山形から秋田の旅　その2　肘折温泉

2020/06/30 - 2020/07/02

山形から秋田への道すがら、別の温泉街で宿泊しようと思っていたが、一人部屋がなく、肘折温泉に切り替えた。肘折温泉は新庄駅から村営バスで約50分走った山岳部の谷に位置している。バスは一日六本しかなく公共交通機関で訪れるにはやや不便な場所。午後のバスは13:45, 15:45, 18:05の3本。
温泉街の食堂や商店は18:00までに閉店してしまうのでそれまでに買い物や飲み屋に行かなければならない。商店ではお酒の利き酒をしているので、是非楽しみたい。

エリア 新庄(山形)

山形駅から山形新幹線に乗車し、新庄へ向かった。新庄が山形新幹線のターミナルとなっており、山形新幹線のホームは独立した感じになっている

山形新幹線 乗り物

こちらは在来線のホーム

新庄駅 駅

新庄駅の改札は新幹線のターミナルとは思えぬ程こじんまりとしている

新庄駅

新庄駅前のバス停からバスに乗車する。新庄駅から約50分乗車する。新庄の平地を走っている間は乗客もおり、50％を上回っていたが、温泉街まで乗っていたのは僅か3名だけだ。ちなみにバスの大きさはトヨタのコースターと同じくらいの大きさ

バスが峠を下り温泉街に降りてきた。「温泉口」のバス停の次で下車した。因みにこの細い路地をバスが走る。

肘折温泉郷 温泉

宿泊する松井旅館はバス停のすぐ目の前にあった。

肘折温泉　松井旅館 宿・ホテル

松井旅館の玄関に入ると懐かしい雰囲気が残る。

入口の部屋には日本人形が置かれた間がある。とても印象的だ。

この薄暗い廊下に面する部屋も客間らしい。この長細い廊下と戸の並びは祖父母の家にそっくりで、とても懐かしく感じた。

部屋は昔懐かしい雰囲気が残る。

源泉かけ流しの温泉。非常に熱いのでうめながら入る。

ヒト風呂浴びて肘折温泉の中心街へ。温泉街には10数件しか宿泊できる宿がない。

肘折温泉の観光名所の一つ旧肘折温泉郵便局。昭和12年に作られた建物で今も健在。赤い郵便ポストが目印だ。建物は洋風を意識しながらどこか和風な雰囲気を残す建物。きっと当時はハイカラな建物だったんだろう。

明治から大正にかけた風情が残る旅館もある

薬師神社(湯坐神社)が市内中心部にある。神社の鳥居をくぐると、神社まで石造りの階段を上っていくが、階段は傷んでいるので注意して登ろう。

階段を上った場所に神社が建てられている。肘折温泉の守り神としてあがめられている。階段のちょうど上から見渡すと肘折温泉を一望することができるので上がってみると良い。

肘折温泉に掛かる橋からの眺め

川上を見ると湯気が出ているのがわかるが、源泉がある。そしてそこでは足湯を楽しむことができる。

村営バス停 肘折温泉待合所

温泉街にある貴重な飲食店

肘折温泉にある商店、カネヤマ。

カネヤマ商店 グルメ・レストラン

地元のお酒やお土産品を販売している店で、旅館の部屋のみができる缶ビールやつまみも販売している。このお店のおすすめは利き酒セット。

冷蔵庫でキンキンに冷えたお酒を三種類利き酒をしながら店で堪能できる。これはおすすめだ。店でつまみを購入し利き酒を楽しもう。個人的には白露垂珠がすっと飲めておすすめ

肘折温泉の起源がかかれている。

肘折温泉の案内図

肘折温泉の下流域からの写真

温泉の入り口方面に向けて散策した。

肘折温泉の入口にあるバス停

大蔵村営バス 乗り物

温泉から新庄へ向かう場合、峠道を登らなければならない

峠を少し登って再び中心街に戻ってきた。

昔ながらの温泉街の雰囲気だが、宿泊客をほとんどの見かけず寂しい。

温泉街の夜はとてつもなく早く、ほとんどの店が18時までに営業を終えてしまう。

18:30には部屋に戻り、夕食をとる。

特徴的なのは味噌汁だ。酒粕の入った味噌汁には最初の口当たりで驚かされたが、慣れてくるととても美味しく感じた。

肘折温泉の地域では、夜の味噌汁には酒粕を入れ、朝の味噌汁には入れないのだそうだ。

ご飯を食べた後再びお風呂に。独占状態だ。

露天風呂は混浴だが宿泊客がいないので、気兼ねなくつかることができた。