上野の森・建築巡り（1）～国立科学博物館～

2023/05/18 - 2023/05/18

毎年５月18日は「国際博物館の日」で、無料観覧日の機会に訪れました。
（常設展630円）
展示品を見る修学旅行生などが多いですが、建物を鑑賞している人はほとんどいません。建物を見ていると展示品を見る時間が足りなくなります。

エリア 上野・御徒町(東京)

旧東京国立博物館（日本館）は1931年（昭和6年）に完成した。
鉄筋コンクリート造、地上3階地下1階建て

D51形231蒸気機関車
1939年（昭和14年）製造、1975年（昭和50年）まで走行していた。科博の完成よりも後に製造されたものとなる。

日本館建物は、国の重要文化財登録されている。

吹き抜けのドームを見上げる。
4辺の柱から頂点を結ぶようにドームをかける構造をペンティブという。
イスラム教のモスクでよく使われる構造。

右側のらせん階段から上る。

左側のらせん階段には、フーコーの振り子が実演展示されている。

階段の窓の装飾

階段の窓の装飾

2階から見上げる。

4辺には同じデザインのステンドグラス。中国の伝説の霊鳥「鳳凰」のデザイン。
築地本願寺を設計した伊東忠太のデザインで、小川三知のアトリエ製作された。日本のステンドグラス作品の中でも傑作。

中央頂部のステンドグラスは宝相華のデザイン。

柱の上のペンティブには華麗な装飾。吊り下げ照明は寺社のような日本的デザイン。

吹き抜けドームの床

建物両翼のらせん階段天井にも豪華なステンドグラス。

建物右翼の馬蹄形の階段

2階の踊り場には鳳凰のステンドグラス

建物左翼の馬蹄形の階段

2階の踊り場には鳳凰のステンドグラス
右翼左翼で色合いが異なる。

地球館の屋上は庭園になっている。

屋上から日本館のドームと左翼が見える。奥は国立博物館の本館。

地球館からの風景。

1970年に日本初の人工衛星を打ち上げた、ラムダロケット用ランチャー。普段は電車からよく見ている。