決まりになっている。演奏中、口笛を吹き、持って来た花火を手に楽しむ人々も多い。

写真はベルリンの森劇場Waldbuehneヴァルトビューネ会場2019年秋の景観

この曲がベルリンの市歌とまで、言われる由縁や、ベルリナー・フィルハーモニカーがここで演奏するきっかけについては不明ですが・・・。
多分、「東西ドイツ統一（1990年）」の祝意を表すものだったのかもしれない。

尚、来年もすでに日程などが決まっている。

＜Waldbuehneヴァルトビューネ＞
D-14053 Berlin　、Glockenturmstrasse 1

ベルリン中心部からは市内電車でアクセスができ、最寄りの駅はPichelsbergピシェルスベルクである。元来は1936年8月に開催されたベルリンオリンピック会場跡に作られた野外劇場で、第二次大戦後に各種の催しに使用された。

ベルリナー・フィルハーモニカーが毎夏、ゲストアーチスト（かつて小澤征爾も指揮をした）を招いて野外コンサートを始めたのは「東西ドイツ統一」後の1992年からである。
http://www.waldbuehne-berlin.de/programm.html

写真はベルリンオリンピック会場跡の西地区に作られたベルリンの森劇場Waldbuehneヴァルトビューネ会場地図

『Berliner Philharmonikerベルリナー・フィルハーモニカー：
Saisonabschlusskonzertシーズン最終公演』
Samstag, 25. Jun. 2022 （2022年6月25日（土）
Einlass入場：18:00 Uhr（18時）、
Beginn開演：20:15 Uhr（20時15分）、
Preis入場料：35,00 ～67,00 Euro （35～67ユーロ）

写真はヒトラーのオリンピック夏季大会 1936年開催：野外ステージでの体操競技

＜Edith Hancke & Harald Juhnke - Berliner Luft 1979＞
https://www.youtube.com/watch?v=nNDEmMDENcA
(aus der Operette 'Frau Luna' von Paul Lincke 1899) (Einleitung Spielszene mit Guenter Pfitzmann, Wolfgang Voelz & Peter Schiff) ・・・・・

「ベルリナー・ルフト（ベルリンの風）」はベルリン子の気質とか、気風とも訳せよう。この歌の愉快さは大勢の中に入ってみると分かるのだろう。以下の歌詞を見つけたものの、比喩の語彙が多いので、意味不明な言葉も多いのだが、一部を拙訳してみた。

Das ist die Berliner Luft, Luft, Luft,
so mit ihrem holden Duft, Duft, Duft,
Das ist die Berliner Luft, Luft, Luft,
so mit ihrem holden Duft, Duft, Duft
これはベルリンの風（気質）、風、風、
そう、みんなの好ましい香り、香り、香り、
これはベルリンの風（気質）、風、風、
だから、みんなの好ましい香り、香り、香りと

写真は2021年ベルフィルのSaisonabschluss Konzertシーズン終了コンサート

wo nur selten was verpufft, pufft, pufft,
in dem Duft, Duft, Duft,
dieser Luft, Luft, Luft.
Das macht die Berliner Luft!
たまに何かがはじける、プッ、プッ、
香り、香り、香りに、
この風（気質）、風、風、
それはベルリンの風（気質）を作る!

Berlin! Hoer' ich den Namen bloss
da muss vergnuegt ich lachen!
Wie kann man da fuer wenig Moos
den dicken Wilhelm machen!
Warum laesst man auf maerk'schem Sand
gern alle Puppen tanzen?
Warum ist dort das Heimatland
der echte Berliner Pflanzen?
ベルリン！　私は名前だけを聞いて、
愉快で、笑ってしまう!
どうやって小銭を稼ぐ
それで「太ったヴィルヘルム」（＊ドイツ皇帝の事か？意味が不明。）を作る!
なぜ　ブランデンブルク地方（国境）の砂上に残すのか
すべての操り人形は喜んで踊る?
なぜ　そこが故国なんだろう
ちゃきちゃきのベルリン娘たち? （＊この比喩は辞書にあった！）

Jaja, jaja, jajajajajaja
はいはい、はいはい、はいはいはいはい、

写真は2021年ヴァルトビューネ：ベルリナー・フィルハーモニカー・シーズン最終公演

Das ist die Berliner Luft, Luft, Luft,
so mit ihrem holden Duft, Duft, Duft,
wo nur selten was verpufft, pufft, pufft,
in dem Duft, Duft, Duft,
dieser Luft, Luft, Luft.

Ja ja ja das ist die Berliner Luft, Luft, Luft,
so mit ihrem holden Duft, Duft, Duft,
wo nur selten was verpufft, pufft, pufft,
as ist die Berliner Luft

（以下更に歌詞は7章続くが、繰り返しが多く省略）

写真は2003年ヴァルトビューネ：小澤征爾＆ベルリン・フィルのガーシュウィン・ナイト
（ベルリン・フィル恒例の夏の野外コンサート、ヴァルトビューネ。指揮者に小澤征爾が登場して話題となった。2003年の米作曲家George Gershwinジョージ・ガーシュウィンの名を冠した「ガーシュウィン・ナイト」は盲目のジャズ・ピアニスト、マーカス・ロバーツ率いるトリオがゲスト出演した）

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おまけで、
Berliner Luft [German operetta song][+English translation]・・・当時のベルリンの写真も見られる。
https://www.youtube.com/watch?v=H4nFgneHZPU

Lincke：Berliner Luft (Euro 2016 Edition) / Nezet-Seguin ・ Berliner Philharmoniker・・・会場の楽しそうな雰囲気が伝わる。
https://www.youtube.com/watch?v=1iMWMrC5kk8

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2）≪軍楽隊が奏する首相退任式で“コールのお嬢さん”メルケルには“Berliner Luftベルリンの風”を歌って欲しかったのだが・・・。≫
https://www.bing.com/videos/search?q=Berliner+Luft+-+Marsch+von+Paul+Lincke&docid=603510417703896486&mid=D5624CC22BBB2079C674D5624CC22BBB2079C674&view=detail&FORM=VIRE&PC=U531

ポーランド系ドイツ人のメルケル氏にはかつて東西ドイツの統一（1990年）を成し遂げたHelmut Kohlヘルムート・コール第6代連邦首相（1930年～2017年：首相在任16年はビスマルク以来の在任記録）の子飼いであったため、
あだ名「Kohls Mädchenコールのお嬢さん」、
それにかけて「Eisernes Mädchen鉄のお嬢さん」とも呼ばれた。

写真は2021年12月2日メルケル首相退任式

＜2021年12月3日・テレ東BIZのニュース＞を引用すると、
「涙と赤いバラ　メルケル氏　東独出身パンク歌手の曲をリクエスト　首相退任式（2021年12月2日）」

笑顔を浮かべながら演説台へ向かうドイツの第8代連邦首相Angela Merkelアンゲラ・メルケル（1954年～）。 ベルリンで12月2日、4期16年の任期（メルケルはコール師に並んだことになる）を終えたメルケル首相の退任式が開かれました。
「私たちの前に横たわる課題に対する答えを見つけ、私たちの未来を形作るのは、次の政府にかかっています。そのために、親愛なるショルツ次期首相、あなたが率いるドイツ政府に、最高の幸運と最高の成功を祈ります」
演説の中でメルケル氏は次期首相のショルツ氏に叱咤激励を送るとともにドイツの将来を託しました。

写真は1989年12月22日、ベルリン・ブランデンブルク門が開放された日のコール首相

写真は2007年6月のG8（ドイツ・ハイリゲンダム）・・・ブレア英首相、サルコジ仏大統領、安倍首相、メルケル首相、ブッシュ米大統領も見える。

＊安倍首相は2006年9月に戦後最年少で、戦後生まれとしては初めての内閣総理大臣であったが、この時期は首脳間でも影も薄かった。サミット出席者を紹介する地元ドイツの新聞3紙が、安倍首相の顔写真を間違えたミスが話題となった。
その後、潰瘍性大腸炎で体調不良もあって2007年9月に総辞職した。
復帰後の第二次安倍政権は長期政権となり、主要国首脳間における彼の存在感は大きなものとなった。

＊メルケル首相は中国を優先して日本を素通りしがちだった。彼女は自由、民主主義を標榜するドイツの首相だったが、2005年の首相就任以来、中国に11回訪れたが、日本訪問は2019年2月でようやく5回目と中国の半分だ。
独中間の経済優先だけでない、彼女の政治姿勢が見て取れたものだ。

連邦軍の音楽隊による演奏には、おもわず目に涙を浮かべたメルケル氏。

（一曲目に賛美歌、二曲目に女優・シャンソン歌手Hildegard Knefヒルデガルト・クネフの1960年代の流行歌「1968 Fuer mich soll's rote Rosen regnen私には赤いバラが雨のように」https://www.youtube.com/watch?v=h5yONLt2DTQ
を順に演奏し、三曲目にニーナ・ハーゲンのヒット曲を）

メルケル氏がリクエストしたのは自身が育った旧東ドイツ出身のパンク歌手、Nina Hagenニーナ・ハーゲンのヒット曲（メルケル20歳の年、「1974年 Du hast den Farbfilm vergessenカラーフィルムを忘れたのね」）です。

意外な選曲についてメルケル氏はこれらの曲が「私の青春時代のハイライト」だと語りました。「連邦首相としての16年間は、波乱万丈で、しばしば非常に困難な年月でした。政治的にも個人的にも大変な思いをしましたが、同時に充実した日々でもありました」卓抜した指導力でアメリカやロシアと渡り合い、「EUの女帝」とも言われたメルケル氏。

それにふさわしい威厳のある式典で自らの退任を演出しました。
https://www.bing.com/videos/search?q=Du+hast+den+Farbfilm+vergessen

写真は2003年Nina Hagen-Aalborg2003年ニーナ・ハーゲン アールボルク

＊退任式で演奏されたニーナ・ハーゲンの『Du hast den Farbfilm vergessenカラーフィルムを忘れたのね』　Global News-YouTube
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/12/post-97592_2.php

2021年11月5日現代ビジネス：川口 マーン 惠美氏

メルケルが「保守の仮面を被った社会民主主義者」、
CDU（ドイツキリスト教民主同盟＝中道右派：穏健な保守）をぶっ壊したメルケル・・・厳しいが、的を射る評論がなされている。

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メルケルはドイツでは歴代最年少かつ初の女性首相として、4期16年の長い任期を終えて退任した。政治家として様々に毀誉褒貶（きよほうへん）もある。

Helmut Kohlヘルムート・コール第6代連邦首相の大きな引きたてもあって、あだ名「Kohls Mädchenコールのお嬢さん」、「Eisernes Mädchen鉄のお嬢さん」とも呼ばれている。

或いは欧州の牽引車ドイツの首相はその発言力から「EUの女帝」と、また其の容姿に親しみを持った人たちには「ムティ（お母さん）」とも呼ばれた。

・・・前述のような日本のメディアの報道によれば、退任式の軍楽隊の演奏に自ら選曲したのは自身が育った旧東ドイツ出身の「パンクのゴッドマザー」との異名を持つニーナ・ハーゲンのヒット曲（メルケル20歳の年、「1974年カラーフィルムを忘れたのね」）だったと・・・。

写真は1969年Hildegard Knefヒルデガルト・クネフ

この絵にはちょっと驚いた。
番外編：ドイツ伝統の風刺画（Karikaturカリカチュア・戯画）でも書いているが、この絵もこれらの範疇に入るのだろう。
https://4travel.jp/travelogue/11460812

Marc Remusマルク・レムス（1969年～：ドイツのNeo-Pop-Artネオ・ポップ・アート画家）が描いたもので、題は「La Catrinaラ・カトリーナ（メキシコの死者の日の象徴となっている骸骨像）」と称した。
テーマは「死んだ淑女のメキシコの日」として、面白いことにドイツの代表的な女性（個性）3人を選び、その骸骨像を描いた。
その3人とは、絵の左から先の写真にある「パンクのゴッドマザー」との異名を持つニーナ・ハーゲン、

写真は2014年題名Catrinasカトリーナ「Day_of_the_Dead_Ladies淑女の死者の日」の絵

そしてマリアDer Vogelhaendler小鳥売り1953年・・・Arthur Maria Rabenalt アルトゥール・マリア・ラーベナルト（1905年～1993年）の監督作品の映画、その他に『忘れな草』Vergiss Mein Nicht （西独・伊） 1959年制作など。

「小鳥売り」はCarl Zellerカール・ツェラーが作曲し、1891年1月10日、アン・デア・ウィーン劇場にて初演された全3幕のオペレッタである。
舞台は18世紀のライン川流域地方。小鳥売りを生業とするアダムと、その恋人クリステルの物語であるが、ドイツの代表的な女性（個性）3人の1人であるマリアなのか？不確かだ。

ツェラー『小鳥売り』1998年Gruess enk Gott- Seefestspiele Moerbischオーストリア・メルビッシュ湖上音楽祭にて
https://www.youtube.com/watch?v=mkwE_-S6eO8

写真は1953年映画小鳥売りThe_Bird_Sellerのポスター：Poster for the 1953 West German musical film The Bird Seller

3人目はAngela Merkelアンゲラ・メルケル、言わずと知れたメルケル首相である。2人目の「小鳥売り」が何故題材に入るのか、オペレッタの内容が不詳で、わからないものの、ハーゲンやメルケルについては理解できる。

写真は2015年2月、ある日のメルケル首相

ともあれ、私個人としては、メルケル首相の退任式ではドイツ国家の、首都ベルリンの非公式な賛歌・頌歌（褒めたたえる歌）として、しばしば、軍楽隊によって演奏されるBerliner Luft “ベルリンの風”を楽しく聞かせてもらいたかったものだ。

前述したヴァルトビューネでドイツの誇るベルリナー・フィルハーモニカーが毎夏のシーズン終了コンサートで、その最後に演奏し会場の観客皆と盛り上がって歌う“ベルリンの風”こそ、意義深く、退任式に相応しいと思ったものだ。

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（2021年12月8日Wiki参考、編集・追記）

写真は2018年6月、カナダ・ケベック州・G7シャルルボワ・サミットにて安倍首相とメルケル首相の笑顔の握手。