春のカナディアン・ロッキー再訪【７】早朝のモレーン湖と新緑輝くバーミリオン湖（2007/6/22）

2007/06/16 - 2007/06/24

２００７年の春、新緑のカナディアンロッキーを訪れました。

２００６年秋にカナディアンロッキーを訪れてすっかり魅了されてしまい、１年も経たないうちの再訪です。
長い冬が終わり、ようやく雪が溶けて新緑が溢れるように芽吹いた姿を見て、ますますカナディアンロッキーが好きになりました。

今回はエドモントンからジャスパーに入り、前回は２泊しかしなかったジャスパーに３泊してジャスパー周辺やマウントロブソンの麓のキニー湖などを巡ります。その後レイクルイーズに移動して４泊し、新緑が眩しい湖や川を十二分に堪能します。

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【７】早朝のモレーン湖と新緑輝くバーミリオン湖（2007/6/22）
早朝、日が当たる前のモレーン湖が昨日とは違った色合いを見せてくれます。そして大好きな水鳥湖をもう一度訪れ、湖畔のキャンプ上から見るまた違った姿を堪能。
夕方バンフに夕食のために向かったところ、バーミリオン湖の新緑が光り輝いていました。今回一番新緑が美しかったのは、なんと見る予定ではなかったバーミリオン湖。この時期の新緑のピークは南のバンフだったようです。

※2020/10/24公開
※2006年秋訪問時の旅行記
　https://4travel.jp/travelogue/10267087
　https://4travel.jp/travelogue/10332704
※2010年冬訪問時の旅行記
　https://4travel.jp/travelogue/10737076
※2011年秋訪問時の旅行記
　https://4travel.jp/travelogue/11623210
　https://4travel.jp/travelogue/11625192
　https://4travel.jp/travelogue/11625208
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　【１】再びカナダへ（2007/6/16）
　【２】ミエッテ温泉リベンジ（2007/6/17）
　【３】マウントロブソンの麓　神秘のキニー湖（2007/6/18）
　【４】エンジェル氷河と小さな湖巡り（2007/6/19）
　【５】新緑のアイスフィールド・パークウェイ南下（2007/6/20）
　【６】珠玉の湖たちとミスタヤ渓谷（2007/6/21）
>【７】早朝のモレーン湖と新緑輝くバーミリオン湖（2007/6/22）
　【８】旅の終わり（2007/6/23-24）

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※カナダ旅行記
・黄葉のカナディアンロッキー　ドライブ旅行記（2006年9月）
　https://4travel.jp/travelogue_group/11418
・春のカナディアン・ロッキー再訪（2007年6月）
　https://4travel.jp/travelogue_group/34132
・白いカナダ ～カナディアン・ロッキーとナイアガラ～（2010年3月）
　https://4travel.jp/travelogue_group/11423
・秋のカナディアンロッキーで過ごす１５日間（2011年9～10月）
　https://4travel.jp/travelogue_group/25186

エリア カナディアンロッキー(カナダ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0

• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: エアカナダ
• 旅行の手配内容: 個別手配

早朝のモレーン湖を見たくて昨日より早く6時半にやってきました。
展望台に登る途中でピカ（ナキウサギ）が出迎えてくれます。草を咥えてますね。草はエサや寝床にするそうです。

モレーン湖 滝・河川・湖

まだ日が当たっていない湖面は深い青。少し波立っていますが湖面にテンピークスが映っています。人はほとんどいないので静まりかえっています。
時折風が吹くとサーっという音と共に白いさざなみが湖面を移動して行きます。心の中が澄み渡っていくような不思議な感覚です。

モレーン湖 滝・河川・湖

7時を過ぎると左後方から日が差し込んできました。日の当たったところは昨日見たような緑がかった色に変わります。

モレーン湖 滝・河川・湖

湖面に木が浮かんでいます。雪の重みで倒れて下敷きになっていたものが、春の雪解けで流されてきたのでしょうか。見ているとゆっくり左の方に流れて行きます。

モレーン湖 滝・河川・湖

そして左後方の川になって流れ出す辺に木が溜まっています。この木はこの後どうなるのでしょうか？

モレーン湖 滝・河川・湖

テン・ピークスを背景に青緑色の水をたたえたモレーン湖は、昔２０カナダドル紙幣の絵柄ともなったカナディアン・ロッキーを代表する美しい湖です。展望台にはそれを説明する看板があります。

モレーン湖 滝・河川・湖

モレーン湖に通じる道の途中に東側が開けたところがあります。
この先の坂を下るとモレーン湖です。

下にはモレーン湖から流れ出すモレーン・クリークが流れています。川の周囲は新緑の薄い緑の草に覆われていて華やいだ印象です。

背後にはテンプル山が聳えています。

左手にはボウ川の東の山並みが連なっています。
冬はあの斜面がレイク・ルイーズ・スキー場になります。

９：０５、レイク・ルイーズにやってきました。

ルイーズ湖 滝・河川・湖

湖畔には小さな黄色い花が広がっています。

ルイーズ湖 滝・河川・湖

湖畔に遊歩道が伸びています。観光客の多くはホテルの前で湖を見て帰ってしまいますが、湖畔の遊歩道をのんびり散策する人もいます。ときおり歩いている人の中に、右上にあるレイク・アグネスやビッグ・ビーハイブ、正面のビクトリア氷河へのトレッキングに向かうらしい、歩く装備を整えた人が混じります。

※２０１１年にこの右の道を行き、レイク・アグネス、ビッグ・ビーハイブを訪れました。
https://4travel.jp/travelogue/11623210

ルイーズ湖 滝・河川・湖

今日もフェアモント・シャトー・レイク・ルイーズの１階のデリで朝食を購入。

Fairmont Chateau Lake Louise ホテル

サーモンのベーグルとシナモンクリームのデニッシュにしました。昨日よりここにマッチしてますよね。

Fairmont Chateau Lake Louise ホテル

湖畔で食べたらまた鳥に襲われそうなので、ホテルに戻って食べることにします。
１０：３０に一旦ホテルの部屋に戻ります。

ディア ロッジ ホテル

朝食後、ホテルの回りをぶらぶらしてみます。
これは道路沿いの入り口の看板。「鹿」ロッジという名前ですから鹿がシンボルです。
今日は”VACANCY"（空室あり）です。左の緑の板を外すと”NO”が現れ、”NO VACANCY"（空室なし）になります。

ディア ロッジ ホテル

道路から見たロッジの姿。レイク・ルイーズの駐車場に入る直前にあります。

ロッジからはレイク・ルイーズの左側に聳えるフェアビュー山（Fairview Mountain）が間近に見えます。
右側が入り口で１階がフロント、屋上にはジャグジーがあります。今回は３日ともホテル到着が遅くてジャグジーが終わってしまい入れませんでした。

ディア ロッジ ホテル

入り口の花壇の手入れをしています。きれいな庭は手入れを欠かすことができません。

ディア ロッジ ホテル

今日も天気がいいのでどこか見にいくことにします。
１１：１０、ディア・ロッジを出発。
レイク・ルイーズ・ビレッジでガソリンを入れます。

大好きな水鳥湖まで行ってみることにしました。
１１：３０、アイスフィールド・パークウェイに入って３ｋｍのところにあるハーバート湖（Herbert Lake）に寄っていきます。
澄んだ水と湖畔の緑が清々しい気分にさせてくれます。
昨日の夕方と違って今は風があって湖面が波立ち映り込みはありませんが、それでも美しさは引けを取りません。

ハーバート湖 滝・河川・湖

１１：５０、緑の向こうにターコイズ・ブルーのヘクター湖（Hector Lake）が見えます。アイスフィールド・ハイウェイに入って１８．６ｋｍ地点です。
昨日の夕方に見たときとは色合いがまるで違います。

１２：１０、ボウ湖に到着。
ターコイズ・ブルーに輝いています。
昨日の夕方は濃い緑色でした。カナディアン・ロッキーの湖はほとんどが氷河を源流としていて、氷河が削った岩の微粒子が水に含まれています。湖の色はこの微粒子が光を散乱して見えているものなので、太陽の高さや向きによって色合いが変わるのです。

ボウ湖 滝・河川・湖

向こうの岸に小さく見える赤い屋根はナム・タイ・ヤー・ロッジです。
その後ろはボウ峠で、峠の向こう側にペイトー湖があります。

ボウ湖 滝・河川・湖

混んでいるボウ峠のペイトー湖展望台はパスします。
１２：３５、大好きな水鳥湖、ウォーターファウル・レイク（Waterfowl Lake）に到着しました。何度来てもチェフレン山（Mount Chephren）を背景に開放的なターコイズ・ブルーが広がる湖畔に立つと、なんともいえない心地よさが満ちてきます。
湖畔の新緑が彩りを添えます。

ボウ湖 滝・河川・湖

湖畔に赤い花が咲いています。一昨日ジャスパー近くのアサバスカ・パス・ルックアウト（Athabasca Pass Lookout）で見たのと同じ花でしょうか？

ウォーターフォールレイクス 滝・河川・湖

自転車に乗った人が通り過ぎていきました。
アイスフィールド・パークウェイでは自転車をよく見かけます。それも普段自転車など乗らなそうな年配者やふっくらした体型の人が、かなり大変そうな感じでペダルを漕いでいます。地点間の距離が長く意外とアップダウンがあるのでかなりきついと思うのですが、みんな完走できているのでしょうか？

ウォーターフォールレイクス 滝・河川・湖

水鳥湖はペイトー湖を源流とするミスタヤ川が堰き止められて湖になったものです。上流にあたる南側にキャンプ場があり、その湖畔から湖を眺められます。道路脇から見るのとはまた違った眺めです。

ウォーターフォールレイクス 滝・河川・湖

右手の湖沿いをアイスフィールド・パークウェイが通っています。
ちょうどバスが通り過ぎて行きました。

ウォーターフォールレイクス 滝・河川・湖

この後はバンフまで行って夕食を摂ることにします。
１５：００、水鳥湖を離れアイスフィールド・パークウェイを南下します。
途中路肩に何台か車が停まっていたので見てみたら、黒いクマが道路脇の斜面のすぐ下を歩いています。ノシノシとかなりの速さで歩いて行きます。

１６：２０、モランツ・カーブ（Morant’s Curve）に寄っていきます。レイク・ルイーズ周辺の山を背景にボウ川沿いを走る列車の姿を見ることができる絶景ポイントで、レイク・ルイーズからボウ川東岸を走るボウ・バレー・パークウェイに入って４ｋｍのところです。

１時間近く待ってみたのですが、残念ながら列車は通りませんでした。

１７：１５、あきらめてトランスカナダ ・ハイウェイ１号線でパンフに向かいます。

１８：００、高速道路からバンフの街の西側に入るノーケイ（Norquay）出口の手前にあるサービスエリアに入ってみたら、眩しいほどに輝いている新緑が目に飛び込んできました。
眼下にあるバーミリオン湖の湖畔が新緑真っ盛りなのです。

バンフに来たのは食事のためで景色を見る予定はなかったのですが、この美しさを見逃すわけには行きません。

ハイウェイのバンフ出口を出てすぐに右折し、バーミリオン湖畔に向かいます。
鮮やかな新緑とむせ返るような草の香りに包まれて、気分が高揚してきます。

バーミリオン湖 滝・河川・湖

バーミリオン湖は３つに別れていますがどこも新緑真っ盛り。
訪れた６月半ば過ぎに新緑がピークなのは、南にあるバンフ周辺だったようです。それがわかっていたらバンフ周辺を重点的に回ったのですが、バーミリオン湖しか見られなかったのはちょっと残念。でも見られたのですからラッキーと思うことにします。いつかまた春の新緑を見に訪れることにします。

バーミリオン湖 滝・河川・湖

湖を結ぶ水路の周りも鮮やかな新緑に覆われています。

バーミリオン湖 滝・河川・湖

新緑の草地の中をリスがちょろちょろとすばしっこく動いています。

バーミリオン湖 滝・河川・湖

カヌーが通り過ぎました。親子連れでしょうか、大人と子供が乗っていました。

バーミリオン湖 滝・河川・湖

１９：４０、バンフの街にやって来ました。
街の中心にある小学校の校庭にある大きな木も新緑を纏っています。

※２０２０年現在、この木は切り株だけになってしまいました。枯れたのかもしれません。残念。

バンフ・アベニューの中心地にある杉乃屋で寿司の夕食。
日本人が握っているのでおいしい寿司です。
味噌汁が染みます。海外で飲む味噌汁の美味しさはどんな豪華なごちそうにも負けません。

杉乃家 和食

天ぷらのにぎりは単品で頼んだシャケ。これが一番おいしかった。
残念ながら杉乃屋はもうありません。

杉乃家 和食

カスケード山を背にしたバンフ・アベニューが暮れていきます。
この明るさでもう２１：１０。レイク・ルイーズに戻ったのは２２時頃でした。今日もディア・ロッジのジャグジーは終了後では入れませんでした。

バンフ　アベニュー 散歩・街歩き