熟年夫婦イタリア・コートダジュール１カ月の旅23　旅行27～29日目(ローマ～出国・最終)

2019/04/23 - 2019/05/21

還暦を機に退職し、再就職までの間にイタリアに行って地中海の絶景や世界遺産を見たい。美味しいイタリアンを食べたい。と、旅を決意し、ならばこの際近くのコートダジュールも行ってしまえと計画を立てました。

日程
入国 ⇒ ローマ(５泊) ⇒ アマルフィ(１泊) ⇒ ナポリ(４泊) ⇒ ニース(２泊) ⇒ モナコ(２泊) ⇒ ミラノ(５泊) ⇒ ベネチア(４泊) ⇒ フィレンツェ(２泊) ⇒ ローマ(１泊) ⇒ 出国

私達の長い旅行記も今回の第23編が最終です。
今年の春、コロナで外出自粛の時、この時間を利用して旅行記を書こうと思い立ちました。
帰国後、旅があまりにも長期だった為か、正面から旅を振り返ることができず、経験したことが消化不良の状態でした。いったいあの１カ月は何だったのか？
旅行記を書くことによって、どこに行って何を見て、何を食べ、何を感じたのか、を再確認でき「私の旅」を終えることができるのではないかと考えました。

旅行記を書き始めたのは４月の終わり頃で７カ月近くもかかってしまいました。途中で何度も投げ出したくなりましたが、ようやく最終日までたどり着くことができました。
そしてこれで「私の旅」も完結することができました。

公開しながらも書き続けていましたが、沢山の方に見ていただいて驚いています。長いだけでとりとめのない旅行記を見ていただいて本当にありがとうございます。
そして最後に私のあやふやな記憶に対してしっかりとした記憶と記録でバックアップしてくれた妻に感謝します。

またいつかどこかの旅の空の下で。

エリア ローマ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: キャセイパシフィック航空 イージージェット
• 旅行の手配内容: 個別手配

フィレンツェから列車に乗って、定刻の14:40ローマのテルミエ駅に着きました。
これから歩いてホテルに向います。

ローマは先月の29日の朝にアマルフィに向って旅立って以来です。

ホテルには5～6分位で着きました。
私達が泊まるのはアウグスタ ルッチラ パレスです。

新し目の綺麗なホテルです。
朝食付きツインで180ユーロでした。

ローマらしさはありませんが清潔感のある部屋です。
内装も広さもまずまずです。

設備も食事も問題ありませんでした。

窓からはこんな非常階段が見えます。
とても大きな階段です。

最後の観光に出かけることにしました。

１カ月近く前に泊まったホテルカナダとはテルミエ駅を挟んで反対側にあり、街の雰囲気も違います。

目的地は近くにあるサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂です。
大聖堂の前には広場があってオベリスクがあります。

こちらが正面かと思ったら裏側でした。
二つのクーポラが見えます。

正面側に回ってきました。
広場になっていて円柱があります。
大聖堂側から撮っています。

前の歩道からは全体が入りきれません。
とても大きいです。

建設されたのは、その後修復や改築がなされますが、なんと５世紀とのことです。1500年前です。(今の建物すべてが５世紀のものではありません)

20人位の列に並んでセキュリティチェックを受け内部に入りました。
豪華絢爛です。そして美しい。

サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂はローマ教皇によって建てられた四大バジリカ(古代ローマ様式の聖堂)のひとつです。
意味は「聖母マリアにささげられた最も大きな聖堂」とのことです。
バチカン市外にありますがバチカン市国に属していてバチカンの法律が適用されます。確かにバチカンのサン・ピエトロ大聖堂を彷彿とさせます。

ちなみに四大バジリカとはサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂、サン・ピエトロ大聖堂、サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂、サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂です。

サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂は三廊式の教会で、36本の大理石の柱が中央にある身廊と左右二つの側廊を隔てています。
アブス(後陣)の入り口を囲むアーチ(勝利の門)と身廊の上両壁の27枚のモザイク画は５世紀の創建当時のままのものだそうです。

信者の方や観光客が世界中から訪れています。聖職者の方も大勢見受けられました。
格子天井が金色に輝いています。

奥に見えるのが天蓋とアーチ(勝利の門)です。
更にその奥にアブス(後陣)があります。

側廊の天井はアーチ状をしており、こちらも美しいです。
身廊と比較して天井の装飾がガラッと変わって別世界です。

天井部分をアップしました。

左右の側廊には入り口から奥まで、洗礼堂や礼拝堂などが配置されています(さらに外側にあたる部分)。この写真では右側です。

鉄格子の向こうにあるのがシスティーナ礼拝堂です(小部屋の様になっています)。
堂内はフレスコ画で覆われ、中央には豪華な祭壇があります。
そして上部には建物の外から見ることができたクーポラがあります。
クーポラから光が差し込んでいるのが分かります。

身廊から撮影しています。

何処を見ても目を見張る装飾です。
美しいです。

豪華絢爛な主祭壇と天蓋に近づきました。

天蓋の奥の最奥部には半円形に突出するアブス(後陣)があります。
聖域とされ立ち入りは出来ません。
半円形の天井部分には13世紀に描かれたローマ・モザイクの代表作である「聖母マリアの戴冠」を見ることができます。

こちらは左側の側廊にあるパオリーナ(ボルゲーゼ)礼拝堂です。
システィーナ礼拝堂とは対照の位置関係にあります。
たまたま鉄格子が開いていて、装飾のフレスコ画と中央部分にある黄金？の額に入れられた「マリア様のイコン」を撮影することができました。

パオリーナ礼拝堂の上を見るとやはり美しく装飾されたクーポラがあります。

丸いステンドグラスの窓が付いたこの場所は身廊後方の出入り口です。
なかなか立ち去り難いですが大聖堂をあとにします。

夕食のレストランを探しているうちに何となく近くのテルミニ駅に来てしまいました。

2階のレストラン街で美味しそうな店を探します。

結局、駅内では良さそうな店を見つけられず、街中を回ってホテル近くの中華料理店に入りましたが、写真に残す店ではありませんでした。

ホテルに戻り屋上に上がりました。
建物の壁や床が薄いピンク色です。

PM8時ですが、青空が綺麗です。

今夜がイタリア最後の夜だと思うと感慨深いです。

今日は5月20日月曜日、ここはローマ、フィウミチーノ空港です。
ホテルからタクシーで来ました。48ユーロでした。

13:05発のキャセイパシフィック便で香港に向い、更に新千歳に行きます。

さっきまで雨が降っていました。
さよならローマ。
さよならヨーロッパ。

ローマ→香港便で出た機内食です。

約11.5時間かけて香港に到着しました。
今は朝の7時過ぎです。

この場所も約一カ月ぶりです。

いよいよ26泊29日の旅も終わりです。
香港発09:20、新千歳着15:25で日本に戻ります。

フードコートに「旭川ラーメン」の文字を見つけて食べてみましたが、期待とは違う味でした。

これが今回の旅行の最後の写真です。
最後まで見ていただいてありがとうございました。