旅行体験記2025～五條～約2年ぶりの訪問、柿の名産地でフルーツ絶景旅！

2025/11/11 - 2025/11/11

　五條市は奈良県の南西部に位置しており、四季折々の美しい姿を醸し出す山々、吉野川、熊野川等の清らかな水が流れる河川があって恵まれた自然環境を有している都市です。更に和歌山につながる「紀州街道」や、大阪につながる「河内街道」奈良市につながる「下街道」、地域を南北に貫く「西熊野街道」、水運が盛んであった吉野川などがあるので交通の要衝として昔から多くの人々や文化の往来を育んできました。

　また、五條市は西吉野地域を中心に広大な柿の果樹園が広がり、日本一の柿のまちとして知られています。澄んだ秋空のもと、枝いっぱいに付いた柿の実が色づく風景を各所で見れます栽培されている品代表的な品種は「刀根早生」「平核無」「富有」で、７月に出荷が始まるハウス柿（刀根早生）から干し柿づくりまで季節に応じて様々な柿が出荷されます。水はけが良く、昼夜の寒暖差がある急峻な土地が柿の栽培に適しています。

　五條市の地名は諸説ありますが、一説には主に「5つの街道が集まる要衝だったため」という説と「条里制に由来する『五条』に、御霊神社（ごりょうじんじゃ）の『御霊』が訛って『五條』となった」という説があります。この事から歴史的な交通の要衝であったことや古代の地割にちなんだ名称である可能性が指摘されています。

　今回は柿が生産されている現場を見る事が出来て、青果の仕事をしている自分にとって良い刺激になりました。次はいちごの栽培を見学してみたいです。

　最後になりますが、私の旅行記を見て五條市に行きたいと思ったきっかけ及び五條市に旅行に行くときの参考となれば幸いです。五條市の旅行が皆様にとって忘れられない思い出になります事を心よりお祈り申し上げます。

　参考資料　
・八尾市
・City do！
・五條市
・うちの郷土料理
・なら旅ネット
・ええ古都なら
・毎日新聞
・賃貸のまさき

エリア 五條(奈良)

　五條市に到着!2年ぶりの訪問で柿の名産地なので楽しみにしていました！

五条駅 駅

　最初は柿の葉ずしヤマト 五條本店 大和鮨 夢宗庵を訪問しました。

　柿の葉ずしヤマト 五條本店 大和鮨 夢宗庵は柿の葉ずしはもちろん、特色のある地域のお土産物の販売、レストランでお弁当・御膳・会席・鍋など季節の彩りをゆったりと味わうえるお店です。団体様でのお立ち寄り・ご宴会などのご利用も出来ます。

　営業時間は店頭 8：00～21：00・夢宗庵 11：00～2１：00（L.O.2０：30）、定休日は年中無休となっています。

柿の葉ずしヤマト 五條本店 大和鮨 夢宗庵 グルメ・レストラン

　お昼の時間だったので、肉うどんと名物の柿の葉寿司にしました。

　柿の葉寿司は塩で締めたサバを酢飯と一緒に柿の葉で包んだ押し寿司のことであり、奈良を代表するお土産として全国の百貨店でのイベントや駅弁として販売されています。由来は諸説ありますが、一説には紀州（和歌山県）の漁師が、お金を捻出するため、熊野灘で取れた夏サバを塩で締め、峠を越えて吉野川沿いの村へ売りに夏祭りに出かけたのがお祭りのごちそうとなったとの説があります。

　柿の葉にはポリフェノールの一種「タンニン」という成分が豊富に含まれており、防腐作用があって保存食とするのにはとても適しています。醤油を付けずにそのまま」お召し上がりいただくのが本来の食べ方となっています。めちゃくちゃ美味しいです!

柿の葉ずしヤマト 五條本店 大和鮨 夢宗庵 グルメ・レストラン

　その後は五條新町通りを訪問しました。

　五條新町通りは江戸時代初期に松倉重政によって五條藩の城下町として開かれ、様々な年代に代表される建築様式が残されています。2010年（平成22年）には重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。

　江戸時代の重厚な町家が多く建ち並ぶ密度の高い町並みを形成し、南大和地域に栄えた商家町としての歴史的風致を今日に伝える役割を担っています。平日は風情あふれるレトロな景色を、映画の主人公にでもなった気分で独り占めすることも出来ます!

新町筋 名所・史跡

　五條新町通りの鉄屋橋。

　その後は五條新町まちや館を訪問しました。

　五條新町まちや館は平成23年4月1日より指定管理者制度で運営しており、長い年月を経て復原修復して往時の町家の様子をうかがい知るこのとできる施設となっています。新町通り北側のやや曲がったところに建っているため、道路沿いの室はやや不整形になっています。

　江戸時代の伝統的な町家建築の様式による家屋だけではなく、井戸やかまど、箱階段なども復原されています。重厚な雰囲気の古い家屋が数多く残るなかでも、特に風格ある町家づくりの建物のひとつとなっています。

五條新町まちや館 美術館・博物館

　歩いてると、吉野川が見えました。

　吉野川は和歌山県に入ると「紀の川」と名称を変えて紀伊水道に注ぐ一級河川であり、桜鮎の産地として知られています。夏の時期にはキャンプや釣り、水泳など多くの人々が訪れる自然豊かな場所であります。

　古刹栄山寺の眼下に広がり、「上下流数百メートルにわたって翠色の水面が静寂と共に深く澱み、その両岸は奇岩多く栄山寺と共に風光明媚なところ 」として、江戸時代に発刊された『大和名所図会』に紹介されています。いつからかこの場所は「音無川」と呼ばれているが、その昔、弘法大師が栄山寺にて業をなされている折、この川の激流があまりに騒がしいので水音を鎮めた ことが由来となっています。

吉野川 自然・景勝地

　柿を見に歩いていると、柿のオブジェを発見！

　こちらの柿のオブジェは柿の産地・五條をＰＲしようと、五條市野原中４の県道沿いに設置されました。

　大変迫力がありました!

　五條市で栽培されている柿。

　五條市は中山間地域のため昼夜の寒暖差が大きく、柿の栽培が盛んとなっています。深みのある甘みや鮮やかな色づきが柿が栽培されます。栽培される柿は果実の渋味によって「甘柿」と「渋柿」とに分類されます。渋柿とされる品種は脱渋（渋抜き）することで、美味しく食べることができます。五條市で作られている代表的な品種は「富有」は甘柿、「平核無」と「刀根早生」は渋柿となります。

　五條市9月の中ごろから12月の上旬ごろまで、様々な種類の柿が販売されていることでも有名となっています。吊るし柿用の渋柿（法蓮坊など）も冬の特産品であります。

　歩いて、まるかつ農園柿直売所(旧 上窪農園)を訪問しました。

　まずはたねなし柿。

　たねなし柿はすこし平たく四角っぽい形をしており、さっぱりとした甘味となっています。甘くおいしい柿になってから出荷します。柔らかくなるのが早いので1週間ほどで食べるのがお勧めです。出荷時期は例年10月５日ごろ～11月５日迄となっています。

　甘みが強く、果汁も豊富で程よい食感が味わえます。果実の大きさは240ｇ程となっています。

　次は富有柿。

　富有柿は岐阜県で誕生した甘柿の代表的な品種として知られており、食感はサクサクとしているのが特徴です。富有柿の起源は「居倉御所（いくらごしょ）」と呼ばれていた柿になります。11月から12月上旬頃に出荷され、奈良県以外に岐阜県や福岡県、和歌山県など各地で栽培されています。

　他の品種と比べて比較すると、果肉の食感が良く糖度が高いので「甘柿の王様」と呼ばれています。岐阜県瑞穂市居倉(旧巣南町)には、富有柿が誕生した「原木」があり、指定天然記念物として石碑が建立されました。

　まるかつ農園柿直売所(旧 上窪農園)柿の箱売り。

　たくさんの箱売りがあり、圧倒されます!贈り物やお歳暮とかに喜ばれる事間違えなしです!

　その後は野原御霊神社を訪問しました。

　野原御霊神社は井上内親王の霊の怒りを鎮めるために建てられたといわれており、宇智郡(現五條市全域)に分布する御霊神社の本宮であります。当時天災地変しきりに起った時の御霊を弔うために霊安寺が創立され、さらに神祇として御霊神社が祀られました。

　本殿は三間社流造で宇智郡内最大の社ですとなっていて、現在の本殿は棟札により寛永14年（1637）造営のものであります。昭和29年（1954）に奈良県指定の重要文化財に指定されました。

　五條市の旅最高でした!次は桜井か宇陀に行きたいです!

金剛寺庭園 寺・神社・教会