柏市の大室・吉祥院・石仏

2020/05/07 - 2020/05/07

大室地区はほぼ菱形のような矩形で、上下に当たる西北・西南辺は利根川堤防・県道７号線で大まかに区切られます。西方はつくばエクスプレスが南北に走り、東方は前回見た花野井地区に当たります。いまだ農村の色濃く残っている村です。「柏たなか駅」周辺の開発は遅く道路整備が終わって新築の家が建ち始めました。真言宗豊山派　金剛密寺　薬王山吉祥院の山門が無い入口の脇に前後１７基の石仏が並んでいるのは圧巻です。前の空間が広く１基づつ良く見る事が出来ます。本体は元より「ショケラ」、「三猿」もじっくりと確認いただければ石仏通になった気分に成ります。
参考にさせていただいたブログは下記です。
石仏神心　131　北総石仏　柏の石仏　大室に詳しく書かれています。
http://sekibutu.blogspot.com/

エリア 柏・流山(千葉)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

柏市大室の地図、吉祥院、香取神社、塙坪公民館、柏ビレジ水辺公園。

東武バス、柏駅西口０３番大室３丁目下車。

バス停前方の交差点を右に入れば徒歩５分で吉祥院です。

2005年（平成17年）8月24日に首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスが開業、秋葉原へ直通で便利になった。秋葉原駅 - つくば駅間：58.3 km、快速45分で結ぶ、「柏たなか駅」周辺の開発は遅く道路整備が終わって新築の家が建ち始めました。

参道は無く駐車場から入る。

脇に入口があるが山門が無い。真言宗豊山派　薬王山吉祥院、金剛密寺の石碑がある。

入り口脇に前列１３基、後列４基の石仏が並ぶ。右端が隠れてし
まった。
ショケラは（剣人型＝半裸の女人像）仏敵シヴァ神の御妃ウマーで、勇猛果敢な女神です。三猿は日光東照宮で有名です。叡智の3つの秘密を示して、モチーフ
自体は古代エジプトやアンコールワットにも見られ、中国を経由して日本に伝わった。

前列右から前１、天明二年(1782)、青面金剛文字塔、台石1猿で三面に。

前２、宝暦五年(1755)、庚申供養文字塔、台石三猿で背中合わせ猿。

前３、宝永六年(1709)、六臂合掌青面金剛塔 三猿。

前４、明和四年(1767)、六臂合掌青面金剛塔 三猿。

前５、寛政元年(1789)、六臂ショケラ持青面金剛塔、三猿。

前６、寛政五年(1793)、六臂合掌青面金剛塔、台石1猿で三面に。

前7、寛政九年(1797)、異体字青面金剛文字塔、台石1猿で三面に。

前8、文化八年(1811)、六臂ショケラ持青面金剛塔、三猿,崩落。

前9、明和六年(1769)、庚申文字塔 三猿なし。

前10、延享元年(1744)、六臂ショケラ持青面金剛塔 三猿。

前11、天保十三年(1842) 猿田彦尊文字塔 三猿。

前12、明和六年(1769)、六臂合掌青面金剛塔、三猿なし・像容荒れ。

左端の小さな石祠、前13、文化十三年(1816)、待道大権現石祠、波屋根起破風待道大権現。

後列左から、後1、明治20年、待道大権現供養塔、角柱型。

後2、明和二年(1765)、十九夜念仏供養塔、種字サ碑面荒れ。

後3、紀年不明、千龍座念傅供養塔・・講中と読めますが。

後4、文政八年（1825)、六十六部廻国塔、大乗妙典・日本廻国塔とも、ここまで１７体です。説明文は石仏神心　131　北総石仏　柏の石仏　大室を写させていただきました。

弘法大師壱千百五拾年御遠忌記念碑。三基同様。

鐘楼。

水子地蔵尊。

御手洗い。

本堂改築工事中。

本堂前の南無大師遍照金剛　西国八十八ヶ所巡礼記念。

大きな御神木の前の石仏。元禄九年（1696）阿弥陀如来と元禄五年（1692）如意輪観音十九夜塔。

大きな御神木。

入り口入って右奥に４基の石仏。右から、明治五年妙見大菩薩、享保六年（1721）勢至菩薩二十三夜塔、文政十三年（1830）不動明王、昭和8年馬頭観音塔。

右端、明治五年妙見大菩薩。享保六年（1721）勢至菩薩二十三夜塔。

新しい石祠５体。

全て馬頭観音１７基。周辺開発で集められて供養しています。

真中奥に明和元年（1764）馬頭観音像塔。

御堂の中に弘法大師。