2020/07/17 - 2020/07/17
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クリント東木さん
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今年の夏は当初、7月末の梅雨明けのタイミングを狙って別の山を予定していました。しかし予約した山小屋から寝具を提供しないとの連絡を受け、急遽変更する事に。麓の宿から日帰りで登れる山の中で選んだのが大雪山系の最高峰・旭岳です。今回は天候予備も考え旭岳温泉に3泊することにしました。
その2。旭岳、間宮岳、裾合平周回コース前編。高山植物の宝庫である旭岳ですが、旭岳に登るなら是非歩いてみたいと思っていたのが、間宮岳から中岳温泉を経て裾合平を周るコース。コースタイムは7時間10分ですが、いつものように花をゆっくり見て写真を撮りながら登れば、最終のロープウェイに間に合わないなんて事になりかねない。そこで、山に登る日と、ゆっくり花を見て楽しむ日を分ける事にしました。まずは登山編です。
今回のコース ロープウェイ姿見駅 ~ 姿見の池 ~ 旭岳 ~ 分岐 ~ 間宮岳 ~ 中岳分岐 ~ 中岳温泉 ~ 裾合平 ~ 姿見駅
ここでは出発から間宮岳までの前編を。ロープウェイ姿見駅を7時に出発。爽やかな空気の中、花と景観を楽しみながらゆっくり登り旭岳に登頂。山頂からの絶景を楽しんだ後は急坂を下り雪渓を超え、お花畑と荒涼した風景の中を交互に歩き間宮岳へ。想像を超える素晴らしい景色の連続でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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3日目にしてやっと快晴。絶好の登山日和でございます。
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今日の始発は6時30分。昨日窓口で伺うと、建物の扉が開く前に並んでいたという事なので、早めに宿を出発し5時55分着。皆さん間隔を空けて並んでおられます。目測で30番目です。
旭岳ロープウェイ 乗り物
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マスクを着けて始発に乗車。定員は100名ですが、「三密」を避けるため半分程度で運行されているようです。10分程度で姿見駅へ。
旭岳ロープウェイ 乗り物
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ロープウェイ姿見駅のデッキからの展望。明確ではないですが、左中央奥に山頂部だけ見えているのはトムラウシ山でしょうか。
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美瑛岳や十勝岳方面は雲の中でした。
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そして旭川市内方面は雲海。これはすごい。
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姿見駅で準備。私はマスクに日焼け止めが付くので、ここで塗りました。皆さんすぐ出発されましたが、気にしないのかな。
旭岳ロープウェイ 乗り物
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展望デッキからは旭岳の雄姿が目の前です。
旭岳 自然・景勝地
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6時56分出発。
旭平 自然・景勝地
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のっけからお花畑がお出迎え。女性ハイカーからは「すごい!すごい!」と声が上がります。うーん、じっくり見たいが、気持ちを抑えて前へ。
姿見の池周遊コース 公園・植物園
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いやあ~素晴らしい!。登るべき山が目の前に見えているので胸が高鳴ります。
旭岳 自然・景勝地
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イチオシ
チングルマと旭岳。昨夜の雨でまだしっとり濡れているチングルマがいいですね。
旭岳 自然・景勝地
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姿見展望台手前で振り返り。広々して気持ちいい~。
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イチオシ
姿見の池。少し水面が揺らいでいますが、逆さ旭岳。
姿見ノ池 自然・景勝地
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姿見の池周辺にはイワブクロが点在して咲いていました。
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アップで見ると雨露で白い毛が一層明瞭に。フワフワして気持ち良さそう。
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暫く登り振り返れば、大雪山系の南部から十勝岳連峰まで一望。
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ここまで来れば噴気孔が真横に。荒涼とした景観は迫力あります。
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岩の間の登山道をゆっくり登ります。少し急な場所もあるので慎重に。
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一山超えても、まだまだ続きます。しかし、涼しくて湿度が低く空気が爽やか~。個人的には5日前に登った景信山より楽かも。
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少し稜線が近づきました。よく見ると金庫岩も見えています。
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登山道は非常に登りやすく、こうやって同じペースのグループと一緒に登っていくのも楽しい。
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振り返ればこんな感じ。
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8時28分、8合目に到着。今日は長丁場なので早めに休憩し、行動食でエネルギー補給。10分ほどで出発。
旭岳 自然・景勝地
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登り始めるとすぐ右に、ニセ金庫岩。ここで大きく左折。
旭岳 自然・景勝地
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さあ、もうひと頑張り。
旭岳 自然・景勝地
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左に(本物の)金庫岩を見て登ると、
旭岳 自然・景勝地
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少し傾斜が緩み、
旭岳 自然・景勝地
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9時07分、旭岳登頂。
旭岳 自然・景勝地
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標高2290m。ロープウェイ姿見駅から2時間11分掛かりました。もう少し掛かると思っていたので私達のペースとしては上出来!
さて、お持ちかねの展望は、旭岳 自然・景勝地
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北から。比布岳。この山でも標高2197mあり、旭岳と100mほどしか変わらないんですね。
大雪山 自然・景勝地
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そして北海道第2の高峰、北鎮岳。黒岳は見えてないような気がしていましたが、やはり雲の中。
北鎮岳 自然・景勝地
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東側には北海岳、烏帽子岳に続き2012年に苦労して登った赤岳。
大雪山 自然・景勝地
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白雲岳、緑岳。大雪山の雄大な景観が続きます。
大雪山 自然・景勝地
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この時間になれば十勝岳連峰はすっぽりと雲の中~。
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旭川市内にかかる雲の奥に薄っすら山並みが見えていますが、何でしょうか。
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少し雲が多めですが、このところの天候不順を考えれば御の字。
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見下ろすとロープウェイ姿見駅や姿見の池、そして登ってきた登山道がはっきり。絶景でした。
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記念写真を撮り、暫し休憩。
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9時31分出発。
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暫くは花を見ながらの楽しい山歩き。
メアカンキンバイ。 -
メアカンキンバイの群落。これはこの辺りに一杯咲いていました。
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そしてキバナシャクナゲの群落。
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キバナシャクナゲは、蕾や咲きたての頃はもっと黄色味が強いようです。時間がたつと花色の黄みがなくなりどんどん白っぽくなっていくんだそうです。
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楽しい時間はあっという間に終わり、雪渓が見えてきました。しかしその前に、
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写真では分かり難いですが、この雪渓手前の傾斜がきつい。しかも滑るので半歩ずつ慎重に下ります。今回のコースでは一番の難所でした。それにしても怖かったなあ。
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念のためアイゼン持参でしたが、シャーベット状で必要ありませんでした。所謂キックステップで下りますが、それでも結構滑ります。
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相方は一歩一歩慎重に。
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雪渓途中から見た熊ヶ岳。
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雪渓が終わるとキバナシャクナゲがお出迎え。
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チングルマや、
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エゾノツガザクラを見ながら進むと
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すぐ緩やかに登っていきます。
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登りきったところで振り返り。こちら側から見る旭岳はこれが最後になります。こうやって見ると、雪渓も結構な傾斜ですね。
旭岳 自然・景勝地
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どこまでも続く登山道。荒涼とした大地はどこかの惑星のよう。
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間宮岳が近くなると少し傾斜が急に。
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そんな中咲いていたのがミヤマタネツケバナ。可憐な姿で可愛い。
散策路では見なかったのでここで見れて良かった花の一つです。 -
そしてチングルマのお花畑。すごいじゃないですか。
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上から見下すと、チングルマの白とエゾノツガザクラのピンク色のコントラストがいい具合。
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10時46分、分岐を通過。ここは中岳分岐、北鎮分岐方面へ。
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平な道のすぐ先に
間宮岳 自然・景勝地
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間宮岳山頂。10時49分に到着。標高2185m。ここで小休止。
さてここまででも絶景の連続でしたが、今回のコースのクライマックスは後半に待っていました。それは後編で。間宮岳 自然・景勝地
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この旅行記へのコメント (6)
-
- rokoさん 2020/08/07 21:41:09
- 絶景が!
- クリント東木さん
続けて拝見です。
旭岳登頂、おめでとうございます(*‘∀‘)
山頂からの展望は素晴らしい~♪
目標達成、素敵な思い出ができましたね。
最初に現れた雪渓 まるで鶴が羽根広げたみたい
JALの飛行機に見えました^^
お花も満開で大満足されたことでしょう。
楽しませていただきました。
roko
- クリント東木さん からの返信 2020/08/08 12:12:15
- 絶景と花の両方でした。
- rokoさんへ
続けてありがとうございます。私達は2009年にも旭岳温泉に宿泊しているのですが、天気が悪くロープウェイで上がる事なく諦めた事があります。そういった意味では11年振りの思いを遂げる事ができました。若干雲が多めでしたが、なかなかの絶景でした。
今回のコースでは雄大な景観と花の両方が楽しめたので、本当に良かったです。やはり北海道はスケールが違いますね。rokoさんは今夏はどこかへ?出かけていいのか、自粛する方がいいのか自己判断なので悩ましいですが、また楽しみにお待ちしています。
クリント東木
-
- ねもさん 2020/07/27 20:31:32
- やりましたね
- クリント東木さん こちらのドツボな天気が嘘のよう。
まさに神々が遊ぶ庭です。羨ましい! いつもながらの丁寧な解説もさすがです。どれも捨てがたいですが、私が一番印象的なのはキバナシャクナゲかな。
大雪山は私が最も愛する山ですが、裾合平は一度だけ。1983年に結婚直前の妻と歩きました。ただ、もう8月だったので、こんなに豊富な花たちには会えなかったと記憶しています。
「5日前に登った景信山より楽かも」←そのとおりでしょう(笑)
クリント東木さんは違うお考えかもしれませんが、夏の低山歩きは苦行では? 私は、家で涼風にあたって山の本でも眺めるほうが好みです。
- クリント東木さん からの返信 2020/07/28 20:39:57
- 旅の原点でしたね。
- ねもさんへ
こんにちは。いつも丁寧に見て頂き、そしてコメントもありがとうございます。GWにアップされた旅行記を拝見すると、大雪山には何回も登られているのでしょうね。今回のコースでは本州では咲いていない(中々見る事ができない)花も多く、非常に良かったです。しかも北海道らしい雄大な景観とスケールの大きなお花畑に魅了されました。そして梅雨明けがここまで遅れるとは思っていなかったので、その点でも旭岳にして正解でした。
「夏の低山歩きは苦行では?」確かに苦行と言われればそうかも…(笑)ただ、昨年もそうでしたが、伊豆ヶ岳のしんどさを味わったので、白馬岳がきついなりに余裕を持って登れたのではと考えています。涼風にあたって山の本を読むというの非常に魅力的ですが…。
ねもさんは夏は北アルプスですか?私達も夏にもう一回ぐらいどこかへと考えていますが、北海道から帰ってきてより事態が深刻化しているので、東京居住者としては悩ましいところです。もう少し考えて結論を…。ではまたねもさんの旅行記を楽しみにしております。
クリント東木
-
- nimameさん 2020/07/25 13:08:25
- 旭岳登山待っていました♪
- クリント東木さん・やっとアップされましたね(^^♪
nimame今か今か!と待っていました(笑)
nimameが登った日は残念な霧雨模様、山なんてまるで見えず花だけ見れたら良いか~
と思ってましたが・やっぱり青空が良いですね♪
あの裏旭岳の斜面は雪が無くてもズルーズルーと滑るので・下るのは大変ですよね!!
時期的には最高の時だったと思います。
写真も撮りまくり・帰ってから整理が大変なんですよね!
お疲れ様でした。
nimame
- クリント東木さん からの返信 2020/07/25 16:20:24
- お待たせしました!(笑)
- nimameさんへ
こんにちは。投票そしてコメントありがとうございます。お待たせしてすみません。撮った写真が多いのと、(後編も含めて)知らない花が多く名前を調べるのに時間が掛かりました。
裏旭岳の斜面は本当に苦労しました。登山道が九十九折になっていればいいのですが、ほぼ直滑降で下りるような感じ。一番の難所でしたね。
北海道も広いので身近とは言いませんが、こんな素晴らしい山が近くにあるとは北海道在住の方が羨ましい限りです。
クリント東木
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