秋田の力士を見に行く1。(仁井田神明社・法憧寺・雲厳寺)

2021/10/09 - 2021/10/09

社寺建築の装飾彫り物の中に、屋根を支える力士像がある。西日本では、邪鬼と呼ぶところもあるようだ。

秋田の寺社にある力士像の数は、63と日本一だそうだ。

そこで力士さんを　見に行ってみた。

昔は、神社の境内に土俵があって　奉納相撲とかあったものである。
力士が四股を踏むことで、土地の霊を鎮めることに通じ地鎮を意味する。つまり力士が屋根を支える事は土地を鎮めることを意味するだけでなく、それを模ることで四神が建物を守っていると表現しているのではないかという説もある。

まず近場の　仁井田神明社から

エリア 秋田市(秋田)

• 旅行の満足度: 3.5

仁井田神明社は、元和２年（１６１６）に仁井田村開発の際、梅津半右衛門憲忠が開発成就の感謝のため、湯殿山注連寺から館岡兵部満正を招き、別当とし、一対の祈願所としたことにはじまる。境内を流れている大用水路は梅津家４台が約４５年かかって開通した仁井田堰である。と　境内の看板に書いている。

仁井田神明社の拝殿正面には開墾する人が彫刻されており、農村部らしい。

この屋根を支えるのは、四人の力士である。

迫力がちがう。

ここの所在地は、

秋田市仁井田本町３丁目２

大仙市北長野帝館郷83
法憧寺　だ

法憧寺本堂は、円満造じいさんが　建てたものとして知られる。

2体の力士が　屋根を支えている。

円満造作なので　表情は　とてもユニークだ。

こちらも。

仙北市角館白岩前郷33
雲厳寺　の　山門だ。

ここも　円満造作の　金剛力士像がある。
山門内にある。

このほか、全部で４体の力士が上層部を支えている。

ただ、年代が違うので円満造作ではないようだ。

表情は　とてもユニークだ。

安永7年　1778年のものらしい。

ユニークな表情をしている。

山門自体　1778年の建築だから、円満造のものとは違うといったが
円満造の後付けの力士だとすると　それも納得するような作風だ。