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《2020.Feb》31st 3days driving of visit to P.O. in SADO,without sightseeing. <br /><br />年が変わった1月。しかしバタバタした日々は変わらない。仕事のことはあっけらかんと忘れる私だが〝旅〟が絡むものには抜け目がないはずだった。しか~しそんな自信を打ち砕かれる出来事があった。JALから1月末で約9,000マイルが消えますよ通知。何のために使わないで貯めていたんや~と騒いでも仕方がない。でも通年の6月のチケット手配にはまだ早過ぎる。この時期の沖縄だったら…という思いから南北大東島渡航計画を立てるも、休み予定の日には飛行機便の接続が悪すぎる…。でも時間が過ぎて行くと段々と選択肢もなくなってくる。そこで我が家の〝暇人〟を担ぎ上げる。ハルだ!昨年まではオヤジ殿と呼んでいたが、旅日記を読み返していると私自身が振り回されていることが良く分かった。そんな理由から今回から呼称を〝ハル〟と変えることにする。目的は郵便局巡りとはなってしまうが、日本全国にある様々な観光地を選びながら訪れることは不可能である。一回行って〝もう一度行きたい〟という気持ちにさせるかどうかシャッフルするにはもってこいの旅になっているように最近思えてきた。行先は一任にはなったが一昨年奄美一周をし、島旅で全局踏破が良いのだろう…ということから〝佐渡島〟を目的地とする。私自身も訪れたことのない場所であり、日本では沖縄本島に次ぐ二番目に大きい島だ。260kmの外周があり48局の郵便局がある。奄美大島より大きな佐渡島、それを観光を抜きにして隅々まで走る。さあどんな旅路になるのやら。それでは始まります。<br /><br />令和2(2020)年2月17日月曜日<br />うちの会社がブラック企業だと感じることは、確率で時間内に終わるかどうかの人員配置をしていること。結局旅立つ前日の日曜日もそうであり、当たり前のように残業になった。22:30に帰宅し準備を整える。荷物をあらかた作っておいたのは正解だった。そして5:30に起床。最後のチェックを済ませてまーさんに駅まで送って貰う。予定よりも早いこともあって空いていたみどりの窓口で京都までの往復を買っておく。こういうときだけハルの手帳をあてにする私だった。<br /><br />快足に乗車し京都駅で下車する。今回は伊丹空港を利用するのでリムジンバスの乗り場も違う。その場合は八条東口を利用して横断歩道を歩くのがベストだ。大阪空港リムジンバスに乗車するが、ここでもバス代の割引を受けられる。ただし係員のおじさんから購入するためにクレジットは使えない。私以上にキャッシュレス派のハルがボヤいていた。<br /><br />荷物を預けて車内に進む。JALの利用なので南ターミナルまで乗車する。月曜日の朝京都市内も渋滞している。加えて高速上では事故もあったようだ。関空利用時も含め京都からリムジンバスの利用をしているが、あの何があっても遅れず時間通りの走行は、情報の共有に加え個々のドライバー氏のレベルの高さに感心する。予定より1本早いバスを利用したこともあり、伊丹空港に9:00には到着することができた。<br /><br />今回はJALマイレージバンクの特典旅行を利用する。ディスカウントマイルを利用して6000mile/1人、二人往復で24,000mileだった。搭乗するJAL2243はJ-AIR運航のエンブラエル190での運航である。エアバス・ボーイングに次ぐシェアはブラジルの航空会社だったことは最近知ったことである。<br /><br />荷物を預ける前に先ずは一服。南北両ターミナル中間の喫煙室はやはり遠い…。昔の大阪空港内郵便局から変わった豊中郵便局大阪国際空港内分室を横に眺めて北ターミナルへと戻り、チェックインと荷物を預けて身軽になる。大阪万博に合わせての改修工事はターミナル内はまだまだだが、セキュリティーゾーン辺りは完成している。荷物チェックもNGはレーンが別れ混雑解消に一役買っていた。しかしここでハルがやらかした。開封済みの水をカバンに入れたまま置いたようだ。言い訳する間もなく水を指摘される。う~ん先が思いやられる…。<br /><br />とにかくクリアしてゲートへと向かう。16番ゲートは最先端、故に搭乗する機材をカメラに収めることもできる。100人乗れない機材にしては結構な乗客がいるなと思ったのは他方向も含めてのこと。E90での運航でも3方向となるとかなりの数に見えたのであろう。<br /><br />ほぼ予定通りの時刻に搭乗が開始されるが、どうやらClassJはアップグレードの乗客ばかりの様子。おかげで〝現金アップグレード〟のキャンセル待ちは取り消されることとなった。優先搭乗があるとは言ってもすぐに全席に解放される。28HKのシートに陣取りまわりを見渡す。隣に駐機していたB787がこれほど大きく見えるとは…。<br /><br />搭乗開始後5分程でドアが閉まる。搭乗率は50%程度であろう。プッシュバックなしで動き始めた機材はほぼ待ち時間もなく離陸。一路新潟へと向かう。離陸した途端気流の洗礼を受けることとなる。天気は良いのだが低気圧が近づいていることは知っていたものの、こんな早くに遭遇するとは思いもしなかった。しかしその後は安定したもの。富士山をしっかり見ることができたのも久しぶりだった。そしてドリンクサービスが一段落すると効果準備へと入る。離陸後45分で無事新潟空港に着陸。機材が小さいからとはいえ2名のCAさんがマスク・手袋姿で動く様はいつも以上にキツいのだろうと思いつつ降機し、無事新潟の地を踏みしめた。<br /><br />ここからは便利さを取った移動をする。ミニライナーという乗り合いタクシーで佐渡汽船万代島ターミナルを目指す。リムジンバスと乗り合いバスを利用することと比較すれば少し割高ではあるが乗り換えもない。30分程の待ち時間を利用して空港内を散策する。地方空港のあるある〝小〇〇〟がここ新潟空港にもあった。ただ残念ながら下戸の極致である私には〝幻の名酒〟を飲むことはない。<br /><br />出発時刻に合わせタクシー乗り場へと向かう。定員9名とあったため伊丹で予約は入れておいた。運賃は600円/1名で現金のみ。私たちの外2名の乗客とともに新潟空港を後にして一路フェリーターミナルを目指して出発した。<br /><br />道も空いていたことから10分程早着する形でフェリーターミナルに到着する。新潟に着いてからもまだ決めかねていた〝フェリー〟と〝ジェットフォイル〟の選択だったが、タクシーのドライバー氏より、海が時化ているからジェットフォイルが動くんだったらそっちが良いと勧められた。地元の方の意見としてその方向で移動することを決め、先ず一服してからチケットを購入する。3,390円/1人、6,510円という通常料金では往復は…とも思うが安くはない。カーフェリーの1等より1,000円ほど高いので悩んだが、1時間後に出航して10分早く着くジェットフォイルの〝搭乗〟がここで決まった。<br /><br />12:35のカーフェリーが先発するので、それを見送ってから食事を摂ろうと考え、それまでの時間を利用してターミナルを散策する。帰りに利用する予定のバス、そしてターミナル建物などをカメラに収めて待合所に戻ると何やら騒がしいアナウンスが流れている。どうやら13:40発のジェットフォイルの欠航が決まったようだ。ハルに窓口に向かわせるが要領を得ない。仕方なしに横やりを入れてカーフェリーの1等に変更することを伝える。本当は1等椅子席を取りたかったのだが既に売り切れていた。またリファンド時の混乱を軽減するため、キャッシュレスで購入したものとの差額は全て現金返しとなっていた。僅か16分での欠航決定に、冬の日本海って…と少し怖さも感じた瞬間だった。<br /><br />数人の乗客は係員にフェリーの出航時間について噛みついていたが、この場に於いてきっぷは買ったが乗船できないようなことはされない。その旨もアナウンスされていたはずだが冷静さを欠くとこうなるのだろうと思いつつ乗船口へと進んで行った。ジェットフォイルは小型客船なので、ターミナルから地上へと下りるとすぐに搭乗できるが、カーフェリーともなると船体中央部の乗船口までの距離も結構ある。特に今回佐渡までの足となるフェリーおけさは、離島航路に就航しているフェリーの中でも最大級と言われる代物。歩くと言っても数キロ歩くわけでもないのでテクテク歩いて行くとハルがまた愚図りだす。しんどいとか…。ちょうど目の前に足が悪い乗客がスタッフに車椅子を押されて乗船している最中だった。差別をする訳ではなく「ここまで必要か?」という風に聞くと聞こえないふりをしていた。できないこと・困難なことを人に手伝って貰うために声をかけることは結構勇気のいることである。そんな肝っ玉がハルにはないことを私は知っている。<br /><br />搭乗から乗船に変更とはなったが無事船上の人となり、指定された1等1号室24・25番のエリアに辿り着いた。等級別に船室が分かれており性別とかでは分かれてはいない。布団が用意されている部屋では、先客が既に布団を被って眠っている。スマホを触ることもなく眠っているのは疲れと、船酔いに対する準備のように私には見えた。結局20分程遅れて新潟港を出港したおけさ丸は、一路佐渡島両津港を目指して進んで行った。<br /><br />新潟港を出港する頃船外へと出てみた。海上時化であれば出られないだろうし、私にとってはフェリーと言えば2014年のさんふらわあさつま以来となる久しぶりの出来事でもあるからだ。去り行く新潟港を眺めながらファンネルマークをまじまじと眺める。海の男ではないが、このファンネルマークが好きなのは確かである。大きな船程安心感を漂わせる〝誇り〟のように見えるからでもある。<br /><br />船内に戻り暫く船室に居るが、そのうちハルが寝てしまったので線内散策へと出かけることにする。先ずはお腹も減ったのでスナックコーナーへ行き、あちらこちらで宣伝されていた〝イカのスパイスキーマカレー〟を食すことにする。待つこと数分で出てきたのは…佐渡島のご飯にカレーの海。添えているたくあんはなんであろう…。画像にしてもパッとしなかったので取り敢えず食べてみる。辛い…。これが私の印象だった。<br /><br />時化ているときの揺れ方がどんなものかを知らないので良くは私にはわからなかった。確かに縦揺れはそれなりにはあったような気はするが、これで気分が悪くなるのか・というレベルであった。海のことより実は私も眠たいのは確かである。とは言え私は〝バス〟以外の乗り物では寝られない性分なのである。せっかくの1等船室なので横になってみたが、そのまま意識が遠のくことは航海中結局なかった。寝られないと目が冴えるひねくれもの、疲れを感じるようになるとナチュラルハイになってしまう。そんな下らないことを考えているとあっという間に時間が過ぎてしまう。両津湾に入った旨の船内アナウンス。そして船室の窓からは明らかに新潟港の景色とは違う景色が広がっている。出発が遅れ時化のために速度を落とした結果両津到着が20分程遅れるとは聞いていた。その読み通りに両津港に到着。いよいよ佐渡島郵便局巡りの旅が始めることとなる。<br /><br />いつもならば着いてから出発までに時間がかかるのだが、予定に組み込んだコースがどこまで回れるのか?取り掛かってみないことにはわからない。幸いにもレンタカーを頼んだ〝気軽にレンタカー〟はフェリーターミナルからおけさ橋を下りてすぐのところにあった。営業所到着から乗り出しまで11分というのは私にとって〝ありうらない〟時間での手続きだ。ガソリン満タン返しを除けば保険の類はフル込みにしてあったのも幸いした。そうしてマーチ君が今回佐渡島を走ってくれる旅の友となり、いつものように〝未訪問郵便局〟を次から次へと走り続ける旅が始まった。<br /><br />営業所前でナビを設定するがなかなか勝手がわからない。またデータが違うと表示されたりするなど少しもたついた。最終的にはスマホナビで切り抜けられると判断し、見切り発車をする。両津湊・両津・福浦簡易局までは良かったが、次の秋津新田簡易郵便局までは少し距離がある上車通りも多い。しかし走ってみないと分からないと車を走らせ、16:02に局前に到着し、ダメもとでハルにお願いさせる暴挙に出た。暫くしてハルが出てきたので成果を聞いてみると受け付けて貰えたそうな。局長さん無理なお願いを聞いて貰ってありがとうございました。<br /><br />想定内の記録であったため残りの時間を観光にあてる。トキの森公園、あの天然記念物トキを保護している場所で、生トキに会える〝かも〟と期待していた。しかし公園前のインスタスポット〝トキポスト〟以外は人の姿が見られない。おまけに雨も降ってきた。カメラを抱えて周辺を歩いて碑や案内板をカメラに収めるものの、人の流れが感じられない。終わったのかな~と思いつつ入口を見るとデーンと〝休館日〟の看板が…。ハルの車で待っていたことは正解だった…。<br /><br />次いで佐渡空港を訪れる。890m滑走路しかない小さな空港は新潟空港からプロペラ機が就航していた時期もあった。離島航空路線の収益性に加えて海上交通との兼ね合い、参入業者の入れ替わり等で2014年3月31日から定期路線は就航していない。ハルは新潟空港から25分で着けるんやったら必要や~と宣っていたが、やはり定期路線を引き込むには2,000mの滑走路と利用客…と考えると当面は厳しいだろうと思うしかなかった。しかし空港施設は稼動しているようで、ターミナルビルも開いていた時間があった(ように思う)。税金の投入も地域が潤うのであれば良いと思うが、無駄な投入はやはり慎むべきであると私は思う。<br /><br />日も暮れてきたので佐渡空港を後にして宿へと向かう。途中ローソンを見つけひと息つくために立ち寄ることにした。ローソン佐渡両津店、車に搭載されているナビでは佐渡のコンビニは〝セーブオン〟しか出てはこない。実はセーブオンはなくなったのではなく、ローソンのメガフランチャイジーとして、株式会社セーブオンとしてローソンを運営しているのが事実である。セーブオンブランドがそのままローソンになったという訳でもなく、またローソンとの資本提携もないことから、ローソンサイドでも店舗を把握していないものもあるらしい。ちなみにローソン佐渡両津店はローソンの店舗検索からは出てはこなかった。そんな店舗運営からかお店独特のルールも違うことを知る。飲み物・タバコ・お菓子等を買って袋が必要かと尋ねられる。ハイ!と答えたら、有料ですけど…1枚5円で…。全く気には掛けていなかったが市中では当たり前のこと。素直にわかりましたと答えて5円を支払う。佐渡へ行くなら〝エコバック〟を忘れずに!!<br /><br />そんなこともあったがお腹も減ってきたことだし宿へと向かう。住吉温泉寿月館、旅館というよりは民宿だが、この住吉温泉はトキの傷湯の謂れがある〝名泉〟のひとつである。源泉かけ流しの温泉宿だが利用客は、格安料金で食事付きだということで現場職の仕事をしている方がほとんどのようだ。そんな中格安宿好きの私がチャレンジした。昭和の顔路漂う建物は館内暖房はなく寒いと言えば寒い。ただ部屋には石油ファンヒーターの外こたつまで用意されている。エアコンをつけ暖房をフル稼働させるとかなり温かい。おまけに温泉は決してきれいなものとはいえないにしても本格的なものであり、源泉かけ流しの事実は湯の蛇口と水の蛇口が別になったおり、それを開け閉めして湯温を調節すると言った原始的なことからもわかる。食事は本格的な海の幸を使った料理がふんだんに出て来る。口コミ等で上げ足を取るような評価をされている部分があるが、私的には見た目から〝加点法〟で評価するとかなりの高評価ができるところだと感じた。格安宿というよりもは〝味のある宿〟に区分されるのかも知れない。そんな宿に泊まりたい方にはうってつけだ。という私もそんなお部屋で久しぶりにこたつで寝ようとしたがハルに取られた。もしまーさんがついて来ていたならば一喝されて終わっていただろう。やっぱり私は甘ちゃんだ…。そんなことをブツブツ言いながら二日分の疲れが出てきてzzz…。そして2日目の朝を迎えます。<br /><br />《翌日に続く》

ChapⅠ,31st 3days driving of visit to P.O. in SADO,without sightseeing.

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2020/02/17 - 2020/02/17

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たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。

たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん

《2020.Feb》31st 3days driving of visit to P.O. in SADO,without sightseeing.

年が変わった1月。しかしバタバタした日々は変わらない。仕事のことはあっけらかんと忘れる私だが〝旅〟が絡むものには抜け目がないはずだった。しか~しそんな自信を打ち砕かれる出来事があった。JALから1月末で約9,000マイルが消えますよ通知。何のために使わないで貯めていたんや~と騒いでも仕方がない。でも通年の6月のチケット手配にはまだ早過ぎる。この時期の沖縄だったら…という思いから南北大東島渡航計画を立てるも、休み予定の日には飛行機便の接続が悪すぎる…。でも時間が過ぎて行くと段々と選択肢もなくなってくる。そこで我が家の〝暇人〟を担ぎ上げる。ハルだ!昨年まではオヤジ殿と呼んでいたが、旅日記を読み返していると私自身が振り回されていることが良く分かった。そんな理由から今回から呼称を〝ハル〟と変えることにする。目的は郵便局巡りとはなってしまうが、日本全国にある様々な観光地を選びながら訪れることは不可能である。一回行って〝もう一度行きたい〟という気持ちにさせるかどうかシャッフルするにはもってこいの旅になっているように最近思えてきた。行先は一任にはなったが一昨年奄美一周をし、島旅で全局踏破が良いのだろう…ということから〝佐渡島〟を目的地とする。私自身も訪れたことのない場所であり、日本では沖縄本島に次ぐ二番目に大きい島だ。260kmの外周があり48局の郵便局がある。奄美大島より大きな佐渡島、それを観光を抜きにして隅々まで走る。さあどんな旅路になるのやら。それでは始まります。

令和2(2020)年2月17日月曜日
うちの会社がブラック企業だと感じることは、確率で時間内に終わるかどうかの人員配置をしていること。結局旅立つ前日の日曜日もそうであり、当たり前のように残業になった。22:30に帰宅し準備を整える。荷物をあらかた作っておいたのは正解だった。そして5:30に起床。最後のチェックを済ませてまーさんに駅まで送って貰う。予定よりも早いこともあって空いていたみどりの窓口で京都までの往復を買っておく。こういうときだけハルの手帳をあてにする私だった。

快足に乗車し京都駅で下車する。今回は伊丹空港を利用するのでリムジンバスの乗り場も違う。その場合は八条東口を利用して横断歩道を歩くのがベストだ。大阪空港リムジンバスに乗車するが、ここでもバス代の割引を受けられる。ただし係員のおじさんから購入するためにクレジットは使えない。私以上にキャッシュレス派のハルがボヤいていた。

荷物を預けて車内に進む。JALの利用なので南ターミナルまで乗車する。月曜日の朝京都市内も渋滞している。加えて高速上では事故もあったようだ。関空利用時も含め京都からリムジンバスの利用をしているが、あの何があっても遅れず時間通りの走行は、情報の共有に加え個々のドライバー氏のレベルの高さに感心する。予定より1本早いバスを利用したこともあり、伊丹空港に9:00には到着することができた。

今回はJALマイレージバンクの特典旅行を利用する。ディスカウントマイルを利用して6000mile/1人、二人往復で24,000mileだった。搭乗するJAL2243はJ-AIR運航のエンブラエル190での運航である。エアバス・ボーイングに次ぐシェアはブラジルの航空会社だったことは最近知ったことである。

荷物を預ける前に先ずは一服。南北両ターミナル中間の喫煙室はやはり遠い…。昔の大阪空港内郵便局から変わった豊中郵便局大阪国際空港内分室を横に眺めて北ターミナルへと戻り、チェックインと荷物を預けて身軽になる。大阪万博に合わせての改修工事はターミナル内はまだまだだが、セキュリティーゾーン辺りは完成している。荷物チェックもNGはレーンが別れ混雑解消に一役買っていた。しかしここでハルがやらかした。開封済みの水をカバンに入れたまま置いたようだ。言い訳する間もなく水を指摘される。う~ん先が思いやられる…。

とにかくクリアしてゲートへと向かう。16番ゲートは最先端、故に搭乗する機材をカメラに収めることもできる。100人乗れない機材にしては結構な乗客がいるなと思ったのは他方向も含めてのこと。E90での運航でも3方向となるとかなりの数に見えたのであろう。

ほぼ予定通りの時刻に搭乗が開始されるが、どうやらClassJはアップグレードの乗客ばかりの様子。おかげで〝現金アップグレード〟のキャンセル待ちは取り消されることとなった。優先搭乗があるとは言ってもすぐに全席に解放される。28HKのシートに陣取りまわりを見渡す。隣に駐機していたB787がこれほど大きく見えるとは…。

搭乗開始後5分程でドアが閉まる。搭乗率は50%程度であろう。プッシュバックなしで動き始めた機材はほぼ待ち時間もなく離陸。一路新潟へと向かう。離陸した途端気流の洗礼を受けることとなる。天気は良いのだが低気圧が近づいていることは知っていたものの、こんな早くに遭遇するとは思いもしなかった。しかしその後は安定したもの。富士山をしっかり見ることができたのも久しぶりだった。そしてドリンクサービスが一段落すると効果準備へと入る。離陸後45分で無事新潟空港に着陸。機材が小さいからとはいえ2名のCAさんがマスク・手袋姿で動く様はいつも以上にキツいのだろうと思いつつ降機し、無事新潟の地を踏みしめた。

ここからは便利さを取った移動をする。ミニライナーという乗り合いタクシーで佐渡汽船万代島ターミナルを目指す。リムジンバスと乗り合いバスを利用することと比較すれば少し割高ではあるが乗り換えもない。30分程の待ち時間を利用して空港内を散策する。地方空港のあるある〝小〇〇〟がここ新潟空港にもあった。ただ残念ながら下戸の極致である私には〝幻の名酒〟を飲むことはない。

出発時刻に合わせタクシー乗り場へと向かう。定員9名とあったため伊丹で予約は入れておいた。運賃は600円/1名で現金のみ。私たちの外2名の乗客とともに新潟空港を後にして一路フェリーターミナルを目指して出発した。

道も空いていたことから10分程早着する形でフェリーターミナルに到着する。新潟に着いてからもまだ決めかねていた〝フェリー〟と〝ジェットフォイル〟の選択だったが、タクシーのドライバー氏より、海が時化ているからジェットフォイルが動くんだったらそっちが良いと勧められた。地元の方の意見としてその方向で移動することを決め、先ず一服してからチケットを購入する。3,390円/1人、6,510円という通常料金では往復は…とも思うが安くはない。カーフェリーの1等より1,000円ほど高いので悩んだが、1時間後に出航して10分早く着くジェットフォイルの〝搭乗〟がここで決まった。

12:35のカーフェリーが先発するので、それを見送ってから食事を摂ろうと考え、それまでの時間を利用してターミナルを散策する。帰りに利用する予定のバス、そしてターミナル建物などをカメラに収めて待合所に戻ると何やら騒がしいアナウンスが流れている。どうやら13:40発のジェットフォイルの欠航が決まったようだ。ハルに窓口に向かわせるが要領を得ない。仕方なしに横やりを入れてカーフェリーの1等に変更することを伝える。本当は1等椅子席を取りたかったのだが既に売り切れていた。またリファンド時の混乱を軽減するため、キャッシュレスで購入したものとの差額は全て現金返しとなっていた。僅か16分での欠航決定に、冬の日本海って…と少し怖さも感じた瞬間だった。

数人の乗客は係員にフェリーの出航時間について噛みついていたが、この場に於いてきっぷは買ったが乗船できないようなことはされない。その旨もアナウンスされていたはずだが冷静さを欠くとこうなるのだろうと思いつつ乗船口へと進んで行った。ジェットフォイルは小型客船なので、ターミナルから地上へと下りるとすぐに搭乗できるが、カーフェリーともなると船体中央部の乗船口までの距離も結構ある。特に今回佐渡までの足となるフェリーおけさは、離島航路に就航しているフェリーの中でも最大級と言われる代物。歩くと言っても数キロ歩くわけでもないのでテクテク歩いて行くとハルがまた愚図りだす。しんどいとか…。ちょうど目の前に足が悪い乗客がスタッフに車椅子を押されて乗船している最中だった。差別をする訳ではなく「ここまで必要か?」という風に聞くと聞こえないふりをしていた。できないこと・困難なことを人に手伝って貰うために声をかけることは結構勇気のいることである。そんな肝っ玉がハルにはないことを私は知っている。

搭乗から乗船に変更とはなったが無事船上の人となり、指定された1等1号室24・25番のエリアに辿り着いた。等級別に船室が分かれており性別とかでは分かれてはいない。布団が用意されている部屋では、先客が既に布団を被って眠っている。スマホを触ることもなく眠っているのは疲れと、船酔いに対する準備のように私には見えた。結局20分程遅れて新潟港を出港したおけさ丸は、一路佐渡島両津港を目指して進んで行った。

新潟港を出港する頃船外へと出てみた。海上時化であれば出られないだろうし、私にとってはフェリーと言えば2014年のさんふらわあさつま以来となる久しぶりの出来事でもあるからだ。去り行く新潟港を眺めながらファンネルマークをまじまじと眺める。海の男ではないが、このファンネルマークが好きなのは確かである。大きな船程安心感を漂わせる〝誇り〟のように見えるからでもある。

船内に戻り暫く船室に居るが、そのうちハルが寝てしまったので線内散策へと出かけることにする。先ずはお腹も減ったのでスナックコーナーへ行き、あちらこちらで宣伝されていた〝イカのスパイスキーマカレー〟を食すことにする。待つこと数分で出てきたのは…佐渡島のご飯にカレーの海。添えているたくあんはなんであろう…。画像にしてもパッとしなかったので取り敢えず食べてみる。辛い…。これが私の印象だった。

時化ているときの揺れ方がどんなものかを知らないので良くは私にはわからなかった。確かに縦揺れはそれなりにはあったような気はするが、これで気分が悪くなるのか・というレベルであった。海のことより実は私も眠たいのは確かである。とは言え私は〝バス〟以外の乗り物では寝られない性分なのである。せっかくの1等船室なので横になってみたが、そのまま意識が遠のくことは航海中結局なかった。寝られないと目が冴えるひねくれもの、疲れを感じるようになるとナチュラルハイになってしまう。そんな下らないことを考えているとあっという間に時間が過ぎてしまう。両津湾に入った旨の船内アナウンス。そして船室の窓からは明らかに新潟港の景色とは違う景色が広がっている。出発が遅れ時化のために速度を落とした結果両津到着が20分程遅れるとは聞いていた。その読み通りに両津港に到着。いよいよ佐渡島郵便局巡りの旅が始めることとなる。

いつもならば着いてから出発までに時間がかかるのだが、予定に組み込んだコースがどこまで回れるのか?取り掛かってみないことにはわからない。幸いにもレンタカーを頼んだ〝気軽にレンタカー〟はフェリーターミナルからおけさ橋を下りてすぐのところにあった。営業所到着から乗り出しまで11分というのは私にとって〝ありうらない〟時間での手続きだ。ガソリン満タン返しを除けば保険の類はフル込みにしてあったのも幸いした。そうしてマーチ君が今回佐渡島を走ってくれる旅の友となり、いつものように〝未訪問郵便局〟を次から次へと走り続ける旅が始まった。

営業所前でナビを設定するがなかなか勝手がわからない。またデータが違うと表示されたりするなど少しもたついた。最終的にはスマホナビで切り抜けられると判断し、見切り発車をする。両津湊・両津・福浦簡易局までは良かったが、次の秋津新田簡易郵便局までは少し距離がある上車通りも多い。しかし走ってみないと分からないと車を走らせ、16:02に局前に到着し、ダメもとでハルにお願いさせる暴挙に出た。暫くしてハルが出てきたので成果を聞いてみると受け付けて貰えたそうな。局長さん無理なお願いを聞いて貰ってありがとうございました。

想定内の記録であったため残りの時間を観光にあてる。トキの森公園、あの天然記念物トキを保護している場所で、生トキに会える〝かも〟と期待していた。しかし公園前のインスタスポット〝トキポスト〟以外は人の姿が見られない。おまけに雨も降ってきた。カメラを抱えて周辺を歩いて碑や案内板をカメラに収めるものの、人の流れが感じられない。終わったのかな~と思いつつ入口を見るとデーンと〝休館日〟の看板が…。ハルの車で待っていたことは正解だった…。

次いで佐渡空港を訪れる。890m滑走路しかない小さな空港は新潟空港からプロペラ機が就航していた時期もあった。離島航空路線の収益性に加えて海上交通との兼ね合い、参入業者の入れ替わり等で2014年3月31日から定期路線は就航していない。ハルは新潟空港から25分で着けるんやったら必要や~と宣っていたが、やはり定期路線を引き込むには2,000mの滑走路と利用客…と考えると当面は厳しいだろうと思うしかなかった。しかし空港施設は稼動しているようで、ターミナルビルも開いていた時間があった(ように思う)。税金の投入も地域が潤うのであれば良いと思うが、無駄な投入はやはり慎むべきであると私は思う。

日も暮れてきたので佐渡空港を後にして宿へと向かう。途中ローソンを見つけひと息つくために立ち寄ることにした。ローソン佐渡両津店、車に搭載されているナビでは佐渡のコンビニは〝セーブオン〟しか出てはこない。実はセーブオンはなくなったのではなく、ローソンのメガフランチャイジーとして、株式会社セーブオンとしてローソンを運営しているのが事実である。セーブオンブランドがそのままローソンになったという訳でもなく、またローソンとの資本提携もないことから、ローソンサイドでも店舗を把握していないものもあるらしい。ちなみにローソン佐渡両津店はローソンの店舗検索からは出てはこなかった。そんな店舗運営からかお店独特のルールも違うことを知る。飲み物・タバコ・お菓子等を買って袋が必要かと尋ねられる。ハイ!と答えたら、有料ですけど…1枚5円で…。全く気には掛けていなかったが市中では当たり前のこと。素直にわかりましたと答えて5円を支払う。佐渡へ行くなら〝エコバック〟を忘れずに!!

そんなこともあったがお腹も減ってきたことだし宿へと向かう。住吉温泉寿月館、旅館というよりは民宿だが、この住吉温泉はトキの傷湯の謂れがある〝名泉〟のひとつである。源泉かけ流しの温泉宿だが利用客は、格安料金で食事付きだということで現場職の仕事をしている方がほとんどのようだ。そんな中格安宿好きの私がチャレンジした。昭和の顔路漂う建物は館内暖房はなく寒いと言えば寒い。ただ部屋には石油ファンヒーターの外こたつまで用意されている。エアコンをつけ暖房をフル稼働させるとかなり温かい。おまけに温泉は決してきれいなものとはいえないにしても本格的なものであり、源泉かけ流しの事実は湯の蛇口と水の蛇口が別になったおり、それを開け閉めして湯温を調節すると言った原始的なことからもわかる。食事は本格的な海の幸を使った料理がふんだんに出て来る。口コミ等で上げ足を取るような評価をされている部分があるが、私的には見た目から〝加点法〟で評価するとかなりの高評価ができるところだと感じた。格安宿というよりもは〝味のある宿〟に区分されるのかも知れない。そんな宿に泊まりたい方にはうってつけだ。という私もそんなお部屋で久しぶりにこたつで寝ようとしたがハルに取られた。もしまーさんがついて来ていたならば一喝されて終わっていただろう。やっぱり私は甘ちゃんだ…。そんなことをブツブツ言いながら二日分の疲れが出てきてzzz…。そして2日目の朝を迎えます。

《翌日に続く》

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
グルメ
5.0
ショッピング
3.0
交通
4.0
同行者
家族旅行
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
高速・路線バス レンタカー タクシー JALグループ JRローカル 自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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この旅行記へのコメント (2)

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  • ラムロールちゃんさん 2020/03/01 17:29:08
    味のあるポスト
    たかティムさん、こんにちは☆

    トキポスト、可愛いですね!
    こういうのもあるなんて♪

    「格安宿というよりもは〝味のある宿〟」も、イイ感じです。
    この昭和み、私はすごく好きですよ~)^o^(

    ラムロール

    たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。

    たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん からの返信 2020/03/04 13:35:02
    至る所に昭和の風情
    ラムちゃんこんにちは。

    実はあまり佐渡島の情報を調べなかったんですね、事前に。
    離島の宿ってどこも変わらないはずなのに悪口が多過ぎるのはなんでやねん?みたいな感じでした。
    確かに個性的過ぎるから嫌う人もあるだろうとは思いましたが、そこがまたツボでした(笑)。

    30年の平成時代を過ぎたにも関わらず昭和の〝匂いや名残り〟だらけの佐渡は、昭和フェチのラムちゃんにはうってつけかも知れませんね♪

    たかティム。

たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さんのトラベラーページ

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