アジサイの名所　雨引観音と日本百名山・筑波山一人ドライブ

2021/06/13 - 2021/06/13

昨年から続くコロナの蔓延がなかなか収まらず、3月の初めに石垣島に旅して以来、なかなか旅に出れない状態が続いていました。
放浪癖のある私はストレスがたまる一方。
そろそろ限界を迎え、公共の交通機関を使うのを避けて、久しぶりに車に乗って一人ドライブに出かけました。
向かった先は埼玉経由の茨城。
目的はアジサイ。
例年なら梅雨の時期に鎌倉にアジサイを見に行くのですが、鎌倉は混みあっていることが予想されるため、人の少ないと思われる茨城へ。
まずは途中の幸手の権現堂堤で今が旬のアジサイをを見て、茨城のアジサイ寺と呼ばれる、雨引観音へ。
ここは偶然インスタで池に浮かぶアジサイの画像を見てこれを見てみたい。
そう思った場所でした。
茨城に行くのならついでに笠間稲荷と筑波山へも寄ろう。
そんな予定を立て、いつものように一般道をひたすら走りました。

エリア つくば(茨城)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩

私が一人で車で出かける場合の自分で設定したルールがあります。
それは高速道路を使わないこと。
理由は2つあります。

理由その1。
私の旅のスタイルは基本ノープラン。
旅先で目についたもの、気になるところをあちこち立ち寄って新たな発見をすること。
高速に乗ってしまうと目的地まで一気に行ってしまうため、こんな偶然の発見がないから。

県営権現堂公園 公園・植物園

理由その2
数多く旅をしたいため、高速代の節減
そう、高速代ってバカにならないですよね。
燃料代より全然高いですよね。

朝6時前に家を出て最初に立ち寄った先は、埼玉の幸手にある権現堂堤。
ここは数年前に中山道を歩いた際に見つけた場所。

権現堂というと春の時期に見ることのできる桜と菜の花のコラボが人気の公園です。
梅雨のこの季節はアジサイもきれいでした。
到着時間が早すぎて駐車所が開いていなかったため、路上に駐車したのでさっと見ただけでした。

茨城県に入って最初に立ち寄ったのが今日のドライブの目的のひとつ
茨城のアジサイ寺、雨引観音

ここを見つけたのはインスタで見た池に浮かぶアジサイの花の写真。
実物を見て見たくてやってきました。
勾配のきつい石段を登っていくと仁王門がが見えてきました。

雨引山楽法寺(雨引観音) 寺・神社・教会

なかなか立派な仁王門です。
両脇に金剛力士像が安置されていましたが、かの有名な運慶の作と言われているようです。

仁王門とアジサイとのコラボ

アジサイの向こうに見るのは鐘楼の屋根

最近ＳNSでよく見かけるのが、あちこちの神社でやっている花手水

雨引観音の手水舎も、今が旬の色とりどりの味さんが浮かんでいました。

この花手水を見てアジサイ池の期待がより一層高まりました。

境内には3000株を超えるアジサイが参道の両脇を中心に咲いているようです。

小さな祠の裏側が展望スポットになっていました。
向こうに見えるのは加波山と筑波山

雨引山楽法寺は、中国から帰化した法輪独守居士が587年に開山したと伝えられる古刹です。聖武天皇、光明皇后の帰依が厚く、その後、弘法大師によって真言宗の道場となりました。現在は安産子育ての霊場として広く知られる関東屈指のお寺です。

インスタで見た池に浮かぶアジサイはこの池
でも、アジサイありません。
御朱印をいただく際にきいてみると、境内のアジサイを切って浮かべるため、アジサイ池を見ることができるのは7月1日からだそうです。
見れなくて残念！

次の目的地は笠間稲荷神社

笠間稲荷神社 寺・神社・教会

ここは京都の伏見稲荷、佐賀の祐徳稲荷と並ぶ日本三大稲荷のひとつ。
創建は古く今から約1400年ほど前の飛鳥時代まで遡ります。

御祭神は稲荷大神ともいわれる宇迦之御魂大神。
農耕の神様なのでもともとのご利益は五穀豊穣なんですが、養蚕業など商業の神様でもある事やいることや、信徒が農民から商人に拡大したことで、豊作のご利益が「商売繁盛」にもつながって2つのご利益があるとされているそうです。

お稲荷さんというときつねが神様と思われがちですが、きつねはあくまでも稲荷神のお使いであり、神様をお守りする存在なんだとか。

.笠間稲荷の大鳥居のある門前通りには、趣ある建物が軒を連ねます。
真っ先に目についたのが鳥居の正面の恋らの建物

こちらは笠間稲荷のお神酒を造っている酒蔵
笹目宗兵衛商店

「二波山松緑」という銘柄のお酒を造っています

酒蔵見学もできます。

笠間稲荷に向かい途中停まった信号で見かけた「石切山脈」の案内板
確か以前に旅番組で見て行ってみたいと思った場所
帰りに寄ってみました。

石切山脈 名所・史跡

笠間市のこの辺りは東京駅や国会議事堂、最高裁判所などの歴史的建造物に使われている「稲田石」の日本最大級の採掘場になっています。

石切山脈 名所・史跡

現在使われていない採掘場跡の「前山採石場」は地下65メートルまで採掘した採掘場跡地の、岩の割れ目に溜まった湧き水や雨水により「地図にない湖」ができていて、まるで古代遺跡のように見える景観がSNSで話題になっている人気スポットです。

事前予約すれば現在も採掘されている山の上の採掘場を見るツアーに参加することもできます。
残念ながらこの日は予約がいっぱいで飛び入り参加はできませんでした。

前山採掘場と稲田石を使ったアート作品を見る一般見学は300円

次はプレミアムツアーに事前予約して参加して見たいですね。
ちなみにプレミアムツアーの参加費は1000円です。

「石の百年館」の道案内表示を見かけ立ち寄って見ることに。
ＪR水戸線の「稲田駅」の入口に外壁に稲田石を貼った建物がありました。

石の百年館 美術館・博物館

ここは、無料で稲田石の歴史や特徴がよくわかる展示施設でした。

常陸国出雲大社 寺・神社・教会

次に立ち寄ったのは常陸国出雲大社
先程笠間神社に向かう途中左手の山の上に立派な社が見えていたので気になっていた場所です。

常陸国出雲大社 寺・神社・教会

島根の本家出雲大社同様、大国主命を祀る平成4年に創建された神社で、本家同様長さ16m、重さ6tもある大注連縄は見事でした。

出雲大社の正式な参拝方法は普通の神社と少し違います。
通常は二礼、二拍手、一礼ですが、出雲大社は4回拍手をします。

常陸国出雲大社 寺・神社・教会

最後は筑波山
高尾山や大山、御岳山、富士山など山岳信仰の山には何度も登っていますが、筑波山に来るのは初めて

筑波山神社 寺・神社・教会

車を停めてまずは筑波山神社に参拝します。

筑波山中腹に拝殿のある「筑波山神社」は、筑波山そのものをご神体とする3000年もの歴史ある神社です。

山門の右側のあるこちらの御神木
パワーを感じますね

階段を上った正面が本殿だと思ったら、これから登る女体山頂と男体山頂にあるそうです。「

男体山には「筑波男ノ神」女体山には「筑波目女ノ神」それぞれ男女の神様が祀られています。

このように男女二神を祀る山なので、縁結びや夫婦円満、子授けなど、様々なご利益のある“恋の山”として若いカップルたちにも人気なんだとか。

神社の裏手を上っていくとケーブルカーの乗り場がありました。
本来ならば歩い登りたいところですが、今日は時間の関係で手抜きしてケーブルカーに乗ります。
こちらのグリーンの車体は「わかば」
このケーブルカー、大正14年10月に開業した、関東地方では、箱根ケーブルカーについで2番目古いもの。
全国でも５番目に開業したものだそうです。

筑波山ケーブルカー 乗り物

筑波山の中腹、宮脇駅（標高305m）と山頂の筑波山頂駅（標高800m）間、1,634ｍを約8分で結んでいて、山頂駅を降りると目の前はこんな感じ。

正面に見えるのが女体山
今日は時間の関係でこちらはパスして男体山だけ登ります。

レストハウスの屋上が展望台になっていてこんな光景を見ることができます。
霞んでいる先が東京方面で天気が良ければスカイツリーや富士山も見えるそうです。

コマ展望台 名所・史跡

こんな坂道を上る事15分ほどで男体山の山頂に登れます。

こんな岩がゴロゴロした所を登っていきます。

小さな祠が見えました。

こちらが男体山の御本殿

男体山山頂の神社の横にはこんな建物もありました。
これは昭和5年に建てられた気象庁の筑波山気象観測ステーション

今は地元の筑波大学に引き継がれて気象観測が続けられているそうです

その裏側ではこんな光景が見れました

帰りは赤の「もみじ」に乗ります。

お昼を食べ損ねてしまい、この日の昼食は帰り道つくば学園都市を走っていて見つけたこちらのまる家で。

まる家 つくば天久保店 グルメ・レストラン

つくば美豚というブランド豚をつかった生姜焼き定食は肉の量とロースかバラによって何種類かの料金設定になっていて選べます。
豚バラ生姜焼きの普通盛り850円を注文しましたが、山盛りのキャベツの千切りにこれまた山盛りの生姜焼き
ボリュームたっぷりで小盛りでも十分でした。
こうして茨城のドライブは全行程終了です。
つくばから一般道を走って帰りましたが3時間半くらいかかりました。