2020/02/04 - 2020/02/08
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行き当たりばったりさん
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キューバはご存じの通り、アメリカをはじめとする「西側諸国」の経済制裁を50年以上も受け、西側からの物資が全く入ってこない。
そのため、50年以上も前のモノを大切に使い続ける文化が根付いた。
これも2020年の大統領選挙の結果次第で彼らの生活もガラッと変わる可能性がある。
(2021年2月追記:結局、トランプさんは落選し、バイデンさんが時期大統領になった。)
それゆえ、今回のハバナの旅行記のタイトルにもしたように、50年前にタイムスリップしたような雰囲気が味わえるキューバは今のうちに行っておかなければならない国の一つであると思う。
さてキューバへ行くにはどうすればいいか。
地理的に最も近くにあるアメリカからチャーター便は出ているが、普通の観光客は今のところアメリカ経由でキューバに行かれない。
日本からだとカナダかメキシコ経由でキューバに行くことになるが、今回オイラがカナダ経由でハバナ入りした時の手続きや現地でのおカネについてまとめました。
世界でたった5カ国しかない社会主義(共産主義)国なので、
「郷に入りては郷に従え」
を徹底的に守っていくようにしないと何かと面倒なので…。
コロナ禍が収まった後、皆さんの失敗しないキューバ旅行計画の参考になればと思い1つ旅行記作成しました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 航空会社
- エアカナダ エアカナダルージュ
- 利用旅行会社
- エイチ・アイ・エス
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-
まずキューバに行く前に経由地のことも考えなければならず、今回経由地に選んだカナダもアメリカのような電子VISAが必要になる。
アメリカのESTAに対してカナダはeTA。
その申請だが、アメリカのESTAと同じような考え方の電子ビザで、申請料は7カナダドル
検索エンジンで「カナダeTA申請」と入力するといくつか窓口が出てくる。
カナダのeTAもアメリカのESTAと同様に代理店が日本にいくつか存在する。
ちなみにこの画面は代理店で、日本語で申請でき、カナダ政府直で申請するより質問事項が少ないが、政府が要請する申請料とは別に申請手数料が必要です。 -
こっちがカナダ政府直の申請画面
URL
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/visit-canada/eta/apply-ja.html
とにかく安くやりたいという人はこっちでやりましょう。 -
最初の画面を見ると
「日本語の選択ができる~~」
と喜ぶのもつかの間。
先に進むと -
日本語は一切表示されない。
実際に申請するときは英語かフランス語のニ択のみ。
英語で申請することが多いだろうが、英語を選択しても少々表現が独特のところもあり、苦労します。
そのようなときは
「カナダeTa申請方法」でググって自分に一番合ったサイトを参考にして申請を進めてください。 -
続いて、外国人がキューバ旅行に行く時、入国審査で「ツーリストカード」の提出を求められる。
HISでキューバ旅行を申し込んだ際は「ツーリストカード」の作成が無料ということが多い。
オイラは今回HISで航空券、ホテル、送迎付きツアーを申し込んだ。
そのツアーもツーリストカード無料作成の特典が付いていた。
作成はHISのWEBサイト内で申し込む。
新宿にすぐに行かれる人は直接行ってもいいでしょう。遠い人は郵送で申し込みもできます。
オイラはこの新宿の東日本ビザセンターに作成を依頼し、直接取りに行った。
「HIS東日本ビザセンター」というからには西日本ビザセンターもあるでしょう。
西日本の人はそちらで作ってもらえばいいでしょう。 -
これがキューバの入国に必要なツーリストカード(未記入)。
この用紙はエアカナダ、トロント→ハバナ線の機内でもらったやつ。
恐らく手書きでもOKなんだろうと思うけど、アエロメヒコで行く場合は配布されるかどうかわからないから日本で用意した方がいいでしょう。
これに必要事項を記載するのだが、自分で書ければタダってことか?
ま、今回HISで無料で作ってもらったからオイラも無料だったけど…。
次行く時のためにとっておこう。 -
続いてキューバの気候について。
現地で何を着るか気になると思います。
キューバは常夏の国。
いつ行っても日本の夏の恰好で大丈夫です。
よって冬は日本での冬服はハッキリ言って邪魔なので、日本の空港に行くまではできるだけ薄着で行くようにしましょう。
それか羽田のクロークに預けるか。
今回オイラは羽田空港までクルマで行ったので、冬物のかさばる物はすべてクルマにおいて行き、最低限の防寒具だけ持って行った。
経由が日本よりも寒いカナダなので、カナダでトラブルに巻き込まれ、外に出されるようなことになったとき、完全にハバナのスタイルで行くと凍死してしまうかも…(怖)。
キューバには乾季と雨季があるが、日本の冬に当たる頃は乾季。
日本の夏に当たる頃は雨季になる。
乾季でもにわか雨はあるようだ。
現地では昼に街歩きするときも日焼け止めは必須。
特に要塞に行く時は広い敷地内に日陰になるところはほとんどありません。
行って思ったのが、気候はカンクンに似ているかも。 -
キューバはスペイン語が公用語。
英語も外国人相手の人は通じるが、日本語は通じません。
そこで、このような翻訳アプリが役に立つ。
オイラは「Google翻訳」を使ったが、この時代、いろいろ翻訳アプリが出ていますので、みなさんの使いやすいアプリを使えばいいでしょう。
ただし、オフラインでも使えるアプリである必要があります。
履歴についてはあまり気にしないでください(汗) -
キューバはネット環境が極めて悪いので、オフラインでも使えるものは徹底的に使えるようにしておきましょう。
日本にいる間に少なくともスペイン語と英語の翻訳アプリはオフラインでも使えるように設定しておきましょう。
Google翻訳はオンライン上では多機能で便利。
オフラインでも使えるけど、機能の制限が多いので、一長一短ですね。 -
キューバでのおカネですが、基本的にキューバではキューバ人と外国人は異なるおカネを使います。
人民ペソと兌換ペソの2種類。
外国人は写真の兌換ペソ(表示はCUC)を使う。
空港のビルを出たらすぐ右に両替所がありました。
アメリカドルからの両替は通常の手数料とは別の手数料が上乗せされるらしいです。
ユーロはそのようなことはないようです。
日本円からも両替できますので、オイラは日本円から両替した。
アメリカドル、ユーロはあまりたくさん持っていかなくていいと思いますが、帰りに免税店に寄ると決めているなら、アメリカドル、ユーロはそれなりに持って行った方がいいです。
帰りの空港免税店では兌換ペソ、クレジットカードは使えません。
個人的にはアメリカドルの方が使い勝手がいいと思った。
理由は後ほど。
写真は両替時一番大きな単位の10CUC。価値は10ドル相当。
両替は一人に対する時間が長め。
さらにブースも全部開いてない、両替しない人、並ぶ人は外で待つことになる。
キューバではクレジットカードは使えないと思った方がいいです。
仮にATMがあっても機械自体が故障していることが多いので使えません。
参考までに空港で両替するとき、3泊なら3万円両替すれば、滞在期間は兌換ペソが足りなくなることはないと思う。
葉巻をたくさん買うならもっとたくさん両替した方がいいかもしれませんけど…。
(2021年2月追記:コロナが落ち着いて日本人がまたキューバに行かれる時はもう兌換ペソは存在していないと思います。) -
こっちは3CUC紙幣。
滞在中、ラテンの空気にのまれ、羽振りよくおカネ使いすぎたときは銀行で両替するのが無難です。
両替するときはパスポートも必要です。
銀行員は一応英語が通じます。日本みたいにまず総合受付で両替だと要件を伝え、ブースを案内される。
ブースの行員さんにパスポートを渡したらしばらくどこかへ行ってしまうけど、キチンと両替してパスポートも返してくれます。時間はかかりますけど…。
街中にいくつか両替商がいますが、銀行の方が安心できます。 -
こちらは兌換ペソのコイン。
単位はアメリカのコインの種類とほぼ同じ。
コインはレストランではあまり使わなかったが、公衆トイレのチップで必要になるので、ある程度は残しておきたい。
あと、コインは意外とカフェでコーヒー飲むときに重宝しました。
本格コーヒーが1.3CUC、150円くらいで飲める。
カフェでのコーヒー、ものすごくうまいし、激安でした。 -
現地での移動ですが、マレコン通りから旧市街は徒歩圏内なので、ホテルが「National de CUBA」でなければマレコン通り沿いに宿泊してもパルケセントラルまでならタクシーはいらない。
ただ暑いので、歩くのがいやになったらタクシーの選択肢が出てくる。
有名なクラッシックカーはほとんどが観光用で時間制。
たまに流しのクラッシックカータクシーもいるが、日中はなかなか見つからない。
緑矢印のココタクシーはクラッシックカーと並んでハバナの名物。
青矢印の普通のクルマのタクシーも結構走っています。エアコン完備。
赤矢印は「ハバナバスツアー」。観光客相手の巡回観光バス。
ココタクシーはメーター制と言っているサイトもあるが、2020年2月現在、現地で乗った流しのココタクシーはすべて前交渉制です。
場所柄、ドライバーは浅黒いタトゥーをたくさん入れた日本的には近寄りがたい人が多いですが、この写真のようなところで拾うタクシーの人はみんな気さくでラテンの国らしい陽気な人が多いので、そんなに心配することもないと思います。
それでも気になるなら、若くて細身の人、または女性のタクシーを探してみてはどうでしょうか。
探せばいます。
赤い車体のハバナバスツアーは今回は乗っていないけど、最初に乗るときに1日分のバス代を払い、腕に乗車券を巻き付け、2回目以降は腕の乗車券を見せれば乗れるようです。
名物のクラッシックカーのタクシーは流しはほとんど見かけなかったが、オイラはたまたま遭遇し、乗ることもできた。イベロスター パルケ セントラル ホテル
-
現地の位置情報は、グーグルマップはそこそこ使えた。
GPSはインターネットよりはマシです。
しかし各スポットの付帯情報はWEBなので、日本にいるときにオフラインマップをダウンロードしておくこと、現地スポットも行く可能性が0.1%でもあれば、そこを片っ端から保存して、現地では保存リストからナビをさせると便利です。
ナビ機能はきちんと働いてました。
あと、日本にいる間にオフラインマップをダウンロードしておくこと。
このオフラインマップがかなり役に立ちました。
またオフラインマップは場所によっては頻繁に更新があるので、なるべく更新が滞在中に重ならないようにダウンロードはギリギリまでしないでおくこと、最後の更新は行きの乗り継ぎ空港の中で行うことがコツです。
トロントの空港はWi-fiは良好でしたが、メキシコシティの空港は前の年に起動してみたが、あまり良くないイメージがあった…。
キューバ旅行の前はこの作業が結構楽しみでした。
ハバナで一番役立ったのはこのグーグルマップだたような気がする。 -
続いてみなさん気になるネットですが、ネット環境は
”極めて悪い”
と覚悟してください。
おなじみのレンタルWi-Fiなどありません。
日本でレンタルWi-fiを借りようとしてもキューバ用のラインナップはどこの会社も取り扱いはありません。
ドコモではキューバは海外1dayパケットの利用可能国としているが、通信速度は3Gどころか2Gくらいの速度と認識するべき。
4Travelの旅行記1ページ開くにも15分以上かかるくらいですので…。
ハッキリ言って使い物になりません。
1日980円+税は無駄ガネになります。 -
キューバでインターネットをするなら、市中で販売されているこの「Wi-fiカード」を購入しておくことを強くお勧めします。
これがWi-fiカード。
1時間と3時間のカードがあるようだ。
写真は1時間用。
今回はホテルチェックイン時に一人一枚ついてきた。
街中で手に入れるには、イベロスターパルケセントラル等それなりの格式のホテルで購入するといいでしょう。
オイラが泊ったホテルでも購入できました。
フロントで
Tarjeta de Navigacion 1 hola Por fabor
(タルヘタ デ ナビガシオン ウナオラ ポルファボール)
または
Tarjetas wi-fi 1 hola Por fabor
(タルヘタス ワイファイ ウナオラ ポルファボール)
3時間用が希望なら
上記 1 hola Por fabor のところを
3 holas Por fabor
(トレソラス ポルファボール)
と言い換えれば通じるはずです。 -
Wi-fiカード買ったからといって、ほかの国のように歩きながらインターネットができるわけではありません。
市内に点在するWi-fiスポットまで行き、そこでスマホのWi-fiをたちあげ、
WIFI_ETESCAを選択。
そこでSSIDとパスワードを入力するよう要求されるので、裏面の表示を入れる。
Wi-FiスポットはHISがくれたMAPには表示があるが、持っていない場合の探し方は
「スマホに夢中になってるハバナ市民がたくさんいるところ」
そこがWi-Fiスポットのはずです。
ちなみに今回泊まったホテルドゥービルの建物の周りもWi-Fiスポットで、日中、たくさんのハバナ市民がケータイいじってました。 -
カードの裏面はこんな感じ。
カードの購入価格は1時間カードが1CUC(=1USD)。
USDでは購入できないと思います。
ホテルのビジネスセンターで有料のネットを利用するのと比べると、あまり高いものでもないと思う。 -
最初のアクセスでIDとパスワード入力を要求される。
上の矢印がSSID(Usuarios)で
下の矢印の先がパスワード(Contraseña)なのだが、ここをコインで削る。
強く削るとパスワードまで削れて見えなくなるので、軽く削ること。 -
iOS13の場合、OSの画面で入力するIDとパスワードを入れると、このような画面が出てくる。
当時のオイラのケータイ(iPhone7)ではこの画面では何もせずWi-fiが開通しました。
これだけネット環境が悪いので、WEB画面も開く可能性が1%でもあるなら日本で、または乗継の空港のWi-fiで片っ端からブックマークしておいた方がいいです。 -
つづいてハバナで困った時ですが、キューバで一番驚いたのはここ。
建築美でも知られるバカルディビルの中に日本人が慣れ親しんだロゴが…。
HISのハバナ支店。
こんなところに日本の旅行会社の支店があるなんて驚きです。
日本人も複数人常駐してます。
もし、困ったことがあったらここに飛び込んではどうでしょう?
ハバナ旧市街の「バカルディビル」の中にあります。
敷居高そうな階段を登ったところにこのようなHISの旧ロゴの看板があります。
助けてもらったらお礼を兼ねてクラッシックカーツアー1時間コース申し込んで‥。
HISもお家事情が大変と聞いているので、コロナ終息後はどうなっていることやら…。バカルディビルディング 現代・近代建築
-
さて、喫煙ですが、
喫煙環境は良好。
人がタバコを吸うことに寛容な国と言っていいでしょう。
さすが世界最高級の葉巻の生産地。
アメリカの空港はビルの外でも敷地外に出ないとどこに行っても灰皿は見つからないが、
ハバナの空港はターミナルの建物の中こそ置いてないが、外にはかなりの密度で灰皿がある。
街中では外国人向けホテルではなかなかないが、地元の人が集まるところはあちこちで葉巻、タバコ吸っている人がいる。
ただ、例の有名なホテル「アンボス ムンドス」のロビーにはでっかい灰皿がありました。
葉巻用なのでしょう。ホセ マルティ国際空港 (HAV) 空港
-
ホテルも外に出ればすぐに灰皿とは思えない灰皿がある。
現地でタバコを切らしてもあちこちで葉巻が売られている。
せっかくだから滞在中は葉巻で過ごすこともいいかも…。
オイラは日本から持ってきたので、いつものタバコで過ごした。 -
さて、帰国時ですが、キューバの兌換ペソは国外持ち出し禁止。
国外で再両替はできない。
つまりツーリストは街中で使いきらないとならない。
余ってしまったら空港で再両替か使いきることになるが、日本への帰国の際、アエロメヒコは深夜、エアカナダの場合は朝4時半から5時。空港はほとんどの店が閉まっているので、街中で使いきることを強くお勧めします。
出国前のエリアではほとんどの店が閉まっていますが、
葉巻の店は開いていることが多いです。ホセ マルティ国際空港 (HAV) 空港
-
さらにハバナの空港は出国後はもう兌換ペソは使えません。
この免税店はドル、ユーロしか使えません。
この免税店はアメリカドル、ユーロの使用ができる。
でもレートという概念がないのか、商品価格は1ドル=1ユーロで、ユーロでの支払いはお得ではない。
また喫煙者への情報として、トロントでは保安検査がなかったので、日本からキューバにライターは持ち込めたが、ハバナからの空港の保安検査はいまだにあらゆるライターの機内持ち込みは禁止で、せっかく日本から持ってきた100円ライターがまだ使えるのに没収された。
日本の保安検査で通過するからといって、カッコつけて高いライターは持っていかないこと。
羽田に着いたらソッコーでコンビニに駆け込んだこともお知らせしておきます。
以上、はじめてキューバに行って遭遇した滞在時の事情でした。ホセ マルティ国際空港 (HAV) 空港
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