タイ中部7都市を巡るロードトリップ in Thailand★2019-2020　09　6日目【アーントーン】

2019/12/26 - 2020/01/02

旅行6日目、中編。
少し車で移動して、次の街：アーントーンへ。
アーントーンはアユタヤの北側に接していて、県の敷地面積は77県あるタイ国内で72番目とかなりミニマムで、外国人観光客にもまだ知名度が低い街。
アーントーンに到着してまず向かったのは、Cafeの敷地から青々とした田園風景とタイ最大の座像が遥か彼方に一望できる、最近SNS映えスポットとして人気が高い“The Lao Cafe' Angthong”。
ちょうどランチタイムだったので物凄く混雑していて、セルフィー目的の人・景色を楽しむ人・食事やデザートを味わう人で溢れかえっていた。
雰囲気重視かと思いきや、意外にもフード・ドリンクMenu共に充実していて、アーントーンの片田舎で洒落たひと時を過ごす。
その後はアーントーンを訪れた目的である…Cafeから見えた高さ93ｍのルアン・ポーヤイという名前の座像を間近で鑑賞するため“Wat Muang”へ行ってみると、巨大な仏像の指先に縋るように祈りを捧げる姿があった。

エリア その他の都市(タイ)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

3195号線沿いに建つ“The Lao Cafe' Angthong”に到着したのは12：30。
特に何もない場所に、路駐の車がひしめき合っているのですぐに分かった。

ラオ カフェ カフェ

駐車場はそれほど広くないため、空くとすぐに次の車が来て停められなかったので、私たちも土手に沿って路駐をして店へ。

ラオ カフェ カフェ

入口にはカラフルな紙製の傘が飾られていた。

ラオ カフェ カフェ

“The Lao Cafe' Angthong”。
住所：2/15 Moo 1, Hua Taphan, Wiset Chai Chan District, Ang Thong 14110

ラオ カフェ カフェ

ここは田んぼの中に建つCafeなので、座席の多くが田んぼを鑑賞できるよう配置されていて、テーブルごとに異なる椅子やソファーが用意されているから、お気に入りの場所を探して寛ぐことが出来る。

ラオ カフェ カフェ

広い敷地には桟橋が張り巡らせてあり、ドリンク片手にSNS映えスポットを探しながら散策が楽しめるようになっていた。
桟橋の足元はシャワーによる散水が行われていて涼しいし、入口にあった紙製の傘も用意してあるので、日差しが強い時間でも歩き回っている人が多いせいか、席を自由に選べた。

ラオ カフェ カフェ

紙製の傘は日除けというよりも撮影小道具として使っている人が多かったけど、カラフルな色が田んぼに映えて確かに可愛い。

ラオ カフェ カフェ

ランチタイムでCafeの建物外まで行列が出来ていたため、先に敷地内をみて周ることにした。
桟橋を渡っていくと右手側は3195号線だけど…

ラオ カフェ カフェ

左手側には東屋や、別棟にコワーキングスペースもあった。

ラオ カフェ カフェ

そして真正面は田園風景×黄金色に輝く仏像という、非日常的な風景を自分の目で見たくて来たけど、アーントーンまで足を伸ばした甲斐があった♪
仏像は逆光で白っぽく見えるけど、肉眼だと金色に輝いていた。

ラオ カフェ カフェ

1番高い椰子の木でも、仏像の肩までしかない。

ラオ カフェ カフェ

Cafeの目玉は、田園風景越しのWat Muangの巨大座像とのセルフィー。
なので、桟橋上に設けられているこの席は特に人気が高い。

ラオ カフェ カフェ

歩き回っているうちに行列が短くなったので、列に並ぶことにした。
注文カウンターがあるのは桟橋を渡った三角屋根の建物で、入口すぐに建っている。

ラオ カフェ カフェ

若干客足が落ち着いてきたとはいえ、今日は大晦日なのでかなり忙しそうだった。

ラオ カフェ カフェ

雰囲気重視・景色重視かと思いきや、フードMenuもドリンクMenuもたくさんあって迷う。
ちなみにLEO BEERやSPYワインも取り扱いがあった。
セルフのためオーダーした料理が出来ると、カラオケマイクで呼びだすから凄くうるさくて驚いたけど、散策に夢中で客が料理を取りに来ないが故の苦肉の策かも。

ラオ カフェ カフェ

歩き回っている人・写真を撮っている人が多いから座席は選び放題なのに、多くの席がこのように直射日光ガンガンなので…

ラオ カフェ カフェ

結局、呼び出しマイクがうるさいけど、三角屋根の建物前の日が当たらない席を確保した。

ラオ カフェ カフェ

【The Original Waffle + Ice Cream】109B
【Cappuccino】50B
夫は甘いもの好きなので、バニラアイスとメレンゲが付いたワッフルをオーダー。
甘いものが苦手な私は見ているだけでお腹いっぱいに。

ラオ カフェ カフェ

【Spicy Dried Shredded Pork Toast】40B
【Thai Milk Tea】50B
ネーミング的に唯一甘くなさそうなMenuだったので選んでみたものの、極太毛糸に和三盆をまぶしたような謎の物体が、厚切りパンの上に山盛りに乗っていてビックリ。
パンには甘辛いペーストが塗ってあって、ふわふわの謎物体自体は味が無く、何とも言えないけど嫌いじゃない。
ミルクティーは甘めだけど、喉に残るような甘さが無く、トーストとの相性もなかなか良い。

ラオ カフェ カフェ

拡大するとこんな感じで、今まで経験したことない新食感。
合計：249B。

ラオ カフェ カフェ

まだ散策していない通路を見つけたので行ってみると…

ラオ カフェ カフェ

犬が爆睡。
トイレは水洗洋式でキレイだったのも良かった。

ラオ カフェ カフェ

ラオスの国旗の手前には大きな珈琲焙煎機が置かれていて、オーナーがラオスに関係あるのか、ラオス産のコーヒー豆を使用しているのかわからないけど、ネーミングにも“Laos”が入っているので気になるところ。

ラオ カフェ カフェ

車で3分も掛からない先に“Wat Muang“の入口が見えた。

ワット ムアン 寺院・教会

広い駐車場に車を停めると、さっき田園風景越しに何度も撮影した巨大なルアン・ポーヤイが姿を現した。
タイ最大の座像というだけあって本当に大きい（プーケットの山頂に建つ真っ白なビッグブッダは45ｍなので、その2倍！）。

ワット ムアン 寺院・教会

時刻は14：00…1番暑い時間帯なので、日向で客待ちしている乗馬体験の馬たちも大変。

ワット ムアン 寺院・教会

木陰では楽器を手にした子供たちが、寄付を募る演奏会を開いていたのでタンブンした。

ワット ムアン 寺院・教会

Wat Muangはアユタヤ王朝時代の後期に建立された寺院で、ビルマ軍との戦い（泰緬戦争）によって破壊された後は廃寺となっていたそう。
1983年に初代住職がWat Muang再建を開始し、1991年から巨大な仏像建設がスタートした。
この仏像は住職がラーマ9世へ捧げるために建造したもので、2001年に住職が亡くなった後もその意思が受け継がれ、16年の歳月をかけて2007年に完成したのが現在の姿なのだとか。
さすがタイ最大の座像だけあって、近づけば近づくほど圧倒される。

ワット ムアン 寺院・教会

階段下で靴を脱いで上がっていくと、仏像の右手の指先に向かって二手に分かれた大行列が出来ていた。
その理由は、悟りを開く直前に現れたマーラ（悪魔）を退散させた時のポーズ：降魔印を組んだ仏像の右手指先に触れるための行列だった。
次から次に人が増えて、終わりが見えないくらい大人気。

ワット ムアン 寺院・教会

指先に触れるための台が用意されていているので、代わる代わる祈りを捧げる参拝者たち。
成人男性と比較してもこのサイズ感なので、ルアン・ポーヤイがどれだけ大きな座像なのかよくわかると思う。

ワット ムアン 寺院・教会

周囲はテラスになっているので1周してみることに。

ワット ムアン 寺院・教会

背中側の滑らかなカーブが美しい。

ワット ムアン 寺院・教会

天気も良いし、少し風が吹いていて過ごしやすいせいか…

ワット ムアン 寺院・教会

左手半身側には床に寝転がってをしたり、集まって動画鑑賞している人たちが寛いでいて、ミャンマーでは多々見かけるお馴染みの光景も、タイの屋外で観たことが無いせいか新鮮だった。

ワット ムアン 寺院・教会

階段の左右を立派なナーガが守っている。

ワット ムアン 寺院・教会

駐車場に戻る途中にふと、ルアン・ポーヤイと反対側の敷地を見たら、キラキラ銀色に輝く屋根を発見した。
「夕方の渋滞が始まる前に、アユタヤに到着したいからダメ」という夫を「超特急で見るから！ここで見逃したら絶対また来たくなると思う」と説得して、小走りで進んで向かった。

ワット ムアン 寺院・教会

銀色の屋根の脇には立派な中国寺院が建っていて、ナーガじゃなく金色の龍が階段に配置されている。

ワット ムアン 寺院・教会

お堂の中には巨大な千手観音が祀られていた。

ワット ムアン 寺院・教会

Google Mapには“プラ・ウィハーン・ケーオ”記載されていたお堂。
屋根だけじゃなくて外壁も銀色でピカピカ輝いていて、太陽の強い日差しを反射していた。

ワット ムアン 寺院・教会

お堂の向かいには馬・牛・象・鹿に乗った神様たちが駆け回っているような、人間位の大きさのオブジェが置かれていた。

ワット ムアン 寺院・教会

改めて正面からお堂を見ると、向かって右側のナーガは建物と同じ銀色なのに、左側のナーガは金色をしていて、建物に絡みつく龍の色が入れ替わった面白い造りをしている。
お堂は結構小さめだけど、続々と参拝客が吸い込まれていくので私たちも、階段下で靴を脱いで中へ向かった。

ワット ムアン 寺院・教会

入口に立つと、お堂内は予想に反してまさかの鏡寺！

ワット ムアン 寺院・教会

昨日訪れたウタイタニーのWat Tha Sungとは比較にならない程コンパクトだけど、ここも床以外全てに鏡が貼られていて、Wat Tha Sungよりも明るいせいか仏像の背後にも奥行きを感じ、神秘的な雰囲気が漂っていた。

ワット ムアン 寺院・教会

多くの参拝者が、本尊よりも熱心に祈っている右手側の一角を見ると…

ワット ムアン 寺院・教会

恐らくこのWat Muangを再建した初代住職じゃないかと思われる蝋人形と、写真の後ろにはミイラが安置されていた。
写真をよく見ると首から右肩にビッシリ彫られたサクヤン（タイの伝統的なタトゥーで魔除けの意味があり、施術前と後に読経をして初めて、身体に刻んだサクヤンに力が宿るとされているため、基本的に寺院で彫ってもらう）が、蝋人形にも忠実に再現されていた。
ちなみにWat Muangのミイラは2ｍ程の高さに安置されていて、後ろに回り込めば背の高い人なら背伸びして近くまで寄れるので、裏側も密な状態だった。

ワット ムアン 寺院・教会

供物セットも、Wat Tha Sungのに非常によく似ている。

ワット ムアン 寺院・教会

お堂内の壁面に沿って並べられた僧侶のブロンズ像も、それぞれ表情が違ったので在籍していた僧侶らを模しているのかも。
手前の鉢は108個も無かったけど、その中にサタン硬貨を1枚ずつ入れていくことで、108個の煩悩を1つずつ取り払えるとされている。

ワット ムアン 寺院・教会

向かいにもお堂が見えたので寄ろうとしたら「もう15：00だからお終い。アユタヤは交通量が多い街だからシンブリーの二の舞は出来ない」と夫からタイムアウト宣言が出されたので、向かいにあるオレンジ屋根の本堂を見ていないけど、後ろ髪惹かれつつも退散。
後で調べたら地獄寺も併設してあり、結構見どころが多いみたい。
この後は、今夜宿泊するアユタヤまで1時間のドライブ。
続きは10へ。

ワット ムアン 寺院・教会