山形から秋田の旅　その7　角館の武家屋敷を観光

2020/07/02 - 2020/07/02

秋田に宿泊後、向かった先は角館。江戸時代の城下町が残されていることでも知られている。この日の午後には秋田空港から伊丹空港に飛ぶことにしており、あまり時間もない7時台のこまちに乗って角館に移動した。
この日は本格的な雨に見舞われ思うように動けなかったり写真が撮れなかったりしたが、武家屋敷の見学では西日本では見たことないような雪対応の装備品があるなど、とても面白かった。

エリア 角館(秋田)

秋田駅前のホテルに宿泊し、7時にはチェックアウトし、秋田新幹線こまちで角館に行くことにした。小町に乗車するのも今回が初めてだ。

こまち 乗り物

秋田新幹線こまちに乗車するときに驚いたのは全席指定になっていること。自由席は立席特急券になっていること。立席特急券といえば朝7時以降や昼行間に走っているブルートレインの寝台列車が空いている座席に座れるように販売されていた。それを思いだす。こまちも開いている座席に座り、その指定席の人が来るとどこかにずれなければならない。

こまちの座席。座り心地がよい

秋田駅 駅

角館駅に到着した。フリーゲージなので新幹線のすぐ横の線路に在来線車両があるのがとても不思議な感じだ。

角館駅 駅

角館駅

駅前の商店街

角館駅から角館の旧市街を目指して歩いていると、先ず最初に現れる歴史的建造物がこの松庵寺だ。

松庵寺 寺・神社・教会

曹洞宗の寺院。佐竹氏が角館に移り、この寺院もできたといわれている。

松庵寺 寺・神社・教会

杉田玄白で有名な「解体新書」への挿絵をしたといわれる小田野直武の菩提寺でもあり記念碑が建てられている。

松庵寺を過ぎると交差点がある。そこを左に曲がると武家屋敷通りとなっている。それが田町武家屋敷通りだ。西宮家は秋田の角館にある武家屋敷の一つで、田町武家屋敷の中では非常に大きな建物で代表的な建物であろう。

西宮家 名所・史跡

角館駅に最も近い武家屋敷が西宮家の建物でもあり、5つの蔵と母屋で構成されている。

仙北市総合情報センターの向かいにある建物でわかりやすい。白壁と壁を割るように木が枠を作りとても美しい側壁を成しているのが特徴だ。立ち寄ってみたい武家屋敷。

西宮家の一部

西宮家の住宅の一部

和のゐ 角館

武家屋敷はエリアに分かれているが、写真は西宮家が位置する田町武家屋敷通

武家屋敷通り 名所・史跡

秋田県の武家屋敷が建ち並ぶことで有名な角館に位置する安藤醸造元本店は武家屋敷が建ち並ぶ場所から少し外れた場所にある。和風の建物と赤レンガの建物が組み合わさったような和洋折衷が見事な建物で、自分は角館の建物の中では一番のお気に入りだ。

安藤醸造 本店 名所・史跡

安藤醸造元本店でも使用された仕込水

レトロな石造りの店、イオヤ

秋田県の武家屋敷が建ち並ぶことで有名な角館にある建物の一つが外町史料館たてつ で、元々はたてつ家の建物だった。武家屋敷他立ち並ぶ場所からからは少し外れた郵便局のすぐ近くにある。他の建物と比べると新しいように見えるが、無料の博物館として活用されているのがありがたい。

角館 外町史料館たてつ 美術館・博物館

武家屋敷にあるだけあって、ローソンも目立ちにくい。

武家屋敷通り。

秋田県の角館にある武家屋敷の一つ。

小田野家 名所・史跡

北側の武家屋敷が並ぶ一体の最初に現れる屋敷だ。

屋敷の入口には門が設けられており、まるで時代劇を見ているかのような作りだ。部屋の畳の部屋が連なっている様子は庭から出も眺めることができる

秋田県の角館にある武家屋敷の一つ。北側に並ぶ武家屋敷で、小田野家の屋敷の隣にある家屋だ。建物は平屋建て小田野家とはやや異なる印象がある。門かまえも小田野家のものよりも立派で重厚な作りをしており、玄関の屋根の上の装飾も見事 。

河原田家 名所・史跡

武家屋敷 河原田家

古泉洞という飲食店

古民家を利用したうどん屋で味がある

あごだし稲庭うどん 古泉洞 グルメ・レストラン

建物の前には馬をつなぎとめる石が残されている。

庭の手入れが行き届いている

非公開の民家もある

古民家のようす

雨が降ってなければ観光できたのだが・・

岩橋家は元々角館に居を構えた蘆名家に仕えた岩橋家の武家屋敷であったが、蘆名家が断絶後、佐竹氏がこの地を統治することになり、以後についても岩橋家は佐竹北家に使えるようになった。

岩橋家 名所・史跡

武家屋敷は江戸時代末期のものだが、200年もの歴史があるとは思えない。今でも十分に人が住めるような建物だ。

公開された古民家のため、岩橋家の中を歩く

祖父母の家の板の間を彷彿させる

井戸

火事になったら一発だろうな。

武家屋敷を歩く人は殆どいない。

武家屋敷の古民家

武家屋敷の商店

火事の時の延焼を防ぐために道路幅は広く取られている

秋田県の武家屋敷が建ち並ぶことで有名な角館にある、角館樺細工伝承館。

角館樺細工伝承館 美術館・博物館

武家屋敷が建ち並ぶ通りに位置しておりひときわ大きな建物なのですぐにわかるだろう。細工類が展示されている建物だが特徴は大きな門構え。他の武家屋敷とは比較にならない大きさだ。

武家屋敷のお店も古民家を活用している。

武家屋敷のほとりには水路が作られている。

秋田の角館にある武家屋敷の一つ。

青柳家 美術館・博物館

天生八年（1573年）から続く古より続く建物だ。

建物は3千坪もある立派な武家屋敷。門が前も素晴らしく、青柳家の家格がわかる。

特徴的なのは蔵の屋根。恐らく雪の重みに耐えられるように屋根は長く伸び、その屋根を支える棒が白壁の蔵の側壁で支えられている。

こうした建築スタイルは西日本では見たことがない。

角館の武家屋敷通りにある古民家の一つ。佐竹氏に使えた石黒氏の邸宅だ。

石黒家 名所・史跡

屋根は茅葺屋根で作られている。

邸宅の一部は現在も生活の場となっており、公開されているのはその一部だけだ。

畳の間が並び土間が残っている様子を見ると、祖父母の家そのままだったので懐かしく、思いださせられた。

身分の高い人が出入りする玄関と通用口ではまるで違うのに驚かされた。

とても遊び心があり、おしゃれだ。

古民家の祖父母の家も玄関が二つあり、我々は奥の玄関から入り、お客が来たときだけ、正式な玄関から出入りしていたことを思いだした。

なぜなのか、とても不思議だったが、きっと土間につながる玄関のほうが便利だからなのだろうと思っていたが、そういう意味があるのを4６歳になり初めて知った。

土間の様子

注目すべきは甲冑と冬の装備品。甲冑には誇らしく「石」の漢字をあしらっておりかっこよい。

冬対策の装備品は西日本では見たこともないようなものなのでとても興味深く見ることができた。

秋田県の武家屋敷が建ち並ぶことで知られた角館にある日本家屋の建物が旧石黒恵家。

旧石黒恵家 名所・史跡

武家屋敷通りのお城側にある建物だ。武家屋敷通りに並ぶ家屋の中では他の建物とは異にする。例えば窓ガラスの付け方は最初から窓を意識して建物が作られていることが見てとれる。そう、この建物は昭和初期の建物なのだ。
しかし昔懐かしい雰囲気が残り、親近感がとてもわく。

風流な公民館

公民館の建物

武家屋敷を流れる水路

秋田県角館といえば桧木内川堤の桜並木が有名だが、桜の時期以外にも楽しむことができるよい

桧木内川堤の桜並木 名所・史跡

桧川の堤防に枝垂桜の並木が形成されているが、そこには遊歩道が作られており、場所によっては桧川を眺められるベンチが設けられている。

天候が良ければ夕暮れ時の散策も

桜の時期だととてもきれいなんだろうなぁ。

角館駅に戻ってきた。

角館駅

田沢湖線の在来線車両

角館駅 駅

こまちで再び秋田へと戻る