2019/03/14 - 2019/03/20
316位(同エリア438件中)
ミズ旅撮る人さん
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2019年3月、ポルトガルを訪れました。
主な行程は、リスボンからロカ岬・オビドス・ナザレ・ポルト・アヴェイロ・コインブラ
と周って、リスボンに戻り1日自由行動というものです。
10回目は、リスボンでの終日フリータイムを利用して訪れたシントラです。
シントラは、19世紀ポルトガル王朝の末期に避暑地として開発されました。
そのため、リスボンやポルトのような歴史あるアズレージョで飾られた様式ではなく、
イスラム・ゴシック・ルネッサンス・マヌエルなどの各様式を兼ね備えた
おもしろい建築物が緑豊かな丘陵地帯に点在しています。
シントラ最初の訪問地は最も有名なペナ宮殿です。
まるで遊園地か万博のパビリオンのようなごちゃ混ぜの
とてもおもしろい外観をしているので、大人気です。
内部はそれは見事な彫刻と調度品が目白押しで、どれだけ時間があっても足りません。
山の上にあるため、眺望も誠に見事で、リスボンで時間があったら、
どこよりもここに来た方がいいと自信を持って言えます。
リスボンからはシントラ行きの電車に乗って終点へ。
シントラ駅からは周遊バスに乗れば宮殿の前まで行かれます。
世界中から観光客が集まるので、混雑しますが、それだけの価値があります。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
シントラ駅です。リスボンから近郊線(U線)で47分。
私のホテルはリスボン郊外の北東部にあるオリエンテ駅が最寄り駅
だったので、中心地のロシオ駅よりちょっとだけ長くかかります。
シントラ行きは路線も多く、乗ったら終点まで座っていればいいので、
気楽です。
鉄道に関しては、シントラ編の後のリスボン編で、詳しく書きます。シントラ駅 駅
-
シントラ駅の改札は2つあります。
どん詰まり駅なので、その先端に一つ。
そして、ホームの北西側面に一つです。
バスを利用する場合は、こちらが便利です。
このホームを改札を出ずにリスボン方向に戻って行くと、
駅舎が途切れた先に簡易トイレがあります。
ドアノブに50セント硬貨を入れると開く仕組みなので、
硬貨は必携です。 -
可愛らしいアズレージョで飾られた壁に小さな扉が一つ。
この狭さでは自動改札機を設置できないので、
ホームに改札が出来たんでしょうね。 -
扉を入ると、小さなホールになっていて、かつての券売所だった場所が
インフォメーションセンターになっていました。
営業は9時から17時までなので、まだ開いていません。 -
ホールの中はカラフルなアズレージョに囲まれていて、とても綺麗です。
古いアズレージョは白地に青が主流ですが、
昨日のコインブラのサン・ミゲル礼拝堂のように、
時代が下るにつれて、カラフルなものが出て来ます。 -
シントラ駅の外観です。
シントラ駅 駅
-
駅を出て左の端に行くと、403番のバス停があります。
これはカスカイス方面に行くバスで、
ロカ岬に行く場合はこれに乗ります。
宮殿巡りのバスに乗る場合は、右に出て
駅舎に沿ってずっと歩いて行きます。 -
駅を出てすぐお向かいの建物に、シントラのバス会社「SCOTTURB」の事務所があります。
TICKETS HERE!と書いてあるのですが、
まだやっていないんです。 -
SCTTURBの看板です。
「HOP-ON HOP-OFF」という乗り降り自由のチケットです。
カードの代金50セントが別途必要です。
15ユーロと書かれているものは、10路線のバスすべてに
乗り降りが出来ます。
他に、バス路線限定の「HOP-ON HOP-OFF」もあり、
ペナ宮殿に行く434番のみなら6.9ユーロです(片道は3.9)。
435番は5ユーロです。
また、リスボンからの近郊線とバスに乗り降り自由の
「Train&Bus」というチケットもあります。
シントラでどこに行くのかをよく考えてチケットを選ぶ必要があります。 -
これはリスボンのオリエンテ駅に貼ってあった「Train&Bus」の
売り場を示すステッカーです。
リスボン・カスカイス・シントラ間の鉄道とSCTTURBのバスが
すべて乗り降り自由になります。
ロカ岬やカスカイスには行かず、434番のバスだけでいいのなら、
リスボン~シントラ間の鉄道は2.5ユーロなので、434番のみの「HOP-ON HOP-OFF」を買って、計11.9ユーロが安いです。
しかし、私は435番のバスも利用するので、プラス5ユーロとなり、「Train&Bus」の方が15.8ユーロで若干安かったです。 -
駅舎に沿って行くと、白い壁の先にバス停が見えます。
「434」という表示もあり、ベンチまであるので
そこに立って待っていました。
9時過ぎ到着の電車から観光客がぞろぞろ降りて来て、
バス停に集まって来ます。
するとバス会社の社員が二人現れて、チケットの路上販売を始めました。
ガイドブックには運転手から購入とありましたが、
それでは運行に支障が出るのでしょう。
9:30が始発の434番バスは9:15にはやって来ました。
434番はペナ・サーキットと呼ばれる環状線で、
一方通行で運行されます。そのため、戻ることは出来ません。
乗り降り自由と言っても、逆方向には行かれないので、
ペナ宮殿に行ってから、一つ手前の「ムーアの城跡」に戻るには
一旦、駅まで行って、乗り換えて来なければなりません。
もっとも、ペナとムーア城跡は近いので歩けば戻れます。
あらかたチケットを販売し終えると、
係員はもっと先に行けと指示しました。
このバス停ではなく、もっと先に行って待てと。
結局、更に100m近く先まで行ったところに
434のバス停がありました。あそこは一体なんだったんだろう?
早めに来たバスは、定刻5分前に発車してしまいました。
まあ、かなり乗っているから満車ということなのかな?と思ったら、
もう1台434番のバスが来たようです。
乗客が多い場合、1台だけではなく、増便があるようです。 -
バス路線図です。観光地の絵が描いてあるのでわかりやすいです。
黄色いラインの瓢箪型が434番「ペナ循環」です。
シントラ駅を出て山を登り、「ムーアの城跡」・「ペナ宮殿」・「王宮」と周って駅に戻ります。
黄緑のラインが435番で、シントラ駅から先に「王宮」・「レガレイラ宮殿」・「セテアイス宮殿」・「モンセラート宮殿」と行って、
別な道を通って駅に戻ります。こちらも一方通行なのです。
(図では路線を示すラインが1本線になっていますが、
同じ道は通らないのでこれもまた環状線です)
シントラ観光には、この2路線で十分ですが、
ロカ岬経由カスカイス駅行きの403番があります。
バスの進行方向と経由順を確認しながら計画を建てましょう。 -
バスが発車しました。線路がトンネルになっている上をズンズンと
登って行きます。
この標高差が避暑地たる所以(ゆえん)です。
王宮まではまだ道路も普通の広さなのですが、王宮から上は道幅が狭く、
小刻みに曲がりくねっているため、対面通行が出来ません。
そのために一方通行なんだなと、手摺にしがみつきながら納得。
434番のバスは王宮のちょっと手前で山道に入るため、
先に王宮に行きたい場合は、シントラ・ビラで下車して歩いて行きます。 -
ムーアの城跡(Castelo dos Mouros)です。
バスを降りると目の前に管理事務所(右側)があるので、
そこでチケットを購入します。
7~8世紀にイスラム教徒が造った城跡。
今では廃墟となっていますが、ロケーションと眺望がいいので、
かなりの人が降りました。 -
434番のバスに乗る人は大部分が、ペナ宮殿を目指します。
宮殿は山の頂上にあるので、バス停もコースの最高地点にあります。
駐車場などがある訳でもないので、バスを利用して来る人が殆どですが、
観光バスで乗り付けて、客を降ろしていくツアーもありました。 -
ペナ宮殿の入り口です。10時開門なので、みんなここで待っています。
でも、ここにいるのは予めネットでチケットを購入している人たちです。
まだ入手していない人は、門の左側にあるチケット売り場で購入します。
これが予想外に時間が掛かりました。
並んでいる間に、門が開き、どんどん入って行くのを横目で見ているのは悲しかったです。 -
料金表です。ペナ宮殿は、実は広大な公園になっていて、
ピクニックに来る人もいます。
そのため、宮殿と公園を合わせた料金が大人14ユーロ、
公園だけの料金が7.5ユーロになっています。
また、18歳未満は12.5、65歳以上も12.5、
家族(大人2人と子供2人)は49ユーロとなっています。
また営業時間は、冬の今は10~18時で、夏は9:30~19時です。
緑色に塗られた部分に「Transfer」とあります。
入り口から宮殿までのシャトルバスです。
往復で3ユーロです。悩みどころですが、これからたくさん歩くので、
バスに乗ることにしました。 -
混雑状況を示したグラフがありました。
こんなに人がいるのに、20分待ちで一番少ないなんて。 -
こちらでは、他の施設のチケットも一緒に買うことが出来ます。
まとめ買い割引で若干安くなるようです。
一人一人これを計算するので時間が掛かるのですね。
でも、それぞれの場所でチケットを買わないで済むので助かります。
ここで、ペナ宮殿・王宮・レガレイラ宮殿・モンセラート宮殿の
チケットを買いました。
すると、係員のおじさんが、閉門は17:30だから、気を付けてねと
注意してくれました。
バスで移動しながらなので、時間が読めない部分もあります。
欲張りコースだから頑張らなくちゃ。 -
ようやく門を入りました。門を振り返って見ています。
まずはトイレに寄っておきます。
右側の建物の手前を奥に進むと入り口があります。
今、私が立っている場所がシャトルバス乗り場です。 -
シャトルバスは、あまり大きくはありません。
なにしろ道が狭くて、曲がりくねっているので仕方がないんです。
2台のバスでピストン輸送しているので、時刻表などはありません。
開館直後のこの時で、2台待ちでした。
あまり混んでいるようなら、バスは諦めた方がいいのかも。
バスの通る道はクネクネと遠回りしますが、
徒歩なら、直線的に登る遊歩道があります。 -
バスは宮殿の真下で乗客を降ろします。
ここからは宮殿の入り口まで、急な坂道を登って行きます。 -
大きく右から回り込んで、アラブ風のアーチのある門をくぐります。
昨日は一日雨か、どんよりとした曇りでしたが、
今日は文句なしの快晴です!
私の晴れ女ぶりは、どんなもんだい!と自慢したくなります。 -
頭の上にそそり立つペナ宮殿。それにしてもカラフルな外装です。
この外装は、政府がお色直しをしたそうで、絵葉書やポスター、
ガイドブックなどによって色が違うことがあります。
実際に行って見て、あれ?ということもあるかもしれません。 -
こんなに深い青色の空は、インド北部のラダックで見て以来です。
宇宙が近くに感じられる色合いです。
なんだか3,000mという高地にあるラダックの息苦しさまで
感じられそうです。 -
宮殿の本体は随分カラフルなのに、
このアラブ風の門はやけに爽やかで涼し気です。 -
イチオシ
見張り塔がサボテンのようにトゲトゲです。
その上下部分の装飾も凝っているし、
排水口と思われる動物の頭も精巧に作られています。 -
シャトルバスを降りて見上げた黄色い建物と
同じ高さまで上がって来ました。
玉ねぎ型の屋根付きパビリオンがあります。
こういう作りの建物なら、四隅に同じパビリオンがありそうな
ものですが、これはこれ1本だけで、
反対側には上から下まで繋がった螺旋階段を含む塔があります。
ペナ宮殿の大きな特徴は、シンメトリーの部分が少なく、
様式もまちまちで、寄せ集め、しかも形も変形で、
よく言えば変化に富む、悪く言えば統一性がない・
落ち着かない造りになっています。 -
また坂道は右に曲がり、もう一つの門をくぐります。
-
なんだか遊園地のアトラクションの入り口のような門です。
19世紀の宮殿は、もはや砦としての役目は持たず、
芸術を追求した建築物となっています。
そもそもは12世紀に聖母マリアに捧げられた教会でした。
1838年にフェルナンド2世が修道院の建物を手に入れ、
1842~57年に新宮殿として改築しました。
1885年にフェルナンド2世が亡くなった後は、
後妻のエリーゼが采配を振るい、現在のようになりました。
1910年にポルトガル王朝は終わり、
2年掛けて博物館に改修されました。
1995年に世界遺産に登録されています。
2010年に博物館としての大規模な改修が行われました。 -
2つ目の門をくぐると、通路が観光客を導き入れます。
これからどんな場所に出るのか、ワクワクしながら登って行きます。 -
通路を出ると、いよいよ宮殿のメインフロアです。
後から後から観光客がやって来るので、
流れに押し流されてしまいますが、
一旦ここで列から離れて、エントランス周辺を見学します。 -
足下に、先程の第一の門を入った所が見えます。
あの玉ねぎを冠した見張り塔のある黄色い建物の屋上は、
オープンカフェになっています。 -
覗き込む塀の窪みには、
古いアズレージョがバラバラに貼ってありました。
このいい加減な貼り方は、ちょっとないんじゃない? -
ペナ宮殿の正面玄関です。
ムーア様式の美しいアズレージョが日に輝いています。 -
正面玄関の建物の右側には、塔が二つ付いた建物が並んでいます。
-
ここには、ものすごく精巧な彫刻が彫り込まれています。
-
半人半魚の怪物トリトン(Triton)。
ヨーロッパの建物は、こうしたおどろおどろしい怪物を散りばめるのが
好きですね。
見目麗しくはないけれど、彫刻は素晴らしいです。 -
入り口を縁取るのは、サンゴを模した彫刻です。
アーチの中の緑色の部分は、海藻をモチーフにした彫刻です。
この部分の彫刻は海のイメージで出来ていました。
あの怪物が乗っているのは巨大なシャコ貝です。
ヴィーナスのように美しい人魚でもいいと思うんだけど。 -
窓辺は素敵な縁取りが施されています。
この辺のアズレージョは、統一されていますね。
この複製タイルを売っていたら、欲しかったなあ。 -
どんどん人が増えて行きます。
見学コースは、この黄色い建物の左下から始まります。
ガイドツアーなどでの見学では、こちらの黄色い建物だけを見て、
帰って行くようです。
全部をじっくり見たかったら、個人的に来ることをお勧めします。 -
この建物は、コンクリートに彩色したものがメインなんです。
歴史あるお城や宮殿とは、ちょっと違って、遊園地に近い感じがします。
全ての見学を終えると、建物の裏側から周って来て、ここに出て来ます。 -
それでは、入って行きます。いきなり階段です。
-
ムーア様式に特徴的な中庭(パティオ)が現れました。
中央にはシャコ貝を亀が背負った泉があります。 -
1520年建造の修道院の一部です。
時計塔の左にちらっと見えるのが屋上にあるマヌエル様式の教会です。
16世にニコラ・シャントレーヌによって大理石を使って
建てられました。 -
ここのアズレージョは、本当に素晴らしいので、近寄って見ます。
1枚1枚のタイルは素晴らしいのですが、
どうしてバラバラなモチーフを寄せ集めたような貼り方なんでしょう? -
室内の見学に入ります。
銀器の調度品が展示されています。 -
ガラスに陶器。当時の贅沢品でしょう。
日本にもギヤマンなどの言葉が江戸時代から使われ始めました。
「びいどろ」はポルトガル語でガラスを意味する
「vidro(ヴィドロ)」、
ギヤマンはポルトガル語でダイヤモンドを意味する
「diamante(ジアマント)」が語源となっています。
1549年にフランシスコ・ザビエルが来日し、
ポルトガルとの交易が始まってから、その技術が伝わりました。 -
1908年に暗殺されたカルロス1世夫妻は、
リスボンではなくほとんどをこの宮殿で過ごしました。
調度品も十分な量をずらっと揃えています。 -
晩餐の間です。ここも古い修道院の部分なのでしょう。
こじんまりとした部屋で、屋根が低く、屋根のアーチも
教会でよく見かける作りです。 -
宮殿内の案内人は、当時の服装をしています。
髪型まではそうではないようですね。
中庭を囲む回廊に沿って、部屋を覗きつつ一周します。
周り終えると、突き当りに見える階段をまた上って行きます。 -
寝室です。ベッドが大きくなりました。
古い時代のベッドは、足を延ばしては寝られない程短いものでした。
ベッドの上に「火熨斗(ひのし)」があります。
冬に冷たいベッドを温めるために使われました。
日本では、平安時代からアイロンとしても使われました。 -
ニンフとサテュロスの絵を飾った部屋。
家具の脚がそろばんの玉のようになっています。
技術としてはすごいんだろうけど、スマートじゃないなあ。
手前の椅子は、夏の離宮らしい涼しそうな作りです。 -
有名な画家の素描?。背後にペナ宮殿が描かれています。
-
これはいい!
でも、何に使うんだろう?蓋に穴が開いています。 -
19世紀らしいインテリア。
-
こちらが従来の短いベッド。これじゃ安眠出来ないと思うけどなあ。
-
一部屋見ては、中庭を巡る回廊を歩いて行きます。
光線が紫色を帯びて差し込んで来ました。
中庭を囲むアズレージョは、よく見ると模様がまちまちで、
これをわざとやっているのか気になります。
ペナ宮殿は、建物も統一性がなく全体が「ごった煮」のような場所です。
アズレージョもそうなんですね。
現在のペナ宮殿を建設したのは、ドイツのノイシュバンシュタイン城を
建てたルートヴィッヒ2世のいとこに当たるフェルナンド2世です。
ドイツから建築家を招聘したということです。
あの家系は、建築物に妙なポリシーがあるんでしょうか。
ペナ宮殿は短い期間だけど、愛用されただけマシなのかな。 -
ポルトガル王家の家系図です。
2段目の右から二人目がフェルナンド2世です。
彼はマリア2世の夫で「King Consort」と言われる
「王配」に当たります。 -
マリア2世は、1826年に即位しますが、1828年に一旦譲渡し、
1834年に再び即位、1853年に亡くなります。
夫妻がペナ宮殿に居住したのは1838~1885年です。
それぞれの説明書きの赤字の年代が居住期間を表しています。
マリア2世の死後も王配フェルナンド2世は後妻の元オペラ歌手エリーゼ
(エドラ伯爵夫人)と共に居住し続けました。
エリーゼは、ペナ宮殿の内装に尽力したそうです。
王位は長男・次男と渡り、次男の息子カルロス1世が、
1890年からペナ宮殿に居住します。 -
ピンボケになってしまって残念な写真ですが、
とても興味深い内装なので紹介します。
モザイク模様になった壁です。
材料はタイルではなく、貝や石が張り付けられています。
19世紀に流行った様式で、これまでに最もすごいモザイクは
ドイツのミュンヘンにあるレジデンツでした。 -
これが、2010年にミュンヘンのレジデンツで撮った写真です。
あまりツアーでは立ち寄りませんが、フリータイムに訪れました。
この部屋もすごいですが、もっと素晴らしく魅力的な部屋が
たくさんあるので、ミュンヘンで時間があったら、
万難を排して見学してください。
新市庁舎からも近いので、行くのは簡単です。ミュンヘン レジデンツ 博物館・美術館・ギャラリー
-
時計塔にある王妃の浴室とトイレです。
壁のタイルが可愛らしく、女性の部屋だなと感じます。 -
最上階に上がって来ました。
かつての修道院の中庭を見下ろします。宮殿に改装されてから、
この美しいアズレージョが施されたんでしょうね。
ポルトガルの女王マリア2世の2人目の王配であるフェルナンド2世は、
1755年のリスボン地震で廃墟と化した山頂の修道院を
1836年に再建しました。 -
最上階は、修道院時代の14の独居室があり、回廊で繋がっています。
フェルナンド2世は、ここで余暇を過ごしました。
彼の後妻であるエドラがここを引き継ぎ、1890年以降は
アメリア王妃が1910年までこの階を占有していました。 -
小さいけれど、心地良さそうな部屋です。
たくさんの人が、どんどん押し寄せて来るので、
あまりゆっくり立ち止まって見ることが出来ません。 -
部屋の角は、最上階だからか、梁がアーチになっていて
とてもオシャレです。
違い棚やカーテンレールも素敵です。
フェルナンド2世の後妻であるエリーセが采配を振るったのでしょう。 -
この天井の豪華なこと。
美しい宮殿の私室の見学が始まったところで、今回は終了します。
後半は、宮殿内部を中心に外観と、テラスからのシントラの景観を
紹介します。
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