バレンシアは美しい建築物の街であると同時に、陶器の街でもあります。建物内外にもそのセラミックタイルが用いられており、絵柄はバレンシアを象徴する建築だったり、特産品だったり、民族衣装に身を包んだ女性だったり。色彩豊かで、まるでたった今描かれたかのように感じられます。スペイン陶器はイスラムの技法を取り入れ「イスパノ・モレスク」と呼ばれているそうで、建築におけるムデハル様式と同じようにイスラム文化の影響を受けていたんですね。イスパノ・モレスクは、マヨルカ島を経由してイタリアに伝わりマジョリカ焼きになったと言われています。<br /><br />〈旅の予定〉<br />10月14日関空→羽田<br />10月15日羽田→ヒースロー→マドリード→コルドバ<br />10月16日コルドバ→マドリード<br />10月17日マドリード→バレンシア<br />10月18日バレンシア→マヨルカ島、パルマ→シッチェス<br />(バルセロナEl Plat空港デモ隊占拠のため変更。バレンシア→シッチェス宿泊【日帰りでコロニア・グエル】)<br />10月19日シッチェス宿泊、日帰りでレウス→ビラノラ・イ・ラ・ジェルトル<br />10月20日シッチェス宿泊、日帰りでバルセロナ→ コロニア・グエル→バルセロナ<br />(変更。バルセロナ→テラーサ→サバデイ)<br />10月21日シッチェス宿泊、日帰りでサン・ジョアン・デスピ→テラーサ→サバデイ<br />(変更。サン・ジョアン・デスピ→バルセロナ)<br />10月22日シッチェス→バルセロナ<br />10月23日バルセロナ宿泊、日帰りでラ・ガリーガ→グラノリェース→カルデドゥ<br />10月24日バルセロナ<br />10月25日バルセロナ宿泊、日帰りでMataro→Canet de Mar<br />(変更。バルセロナのみ)<br />10月26日バルセロナ→ローマ→機中泊<br />10月27日→成田、羽田→伊丹<br />

「イスパノ・モレスク」の街・バレンシア（モデルニスモ×スペイン④）

45いいね！

2019/10/17 - 2019/10/17

20位(同エリア266件中)

エリア

バレンシア(スペイン)

旅行の満足度: 5.0

観光: 5.0

同行者: 一人旅

交通手段: 徒歩

旅行の手配内容: 個別手配

バレンシア、コロン市場の道路を挟んだ南に建つ美しいモデルニスモ建築。
こちらはコロン市場東隣に建つCarrer del Comte de Salvatierra 27番地のモデルニスモ建築。ファサード最上部がかっこいいです。
同じくコロン市場東に建つ、Carrer del Comte de Salvatierra 25番地のモデルニスモ建築。開口部や最上部が印象的なファザードです。
Carrer del Comte de Salvatierra 27番地のモデルニスモ建築。
Casa Peris。これもコロン市場すぐ近くにあります。1913年、Carlos Carbonell。
Casa Peris。
コロン市場近くの綺麗な建物。
コロン市場近くの綺麗な建物。
コロン市場から南に歩き、Gran Via del Marqués del Túriaという大通りー道路の中央部に公園の様な緑地が続く綺麗な通りですーに来ました。巨大なモデルニスモ建築、Cases Chapaです。1909-16年、Antonio Martorell TrillesとEmilio FerrerとCarlos Carbonellの共作です。
Cases Chapa。
Cases Chapaの側面です。この建物は内部も凄そうです。綺麗なステンドグラス天井や曲線を描く階段があるようですが、見れませんでした。
Cases Chapaの裏手になるのですが、これも同じ建物なのでしょうか？
Cases Chapaの裏の建物。
同じくGran Via del Marqués del Túriaに建つ、Casa Barona。1914年、Javier Goerlich。
Casa Barona。
Casa Barona。
Gran Via del Marqués del Túriaの綺麗な建物。
これもGran Via del Marqués del Túriaに建つ、Casa dels Pardalets(Casa Matilde Pons)。燕の装飾が沢山あります、と思っていたら、スズメ(Pardalet) だったようで。建造年わからず、設計はVicente Sancho。
Casa dels Pardalets。
Casa dels Pardalets。
Casa dels Pardalets。
Casa dels Pardalets。
Casa dels Pardalets。二つに割れた尾とスマートな体はどう見ても燕なんだけど。
引き続き、Gran Via del Marqués del Túriaの建物。
Gran Via del Marqués del Túria、道路中央にはヤシの木や(沖縄にありそうな)大木やモニュメントまであります。バレンシア中で見られるヤシの木も、アラブ支配時にもたらされたものです。
Gran Via del Marqués del Túriaの建物。
ここもGran Via del Marqués del TúriaのCasa Ortega。1904-07年、Manuel Peris Ferrando。美しいモデルニスモです！
Casa Ortega。
Casa Ortega。好きだなぁ。
Casa Ortega。
Casa Ortega。いいですよねぇ。
Casa Tatay。建設年不明、建築家はDemitri Ribes。
Casa Tatay。ここまでGran Via del Marqués del Túriaという大通りを歩きましたが、ここからはバレンシア市の中心部に向かっていきます。
バレンシア北駅に向かいます。写真右下の円形の建物は闘牛場。150年の歴史があり、世界で二番目に大きい闘牛場だそうです。ネオ・クラシックの美しい建物です。バレンシアでは現在は闘牛はお祭り時だけ行われるそうです。
その闘牛場の隣がバレンシアのモデルニスモ建築No.1と言える、バレンシア北駅(Estacio del Nord)。1906年、Demitri Ribes、Lluis Brui Solelles。
バレンシア北駅。
バレンシア北駅。
バレンシア北駅。バレンシアオレンジの装飾など。きれい！
バレンシア北駅。
バレンシア北駅。
バレンシア北駅。ここからは内部。このレトロな駅舎、現役です。ステンドグラスにもオレンジ。
バレンシア北駅。柱上部にもオレンジ。照明も可愛らしい。
バレンシア北駅。構内あちこちに、各国の見送りの言葉のモザイクが。
バレンシア北駅。構内あちこちに、各国の見送りの言葉のモザイクがあり、右下が日本語？「御機嫌好う」とあります。最初は中国語と思いましたが、ひらがなの「う」があるので。
バレンシア北駅。
バレンシア北駅。ガラスで区切られた部屋があり、むかって右側の部屋の壁や天井のセラミックタイルが凄い。
バレンシア北駅。
バレンシア北駅。
バレンシア北駅。
バレンシア北駅。
バレンシア北駅と駅前の建物。次はすぐ近くの市庁舎広場に向かいます。

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この旅行記へのコメント（15）

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cookieさん 2024/03/14 17:24:51

あっ！最高ですね

尚美さん

私、以前に拝読していたようでもう♡つけていたのですが
改めて観て最高ですね！！
行く前に予習しておけばよかった（再）

尚美さんのスペイン旅行記最高ですね

cookie

尚美さんからの返信 2024/03/15 14:34:55

温かいお言葉、ありがとう

cookieさん、わざわざ見返してくださったんですね。
もう5年前の古い旅行記なのになんだか申し訳ないような。
確かバレンシアは世界中の住みたい街ランキングでもトップ5くらいになったことがあるはずです。訪れた人なら納得ですよね。
尚美

cookieさんからの返信 2024/03/15 18:21:42

Re: あっ！最高ですね

そんな上位に！！
でも、わかります、住みやすそうだなって
とても思いました。

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ちゅう。さん 2020/04/12 11:29:54

源氏パイ型の窓！

尚美さま、こんにちは。

バレンシア＝オレンジくらいしかイメージなかったのですが、見応えありますね！
特に北駅のモザイクは可愛くて華やか、駅が単なるインフラでないところに西欧の歴史を感じます。

Casa Ortegaの窓、なんかに似てるなーと思ったら、源氏パイが浮かびました（笑）
続編、楽しみです。

ちゅう。

尚美さんからの返信 2020/04/15 15:11:24

Re: 源氏パイ型の窓！

源氏パイも長く愛されていて、共通するものを感じます。

新型コロナ感染拡大してから「イタリア・スペインに行っておいて良かったね」とよく言われるのですが、11泊という(私にしては)長い旅をしておいて良かったです。行ける時に行っておくべきだと、つくづく思います。

ところで、もうkayoさんの「大阪城公園の猫さんの餌やりボランティア」の旅行記、見られましたか？伸びをしたところ等を捉えた写真に感心させられますよね。こんな時期だからこそ癒される旅行記でした。
では！

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ひなこさん 2020/04/10 23:07:55

やっぱり、バレンシア北駅

尚美さま、

バレンシア北駅、魅力的な駅ですね！ひとりでにニコニコしてしまいます。
中にカフェは無いですか？ここでまったりしたいなー。
尚美さんの旅行記と写真は、ますます磨きがかかってきて、見る目も鋭くなっているのではないでしょうか？きっと、同じ所を同じ時に歩いても、見える景色は1人ずつ違うのでしょうね。
今まで旅に出かけられたのは、幸せなことだったのだとしみじみ感じます。
次の旅行記とお宿を楽しみにしています。

尚美さんからの返信 2020/04/11 23:10:35

バレンシア北駅にはレトロなカフェが似合いますよね^^

ひなこさん、いつも細かいところまで見てくれてありがとう。
バレンシア北駅にカフェがあったかは忘れましたが、移動中に食べられる持ち帰り惣菜パンのようなものの売店はありました。ターミナル駅、いいですよね。ひなこさんのニューヨーク旅行記で見た駅にも、すごく行ってみたいんです。旅したいですよね。

尚美

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ドロミティさん 2020/04/07 13:32:51

バレンシア♪

尚美さん、こんにちは^^

バレンシアと聞くとオレンジと火祭りが最初に浮かんで、次にパエリア！
パエリアの発祥の地なんですよね(^^♪
歴史的な建造物だけでなく、こんなにたくさんの素敵なモデルニスモ建築も見つけられるのですね。そして陶器の街でもあったのですね@@！

バレンシア北駅の壁や天井のタイル、ひとつひとつ見ていくと綺麗な色彩でスペインらしい絵柄のタイルだけど、お部屋の入り口から全体を撮られたお写真を見た瞬間、壁の下の白い面積が大きいせいか、日本の銭湯の絵を連想してしまいました^^;

尚美さん目線のヨーロッパの街歩き、スペインに限りませんが実に興味深いです☆彡

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞﾛﾐﾃｨ

尚美さんからの返信 2020/04/07 18:06:13

大浴場があったなら

ドロミティ様、銭湯っぽいのは上部に絵があり下半分が白だったから、ですか？なるほどー。あの部屋は、土産物売場で一部分使用している他はガラーンとしているので、勿体無い空間です。いっそ銭湯に改装する？

私が気に入ったバレンシアの魅力がなんとか伝わったらいいんですけど。次の旅行記は、バレンシア最後、そしてシッチェスへ移動して最初のホテル(3軒のホテルに泊まりました)、シッチェスから日帰りでコロニアグエル観光です。どうぞご覧下さい。

尚美

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まほうのべるさん 2020/04/06 22:12:33

いつか行けるといいな！

こんばんは、尚美さん。

バレンシアにもモデルニスモ建築の素敵な建物がたくさんあるんですね。
Casa　0Rtesaは細部まで装飾が素敵ですね。

バレンシア北駅にはオレンジの装飾が建物の外見から、内部の柱上部やステンドグラスまでありとてもかわいいですね。構内あちこちにある各国の見送りのモザイクには『御機嫌好う』という日本語もあるんですね。よく見つけられましたね。この駅から電車にも乗ってみたいです。

昨日、Ｊ社から『ヘルシンキ1泊目に予約していた、ホテルリラロバーツがコロナ問題でクローズとなりました』と電話がありました。ＧＷのヘルシンキ行きはキャンセルするしありませんでしたが、未練がましくまだ保留としていました。ホテルのクローズでついにキャンセルをしました。

次回はヨーロッパ1泊3日の旅になりそうです。
しばらくは行き先が超限定されてしまうけど、いつかバレンシアにも行けるといいな！
ウクライナやルーマニアにもまだ行けていなんだよね。

尚美さんの旅行記で大好きなヨーロッパの美しい建物が見られてとても幸せです。

まほうのべる

尚美さんからの返信 2020/04/07 15:27:50

早く次の旅に行きたいですね！

べるちゃん、いつもコメント頂きありがとう。
ヨーロッパの駅っていいですよね。外観・構内も好きなんですが、都市の中央駅がターミナル駅になっているでしょう？それがまた旅情を誘うんですよね。

私もウラジオストクはキャンセルしましたが(元々キャンセル予定でしたから)モスクワ・サンクトペテルブルクは未だキャンセルしていないんです。払い戻し・変更不可のチケットなので、今後運休になれば年内なら振替出来るので、私こそ未練がましく持っています。早く旅したいですね！

尚美

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ももであさん 2020/04/06 21:00:17

実はコウノトリ!?

尚美さん、こんばんは！

バレンシアとくれば、オレンジだらけの街かと思いきや、
モデルニスモに陶器の街ですか。
ツバメのようなスズメの謎って...
例：動物界　哺乳綱　食肉目　ネコ科　日本三毛猫　ももであ
答：動物界　鳥綱　スズメ目　ツバメ科　ツバメ　とり子
ってことなのでしょうね。
それよりもそのCasa dels Pardaletsの中に、マタニティ・
クリニックが入っているのにたまげました。実はコウノトリ!?

続きも楽しみにしてま～す！
momo

尚美さんからの返信 2020/04/07 15:17:13

実はコウノトリ!?いえ、やっぱり燕！

尾っぽや体だけではなく、飛んでいる時の羽の形まで燕ソックリです。しつこく言ってしまいました。

バレンシアにはマニセス焼き、パテルナ焼き、アルコラ焼きという三大陶器があり、陶器博物館まであって内部見学はしていないんですが、そこが驚きの外観でした。次の旅行記に出てきますので、是非見てね。

尚美

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kayoさん 2020/04/06 09:03:44

バレンシア北駅

尚美さん、おはようございます！

バレンシアの街、ヤシの木が南国風ですがアラブ人が持ち込んだとは？
美しいモデルニスモ建築が目白押しですが、一番見てみたい！っと思ったのは、
やはりバレンシア北駅。この駅だけでもバレンシアへ訪れる甲斐がありますね。
バレンシアらしくオレンジの装飾、可愛い～。
内部のモザイクやレトロなタイル画、スペインらしいんですが、
何故か日本の銭湯を思い出しました。
こんな美しい駅に旅人が降り立ったら、期待が膨らみますね。

続きも楽しみにしてま～す！
kayo

尚美さんからの返信 2020/04/07 05:05:19

銭湯のタイル画と色合いが同じ⁈

kayoさん、書き込みして下さりありがとう。
バレンシア北駅のセラミックタイルの絵で銭湯を思い出したのは、ブルーと白が基調という点が同じだから、ですかね。銭湯の絵も富士山ばかりではなく、ヤシの木や民族衣装の女性でも良い？かも。

バレンシアはスペイン第3の街なのに、マドリード・バルセロナに比べて随分こじんまりとした街で見どころが徒歩で周れます。半日プラス翌朝の散歩で好きな所は見尽くしたと思っていたんですが、旅行記を作っていたら全然ダメでした。これは悔しいので、また行きたい街です。

尚美

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