2019/04/17 - 2019/04/20
907位(同エリア928件中)
三峯霧美さん
旅の最終日は、あまり遠出をせずに明日香村周辺を巡ります。
まずは安倍文殊院と等彌神社へ。
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旅の四日目 ホテルの窓から見える畝傍山
今日も天気がよさそうです。グランドメルキュール奈良橿原 宿・ホテル
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8:00 本日は遠くに行かずに明日香村周辺を廻るので、のんびり朝食。
チェックアウトして安倍文殊院に向かいます。 -
9:13 安倍文殊院 安倍山 安倍文殊院
645年に大化の改新で左大臣だった安倍倉梯麻呂(阿倍内麻呂)によって造られた安倍寺が始まりです。
法隆寺式の伽藍が並ぶ大きなお寺でしたが、平安時代後期に敵対していた妙楽寺(現談山神社)の僧兵によって焼討されて全焼してしまいます。安倍文殊院 寺・神社・教会
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こっちが正参道です。桜は葉桜。
鎌倉時代に現在地あった安倍寺別院の満願寺に移って再興し、快慶作の文殊菩薩像が造られて、文殊堂と呼ばれ、塔頭が28もある大きなお寺になりました。
しかし戦国時代に松永久秀によって本尊などの仏像以外は全焼してしまいます。 -
本堂
1665年に安倍寺満願寺の本堂として建立されました。
本堂の奥に昭和に入って造られた収蔵庫があり、御本尊の快慶作の文殊菩薩と脇侍像が安置されています。 -
授与所で御朱印帳を預けて、本堂に入ります。
授与所の前は工事中でした。
奈良大和四寺巡礼のお寺の一つで、1月に室生寺で購入した拝観券を出しました。
本堂内部は拝観料が必要です。 -
鎌倉時代に東大寺の末寺になったので、1203年に快慶作の文殊菩薩が造られましたようです。大きな獅子に乗り、高さが7m の見上げる仏様。
照明があたり細部までよく見えます。
右側の善財童子像は文殊菩薩に呼び止めら振り返りつつ走る姿が印象的です。 -
本堂の中は椅子に座って、若いお坊さんの説明を聞くことができます。
本堂の横の釈迦堂には1883年に廃寺になった多武峰妙楽寺(現談山神社)の本尊の阿弥陀三尊像が釈迦三尊像として祀られています。 -
御朱印を頂きました
奈良大和四寺巡礼の御朱印です。
智恵佛 文殊菩薩のことです。 -
左側 文殊大士 本尊 文殊菩薩の御朱印
右側 弁財天 大和七福八宝神 -
向かいの客殿五台閣でお抹茶を頂きました。拝観料の中に含まれています。
お菓子は落雁で餡子を包んで、落雁の模様は五芒星。
陰陽師の安倍晴明がこの地で修行したという言い伝えがあります。 -
文殊院西古墳
お寺の創建者である安倍倉梯麻呂の墓と伝わります。
国の特別史跡の一つです。 -
古墳の奥は弘法大師作といわれる願掛け不動がおまつりされています。
花崗岩で作られた石組が見事です。 -
天井は一枚岩でできています。
当時の安倍氏がどれだけの権力者だったのかがよく分かります。 -
金閣浮御堂
1985年に建立された六角堂です。
安倍仲麻呂、安倍晴明の像、開運弁財天がまつられています。 -
「七まいり」という魔除け、方位災難除けの願掛けができます。お堂の回廊を七回廻ると、七難を取り除くのだそうです。
こちらの拝観は「七まいり」のお札が付いて、別料金。 -
不動堂 1987年建立 不動明王の行場として建立されました。
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十一面観音 お寺に安置されていた観音像を1982年にこの地の建立し、周囲に分身の奉納仏が並びます。
檀家がいないお寺なので、お寺の維持のために、知恵を絞ってらっしゃるようです。 -
弘法大師像の奥に江戸時代に造られた四国八十八所と西国三十三所の本尊仏が祀られています。
四国八十八所のお砂が納められた石がに乗って、諸願成就のお参りをしましょう。 -
東古墳
玄室に続く通路に枯れることのない泉があったので閼伽井の窟とも呼ばれます。
古墳の通路から水が出ちゃ、塩梅が悪かろうとおもうんですがね・・・。 -
今でも水が湧き出しているみたいで、細い水路があります。
昔は清浄な水として法要などに使われていたそうです。 -
白山堂 白山神社本殿(重要文化財)
室町時代後期に建立されたもので、祭神は菊理媛神 縁結びの神様でお寺の鎮守です。 -
白山堂の脇から石段を登って、山の上に出ました。
パンジーを使った干支のジャンポ(死語っすな)花絵。
2019年は猪、猪突猛進!猪突猛進!
耳成山と遠く二上山が見えています。 -
清明堂 2004年に200年ぶりに建立されました。
安倍晴明は安倍一族の末裔だそうです。
ちなみに夢枕獏の小説「陰陽師」がTVドラマ&映画化されたのが2001年、再建は安倍晴明がメジャーになった時期ですね。 -
お堂の前の如意宝珠は、いかなる願望も意のままに成就し、悪を払い、災難を防ぐ高徳があるそうで、魔除けの祈願をいたしました。
残念ながら安倍晴明の系譜は明らかではなく、清明の幼少のころの記録も残っていないそうです。 -
ここから清明が天文観測をしたと伝わります。
たしかに空がよく見える。
真偽のほどは置いといて、清明が夜空を見上げた姿を想像するのも、いいものです。 -
ウォーナー博士 報恩供養塔
ウォーナー博士は日本美術の研究家で、第二次大戦中に京都と奈良を空爆地から外すよう米政府と軍に進言し、文化財の保護に貢献したという伝説があります。
それにいたく感動した桜井市の方が私財で建立した供養塔です。
ま、実際には京都も奈良も小規模な空爆はあり、京都に至っては原爆投下のために温存されていたそうです。 -
玄関魔除札を頂きました 千円。
結界札なので家の出入りをする場所に貼ります。
年に一度取り換えるんだそうですが・・実は貼りっぱなしっす。 -
駐車場の上にお稲荷さんがあります。
安倍晴明の母親と伝承される白狐・信太森葛葉稲荷を祀ります。
時間切れで、下から眺めるだけ。
10:12 ちょいと駐車場の売店を覗いて、次の等彌神社に移動です。 -
10:18 等彌神社
鳥居脇の駐車場に入ったものの、木々の間の駐車スペースは埋まっていて、大駐車場に移動。
「大駐車場」という看板の矢印のとおりに私道に入ります。 -
道 せまっ!
駐車場は整地されて広いのに、アプローチの道が激狭です。
フィット君で良かったわ~。 -
10:23 等彌神社 とみじんじゃ 式内社
明治時代まで能登宮と呼ばれていました。
創建は不詳
神社は以前、奥の鳥見山に鎮座していたそうです。
鳥居は2015年に伊勢神宮内宮の中重鳥居を譲り受けました。等彌神社 寺・神社・教会
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鳥見山は神武天皇が即位後に、祭壇をもうけて新穀、産物を供えられて、自ら皇祖神、天津神を祀りました。
それが大嘗祭の起源とされています。 -
鳥見山のふもとから中腹にかけて境内が広がっています。
主祭神を祀る上津尾社のほか、下津尾社、境内社、護国神社が点在しています、ゆっくり回ってみましょう。 -
手水舎
贔屓の口から水が流れています。
貸し出し用の杖、参道はそんなに急なのかな?それとも鳥見山に登る人用なのでしょうか。 -
桃神社 社務所の奥にある桃神池に鎮座しています。
祭神 意富加牟豆美命 桃の神様
伊邪那岐命が黄泉の国から逃げ帰る時に、桃を投げると黄泉軍は退散したので、桃の功績に賞して与えた名前です。
桃は邪気を祓う力があります。 -
石段を登って参道を進みます。
二の鳥居は内宮鳥居が移築される前の一の鳥居でした。
鳥のさえずりとそよ風の葉擦れの音だけが聞こえます。 -
二の鳥居を入ったすぐ左手に御祓殿石
昔は社殿があったのでしょうか。
境内はとても静かで、他に参拝者は居ません。 -
石灯籠が並んでいます。
160くらいあるそうです。 -
二つの杉が仲良く並ぶ夫婦杉、縁結びの御利益があるそうです。
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猿田彦大神社
1980年、伊勢の猿田彦神社から勧請されました。
みちひらきの神、交通安全のご神徳があります。 -
下津尾社 しもつおしゃ 境内社
社殿の上にかかる若葉に陽の光が差して輝いています。とても綺麗です。
1112年、山崩れによって鳥見山の西麓(能登山)に遷座。
明治初期までは下津尾社が祭祀の中心で、能登社(能登宮)と呼ばれていました。 -
右殿 八幡社 磐余明神(神武天皇)・品陀和気命(応神天皇)
左殿 春日社 高皇産霊神・天児屋根命 -
門の扉の透かしは、神武天皇の弓の先に止まった金鵄です。
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左奥に恵比寿社 祭神 事代主大神
磐余市場の守護神で市場が廃された後、あちこち移動し、1874年に現在地に遷座。
本殿は覆屋の下、1962年に改築。 -
参道を進むと 金毘羅社
江戸末期に創建、航海安全、諸願成就、商売繁盛にご利益があります。 -
覆屋の下に、金毘羅大権現と刻まれた岩。
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愛宕社 1805年創建らしいです。
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どうも順路的に逆回りで脇の参道から、上津尾社に行くルートになってしまったみたい。
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上津尾社
祭神 大日霊貴命 おおひるめのみちみこと 天照皇大神
饒速日命という説もあるそうです。
現在の祭祀の中心になります。 -
拝殿は大正時代(1924年)に新設されたもの。
たぶんですが、何度か修繕されている様子です。 -
御神木だったのでしょうか、大きな杉の切株があります。
その前には有名な方々の参拝の記念碑。 -
申 大孝
神武天皇が鳥見山で天神を祀った霊畤をもうけた時に、天神(あまつかみ)を祀って大孝(おやにしたがうこと)の志を申べたという、1983年に造られた石碑。 -
鳥見山霊畤 という石碑の立った石段
鳥見山の山頂の登山口になります。 -
弓張者 祭神 櫻井弓張皇女
敏達天皇の皇女で、元は近くの東光寺の鎮守様で、夜泣きの神様として信仰されていたそうです。
お寺が廃寺になったので、現在地に遷座しました。
桜井の地名のゆかりの一つなんだそうですよ。 -
この鳥居はお稲荷さんがあるのか、もう少し進んでみましょう。
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やっぱり 稲荷社
1956年改築 -
折り返しの山道を登って行くと、鳥見山の山頂まで霊畤や霊畤の拝所等があるそうです。
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山頂に向かう石段。
鳥見山の山頂は周囲の木々が大きく育ち、眺望は全くないようです。 -
黒龍社
季節外れに大蛇を見たということから祀られて、1957年社を建てたそうです。
予定時間が迫っています。そろそろ下山しましょうか。 -
鳥居から想像できないほど奥に深く広い境内です。
途中には広場的なものもあり、懐かしいテーブルとイスのセットがたくさん置いてある。 -
駐車場に向かう道にある桜井市護国神社
昭和三十年代に創建されました。
桜井市から出征されて、戦死された方々の霊をまつっています。 -
ぐるりと下津尾社まで戻ってきました。
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社務所で宮司さんに御朱印を頂きました。
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宇宙人のような印は境内から出土した土偶で、神社では八咫烏だと考えているようです。
10:50 次はここからちょっと山に向かった聖林寺です。
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