タイ中部7都市を巡るロードトリップ in Thailand★2019-2020　07　5日目【ウタイタニー⇒シンブリー】

2019/12/26 - 2020/01/02

旅行5日目、後半。
Wat Tha Sungのキラキラさに圧倒された後は、サケークラン山頂に建つWat Khao Sakae Krang & Wat Sankat rattana Kiriへ。
タイ寺院・中国寺院・観音堂が同じ敷地に集まっていて、ウタイタニーの中でも古参寺院らしく厚い信仰を集めている。
その後は、333号線を東へ⇒1号線から32号線に乗り換えて南へ進み、今夜滞在するシンブリーに入った頃には日が傾きかけていて、HOTELに到着した18：30にはすっかり真っ暗になっていた。
HOTELに到着する途中の道を思い返しても飲食店が全然なく（Google Mapにも徒歩圏内で行けそうな店は見つからず）途方に暮れたけど、見知らぬ土地で夜の運転を避けたい葛藤と闘うこと1時間…意を決して車を出したのに、住宅地から離れた立地のせいか、HOTEL近辺で夜ゴハンを調達できそうな飲食店やナイトマーケットが全く見当たらなかった。

エリア その他の都市(タイ)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

サケークラン山の近くまで移動して信号待ちをしていたら、小高い山の山頂に金色の屋根が見えた。
目標の寺院はたぶん、あの場所。

Google Mapの案内に従うと寺院の入口ゲートが見えて、広大な駐車場があった。

ワットカオサカラン 寺院・教会

ただ、ここに車を停めてしまうと434段の先端が霞んで見える階段を往復する必要があり、宿泊先のシンブリーへの移動時間を考えると厳しいので、タイのこういった寺院は必ず、山頂まで車で行ける行くルートがあるはずだから探すことに。

ワットカオサカラン 寺院・教会

時刻は16：30前、早くしないと見る時間が無くなってしまう。
寺院入口から駐車場の先に道路が繋がっていたので、イチかバチか進んでみたところ…

どこまでも民家が続いていて、山に繋がるような道路は見つからなかったため3220号線までUターン。

入口を示す看板があるかもしれないので、少しゆっくり走ってみたけど見つからず。
交通整理をしていた警察官に尋ねたら「3220号線をサッカースタジアムまで進んで左折」と入口を教えてくれた。

その入口が、ピックアップトラックが入っていったソイ。
看板出ているものの、さっき素通りした場所だった。

ピックアップトラックを追って私たちも進んでいく。

山を切り開いたような舗装道路をグングンのぼっていくと…

広い駐車場にたくさんの車が止まっていた。

ワットカオサカラン 寺院・教会

数段高くなった遊歩道からは…

ワットカオサカラン 寺院・教会

夕方の光に染まり始めたウタイタニーの街並みが一望できた。
日が傾く前に寺院見学を済ませないと。

ワットカオサカラン 寺院・教会

参道は緩やかな坂道で、お守りや仏像を売る露店が並んでいる。
露天の奥で動く影が見えたので目で追ってみると、猫が数匹隠れていた。

ワットカオサカラン 寺院・教会

迫り出したテラスの両端にはバンコクやタイ南部の中国系寺院でよく見る、龍がグルグル巻き付いた塔が建っている。

ワットカオサカラン 寺院・教会

その向かいには観音堂が建っており、扉が開いていたので靴を脱いで入ってみる。

ワットカオサカラン 寺院・教会

まず最初に姿を現したのは、巨大な弥勒菩薩（布袋様）。
真っ白の歯に眩ゆいばかりのピカピカさで、自信たっぷりな表情がご利益を授けてくれそうな気がした。

ワットカオサカラン 寺院・教会

その先に進むと観音様が祀られていた。
掃除係の人が参拝者の追い出しにかかったので、私も外へ。

ワットカオサカラン 寺院・教会

全員が外に出ると大きな扉が閉められ、鍵をかける音がしたのでギリギリだったみたい。

ワットカオサカラン 寺院・教会

観音堂の隣には足場が組まれたお堂があって…

ワットカオサカラン 寺院・教会

窓からちょうど仏像が拝めるようになっていたので、参拝者たちは立ち止まって手を合わせていた。

ワットカオサカラン 寺院・教会

緩い坂を進むと…

ワットカオサカラン 寺院・教会

ガラス張りケースに入った大きな座像と、その左右に高僧らしき像が並べられていた。
通路の背後は柵になっていてかなり狭いので、中央の仏像がウタイタニーの街を見下ろしながら、見守っているような構図になっている。

ワットカオサカラン 寺院・教会

写真右端に見えるのが座像の後ろの建物にあたり、“古山寺”と書かれたお堂があり、狭のに小さなチェディや仏像が幾つも置かれているせいで、座って参拝する場所が無いらしく、参拝客は覗き込むように中を見ると入口外で拝んでいた。
古山寺正面には弥勒菩薩を中央に、様々な仏像が数体並んでいてセルフィースポットになっているようだった。

ワットカオサカラン 寺院・教会

こちらの弥勒菩薩は、タイの仏像寄りの表情で剽軽に見える。

ワットカオサカラン 寺院・教会

数段下がった場所にはチェディがあった。
ざっくり言うとチェディだけど、BKKのワット・プラケオを思わせるモンドップ型をしている。

ワットカオサカラン 寺院・教会

軒の裏側も美しい。

ワットカオサカラン 寺院・教会

天井は吹き抜けになっていて、中央にはシャンデリアが吊るされており、人の背丈ほどの立像が祀られている。

ワットカオサカラン 寺院・教会

その正面には大きな仏足石置かれていて、異様に深いのが印象的だった。

ワットカオサカラン 寺院・教会

中は狭いので、クルっと見渡して外へ。

ワットカオサカラン 寺院・教会

チェディの向かいには聖者の像が祠に祀られていたけど、巻いてある布をよく見たらヒョウ柄。

ワットカオサカラン 寺院・教会

3つの建物の立ち位置はこんな感じ。
チェディの先には、最初に到着した駐車場から続く階段が伸びていた。

ワットカオサカラン 寺院・教会

来た道を戻ろうとしたら、茶トラの猫が先導してくれたので付いて行く。

ワットカオサカラン 寺院・教会

風が出てきて、国旗が踊り始める。

ワットカオサカラン 寺院・教会

同じ茶トラ猫だけど、お腹が大きな別の猫と遭遇。

ワットカオサカラン 寺院・教会

私たちが帰る頃になってまた参拝客が増え始め、昼寝をしていた露天商も店番に戻り、参道がさっきよりも活気づいていた。

ワットカオサカラン 寺院・教会

17：00過ぎに寺院を出て、333号線を東へ⇒1号線に乗ってすぐ32号線に乗り換え南に進む。

18：00を回ると広い空が赤く染まって、間もなく夜のとばりが降りる。

シンブリーに入ったのは18：15。
よくある郊外の街で、道路は広いけど商店が閉まっているせいで何だか寂れた印象。

10分も走らないうちに今夜宿泊する“Golden Dragon Resort“に到着した。
名前に負けを感じさせない大変立派な金色に輝く看板が出迎えてくれ、かつてのビッグホテルを彷彿とさせる雰囲気がビシビシと伝わってきた。
ちなみにHOTEL前の道路は車線数が多い幹線道路で、道路から物凄く奥まった位置にHOTELが建っている。

ゴールデン ドラゴン リゾート ホテル

詳しい口コミは下記をご覧下さいませ。
https://4travel.jp/os_hotel_tips_each-14054985.html

ゴールデン ドラゴン リゾート ホテル

くの字型に建つ建物に沿って、駐車場が広がっている。
HOTELの規模の割に凄く薄暗くて、この場所を縄張りにしている犬たちが吠え立てまくるから少し怖かった。

ゴールデン ドラゴン リゾート ホテル

建物内に入ると、外観よりも古めかしい設備とひと昔以上前の古臭い造りで、入口自動ドアは開閉するたびにギー！ギ ー！唸っていた。
シンブリーの名物なのか、オーナーの趣味なのか分からないけど、ベタと呼ばれる闘魚の巨大な木彫りが複数配置されていて、入口から濃い。

ゴールデン ドラゴン リゾート ホテル

フロント手前の4階まで吹き抜けになったホールには、寺院でよく見かけるリアルな高僧の蝋人形が3体安置されていて、思わず驚きの声が出た。

ゴールデン ドラゴン リゾート ホテル

タイではゲストハウスから5つ星HOTELまで…相当な数の宿泊経験があるけど、ロビーに入る手前のエントランスホールに、高僧の蝋人形がいるなんて見たことないし、怖すぎる。
建物も古めかしい上に到着時間が遅かったせいもあり、この一角だけ異様な雰囲気が漂っていて、いわくつきHOTELなんじゃ？と思わず考えてしまう。
プミポン国王をはじめとする王室関係の装飾をしているHOTELは数あれど、高僧の蝋人形は初。
もうこの時点で、このHOTELを選んだことを完全に後悔した。

ゴールデン ドラゴン リゾート ホテル

自動ドアを抜けると、フロントはエアコンが効いているものの、蚊が多くて落ち着かない。
チェックイン待ちをしていたらゴキブリスプレーを返却しに来た宿泊客がいて、苦手な私はチェックインせずに引き返したくなった。

ゴールデン ドラゴン リゾート ホテル

部屋は4階で、まるでマンションのように味気なかった。

ゴールデン ドラゴン リゾート ホテル

ドアを開けてすぐ左手に、とても大きなクローゼットがあったけど、中央に棚があってジャケット程度の長さしか掛けられず中途半端。

ゴールデン ドラゴン リゾート ホテル

客室は広いけど、外観同様に古い設備とシミだらけの絨毯が目に付き、パッと見でもわかる掃除がされていない感じに加え、どこか陰気臭い。

ゴールデン ドラゴン リゾート ホテル

TVは、タイでも見かける機会が少なくなったブラウン管。

ゴールデン ドラゴン リゾート ホテル

ベッドはWサイズ程度で硬く、寝転がるとサニタリールームの扉を閉めていても若干下水臭が感じられた。
窓がある部屋なので、空気を入れ替えようとレースのカーテンを開けたところ…

ゴールデン ドラゴン リゾート ホテル

パテオと大きなガラス窓が出現して、違う意味でビックリ。
こういう場所は昼間篭った熱気が逃げず、モワーっとした空気が立ち込めているので苦手なのと、電気がこれ以上付かず薄暗いから何か出てきそうで、直ぐにカーテンを閉めた。

ゴールデン ドラゴン リゾート ホテル

サニタリールームも客室同様に広いけど、水回りは全部が錆びていて、トイレのコックは人が触れる場所以外緑色に腐食しているし、洗面台は小柄な私でも子供用かな？と思うほど低くて不便だった。

ゴールデン ドラゴン リゾート ホテル

シャワーは固定式で、お湯側にコックを捻ってから5分以上待っても温まらず、最後まで常温＝乾季なのに水シャワー。
排水は良好なのが唯一の救いだった。

ゴールデン ドラゴン リゾート ホテル

アメニティは…水×2・歯ブラシ・石鹸・ミニサイズのシャンプー＆リンス、予備トイレットペーパー・禁煙室なのに灰皿・湯沸かしポット。
水シャワーの癖にドライヤーが無かったので、トラベル用ドライヤーを持参して大正解。
昨年の北タイロードトリップで身をもって知った“地方のHOTELはフロントにもドライヤーを置いていない率が高い”という経験が役立つ。

ゴールデン ドラゴン リゾート ホテル

私が荷物を片付けている間に、夫が食事が出来そうな場所 or テイクアウト可能な店を探してくれたけど、HOTELの周囲に住宅街が無いせいか何も無い。
Google Mapに載っていないだけかもしれないから、自分たちの目で確かめようと通りに出てみたものの、大通り面している割に周囲に飲食店など見当たらず結局、HOTEL隣（隣接しているけど互いに奥まっているのでU字の位置に建っていて遠回り）のスーパーらしき大きな店に行ってみたけど、ここに歩いて買い物に来る人は居ないようで、すれ違う車にジロジロ見られた。

中に入ると、まずはスポーツ用品系の衣類売り場が広がる。

倉庫のように広いけど、このスーパーは箱買い・大量買い専門のらしく、生鮮食品は取り扱っていなかった。

アルコール類・菓子類があったので、ビールだけ調達しHOTELに戻る。

夜ゴハン調達の壁にぶち当たったので、夜の運転に気が進まない夫を説得して、HOTELに向かう途中で見かけた車で5分ほどの場所にある用水路沿いの巨大生鮮市場で屋台飯が購入できないか車で向かってみるも、18：00すぎに通った時は大勢の買い物客でにぎわっていたのに、19：30前には完全閉店していた。
周囲の屋台も姿を消していて、この1軒だけ明かりがついていたけど、人1人…バイク1台通らないので車に戻って再度相談。

市場の少し先の路地に、煌々と明かりがついていたのを思い出したので行ってみると、麺料理屋台が並んでいたけど容器が貰えずにビニール袋だけ手渡される可能性も否めないので、結局…

コンビニ飯で合意した。
シンブリーの夜は、コンビニとあの2軒の屋台以外周囲に明かりが付いている店が無いとは、想像もしていなかった（多分ホテルの立地が悪い）。

【パッタイ】
【蟹チャーハン】
【ネームソーセージ】
【海苔巻き唐揚げ】
【韓国のり】
を購入して合計：167Bの夜ゴハン(笑。
1：20頃にパン！パン！と連続して20発ほど花火の音が聞こえたけど、今日はまだ12月30日なので気が早いんじゃ？
そして、明け方は縄張りにしている犬たちの遠吠え合戦が延々と続いて、シンブリーの夜は散々だった。
明日は、ワット・サワーン・アーロム内にある“ナンヤイ影絵博物館（皮革影絵博物館)”に、シンブリーの伝統芸能である影絵を見に行く予定。
続きは08へ。