カルドナ_Cardona　古城のパラドール！塩の産地として栄えたバルセロナ郊外の中世都市

2019/08/10 - 2019/08/11

スペイン東部、カタルーニャ州バルセロナ県バゲス郡の村であるカルドナを訪れました。バルセロナの近郊（といっても100kmありますが）の町で、古城のパラドールがあるということで、日本人も多く訪れる町です。
★スペインパラドールの中でも人気の古城パラドールに泊まり、中世の町並みを散策。

[いただいた郷土料理]
◎パン・コン・トマテ

エリア バルセロナ(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: レンタカー 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

２０１９年の夏休み、スペイン・カタルーニャ地方を中心に、アンドラ公国そしてちょこっとフランス・オクシタニー地方を巡るレンタカーの旅、この旅行記ではバルセロナから北へ約100kmのカルドナを目指します。

高速道路の料金所では、マニュアル支払いのレーンへ。

カルドナに近づいてきました。

「CARDONA」の町に到着。

町の象徴であるカルドナ城が見えます。

カルドナ城の麓の無料駐車場にIN。

街歩きの開始です。

城の麓の観光案内所。カルドナは、9世紀の城の城下に広がる城下町です。

町の通りはひっそりとしていました。

日曜日でもありませんし、祝日でもなかったような…。時間帯かな？

「サン・ミケル教会」、12～14世紀初頭のゴシック様式の教会とのこと。

開いていませんでした。

「町役場」と「フィラ広場」。何か催しの期間中なのでしょうか、イベント会場が設営されていました。

広場に沿った建物のアーケード。

フィラ広場の木陰ゾーン。ここが中世カルドナの町の中心地でした。テラスには少し人がいます。

広場の奥には、10世紀のバルセロナ伯「ボレル２世」の像。

「カルドナのバルコニー」。

ここからは、カルドナ城が良く見えます。

眼下にはプールや競技場などのスポーツ施設。

岩塩鉱の塩田が見えます。この辺りは昔は海で、塩の生産が盛んでした。

住宅にくっついているのは、14世紀の「サンタ・エウラリア礼拝堂」。

「塩の博物館」。

…と、街歩きを大体終えたところで、丘の上の城へ向かいます。

この坂を上ると…

…9世紀の古城であるカルドナ城を改装したパラドールがあります。

ここがこの日の宿です。

この中がホテルのフロント。

スタンダード、ダブルの客室。

古い城といっても、内部はしっかりリノベーションされていますね。

大きな鏡の洗面台。アメニティもいつもどおりしっかり。

バスルーム。

客室の窓からは、カタルーニャの自然豊かな大地と山々。

チェックイン後は恒例の、”パラドール友の会”特典のウェルカムドリンクをいただきにＢＡＲへ。

ＢＡＲのテラス。

町の中よりも賑わっています。

テラスの横に建つ「乙女の塔」。イスラムの若者に恋をしたキリストの姫が親の反対に遭い幽閉され死んでいったという伝説が残る、２世紀に建造されたという塔です。

テラスからの眺望はも素晴らしいです。

岩塩鉱山とカルドナの市街。

市街だけの構図も。

夏のスペインは、夜の9時でもまだまだ明るいんです。もう夕食の時間、パラドールのレストランへ。

「Menu de la Minyona」を選んでみました。Minyonaは乙女…乙女の塔にちなんだメニューですね。ワインは、地元カタルーニャのD.O. Pla de Bagesの赤、ミネラルウォーターも付いて、ひとり40ユーロ。

ガスパチョが出てきました。

ハモンにチョリソにサラミ…これはたまらん！赤ワインと共に。

パン・コン・トマテとハモンのクロキタス（コロッケ）。これらも定番ですね。

パン・コン・トマテは、自分でトマトと生ニンニクを切り…

…トマトとニンニクをパンに塗って食べます。うーんフレッシュ！

メインはフォアグラのせサーロインステーキ。

ポストレ（デザート）は、ミニ クレマ カタラナとクッキー。

久しぶりのハモンは美味かった…パラドールのセットメニューは郷土料理が楽しめる上にお得ですのでお勧めです。

夕食が終わる23時頃（スペインでは普通です）にはさすがに真っ暗。旅はまだ序盤、無理せず早めに寝ましょう。おやすみなさい…

翌朝…天気は良さそうです。

レストランへ。

パラドールの朝食。目玉焼きやベーコンなど温かいもの…

ハム＆チーズ類…

パン…

フルーツにスイーツ…

パラドールはどこも品数豊富で食欲がわきます。

朝食の後は、パラドール…というか、カルドナ城の探索です。

この城は、かつてのローマ人の砦の跡に、アラゴンのカルドナ侯ドン・ラモン・ホルクが建造した9世紀の古城なのだそうです。

これは、塩鉱石でしょうか。デカいです。

カルドナ城には、11世紀に建造された「サン・ヴィセンス教会」が隣接しています。

内部には入れませんでしたが、外観を観ることはできます。

ロンバルディア様式によるロマネスク芸術の傑作とされている円筒型の後陣。

教会の裏からの眺望。

こちらにも、塩の精製所跡らしきものが。

パラドールを後にして、こちらの旧岩塩鉱へ向かってみましょう。

1990年まで現役だったこの塩鉱山は、今は「塩鉱山公園（El Parque Cultural de la Montana de Sal）」として観光施設となっています。

鉱山施設がそのまま残されています。

塩鉱山公園の入口と鉱夫の像。

こんな感じで坑内を観光できるようです。

しかし、観光をするにはガイドツアーで、順番待ちのため案内は2時間待ちということでしたので、次の予定もあり今回は断念。希望される方は時間に余裕を持つか、朝早めに行った方が良いです。

…ということで、そろそろカルドナを後にします。町を出る途中に「グラエルスの門」に立ち寄り。

市街と市街の間には豊かな自然溢れる大地が続きます。バルセロナの様な大都市も一つのスペイン（…といっても、カタルーニャには「我々はスペインではない！」…という人が沢山いますが）ですが、私たちにとってスペインは、やはり自然豊かな国土とレコンキスタや大航海時代を経た波乱の歴史です。カルドナもその一面を残す趣深い場所でした。