2019/09/29 - 2019/10/30
143位(同エリア594件中)
rieさん
もうすぐシニアだし、英語もデタラメな私だけど、ユーレイルパスとDBナビゲータがあれば、なんとかできちゃうひとり旅。
1日平均3都市観光してる気がするし、たぶん1日2万歩は軽く歩いてる。駆け抜けていろいろ見逃してる旅だけど、いろんな人に出会えて、すっごく満足!
今日はここまでフランクフルトからハイデルベルグを観光し、ここからはライン川下りをして川沿いの町ザンクト・ゴアに泊まります。
そしてその夜、この田舎町でこの旅2度目の大ピンチ大ハプニング! でも面白かった! ハプニングこそ旅の醍醐味ですよね!
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 船 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
田舎のバス旅は乗り遅れたらオシマイなのでドキドキしたけど、フランクフルト近辺は楽勝!
とタカをくくっていたのですが、意外にも都会はWi-Fiが(混雑して?)つながらず、DBナビゲータで乗継が確認できなくて、ヤバッ(-"-)ってこともありました。 -
2時間ほどかかって、リューデスハイム到着。天気はあのピーカンのハイデルベルグと同日とは思えない曇り空になってしまいました。
ここではたった1時間弱で、観光&船への乗換えをしなきゃなりません。
閑散とした感じのライン川沿いをてくてくと船着き場まで。
いい感じに寂れた町です。向こうに見えるリフトは、ニーダーヴァルト記念碑(普仏戦争終結とドイツ建国記念の碑)に行くためのゴンドラらしい。 -
途中で、有名な「つぐみ横丁」を観光しました。
とうとうポツポツ雨が降り出しましたが、 -
蔦に彩られた狭い通りが、逆にしっとりと良~い風情に。
-
あっという間に、……たしか5分ほどで通り抜けてしまう、思った以上に短い通りです。
でも、ほとんどがワイン酒場、ってところがライン川風情ありますよね。ビール派もここではワインなのかな?
あわよくば一杯ひっかけようと思ったんですが、15分ほどしか時間がなくてさすがに諦めました。 -
再びライン川沿いをてくてく。駅への道を振り返ったところ。また晴れてきた……川沿いの、空の開けた良い風情。
-
町の中心のマルクト広場です。
たくさんの人がいて、公衆トイレがあったのですが、これが確か50セントとかで安くて、並んでた人が口々に「安いわ~」「安いわ~」と言っていたのがちょっと面白かった。 -
教会もあった。
-
マルクト広場を後にライン川方面へ降りていくと、もうライン川下りの船着き場です。
小さい町でした。駅から歩いてつぐみ横丁とマルクト広場を見て、1時間かからずにライン川下りの船に乗れます。心配していたけど全然余裕でした。さすがにワインは飲みそこなったけど。 -
けっこうお客さん多い!
この桟橋の右側に切符売り場があり、表示も明快で、乗車券は問題なくすぐに買えますよ。 -
これが船の中……
桟橋はいっぱいだったけど、広い船を埋めるほどじゃなかったみたい。閑散とした感じ。
うーーーん(-"-)?
15年くらいまえに父母がドイツ旅行をしてライン川下りの船に乗ったビデオを見たのだけれど、これとは別世界のにぎわいだったはず。なんだろう……ツアーじゃないからかな? 不景気だからかな?
船もいちばん有名な「ゲーテ号」だったのに……。 -
それに……
いやいや、夕方だからだよね……天気もよくないし……。
でも、ライン川下りってドイツのハイライトと思ってたのだけど、少なくともそういう感じじゃなかったなあ……。 -
外のベンチも寂しいかぎりですよ。
-
たぶん天気がよくて青空なら素晴らしい、…のだろう……。
-
見どころもあるし、……
-
うーん、だが……パッとしない……(ああ言っちゃった)
やっぱり旅行は天気と出会いだ……
などと思いながら甲板の席から船内を見やると、東洋人らしきご夫婦と目が合いました。
でもまあ、たぶん中国の方だよね……
と思いますが、どうやらあちらも私を気にしているようで、何度も目が合う。その感じに、なんだかピンとくるものがあり、ドアがすぐ近くにあったので、入って声をかけてみました。 -
そうしたらお二方、笑顔で、「やっぱり~。日本人だと思ったのよね~」。
訊いてみれば、私と同じく東京近郊からいらしてるとのこと。60代か70代かな?とってもチャーミングなお二人でした。ふたりで旅の失敗談をバラしあって笑ったりして、上品なんだけど親しみやすい、可愛らしいご夫婦でした。 -
ドイツ在住のお友達に会って泊まるために、私と同じザンクトゴアまで行くとのこと。ちょうどネコ城をバックにご一緒した一枚。私のケータイで並んで自撮りすると、一人だけ大きな顔になっちゃってイヤだなあ(T_T)
-
おしゃべりするうち、どうやらローレライの岩が近づいてきたらしいのですが、
「どこ?どこがローレライの岩?」
「あれらしいですよ……?」
(岩の上の方を見ながら)「どこに像があるの?」
「えっ、像?そんなのあるんですか?」
などと、せっかくの名所を前に残念すぎる会話になってしまいました……。
実際のところローレライの像は中洲の目立たないところにあったらしいです。まあ天気も悪かったですしね……「ローレライの岩」もそう言われなければわからない風情ですし。
まあ私、この旅駆け足すぎて、ラフに楽しみすぎちゃっていろいろ見逃してます。 -
あ、でも、船のアナウンスの最初にシューマンの「ライン」が盛大に流れたのにはテンション上がりました。おお~♪ラインだ~♪そうだよね~♪ラインだもんね~♪
-
ご夫婦に写真も撮ってもらった。
思えば今日は、フランクフルトのホテルのスタッフさん&ハイデルベルグのご婦人&中国人男性&タイの女性&日本人のご夫婦、……と、思いがけずたくさんおしゃべりできてラッキーな日でした! -
楽しいご夫婦とのやりとりにケタケタ笑っているうちに、ザンクトゴア到着。
これが船を下りてすぐの場所。なんと正面に写っているあずき色の建物が今日泊まるホテルです!
朝食付きで7千円くらいの、リーゾナブル価格のホテルでした(^-^; ご夫婦は有名なラインフェルス城の豪華ホテルに泊まるらしく、ここでお別れ。 -
ホテルに荷物を置いて、とりあえず食事に出かけました。
まあ、季節もあるのでしょうがほとんどの店が閉まっており、日本の寂れた温泉地を思わせる町でした。
……すいません、悪口に聞こえたかもですが、今の時代、どの国にもこういうところはあるんだ~(*‘∀‘)と、むしろほのぼのしみじみと観光しました。ライン川下り自体がそうでしたが、華やかな時代があったからこそのノスタルジックな趣があって、夕暮れの川辺の風情と合わせて、むしろ忘れがたい情緒がありました。あの空気、今でも思い出せる……(´ー`) -
途中のイタリアン一軒だけがにぎわっていました。
-
とりあえず端まで歩いてみると、例の古城ホテルが山の上にそびえています。あそこに泊まれば最高だったでしょうが、この寂れたいい感じの風情はわからなかったかも。
食事は結局、少し戻った川沿いの、味も雰囲気もフツーのレストランで食べました。 -
さて、これがホテルの部屋です。リーゾナブルなわりに、ラインの流れが目の前でとっても良かった。
でもこれはたぶん、翌朝撮った写真だと思います。この日はそれどころじゃなかったんだ……。列車のトイレに閉じ込められて以来の大ハプニング!
レストランから9時ごろ帰ってくると、フロントに誰もいなかったんです。フロントのおじさんはすっごく親切でいい人で、明日の私のスケジュール聞いて電車時間確認してくれたりしたんだけど、お客あまりいなかったし、早々と家に帰ってしまったらしい。
でも「鍵は持ってってね~」と言われて持って行ってたので、特に問題を感じず、3階の部屋へ戻って鍵を開けようとしました。
ところが開かない!なんべんやっても手ごたえスッカスカで空回り。昔風の細い細い鍵だったので、いろんな角度で突っ込みいろんな角度で回してみましたがうんともすんとも言いません。 -
この鍵ですよ~~。突っ込む部分は円筒形でほっそいの。いかにもヤバげです。
5分くらい格闘しましたが、手応えなし。こりゃダメだと思いました。そうだ、もしかしてフロントに、おじさんの電話番号とか書いてあるかもしれない。
そこでフロントに戻って、フロントデスクの引き出しを開けたりゴソゴソやってますと、いきなり正面玄関が開いて、ドイツ人のご夫婦が入ってきました。40代くらいかな。お客さんのようでした。
連絡先も見つからず、私は相当哀しげな顔をしていたんでしょう。顔を見るなり奥さんが目をみはって、「What's wrong?」と訊いてくれました。
事情を説明しますと、奥さん、すごく男前に胸を張り、「大丈夫。一緒に行ってあげるわ。あなたラッキーよ。ウチのダンナは鍵の扱いがかなり得意ですからね。」と安心させるように言ってくれます。
チラとダンナを見ますと、なんと、ローカル列車のトイレの鍵を開けてくれたDBのかっこいい兄ちゃんにそっくりの朴訥なハンサムさんです(私はきこりさんタイプと呼んでいます)。
例によってひと言もしゃべりませんが、表情で優しい人とわかります。
これは期待できる! 今日6度目の素敵な出会いに感謝して3階の部屋まで戻り、ダンナさんに鍵を渡してお願いしました。
ダンナさんは10分以上、がんばってくれました。
……が、鍵はびくともしません。
私は次第に申し訳なくなってきました。この人たちもお客さんなのに……のんびり滞在するためにやってきたのに……。
このまま開かなくても、私を見捨てていくわけにいかない……と困っているのでは、と思い、決心して言い出しました。 -
「もう諦めます。あとは自分でどうにかします。これ以上ご迷惑をかけるわけにはいきません。他のホテルを探して泊まって、明日フロントに文句を言ってもいいし」。われながら男前に言い切りました。まあこうやって日本語で書くのと違って、全然かっこよくない怪しげな英語で、ですけど。
奥さんはそれはそれは申し訳なさそうな顔をしましたが、なおも私が言い張ると、「ああ、ごめんなさいね……」と言って私に鍵を返し、うなだれて去っていこうとします。この期に及んでもダンナはひと言もしゃべりませんが、婦唱夫随で同じようにうなだれてついていきます。
それでも、このお二人、去りがたい様子で1、2分、廊下の曲がり角で私を見ていてくれたのです。優しいご夫婦でした。
私の方は、もう覚悟が決まってました。あと10分くらい鍵と格闘して、ダメならフロントの机の下で寝よう。
ただ、鍵の扱いについては、ダンナさんが格闘してるのを見てるうち思いついたことがありました。むしろ少しだけ確信があった。鍵でなく、ドアの方に問題があるんじゃないか。
そこで、ドアノブを精一杯上に引き上げ、ドア自体が上に持ちあがるような状態で鍵をつっこみ、思い切り回しました。ガニ股で踏ん張ったすごい恰好です。
すると……。
バシッ!!
気持ちのいい音がして、ドアが、一発で開いたのです!!!
そのとたん!
「Congratulations~~!!!」
廊下の向こうでまだ見てくれていた奥さんが、大声で叫びながら10m以上をダダダーッと走り寄ってきました! 影のように続いてダンナさんも!!
そのまま、ゴールを決めたチームのように、3人で円くなって手をつなぎ、くるくる回りながら飛び跳ねて喜びました。今思い出しても笑えるわ~~! あれは楽しかった、幸せだったなあ~~~!
もう最っ高! 高級ホテルに泊まってたらこんな楽しい思い出はできなかった。寂れたホテルの、誰もいない廊下でのあの輪舞、今でも、思い出して胸がほかほかします。 -
翌朝、フロントに文句言おうと思ったけどおじさんはまたいなかった。
代わりに朝食を用意してくれたのは、なんと70代くらいのご夫婦でした。すごく上品な方たちで、とても優しくて、鍵の件とは何もかかわりなさそうなので文句はやめておきました。たぶんご近所の方で、朝だけ働いてらっしゃるのでしょう。
ホテルのために言っておきますが、鍵の件以外はすっごくいいホテルでしたよ。鍵の件もいい思い出になっちゃったから結果オーライだけど、次に泊まる方は夜中の連絡先だけは聞いといたほうがいいですね。 -
次の朝。ついにドイツを後にするためザンクトゴアの鉄道駅に行きました。なんとホテルから1分でした。ホントに便利でいいホテルだったなあ~。
-
駅の外観はなかなか素敵ですが、
-
中のホールはまたいい具合に寂れたしみじみ風情です。
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ホームからの景色も旅気分をそそる。
ここからケルン経由で、今日はいよいよドイツを後に、アムステルダムまで旅を続けます。
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