ラ・ロカ_La Roca　”岩”という名の集落！中世から残り軍事要塞にもなった鷹ノ巣村

2019/08/15 - 2019/08/15

スペイン東部、カタルーニャ州ジローナ県リポレス郡のヴィラヨンガ・デ・テルという自治体に属する小さな集落、ラ・ロカを訪れました。近隣のカンプロドンを訪れた際に、岩の上に広がるこの鷹ノ巣村を知り訪れてみました。
★そんなに高くもない岩山ですが、中世にここに城塞が作られ、現在まで集落が残っていることが趣深い、そんな村を散策。

エリア ジローナ(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: レンタカー 飛行機
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

２０１９年の夏休み、スペイン・カタルーニャ地方を中心に、アンドラ公国そしてちょこっとフランス・オクシタニー地方を巡るレンタカーの旅です。この旅行記では、カタルーニャのカンプロドンという町の周辺にある趣深い村を訪れます。

カンプロドンから西へ4kmほどの場所に岩山があります。パッと見は岩山ですが、よくよく見ると岩の上に家々が...

…ここが「ラ・ロカ（・デ・ペランカ）」の集落です。つづら折りの道を上がって行きます。

ロカ（Roca）＝ロック（Rock）＝岩……つまり、集落の名は見た目とそのまんま。意外と立派な公共駐車場があります。

ラ・ロカの集落。中世の砦として国の文化遺産に指定されているようです。

ここが中心広場と思われます。

記録によると、少なくとも13世紀には、この2つの川が合流する見晴らしの良い岩山に城があったことが記されているそうです。

また、1462~72年のカタルーニャ市民戦争では、カンプロドンの城と連携して軍の司令部が置かれたそうな。

どこを見ても石造りの家が並びます。

集落の反対側へ抜けるトンネル。城塞の名残でしょうか。

途中に出入り口。

トンネルを抜けると、やはり石造りの…豪邸ですね。

ここは、何かのお店でしょうか…

さきほどくぐったトンネルの脇の階段を上がると…

そこに建っていたのは「慈悲の礼拝堂（Capilla de la Pietat）」。11世紀には存在していた記録が残るロマネスク様式の礼拝堂です。

その内部。まさに中世の礼拝堂といった雰囲気。

カタルーニャの黒いマリア様。

礼拝堂からさらに上がると、展望台があります。

団体の旅行客が来ていました。

天辺には、スペインからの独立の象徴、カタルーニャの”アスタラーダ”が風になびいていました。

集落の西側を見下ろした眺望。

東側の眺望。

前述の通り、戦争の際には軍の司令部が置かれました。街道の監視にはうってつけの場所です。

なんか曇ってきたのでそろそろ下ります。

下りる途中、家庭菜園。

この集落にはジープが似合います。

集落を去る前に、鷹ノ巣を振り返ってもう一度。

ここはたまたま見つけた集落ですが、ピレネーに近いカタルーニャや南フランスにはこのような断崖の村が沢山ありそうです。この後にももう一つ「ロカ」が付く村を訪れる予定です。