トッサ・デ・マール_Tossa de Mar　コスタ・ブラバに浮かぶ城！カタルーニャでは貴重な中世の遺産を擁くビーチリゾート

2019/08/17 - 2019/08/18

スペイン東部、カタルーニャ州ジローナ県の町であるトッサ・デ・マールを訪れました。コスタ・ブラバと呼ばれる地中海沿岸の人気のビーチ・リゾートでありながら、カタルーニャの中では最も中世の名残が残る海沿いの町のひとつでもあります。
★ビーチにほどないホテルに泊まり、コスタ・ブラバの美しい海岸と、トッサ城塞およびその城下町である新旧市街を歩く。

[いただいた郷土料理]
◎エスカリバダ

エリア ジローナ(スペイン)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

２０１９年の夏休み、スペイン・カタルーニャ地方を中心に、アンドラ公国そしてちょこっとフランス・オクシタニー地方を巡るレンタカーの旅です。この旅行記では、カタルーニャ州ジローナ県、地中海に面した海岸線コスタ・ブラバの町トッサ・デ・マールへ。

カタルーニャも他の欧州各国と同様に、町と町との間には大体こういった風景が広がります。

トッサ。デ・マールに入りました。

コスタ・ブラバの中でも人気のビーチリゾートです。

リゾートらしい小洒落た建物が並びます。かといって、高層ビルみたいなものは無く、古い城下町もあったり（後述）して、単なるビーチリゾートとは一線を画するという印象です。

まずは、ホテル「URHヴィラ・デ・トッサ（URH Vila de Tossa）」にチェックイン。

ビーチまでは300mほどの立地です。

客室。

トッサの中心街にあるため割とコンパクトな造りですが、設備はしっかりしており清潔で快適でした。

バスルーム。

小さいながらもテラス有り。

さて、ビーチまで散策してみましょう。

バケーションシーズンだけに、コスタ・ブラバ通りには多くの行楽客。

「グラン・ビーチ（Platja Gran）」にやってきました。この町も、他のスペイン地中海沿岸の町と同様に、イギリスやドイツからのヴァカンス客が多い様です。

１階にバルやレストランのあるアパートメントが並びます。

「ミネルヴァの像」がある展望台に来ました。

そこからの眺め。トッサ湾とグラン・ビーチ、そして向こうの半島に見えるのはトッサ・デ・マール城跡と城塞。これがトッサのひとつのアイコン的風景。

トッサ・デ・マール城跡と城塞。

遊覧船も来ています。

反対側は、「マール・メヌーダ・ビーチ」。

観光プチトレン。

ビーチサイドにいい雰囲気のカフェテラス。

ちょっと一杯。

城塞を眺めながら。

城塞へはのちほど。

ヴィラ・ノヴァ（新市街）へ。

美味しそうですね～！グリルミートにシーフード。まだ時間が早いのでお客さんは居ません。帰りに通ったら満員でした。

「スペイン広場」。

「救済の礼拝堂（Capella dels Socors）」、16世紀のバロック様式の礼拝堂。

その内部。

この店、”かき氷”の旗がぶら下がってます。

クレープ屋ですが、大きなかき氷マシーンが置いてありました。

「サン・ヴィセンス教会」、18世紀に建てられたバロック様式の教会。

サン・ヴィセンス教会（後ほど訪問）は、元々は城塞の中の旧市街の岬の上にありましたが、海風による浸食で老朽化したため、この新市街に場所を移し新たに建てられたそうです。

観光プチトレン。

城塞にやってきました。

「トッサ・デ・マールの城塞（Castell de Tossa de Mar）」、12～14世紀に建てられたという城と城壁の跡です。

カタルーニャの海岸で残っている数少ない中世の城跡のひとつ、とも。

ポルタル通りに面した入口から、城塞内のヴィラ・ヴェリャ（旧市街）に入ってみましょう。

イグナシオ・ペレ通りの坂道。

路肩に建つ少女像。右手に壊れてしまった水差しを持ち、悲しい表情をしています。

カタルーニャの画家の名前が付いた、ロイグ・ソレル広場に来ました。

城塞の監視塔。左下の壁の小さな穴…

…そこをくぐると…

…城壁の外の小さな広場。

小さな入り江の「コドラール・ビーチ」が広がります。

広場には眺めが良さそうなレストラン。

城壁内に戻り、アバト・ウリバ通りをさらに進むと…

…ヴィラ・ヴェリャ通りの片隅の小さな広場に人だかりが…。

広場には、20世紀半ばに活躍した米ハリウッド女優「エヴァ・ガードナー（Ava Gardner）の像」。「パンドラ（Pandora and the Flying Dutchman）」という映画をここで撮った記念らしい。

城跡の向こうにはグラン・ビーチ。

古い大砲に跨る少女。遠くを見つめ何を思う？

海上には無数のボート。

さらにヴィラ・ヴェリャ通りを進みます。

半島の丘の上には「サン・ヴィセンス旧教会」、15世紀ごろの建物ですが海風の浸食を受け劣化し、18世紀に新市街のサン・ヴィセンス教会にとって代わったらしい。でも、こんなになっちゃったのは、浸食ではなく19世紀に戦争で爆破されたり、材料を持っていかれたりしたため、だそう。

「トッサ灯台」、20世紀初頭の建設とのこと。

灯台の袂には船の花壇。

朽ち果てた塔とサン・ヴィセンス旧教会。このままの方が歴史を感じます。

トッサの新市街。

ホテルへ戻ってきました。

ハーフボードのプランでしたので、ホテルでの夕食。ワインはカタルーニャの白で。

パン。

前菜は、リンゴとクルミとハモンを和えたルッコラのサラダ。

同じく前菜、アンチョア（鰯の塩漬け）を使ったエスカリバダ。

メインは、舌平目のレモンソース和え。

こちらもメイン、鯛のア・ラ・プランチャ。

デザートは、チョコレートケーキ。

同じくデザート、アップルクランブルとバニラアイスクリーム。
お得なハーフボードメニューなので豪華ではありませんが、ま、充分でした。

夕食後、再び新市街の散策へ。

ボウリング場がありました。

洞窟風バル。バルの定番、スロットマシンに興じる人々。

このお店は、店頭で石鹸をデモンストレーションしながら作っています。

ミニ遊園地。

ビーチの特設ステージでダンスショーが催されていました。

子供たちのかわいらしいダンス。

夏の夜のビーチで、思いがけず楽しいイベントに巡りあいラッキーでした。ショーが終わったところで、ホテルへ戻って休みます。

翌朝…晴天。

ホテルの朝食へ。

腸詰がこのようにぶら下がっているのを自分で切ります。この様な出し方は、カタルーニャ以外ではあまり見かけないような…

定番のスクランブルエッグやベーコン、ソーセージもあり。

フルーツが沢山あるのはうれしい。

朝食後、ホテルをチェックアウトしトッサ・デ・マールを後にします。さすがに夏のコスタ・ブラバのビーチリゾートは賑やかでした。それでいて、中世の名残が残る趣深い町でした。

スペイン・カタルーニャ地方を中心に、アンドラ公国そしてちょこっとフランス・オクシタニー地方を巡ってきたレンタカーの旅もいよいよ終わりに近づいてきました。トッサからは南西へ約100kmのバルセロナ空港へ向かいます。

エル・プラット空港へ到着。ヴァカンスシーズンだけに多くのツーリストでごった返していました。

ANAのフランクフルト経由で東京へ。「次のスペイン訪問は、いつどこにしようか？」なんて話しつつ…
この時（2019年8月）は、その冬に起きるパンデミックなど予想だにしていませんでした。この旅行を以て、海外旅行は当分見合わせることになります。