2019/03/14 - 2019/03/20
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ミズ旅撮る人さん
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2019年3月、ポルトガルを訪れました。
主な行程は、リスボンからロカ岬・オビドス・ナザレ・ポルト・アヴェイロ・コインブラ
と周って、リスボンに戻り1日自由行動というものです。
14回目は、シントラでもっとも知られていないモンセラーテ宮殿を訪れます。
レガレイラ宮殿から出て、目の前のバス停から435系統のバスに乗ります。
モンセラーテ宮殿方面に行く観光客はぐっと減ります。
日本のガイドブックには載っていない未知の宮殿を訪ねました。
規模は小さくて別荘サイズなのですが、
その外観に惹かれて、どうしても行きたかったのです。
行くことにして、本当に良かったです。
ペナ宮殿や、レガレイラ宮殿よりも内装が繊細です。
大規模修復を経て2010年から公開が始まった云わば新しい宮殿です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
レガレイラ宮殿の前から、435系統のバスで、
モンセラーテ宮殿へ向かいます。
「モンセラーテ循環」である435系統は、
シントラ駅からモンセラーテ宮殿まで行くと、
観光地を外れ、別の道を通って駅に戻って行きます。
そのため常に一方通行の路線となり、逆コースはありません。 -
モンセラーテ宮殿は、バス停の前にある門を入って
真っすぐの道を下って行きます。
地図の一番下が「Entrance(入口)」で、
そこから上に伸びる赤線を辿って行くのが宮殿への最短コースです。
ずっとかなりの下り道になります。
レガレイラ宮殿の地図はポルトガル語だったのに、
モンセラーテ宮殿の地図は英語をくれました。
おかげで、文章もなんとなくわかりますね。
本当はこの地図は、この2倍の大きさです。
両側は植物園の庭なので、主要な部分だけを掲載しています。モンセラーテ宮殿 城・宮殿
-
門から先は、ずっと植物に囲まれた道が続きます。
-
バスを降りたのは、私の他に1組の欧米人だけで、
彼らは別の道を行ったため、一人でここを歩いています。 -
秋海棠(しゅうかいどう)に似た花が咲いています。
-
フクシアも咲いていました。
オビドスでは、もっと旺盛に咲いていたけれど、
ここのはもう終わりなのかな。 -
君子蘭の咲く道を更に下ります。ようやっと、観光客に遭遇。
これだけ人がいないと、人恋しくなります。 -
でも、いろんな花が咲いているので、楽しみながら下って行きます。
帰りは上りだよな・・・。
モンセラーテ宮殿は、バス通りが一番高い場所で、
そこから下に伸びる斜面を利用した庭園が拡がっています。 -
ようやく建築物が見えて来ました。
とても静かで、忍び足で歩かなければいけないような気がします。 -
白藤とジャスミンのパーゴラがあります。辺りにいい匂いが漂います。
-
モンセラーテ宮殿です。横に長いモンセラーテ宮殿の南端に当たります。
モンセラーテ宮殿 城・宮殿
-
小ぢんまりとした宮殿ではありますが、この建築美に魅せられて、
ここまでやって来ました。
なんだかインドを感じる建築物だったのです。
このエントランスを見て、ふるふると手が震えそうなほど
喜びを感じました。
なんて美しい装飾でしょう。本当にインドの宮殿と同じです。 -
ストレリチア(極楽鳥花)に呼ばれて、
先ずは庭に張り出しているテラスを歩いて行きます。 -
1540年モンセラーテの丘に礼拝堂が建設されました。
1601年には、Mello e Castro家に貸し出されます。
1755年にリスボン大地震が起き、住めなくなりました。
1790年、ジェラルド・デ・ヴィスメが、古い礼拝堂の跡地に
ネオゴシック様式の宮殿を建てました。
彼はブラジルのチークを扱うイギリスの商人でした。
William Thomas Beckford(ウィリアム・トマス・ベックフォード)
イギリスの作家・小説家・芸術評論家で、当時のロンドンにおける
最も裕福な家の出身でした。
1793年にポルトガルを訪れ、しばらくここに居住していました。
1856年にイギリスの大富豪フランシス・クックが、
イギリスの建築家ジェイムズ・T・ノウルズに依頼して、
夏の邸宅へと改装しました。
植物園の中に建つ、華やかな装飾が施された
19世の邸宅となっています。
ムーア様式とゴシック様式に加え、インド建築の影響も受けています。
この宮殿の写真を一目見た時から、インドを感じていました。
ああ、やっぱりそうだったんだ。
1929年の世界恐慌の影響により
クック家がこの広大な宮殿を維持出来なくなり、
売りに出されると荒れ放題になっていました。
その後1949年にポルトガルの州がこの宮殿と土地143haを取得し、
1990年から大改修を行い、2010年に公開されました。
1995年には世界遺産に登録されています。 -
テラスから見た庭です。
ポルトガルで最初に植えられた芝生なのだそうです。
右端に半分写っているのが、ニュージーランドのクリスマスツリーと
言われるPohutukawaで、初夏には赤い花で覆われます。
正面の二本の木の左側は中国の桧で、その奥に高く聳え立っているのが
太平洋のノーフォーク島のパイン(松)で、高さは50m以上あります。
写真にはありませんが、その左には、オーストラリアやアジア地域の木が植えられています。
なんと日本庭園まであります。竹と椿が植えられているそうです。
また、芝生の右手に道が通っていて、
その向こうにはローズガーデンもあります。
更に奥にはメキシカン・ガーデンまであり、
貿易商らしく世界中から珍しい植物を集めて、
植物園を造ったことがよくわかります。 -
テラスの中央からは、玄関を経ずに中に入れるようになっています。
ドアの上のアーチから両脇に垂れ下がっている装飾などは、
インドの宮殿や寺院でよく見られます。 -
イスラミック・タイルが、なんとも涼し気。
19世紀のイギリスは、インドを統治して様々な物を持ち帰っている
ので、夏の別荘には、異国情緒を多く取り入れたのでしょう。
アズレージョもイベリア半島にイスラム教徒がもたらした
タイル装飾ですから、インド・ムガール帝国のイスラミック・タイルも
似たような物で、取り入れやすかったでしょう。 -
中に入ると蔦のデザインで装飾された大理石の階段が、
吹き抜けになっています。 -
その先はメインホールです。いきなり核心に来てしまいました。
頭の上のレースのような繊細な彫刻。
どうしてここに観光客が来ないのか心底不思議です。 -
この色のドームなんて考えたこともなかったなあ。
なんて綺麗なんでしょう。
この金の装飾の上には円蓋があり、更にその上に明かり取りの窓が
付いているので、日中は、こうして鮮やかな色が見られるのですね。
ドームは、漆喰で覆われた木製のフレームが付いています。 -
蔦の階段を上がって行きます。
-
メインホールを見下ろすと、真ん中に噴水が設けられています。
室内に噴水があるのもイスラムスタイル。 -
2階はベッドルームだったようですが、
今は宮殿の資料が展示されています。 -
1階のメインホールに降りて来ました。
八角形の部屋はイスラミック様式なのに、
中央の大理石の噴水は西洋風です。
19世紀は、ジャポニスムが流行ったように、
異国風にするのがトレンドだったのでしょうね。 -
この眺めは、モスクを思わせるけれど、
装飾はやはり宮殿ならではの豪華さです。 -
それにしても、拝みたくなるような精巧さです。
-
イチオシ
メインホールから、左右に回廊が伸びて行きます。
この眺めが、モンセラーテ宮殿で最高の眺めになります。 -
セントラル・ギャラリー
宮殿の各部屋と塔をつなぐ廊下であり、ムーア様式で覆われています。
これがメインホールを中心に、北と南にそれぞれ伸びているのです。 -
ギャラリーの上に沿って、屋根が左右に分かれていて、
明かり取りが付けられているため、
こんな風にレースが良く見えます。 -
モンセラーテ宮殿の模型を見つけました。おもしろい形をしていますね。
メインホールから左右に2列の屋根が連なっています。
その間のへこんだ部分がギャラリーです。 -
図書室です。他に何もないので、これ1枚だけです。
フランシス・クックと彼の子孫によって研究室として使用されました。
このため、頑丈なドアで閉めることができる唯一の部屋です。
クルミ材で作られ、狩りの女神ダイアナの装飾が施されています。
壁の本棚は、ネオルネッサンススタイルで、
落ち着いた造りになっています。 -
エントランスホール
ゴシック様式のアーチとピンク大理石から成る八角形のホール。
本来は、ここから宮殿内に入って来る筈でした。 -
ホールから南塔へ上がる階段があります。
南塔は、フランシス・クックの私室でした。
左のアーチから地下への階段があり、厨房へと行くことが出来ます。 -
地下にある厨房は、2つの主要な部屋に分けられました。
1つは巨大なストーブを中心とした温かい料理用の部屋、
もう1つはサラダやデザートなどの冷たい調理用の部屋です。
パントリーとセラーとは階段で繋がっていました。
キッチンで調理された食事は、まだ機能している昇降式食器洗い機を
通してダイニングルームで受け取られました。 -
厨房が明るいのは、庭と反対側の土地が一段低くなっていて、
地下とはいえ、建物が地上に出ているからです。
使用人たちにとっても、働きやすい環境だったのではないでしょうか。
この写真は画面では見られないかもしれません。
別の写真にしても、順序を入れ替えてもどうしても表示されません。
入力画面には表示されるんですけどね。何故? -
リビングルーム
女性たちが、読書や手芸などで楽しむスペースでした。
ここでは、簡単な表敬訪問を受けることもできます。
夕食後、男性たちがビリヤードルームに行っている間、
女性たちはこの部屋で過ごしました。
この部屋を飾るアングロインディアンの家具は、
クック家の時代に使用されていたものと
同じ型にしていますが、オリジナルではありません。
と、説明には書いてあったのですが、どの部屋もがらんとしていて、
殆ど家具などはありませんでした。 -
音楽室
レセプションと社交のメインの場所であり、
クック家とそのゲストがシントラに滞在している間、
午後と夜に音楽を楽しみました。
部屋全体の構造や装飾は、音楽が伝わりやすい優れた音響に
収斂(しゅうれん)しています。 -
金メッキの花の装飾と石膏のドーム。
-
ドームの下には、アポロ、ミューズ、聖セシリア(音楽の守護聖人)
などの胸像があり、クック時代の夜を彷彿とさせます。 -
ドーム全体に施された細かい装飾が、
素晴らしい音響効果をもたらしたことでしょう。 -
ああ、このギャラリーを持って帰りたい。
見るべきものは見てしまったので、帰るしかないのだけれど、
去りがたくてウロウロしてしまいます。 -
さあ、外に出ました。芝生とは反対側のテラスです。
-
建物の裏側から南塔を見ています。テラスの下に、厨房の窓が見えます。
-
ビリヤードルームからメインホールに掛けてを見ています。
-
名残惜しくて、宮殿の周りを見て回っています。
-
音楽室の塔。南塔は私室があったけれど、北側の塔は吹き抜けです。
-
イチオシ
おお、芝生側のテラスが19世紀末の退廃的な雰囲気になっています。
しかもちょうどそこへ、女性が歩いて来ました。舞台装置バッチリです。
アガサクリスティーの舞台に出て来そう。 -
最後に芝生を歩いてみます。
上から見るより、かなり急なので慎重に歩かないと危ない! -
振り返ってモンセラーテ宮殿を見ます。
ここまで降りて来ないと全体が写せないので、たいへんです。 -
こんな風に愛を語り合ったカップルもいたのでしょうか。
さて、モンセラーテ宮殿を後にします。 -
宮殿前のバス停で、435系統のバスを待ちます。
世界各国から観光客が来るので、文字が読めなくても絵でわかるようになっています。 -
シントラ駅は始発駅で、リスボンのオリエンテ駅かロッシオ駅、
またはALVERCA駅行きが頻繁に出ています。
私はオリエンテ駅から電車に乗って来ましたが、
この後リスボン中心部で市電に乗って遊ぶので、
ロッシオ駅行きに乗りました。では、次回はリスボンにて。
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