上野の森・建築巡り（3）～国立西洋美術館～

2023/05/18 - 2023/05/18

毎年５月18日は「国際博物館の日」で、無料観覧日の機会に訪れました。
（常設展500円）

ル・コルビュジエの設計で、1959年（昭和34年）建築
鉄筋コンクリート造
地上3階、地下1階
2007年（平成19年）国の重要文化財登録
2016年（平成28年）世界遺産登録

建物をじっくり見るつもりが、素晴らしい展示品も多く鑑賞できた。

エリア 上野・御徒町(東京)

ピロティを開放することで権威をなくした市民のものとなる。

2022年4月、前庭のリニューアル工事しゅん工
世界遺産に登録された際に、ル・コルビュジエの設計意図が失われているという指摘を受け、地下の屋上防水工事をする際に開館時の姿に戻すことになった。
リニューアル工事では、植栽を最小限とし、西門の復活と開放的な柵、彫刻の位置をできる限り当初の状態に戻したもの。
当初の意匠を大きく変えて、世界遺産登録できるものなのだろうか。

ロダンの彫刻「カレーの市民」
建物の壁は自然石の打ち込みパネルと打ち放しコンクリートだけのシンプルなデザイン。

エントランスの「19世紀ホール」
柔らかい自然光が注ぐ北向きの天窓がある。
（エントランスより）

エントランスの「19世紀ホール」
柱と梁には姫小松の木の型枠で、コンクリートの木目が出ている。
（2階バルコニーより）

鳥罠のある冬景色
ピーテル・ブリューゲル（子）

ヒリス・ファン・コーニンクスロー
「パリスの審判」が表された山岳風景

吹き抜けの展示室

クロード・モネ
「ウォータールー橋、ロンドン」

ルノワール
「木かげ」

フランク・ブラングィン
「しけの日」

ポール・セザンヌ
「ポントワーズの橋と堰」

フェルナン・レジェ
「赤い鳥と青い空」

ジョアン・ミロ
「絵画」

国立西洋美術館に向かい合う東京文化会館とロダンの彫刻「考える人」
東京文化会館は、コルビュジエの弟子である前川國男が設計し、美術館の2年後の1961年（昭和36年）竣工した。

東京文化会館の窓越しに、国立西洋美術館を望む。

東京文化会館のエントランス
金の装飾と星空をイメージしている。