柏市の船戸山高野・薬師堂・石仏・下総観音霊場（32）

2020/05/22 - 2020/05/22

利根川沿いの台地北端に船戸村があります。つくばエキスプレス線の柏たなか駅へのバスの便も出来ました。利根川沿いの上流は利根運河を挟んで野田市になります。常磐高速自動車道が通っていますがインターは１６号線と交差する柏インターです。開発の盛んな柏市の中で昔の面影を残す庚申塔が似合う地域です。周辺の道路沿いには木祠、石仏が多く残っています。柏市立高等学校の南に船戸山高野の薬師堂があります。多くの石仏が集められています。永年風雨にさらされて来ましたので剥離が酷く、判別不能に成っています。村の歴史でもありますので大切に祀って頂きたい。
参考にさせていただいたブログは下記です。
石仏神心　136　北総石仏　柏の石仏　船戸２に詳しく書かれています。
http://sekibutu.blogspot.com/
船戸山高野薬師堂の縁起
船戸山高野薬師堂の創建年代等は不詳ながら、寛保元年（1741）の「郷差出帳」に医王寺の持と記載され、江戸時代中期には既に奉安されていたことが確認できます。境内観音堂は下総三十三ヶ所観音霊場の32番です。
「柏市史」による船戸山高野薬師堂の縁起
船戸村も人口規模が中位の村であった。寛保元年の「郷差出帳」によれば、寺院は真言宗の医王寺で境内は除地。堂は不動堂と薬師堂で除地で医王寺の支配。神社は天神・八幡・三峰の三社で社地は除地。道心の住む寮が一か所あり、これも医王寺の支配で年貢地であった。（「沼南町史」より）

エリア 柏・流山(千葉)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: その他
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

柏市の北端、野田市と利根運河を挟んで境となります。県道７号我孫子関宿線沿いと市立柏高校周辺を巡ります。

薬師堂の扁額。

入り口の木の下に多くの石仏が並ぶ。

六地蔵。明和九年（1772)六地蔵

傷んだ石仏。台石に如来念佛と刻印、市内最古の釈迦如来像。前列丸彫り坐像は貞享二年（1685)釈迦如来像で善定印を結んでいます。

傷んだ石仏。

正観世音。前列右端は天保十四年（1843）正観世音塔、

傷んだ石仏。紀年不明の不動明王像塔が並びます。

成田○○。左に回りこんだ道路沿いは、成田月参講参拝碑

庚申塔。文字庚申塔は天保十一年

六臂合掌青面金剛塔。寛保三年（1743）ショケラ持青面金剛塔。

庚申青面金剛。後ろは寛政四年（1792）「庚申青面金剛」の文字塔です。

十九夜庚申塔。後列左は元禄七年（1694）十九夜如意輪塔、

地蔵菩薩。元禄十四年（1701）延命地蔵、

十九夜庚申塔。宝永四年（1707）十九夜如意輪観音塔。

判読不能。

草に隠れて見えません。

薬師堂記念碑。

石祠、待道大権現。

木祠、不明。大師堂

木祠、不明。大師堂

木祠、不明。大師堂

木祠、不明。大師堂

中に二体の石仏。

石祠、四国三十三ヶ所。

墓地の隅に集められた無縁石仏。