2021/02/08 - 2021/02/08
3284位(同エリア4236件中)
るびこんさん
コロナ禍で昨年から多くの公演が中止になる中、日本を代表する音楽ホールの裏側を観るツアーです。普段は裏方のスタッフが総出でご案内して頂くビックイベントでした。
何度もコンサートに足を運んでいる身近なホールですが、初めて舞台裏を見る貴重な体験になりました。
東京文化会館
建築家 前川國男氏の設計、1961年に完成。
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緊急事態宣言中でも、定員の30名ほどが参加し、3班に分かれて見学しました。
ステージは、何となくいつもと違う雰囲気だったが、反響板がない劇場用の舞台になっている。この状態を見るのは初めて。
先ず、「ベト8」の音楽に合わせて天井から吊られたバトンが激しく上下するショーが始まった。 -
ステージ左右には、打ちっぱなしコンクリートにブナ材で作られた雲形の音響拡散体が設置されている。
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中央の動物の顔?がいつも気になる。
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専門スタッフから客席で観たバトンの説明を受ける。
舞台には天井からバトンが49本吊られていて、コンピュータ制御で正確に昇降する。
舞台スタッフは20人ほど。NHKホールやサントリーホールなど主要な音楽ホールの管理運営をしている「NHKアート」のスタッフのようであるが、ホール専属の人が多いらしい。 -
オペラやバレエの公演で使うオーケストラピット。
まだピットを使う公演は聴いたことがない。 -
下手袖の階段を下った所にオケピットの入口がある。
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コンサート用の音響反射板と舞台が奈落に格納された状態を上から眺める。奈落の深さは16mで地下4階に相当する。(1998年から99年改修)
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上手側舞台袖、壁の至る所にアーティストのサインで埋め尽くされている。
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イラスト入りの落書きは少ない。
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オケピットに入り、客席を見上げる。
ピットには最大70人入る。壁は客席から目立たない黒であるが、指揮者の背後だけは団員が見やすい白。 -
高さはステージから255cm下がるが、音響や指揮者の高さから180cmで演奏することが多い。
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オケピットが上がった状態の広いステージ。
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初めて眺めるステージからの景色。
客席は5階まで、2,303席。お花畑をイメージしたカラフルなシートは、空席が目立たないという効果もある。(2014年改修) -
舞台袖にも隙間なく雑然とアーティストのサインが書かれている。上手側袖にある1967年にフィラデルフィア管弦楽団のチョークで書かれたものが最初。ホールが新しいうちは遠慮していたのか、1980年代から徐々に増えていったらしい。整然としたホールの表側とは対照的。
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下手側袖はとても広く、過去の公演のポスターや看板が至る所に貼ってある。
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ウィーン国立歌劇場、1994年の日本公演の記念ポスター。
出演者達は、先人たちの歩みを感じながらこの舞台に立つのだろうか。 -
古い公演のポスターはいい場所に陣取り、新しい公演のスペースは所狭しに。
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リハーサル室Aは、フルオーケストラには少々狭そう。床は改修前の舞台の床が再利用されている。
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個室の控室が6室も並ぶ。
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共有スペースも広い。
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下手側袖の奥にあるピアノ室。コンディションが保たれており、スタンウェイが3台収まる。小ホールとのピアノの移動ができない構造なのは難点か。
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舞台下手の待機スペース
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広大な楽屋フロア
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3階席から見下ろす。
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ステージ中央の先端にはプロンプタースロットというものがあり、キャストに指示を出す重要なポジション。本番では客席から目立たないよう黒い箱を被せ、長い演目では数時間出られないことも。
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どん帳は上下、左右、斜めに開閉する。カーテンコールの体験も。
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ホワイエの天井は、深い青に星空をイメージしている。
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ホールの入口、ホワイエには彫刻家流政之氏の「江戸きんきら」という装飾が多い(1991年の作品)
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模様を付けた金色のタイルを組み合わせたアート。
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最後に地下の奈落に収まっていた音響反射板と舞台を上げる操作を見学。
これの改修の効果なのか、前より響きが良くなったと感じていた。 -
舞台の床がだんだん見えてくる。
重さ90トン、高さ4階建て相当の巨大な建造物は、スクリュー式の昇降装置で分速1mでゆっくりと動き、全操作には20分かかる。 -
見学予定時間は1時間半であったは、反響板を見ていたら2時間が経っていた。
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会館を後にすると、緊急事態宣言中の静かな上野公園の夜だった。
東京文化会館 名所・史跡
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