2020/08/16 - 2020/08/16
71位(同エリア192件中)
planalyさん
- planalyさんTOP
- 旅行記656冊
- クチコミ149件
- Q&A回答1件
- 490,326アクセス
- フォロワー64人
この旅行記スケジュールを元に
織部の道の駅から樽見鉄道に乗ってやってきたのは水鳥駅のそばにある根尾谷断層観察館。こちらは今から130年近く前に起こった濃尾地震の遺構が残されているのです。さらには、6mも盛り上がった断層にも触れることができ……自然の凄まじさを感じられる場所でした。
534冊目 2020/10/03投稿
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄
PR
-
あと1駅走っていく列車をお見送りして
樽見鉄道(株) 乗り物
-
水鳥駅で下車しました。
水鳥駅 駅
-
みどりって読みます。北海道の緑駅と同名ですね。
-
-
-
ほんと、いい天気。っていうか暑い……。
-
コンパクトな造りの無人駅です。
-
-
さて、ここ水鳥には根尾谷断層公園というのがあり、資料館や観察館なんかがあります。そちらを見学にとやってきました。
-
線路横の道を歩いていけばいいのかな。
-
-
-
このピラミッドみたいなのが断層観察館かな。
-
ぐるっとまわって入り口へ。
-
濃尾震災横死者の碑。
断層観察館なんて言うのがあることからも分かる通り、この付近は1891年(明治24年)10月28日に濃尾地方で発生した、日本史上最大の内陸地殻内地震、濃尾震災の震源地なんだそうです。 -
さて、ここで視線を足元に落としてみると、マンホールに書かれたNEOの文字。この付近は現在本巣市ですが、元々は根尾村だったエリア。ですので、独自のマンホールになっているんですね。NEOの文字にバックにはおそらく淡墨桜。カラーのやつどこかにあるかな。マンホールカードなんかになったら映えそうですけれども、今は本巣市になってるからどうだろう……。
-
それでは観察館へ……
-
行く前に、断層展望広場っていうのがあるそうなのでそちらに行ってみましょう。
モンキードッグ活躍中だって。初めて聞きました。 -
ここかな、断層展望広場。
-
階段を登って
-
水鳥の集落を一望できるところへやってきました。えーっと、震災当時の写真がありますねえ。
-
そして断層の地図なんだけど。
-
う~ん、見てもよくわからないなあ……。
!? あ、そういうことなの!?
皆さん、どこが断層なのかお分かりになりましたでしょうか。 -
ちょっとズームしてみましょう。ピラミッド状の断層観察館の横を走ってる道路。
-
そう、この部分、ここ段丘を乗り越えてますよね。これが地震によって生じた段丘らしいです。どひゃー。
-
自然の驚異に驚愕したところで……只今真夏の午後3時。そう、めっちゃ暑いんです。
地震断層観察館 美術館・博物館
-
正直なところ、屋外にいるとフラフラになってきまして、大急ぎで地震断層観察館へと逃げ込みました。
-
受付で入館料を払います。確か500円だったかな? 以前ドライブで来た時、思ったより高くて怖気づいて入らなかった事があるのですが(苦笑)。
記念スタンプをpom! -
こちらがリーフレットと入場券。
-
地震資料館、地震体験館、地下観察館の3ブロックに分かれています。
-
さて、コロナ対策もあり、入館時に体温を測られるのですが、Piとされると37.1度になっててびっくりしました。この炎天下で断層展望広場まで歩いたりしているうちに、体温も上がっていたようです。当初の予定ではここから一駅、淡墨桜まで歩くことにしていたんですが……やめておいたほうがいいかもなあ。
-
それでは展示を見ていきましょう。
-
大学の先生方の監修が入っているそうです。
-
それでは中へ。ナマズ君がお出迎え。
-
光や音が鳴り響く通路をくぐっていって、展示室へ。
-
というところで、地震体験館の方で、上映があるそうです。ちょっと見てみましょうか。
-
体験館の3Dシアターは別途200円かかるそうですが、せっかくですので……。
-
3Dシアター 起震装置で感じる
「7番目のスバル」というプログラムでした。 -
3Dメガネを掛けて上映作品を味わいます。129年前の民家で大きな揺れが起こり囲炉裏や振り子時計などが大きく揺れたり倒れてくる様子は迫力がありました。
-
所々で座席が揺れて迫力ありました。
映像におそらくエキストラとしてでしょうけれども、根尾村立小学校・中学校の生徒達が出ていたそうで、ローカル感があっていいですね。 -
こちらのシアターは、体験館ではなくで資料館のもの。地震に関するビデオもあったような気がしますが、それ以外にもこの近辺、本巣市付近のお祭りやら祭事やらの紹介映像の方が印象に残っています。昔からの因習が強いんだなあ。
-
それでは地震体験館のあとは資料館の方で展示を見ていきましょう。
-
マントルや地震が起きるメカニズムや、
-
地震に関する展示があれやこれや。
-
そして濃尾地震の説明なんかも充実しています。まあ、濃尾地震の資料館ですからね。
-
さて濃尾地震とは……。1891年10月28日、日本の内陸部で起きた最大級の直下型地震。推定マグニチュード8.0震度7という凄まじい地震だったそうです。
-
濃尾地震の跡、結構このあたりで見ることができるんですね。横ずれとか。
-
根尾谷断層。さっき見たやつだ。
-
断層、こんなところを通ってるんですねえ。
-
当時の被害の写真や
-
震度分布。九州全域や東北南部まで揺れたみたいです。
-
犠牲者は全国で7000人を越え、負傷者は17000人以上、前回家屋14万戸以上という……。
-
震源地の根尾では全家屋1039戸のうち、全半壊が1031戸だったそうです。つまり
被害を受けなかったのはわずか8戸だけだったのですね……。 -
断層の断面図かな?
-
-
昔のものでしょうか、地震計。
-
-
震災にて壊れた時計。6:37で止まっています。
-
まだまだ写真が。被害を受けた東海道本線の写真や、根尾谷断層、さらには北方警察署(樽見鉄道で走ってきた北方真桑駅あたり)の写真も。
-
-
名古屋にも被害が及んだそうですね。名古屋城とか枇杷島とか。
-
そして東海地方での地震と言えば出てくる、いつかは起こると言われている東海(南海)地震の話。
-
根尾谷断層。特別天然記念物に指定されているですね。
-
コチラの写真は1967年の根尾谷断層だそうです。
-
そしてこちらは別の箇所の根尾谷断層による横ずれの跡の展示。
-
元々こうなっていたのが……
-
横ずれによってこうなったわけですか。なるほど、わかりやすい。
目に見えて分かる横ずれの跡って貴重なんだそうです。 -
他にもこうしたパネル展示なんかもありました。
-
そしておじいちゃんたちの濃尾震災の経験談の様子。なんせ明治初めの大地震。当時の暮らし方等なにからなにまで現在とは違っていたことでしょうけれども、先程3D体験館で映像を見ていたことや、このおじいちゃんおばあちゃんたちの経験談がわかりやすかったこともあって、当時の状況を思い浮かべながらじっくりと読ませていただきました。しかし、このおじいちゃんたち。経験談聞き取り当時で99歳とか書いてあるんだけど……。すごいな。
-
あとは岐阜県では余震もひどく、震災後2ヶ月間に震度6の激しい揺れが4回も起こったとか。しばらくの間は落ち着いて寝ることもできなかったと、どなたかの経験にありました。
-
岐阜の被害がひどく、県知事の陳情によって国の方で緊急予算が組まれたり、全国から医師が駆けつけてくださったりもしたそうです。
-
こんな風に断層がわかるところが結構あるんですね。
-
さて、断層観察のエリアにやってきました。資料館や体験館よりも先にこの建物が建てられたんでしょうね。地震関係の書籍や
-
あとはこちらにも濃尾地震当時の被害の写真が。
-
-
-
-
これは当時の様子でしょうか。明治になってすぐの頃だからか、江戸時代の浮世絵的な雰囲気を感じます。当時の大混乱の様子が伝わってくるようです。
-
-
-
-
日本の過去の地震も。
-
-
こうしてみると、ほんと日本は地震大国ですね……。
-
阪神・淡路大震災。関西出身と言えども、住んでいた奈良県はほとんど被害がなかったのですが、子供ながらに崩落した阪神高速道路や阪神電車の車庫の様子がニュースで流れていたのを覚えています。
-
そして東日本大震災も。。。
-
さて、そろそろメイン展示の断層を見てみましょうか。
-
階段をのぼると、ちょっと上から見下ろせるようになっています。
-
こちらが断層です。ふむふむ、なるほど~ってわかります?
-
ここがわかりやすいですね。この地層のずれ。濃尾地震によってこれだけ隆起したってことなんですね。
-
-
断面説明図もありました。
-
この左側の黒っぽい地層(って通じるかな)は古生代から中生代の岩石なんですねえ。
-
-
こうして一通り見学したところで、閉館時刻の16時となりました。
-
-
どうもありがとうございました~。
-
-
さて、当初はここから根尾の淡墨桜まで30分ほど歩く予定だったのですが、なんか資料館を見学していたらいい感じに次の列車の時間になりました。
-
最後に断層を実際に見学してから水鳥駅に戻りましょう。
-
観察館の前の道路を北側に歩いていくとすぐ
-
これが断層なんですねえ……。観察館と比較すると大きさがよくわかります。
-
-
-
根尾谷断層の石碑
-
-
なにも知らずに通っただけだと、断層ってわかんないですね、これは。
-
蝉の鳴き声が響く炎天下の中、大きな揺れがこの地を襲った129年前のある日を思い巡らしていたのでした……。
-
さて、それでは水鳥駅に向かいましょう。
-
-
駅に到着。
水鳥駅 駅
-
-
-
私と同じ列車を待っておられる、親子さんの二人連れ。
-
水鳥駅 駅
-
カーブを曲がりながら
-
-
列車がやってきました。
樽見鉄道(株) 乗り物
-
出発進行!
-
それでは列車に乗って、最後尾から
-
シルバーシートの表示がなんか時代を若干感じさせますね。
-
最後の一駅を走っていきます。
-
何度も渡ってきた根尾川を渡るのもこれが最後。
-
あちらの橋は開運橋と言って渡ると運がなんとかかんとか。そんな簡単に運が上がったら苦労しないと思うんですが……いや、そんな事言うのは野暮かしら。
-
-
根尾川を渡って、トンネルを抜けると、線路はこんな山奥ですが高架に。いや、公団建設線なら、山奥でも高架は普通にあるか。
-
沿線も集落と言うか、結構家や建物が並ぶようになりました。
-
ちなみにこの列車の乗客は、水鳥駅から乗り込んだ親子と私の3人。
-
いよいよ大垣市、瑞穂市、北方町そして本巣市に入ってきて、終点の樽見駅です。
-
-
樽見駅に到着。
-
なんか特徴的なオブジェと一緒に、樽見駅に到着した列車をパシャリ。
-
水鳥駅から一緒に乗ってきた親子も写真撮影中。
樽見駅 駅
-
では、駅舎(待合室)の方へ。
-
木がふんだんに使われたこちらの待合室。当初の駅舎が不審火で焼けてしまい、新たに建てられたものだそうです。
-
駅の看板。やはり樽見と言えば淡墨桜ですよねえ。
-
沿線ウォーキングやサイクリングも紹介されていました。もうちょっと涼しくなったらいいかもしれんね。
-
夜桜ライトアップは今年はコロナ直撃のため行われなかったそうですが、2019年には見に行ったぞ、綺麗だったなあ……。
さあてそれでは、花の時期はとっくに、具体的には3ヶ月ほど過ぎているのですけど、淡墨桜まで歩いていってみましょう。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2020.08 鉄分補給で樽見鉄道!
-
前の旅行記
2020.08 鉄分補給で樽見鉄道!(7)道の駅「織部の里もとす」から樽見線で根尾谷沿いに水鳥駅へ
2020/08/16~
本巣・山県
-
次の旅行記
2020.08 鉄分補給で樽見鉄道!(9)樹齢1500年・真夏の淡墨桜鑑賞と温泉に浸かって帰りましょ
2020/08/16~
本巣・山県
-
2020.08 鉄分補給で樽見鉄道!(1)コミュニティバスで行ってみよう、中山道美江寺宿。
2020/08/16~
岐阜市
-
2020.08 鉄分補給で樽見鉄道!(2)樽見鉄道で濃尾平野を快走! 美江寺から大垣、そして本巣へ。
2020/08/16~
大垣
-
2020.08 鉄分補給で樽見鉄道!(3)根尾川沿いにかつての終点・谷汲口。そしてバスで谷汲山へ。
2020/08/16~
本巣・山県
-
2020.08 樽見鉄道で鉄分補給!(4)蝉の鳴き声を聞きながら、真夏の谷汲山華厳寺を歩こう。
2020/08/16~
揖斐川
-
2020.08 鉄分補給で樽見鉄道!(5)谷汲駅に昆虫館、かつて走っていた名鉄谷汲線を偲ぶ。
2020/08/16~
揖斐川
-
2020.08 鉄分補給で樽見鉄道!(6)「あゆ専科山びこ」にて初めて頂くあゆフルコース♪
2020/08/16~
本巣・山県
-
2020.08 鉄分補給で樽見鉄道!(7)道の駅「織部の里もとす」から樽見線で根尾谷沿いに水鳥駅へ
2020/08/16~
本巣・山県
-
2020.08 鉄分補給で樽見鉄道!(8)自然の驚異!断層観察館で濃尾震災の勉強をしてから、終点樽見駅へ
2020/08/16~
本巣・山県
-
2020.08 鉄分補給で樽見鉄道!(9)樹齢1500年・真夏の淡墨桜鑑賞と温泉に浸かって帰りましょ
2020/08/16~
本巣・山県
-
2020.10 鉄分補給で樽見鉄道!(10)番外編・曇天の中カメラ片手に揖斐川橋梁へ行ってみた。
2020/10/04~
大垣
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2020.08 鉄分補給で樽見鉄道!
0
138