2016年 イギリス周遊 (14 days) =DAY 13= ～ロンドン散策～

2016/05/05 - 2016/05/05

・4月23日：名古屋 ⇒ 香港 ⇒ ロンドン
・4月24日：ロンドン ⇒ ニューキャッスル・アポン・タイン
・4月24日～26日：ニューキャッスル・アポン・タイン
・4月26日：ニューキャッスル・アポン・タイ ⇒ エジンバラ
・4月26日～29日：エジンバラ
　＊＊＊＊＊＊＊小旅行＊＊＊＊＊＊＊
　・4月27日：リンリスゴー
　・4月28日：スターリング＆グラスゴー

・4月29日：エジンバラ ⇒ マンチェスター ⇒ リバプール
・4月29日～5月1日：リバプール
・5月1日：リバプール ⇒ カーディフ
・5月1日～5月3日：カーディフ
　＊＊＊＊＊＊＊小旅行＊＊＊＊＊＊＊
　・5月2日：バース

・5月3日：カーディフ ⇒ ロンドン
・5月3日～5月6日：ロンドン

・5月6日～7日：ロンドン ⇒ 香港 ⇒ 名古屋

エリア ロンドン(イギリス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

7時、7時半、8時と3度目の目覚ましで起床。さすがに疲れが溜まっている。

ビッグベン 現代・近代建築

9時にホテルを出発し、今日は北の最寄り駅St. John's Woodへ。こちらの方が近く10分かからずに到着。そこから地下鉄でウエストミンスターへ。9:20に到着。

昨日とは違い、朝だからか混んでいた。

朝だからか、ロンドンアイには誰も乗っていない。

ロンドン アイ 建造物

赤いダブルデッカーと国会議事堂、これぞロンドン！

対岸から国会議事堂をパノラマで撮影。

こうして改めて見ると凄い豪華な建物だ。
テムズ川沿いに建つ黄金色のネオゴシック様式の建物がイギリスの国会議事堂。正式名称はウエストミンスター宮殿。1834年に火災でウエストミンスター・ホールを残して全焼したものを改修して現在の形になった。世界遺産にも登録されている。

10時を指すビッグベン。
15分ごとに13.5トンの鐘がなり、自分の中では、夕陽を浴びて黄金色に輝く国会議事堂を見ている時にこの鐘の音を聞いて、少し感傷的になったのが思い出として残っている。
2012年にはエリザベス女王即位60周年を記念してエリザベス・タワーという名前に改称された。

再び橋を渡り、国会議事堂の近くを歩く。国会議事堂の西側にはピューリタン革命で有名なオリバー・クロムウェルの銅像がある。

左手に聖書、右手に剣を持ったその姿は、死後数百年経った今も、優れた指導者としての威厳を伝えているようだ。

リチャード1世の像。

国会議事堂の西隣に小さな公園がある。パーリアメント・スクエアという名の広場には複数の像がある。

パーラメント スクエア 広場・公園

ノーベル文学賞も受賞したウィンストン・チャーチル。

フリーメイソンの一員であり、イギリス首相でもあったジョージ・カニングの像。

インドのガンジーの像もある。

南アフリカのマンデラの像もある。

そしてアメリカのリンカーンの像もある。

イギリスの地でアメリカ大統領の像を見ることになるとは！？

10:25にパーリアメント・スクエアを出発して、10分でバッキンガム宮殿に到着。衛兵交替式まで45分待った。

バッキンガム宮殿 城・宮殿

もともとはバッキンガム公の私邸だったものを英国王室が1761年に買い上げたため、その名前が付いたバッキンガム宮殿。

黄金の像が太陽の光を浴びて輝いている。

ヴィクトリア女王が鎮座する像。

英国王室の宮殿でありながら、ロンドンだけでなく、イギリスを代表する観光名所ともなっている。

エリザベス女王が不在となる7月26日から9月24日の間は、観光客も入場することが可能となる。

ロンドンの名物と言えば・・・これを挙げる人が多数いると思われる衛兵交替式。

4月から7月までは毎日1回、8月から3月の間は2日に1回ずつ、行われている。

赤い制服を身にまとい、黒いフサフサの帽子をかぶり銃や楽器を手に持ちながら行進していく衛兵。

誰もが思い浮かべる姿が目の前にある。

ホース・ガーズとセント・ジェイムス宮殿とウェリントン兵舎の3か所から出発した3つの小隊(歩兵、歩兵、騎兵)が時間差でバッキンガム宮殿へと向かい、宮殿の中庭で交替式を行う。

11時前後からバッキンガム宮殿周辺に到着し始め、宮殿正面の敷地で式を執り行い、その後再び3つの小隊がバラバラに帰っていくという感じ。

歩兵だけでなく、騎兵も含まれている。

最初の小隊が到着して帰路に着くまでおよそ40分ほど。

そして宮殿の柵の向こうで交代の儀式を執り行う。

ヨーロッパでは他の国のお城や宮殿でも同じような衛兵交代式は数多く行われているが、世界各地から観光客を呼び寄せるくらい知名度が高いのはここくらい。

交替の儀式を終え、バッキンガム宮殿から去っていく。

この時点で、こちらの鼓笛隊を追えるところまで追うことを決意。

太鼓を叩く衛兵もいれば・・・

銃を構える衛兵もいれば・・・

大太鼓やシンバルを叩く衛兵もいる。

考えたら8月であってもこの装備で歩くわけだから大変だなぁ・・・と思ってしまう。

一糸乱れぬ行進に感動を覚える。

セント・ジェイムス宮殿へと帰っていく衛兵を見送る。

立派な門を抜けると・・・

アドミラルティ アーチ 建造物

1805年のトラファルガーの海戦の勝利を記念して造られたトラファルガー広場。

トラファルガー広場 広場・公園

広場の中央にはネルソン提督の業績を記念するために1840年から1843年にかけて建てられた高さ55mのネルソン記念柱が建っている。

その台座にはネルソン提督の生涯における4つの戦いを描写した青銅のパネルで覆われている。更にその台座の周りを4頭の巨大なライオンのブロンズ像に囲んでいる。
日本の三越にあるライオン像はこのトラファルガー広場のライオン像をモデルにしているらしい。
また「オール・ユー・ニード・イズ・キル」、「ラブアクチュアリー」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」、「SHERLOCK／シャーロック」など数多くの映画のロケ地ともなっている。

その広場の奥にはナショナル・ギャラリーがある。

ナショナルギャラリー 博物館・美術館・ギャラリー

設立されたのは1824年と、一国を代表する美術館としては比較的新しい部類に入る。

入場無料でありながら、ダ・ヴィンチの「岩窟の聖母」やゴッホの「向日葵」、モネの「睡蓮」といった世界的な知名度を誇る作品を含め、セザンヌ、ラファエロ、ミケランジェロ、レンブラントといったこれまた世界的な知名度を誇る画家の作品を鑑賞することができる。

その他の美術館のコレクションが王室や貴族の収集品なのに対し、ここの収蔵品は政府が国民の為に1824年に購入した38点が起源となっており、その後も個人からの寄付や館長の購入したもので構成されている。

そのためルーブル美術館やウッフィツィ美術館といった世界的知名度を誇る美術館に比べると展示されている作品は少ないし、建物自体もそこまで大きくはない。

「キリストの埋葬」
ミケランジェロ

「ヴィーナスとマルス」
サンドロ・ボッティチェリ

「Portrait of a Young Man」
サンドロ・ボッティチェリ

ひときわ大きなこの絵は・・・

「岩窟の聖母」
レオナルド・ダ・ヴィンチ

ダ・ヴィンチ作品でここまで大きい絵画は、壁画の「最後の晩餐」を除けば初めてだ。

ルーブルや他の多くの美術館のように宮殿だった建物を利用しているわけではないため、そこまで豪華な内装ではない。

とはいえ、一部豪華な部分もある。

「蓮池」
クロード・モネ

モネのこの構図の絵は世界各地で見られる。

「At the Theatre」
ピエール・オーギュスト・ルノワール

「グレタ・モールの肖像」
アンリ・マティス

この展示室の目玉は・・・

「向日葵」
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ

ゴッホの連作の1つ「向日葵」。フィラデルフィア美術館で見た「向日葵」と同じ12本の向日葵と同じ構図だが、色彩感はフィラデルフィアの方が多い。

その一方でロンドンの向日葵には哀愁が漂っていた。

「女性大水浴図」
ポール・セザンヌ

時間がないので超駆け足の30分で、館内を巡り、13:15に出発した。

13時半、フリーメイソンに到着した。

フリーメイソンズ ホール 建造物

映画「ナショナル・トレジャー」や「ダ・ヴィンチ・コード」でその名を広く知られるようになったフリーメイソン。

世界最大の秘密結社として何かあるとこの組織が裏で動いているというような都市伝説が数多くある。

有名なところだとアメリカの1ドル札の裏にあるピラミッドの上の目がフリーメイソンのシンボルの1つであるプロビデンスの目に似ているため、アメリカはフリーメイソンが動かしている⇒世界はフリーメイソンが動かしているといったものがある。

それは1つの事実(これは都市伝説ではない)が起源となっているのかもしれない。

今やアメリカの象徴となっている自由の女神について、フランスからアメリカに贈られたことを知っていても、実はそれがフランスのフリーメイソンからアメリカのフリーメイソンへの贈り物だということはあまり知られていなかったりする・・・。

その本部がロンドンにあるということで行ってみた。

世界的な秘密結社というからひっそりとしているのかと思いきや、トラファルガー広場から徒歩で15分ほどの都心にあり、建物も石造のかなり豪華な造り。

更に以外なことに建物内部を見学することができ、図書館からツアーも出ているし、お土産屋も併設されている!!

秘密どころかめちゃめちゃオープンな組織。

ツアー開始の14時まで時間があったので、ミュージアムと図書館で時間をつぶした。

歴史を感じさせる展示物。

歴代の貴族に関する展示も多数ある。

首飾りと呼べば良いのか？迷う装飾品。

何の本かわからないが、なんとなく気になった本。

そしてフリーメイソンの憲法ともいうべきConstitutionsまで展示されている。

待ち時間は30分ほどだったのだが、ミュージアムを見学をしているとあっという間に時間が過ぎてしまい、ツアー開始の14時になってしまい、ツアー終了後再度ミュージアムを訪れてしまった。

60分間のツアーはいつでもどこでも写真撮影OKというツアーで、図書館から始まり、いくつかのホールを見て、最後に聖堂のような場所を訪れる。

ただしガイドの人はあくまでもフリーメイソンは宗教団体ではないと強調していた。

ガイドも言っていたが建物がとても美しい造りになっている。

ツアー・メンバーは14名で家族連れもいたし、アジア人女性も1人で参加していた。

4人組のスーツを着た老紳士は胸に例のバッジを付けていたので、会員だとすぐにわかった。

天井にも細かい装飾が施されている。

床にもモザイクタイルで様々な模様が描かれていた。

本当にどこでも好きに撮影して良いのか？少しビクビクしながらも撮影を続ける。

天井も本当に綺麗で、下手な宮殿よりも立派な建物になっている。

ガイドから宗教団体ではないと言われたが、ステンドグラスを見るとそう思ってしまうのは、キリスト教文化になじみの薄い日本人だからか？

ステンドグラスも他の装飾に負けず劣らず綺麗。

ステンドグラス下部に描かれた騎士たち。

そしてこちらの階段を降りると・・・

・・・立派な扉の前にたどり着いた。

扉には豪華なレリーフが施されている。

中に入るとパイプオルガンのあるとびっきり豪華な部屋になっている。

パイプオルガン＝教会または大聖堂なんて思ってしまうが、キリスト教の建築でないのはすぐにわかる。なんせこの部屋のどこにも十字架はないのだから・・・。

しかし目を上に向けると壁にプロビデンスの目を発見！

天井も綺麗。

天井の四つ角にはフリーメイソンのシンボルマーク的なものが飾られている。

2人の天使が盾を支えるこのマーク。
そして
　AVDI (見て)
　VIDE (聞きて)
　TACE (黙せよ)
の3つの単語も一緒に刻まれている。

プロビデンスの目の他にも・・・

四方の壁面それぞれに・・・

異なる絵が・・・

描かれている

この空間はグランド・テンプルと呼ばれる場所で、ツアーで回った中では間違いなく一番豪華な部屋だった。

黄金の椅子のフレームにもシンボルマークが刻まれている。

床は白と黒のチェック柄。

ツアー終了後にミュージアムをもう1度見学して、最後にお土産屋でメイソン好きの会社の人にネクタイをお土産として購入し、フリーメイソンを後にした。

15時半、大英博物館に向かう途中にあったイギリス版スタバのCOSTAでチキン・チーズのサンドイッチとキャラメル・ラテのCOOLERというフラペチーノのようなものを購入し、近くの公園でブランチ。

サンドイッチは温めてもらって非常に美味しかった。

この後大英博物館を訪れたのだが、そちらは別の日記にてご紹介します。
　⇒https://4travel.jp/travelogue/11648645/

大英博物館を出て、パディントン駅へ向かいお土産用にWALKERSを購入し、一端ホテルに戻り、充電。
19時半ホテル到着。

ベイカールー・ラインのBaker St.駅のホームには小さなホームズのシルエットで作られた大きなホームズのシルエットがあった。そしてジュビリー・ラインの方にはいくつかの作品の紹介がされていた。

ホテルで1時間充電をして、20:40再び街へと繰り出した。
最初に訪れたのはSt. Paul駅。

セントポール大聖堂 寺院・教会

バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂に次ぐ世界で2番目に大きな大聖堂であるセント・ポール大聖堂。

1999年1週間ロンドンに滞在していた時には自分の泊まっていたYHから最も近い観光名所でもあった。ホームステイ先のクラスメイトと偶然の再会を果たしたのもこの前だった。

最初にここに大聖堂が建てられたのは607年頃。

その後3度の焼失を経て、現在の大聖堂が1675年から35年かけて建設された。

バロック様式をベースにしているが、ドームはルネッサンス様式、ファサードは新古典様式となっている。

イギリスを代表する建築家であるクリストファー・レンの最高傑作とも言われている。

ドームの直径は34m、高さは111.3m＝365フィートとなっていて、天文学者でもあったレンのこだわりが垣間見える。

2016年の訪問時は訪れたのが夜だったので、ライトアップされた大聖堂を見ることができた。

また1999年にはなかったミレニアム・ブリッジが大聖堂の南にある。

ミレニアム ブリッジ 現代・近代建築

そこから大聖堂を眺めると近代的な建物の間に浮かび上がる大聖堂を見ることができる。

橋から東側を眺めるとタワー・ブリッジも見える(写真左下)。

ミレニアム・ブリッジを渡り、対岸から眺めたミレアニム・ブリッジとセント・ポール大聖堂。

2016年5月現在EUで最も高い310mの高さを誇るザ・シャード。

ザ シャード (シャード展望台) 現代・近代建築

2002年にオープンしたロンドン市庁舎。

シティ ホール 現代・近代建築

テムズ川の対岸に浮かび上がるロンドン塔。

ロンドン塔 建造物

そしてシティの名で呼ばれるニューヨークに次ぐ世界で2番目の規模を起こる金融街のライトアップも綺麗に見える。

そしてイギリス国会議事堂から始まるロンドン市内のテムズ川沿いの観光名所の東の橋のクライマックスとも言うべき存在が、こちらのタワー・ブリッジという橋。

タワーブリッジ 建造物

パッと見では橋自体がお城のようなメルヘンな外観。

1886年に着工、1894年に完成した。

第2次世界大戦中には橋に爆弾が落下し、被害を受けたこともある。

タワー・ブリッジから眺めたザ・シャードとロンドン市庁舎。

橋の長さは244m、2つのゴシック様式のタワーの高さは65mある。また橋の中央部分は開閉式となっていて、船舶が通過することもできる。1999年も2016年も残念ながら、自分は跳ね上がっている瞬間を見ることはできなかった。

ミレニアム・ブリッジを渡り、シャード⇒市庁舎⇒タワー・ブリッジと回り、夜景を撮りまくった。終電が気になり始めた23:30で写真を切り上げ、Baker St駅まで戻った。
この時点で24時を回っていたので、昨晩23時過ぎに開いていたキオスクもさすがに閉まっていた。仕方なくホテルへと戻る。ホテルのすぐ近くのカフェが開いていたので、シーフード・サンドウィッチとコーラを買って、24:30帰宅した。

27時就寝。

ダヌビウス リージェンツ パーク ホテル ホテル