2019/04/17 - 2019/04/20
130位(同エリア130件中)
三峯霧美さん
旅の三日目は奈良の南部へ。
西国札所の壷阪寺、丹生川上神社の三社巡り、天河神社を廻ります。
まずは壷阪寺へ。
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6:30 THE KASHIHARA 朝食バイキングです。
朝食レストランが狭いのでピーク時間帯は待つことがあると張り出されていたので、起き抜け朝飯。外しましたよピーク。
茶粥中心の和食、どうしても我慢できなかった小さなフレンチトーストを付けました。種類豊富でおおむね満足。グランドメルキュール奈良橿原 宿・ホテル
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7:50 ホテルには2連泊なので、手持ちの荷物を持って出発です。
もう中国人の団体は出発したのかな? 静かだ。 -
エントランスロビーには四寺巡礼のキャンペーンポスターが並んでます。
明日、安倍文殊院と岡寺に行くとコンプリートするぜ! -
7:55 エントランスと車寄せ、さあ、私も出発だ。
車はホテルと提携している向かい側の立体駐車場へ入れました。
まずは西国札所の壺阪寺に向かいます。 -
8:25 壷阪寺 到着
途中に寄ったコンビニで、ランチ用のおにぎりとサンドイッチ、コーヒーを購入。
開門時間前なので、駐車場もお寺に近い場所が開いてます。 -
壺阪山 南法華寺
西国三十三所 第六番札所
8時半に開門、受付で入山料を払います。
左手には日本で最初の養護盲老人ホームがあります。壷阪寺(南法華寺) 寺・神社・教会
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創建は703年、元興寺の僧、弁基上人がこの山で修行し、水晶の壺を坂の上の庵に納め、観音像を刻んで祀ったのが始まりと伝わります。
その後、元正天皇の御祈願寺となります。 -
平安時代には貴族の参拝が盛んになり、清少納言の枕草子では「寺は壺阪、笠置、法輪」と書かれています。
眼病封じにご利益があります。
まずは受付横の大講堂へ。2000年の建立です。 -
大講堂 本尊 弘法大師
お寺のピーク時は山内に36堂、60坊の大伽藍でしたが、1096年に火災で伽藍のほとんどが焼失、その後数度の火災にあい、戦国時代には衰退してしまいます。 -
戦国時代末期、高取城主の本多俊政が伽藍の復興を行い、江戸時代には高取藩植村氏の庇護を受け栄えました。
大日如来坐像、増長天、多聞天、不動明王坐像など、平安時代から鎌倉時代の仏像が安置されています。 -
仁王門
1212年建立
何度か大修理が行われ、2003年に現在地に移設されました。 -
門の両側に仁王像、仁王様の下駄は写真撮影用です。
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お寺は山の斜面を段々にして堂宇が並びます。
斜面はヤマブキが綺麗ですね。 -
手水舎
仁王門の場所が変わったり、平成に入って参拝用の通路が新設されたりと、参道がジグザグしてます。
なので手水舎メインからちょっとずれた場所にある。
お地蔵様に見守れて手を清めます。 -
慈眼堂
2006年 谷側にあった江戸時代建立の阿弥陀堂の傷みが激しく、解体して一部の部材と取り壊された回廊の部材を使って慈眼堂として建立されました。
初層には人形浄瑠璃にあやかって夫婦観音像、2層目には阿弥陀如来が祀られています -
三重塔と奥に礼堂
三重塔は1497年に再建されたもので重要文化財です。
本尊 大日如来 -
礼堂
御本尊を礼拝するためのお堂です。
礼堂は創建当時からありましたが、何度か焼失と再建を繰り返し、昭和の解体修理時に、室町時代の大きさに戻されました。 -
礼堂正面から 御本尊をお参りできます。
ちょうど「祈りの回廊」というイベントで、御本尊のお身拭い特別拝観が行われています。
眼病封じ祈願をすると、御本尊の前まで入ってお参りできます。 -
お釈迦様と甘茶が置いてあります。
天上天下唯我独尊 -
受付で眼病封じ祈願を申し込みました。
なんせド近眼ですし、最近、ちょっと目の調子が悪かったりしたので、しっかりお参りして、木札の片割れを奉納しました。 -
お身拭い特別拝観は お香で手を清め、おいづるを羽織って、浄布を頂き布越しに御本尊をぬぐい、縁を結びます。
木造の観音様は、ほわっとしたぬくもりを感じました。 -
眼病封じ祈願の御朱印
慈眼光明
祈願の木札の片割れ。 -
西国三十三所 第六番札所
壺阪山 南法華寺
普照殿 -
本堂の山側のテラスから二上山が見えました。
謀反の疑いで自害させられた大津皇子の墓があると伝わります。
ももづたふ 磐余の池に鳴く鴨を 今日のみ見てや 雲隠れなむ -
本堂の八角円堂
お寺は藤原京の朱雀大路をまっすぐ伸ばした所に位置しています。
創建された年に持統天皇の火葬が行われ、持統天皇の霊を慰めるために造られたという説もあります。
当時の八角円堂は故人の霊を弔うために造られるお堂なんだそうですよ。 -
右 大日如来 三重塔の御本尊の御朱印か?
左 法華 天竺渡来 大釈迦如来石像の御朱印 -
お里澤市像
明治初期の人形浄瑠璃「壺阪霊験記」。
盲目の澤市と妻のお里を観音様が救い、澤市の目が見えるようになったというお話です。
有名なセリフは半世紀前にTVで聞いた記憶があります。 -
壺阪霊験記は「さよ姫伝説」と合わせて、拝観者獲得のための宣伝であったのでしょう。
辛い境遇の主人公が信仰の力で救われ幸せになるというストーリーは、宗教宗派を超えて人の心に響きます。
感動的なお話の舞台を訪れてみたいと思うのは、今のアニメの聖地巡礼とかわらないのです。 -
まよけの鬼
まよけ橋の撮影すると魔を取ることができるそうです。
壺阪寺は御本尊も撮影OK。 -
めがね供養観音
めがねに感謝をして目の健康の加護を頂く観音さま
こちらもインドで作成されました。 -
天竺渡来佛伝図 レリーフ 「釈迦一代記」
1987年安置
インドで彫られた全長50mのレリーフです。 -
天竺渡来 大釈迦如来石像
2007年建立 台座からの高さが15m
前立 十一面千手観音菩薩・文殊菩薩・普賢菩薩
四天王
隣の峰に鎮座する観音様と涅槃像と同じく、インドで作成されました。 -
多宝塔と灌頂堂
こちらは近年建立されたお堂 -
多宝塔
本尊 大日如来
2002年落慶
壷阪寺開創1300年の事業で建立されました。 -
灌頂堂
本尊 十一面千手観音菩薩 本堂の御本尊の分身
灌頂堂は平安時代に存在したお堂でしたが、何度か火災に合い、15世紀から再建されずにいました。
高取城城主、本多因幡守が寄進した因幡堂の部材と使って2005年に再建されました。 -
御本尊の右に豊臣秀長公、左に本多俊政公の像が並びます。
お寺の伽藍復興に尽力したお二人がまつられています。 -
お堂の一角を区切って、亡くなった人や何年も音信不通で会えない人への感謝言葉を「感謝の風の手紙」に書くコーナーがありました。
積善箱に投函すると、観音様の縁日にどんど焼きされるそうです。
亡くなった両親に手紙を書きました、不覚にもこみ上げるものがあり、区切られた場所になっているのを納得しました。 -
高取芙蓉城 御城印を頂きました。
お寺の先にあった山城で日本三大山城のひとつ。
羽柴秀長が大和国に入り、家臣の本多氏によって大改修されて近世のお城になり、その後明治時代まで存続していました。いまでも石垣が残っています。 -
天竺渡来十一面観音石像 夫婦観音
お里澤市の夫婦が身を投げたという谷に建立されました。 -
パワーストーン台座
マラカイトは視力改善、厄よけ
ラピスラズリは健康増進・頭脳明晰
靴を脱いでパワーチャージ HPが回復した・・・ -
坂を上がって行くと、本堂と同じ層の お里澤一像のあるテラスにでます。
柵のように並んでいる奉納された観音様 -
お寺の中は石仏だらけと言っても過言ではない。
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こちらは七福神の石造
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右 本尊千手観世音 江戸時代の復刻御朱印
左 七福神 -
道路の向こう側に、大きな観音様がいらっしゃるので、お参りしていきましょう。
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観音様の手!の奥に
天竺渡来大観音石像
1983年開眼 インドの古石をインドの石工、のべ7万人が参加して手彫りで柵背されました。 -
先代住職の常盤勝憲氏がインドで行っていたハンセン病患者の救済活動の返礼としてインド政府から提供された石を使って作られたもので、石工の技術保存と経済的支援のために数々の石仏が造られました。
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天竺渡来大涅槃石造
1999年安置
この大きな石像はいくつかのパーツに分かれてインドから運ばれて組み立てられたそうです。 -
涅槃像の山の端からの景色、畝傍山が見えています。
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もう一週間早かったら桜満開だったでしょう。
・・・人出が多いのが嫌いなので、わざと外して来たんですけどね・・。 -
中興堂
先代住職の常盤勝憲氏は、1960年頃から国内とインドでのハンセン病患者への支援、インドの学校支援、石像作成事業で現地の雇用を生み出すなど、たくさんの社会貢献をされました。 -
天竺伝来大石堂
アジャンタの石窟寺院をモデルにして作られました。
永代供養堂(納骨堂)です -
大石堂の中、正面中央に仏舎利塔
釈尊の涅槃の地クシナガラの砂が納めてあります。 -
十一面千手観音石像
石像は屋内にあるので、とても綺麗です。 -
10:01 大石堂に続くテラスからの眺め。
お寺から高取城に行く途中に五百羅漢があるのですが、時間の都合でお参りは断念。
これでも急がずに一周して1時間半かかりました。
ここから南に移動して、丹生川上神社の三社巡りに向かいます。
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