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ChapⅢ,33rd 5days driving of visit to P.O. in SETO,without sightseeing.<br /><br />全国的にコロナ患者が減少の傾向が無く、むしろ増加していた時期になぜか始まったGoToトラベルキャンペーン。コロナは怖いが罹患するときには仕方がないと言った風潮が、出掛けるならば今でしょ!とばかりに旅行に出始めた。極め付けはクラスター発生が続いていた東京都がGoToキャンペーンの対象となった。確かに税金投入の政策に於いて一部例外を認めることは不公平であるに違いない。しかし例外にされたのはそれ相応の理由があったからであり、適用を認めることにより地方にまでコロナウィルスを運ぶ〝キャリア〟と無意識のうちになってしまうことを防ぐためだと言っても過言ではない。<br /><br />しかしロックダウンが解除された際に、県境を越えた移動も解放され、都会から周辺の田舎町への移動者数が爆発的に増えた。抑圧されていた〝行動〟に対し、解除宣言後の反動は生半可なものではなかった。我が街滋賀県も流入が激しかった都道府県のひとつであった。一時他府県ナンバーの車に対する損壊行為が問題になった。人のものを壊すことに正当性はある訳ないのであるが、なぜそのようなことが起こってしまうのか?理由は田舎ならではの閉鎖的な考えにあるように思えてならない。田舎住民からすれば、患者数が増加している都市部からの移動は、やもすれば〝戦争を仕掛けられた〟と感じる者が思いの外多いというのが事実である。私を含めた田舎住まいの者にとって、ロックダウンが解除されたから都市部へ行けると感じる者はかなり少ないのである。つまりコロナに罹患することを恐れているのである。よって県境越えが解放されたからといえ、出て行くリスクを敢えて受け入れることは出来ないのではなかろうかと思う。私個人の意見だけならば〝こじつけ〟の一言で済まされるが、職場の仲間を含めて同じことを感じていたのも事実である。ダメだと言われていたことを急に変えることができない者達が大勢いる場所へ乗り込めば、過剰に反応するものがいても不思議ではない。抑圧から解放されたとて全ての人間が開放感を持つとは限らないことはわかって貰いたいと私は思う。<br /><br />しかしいくら注意していても罹患する時には罹患する現実に〝我も我も〟という思いが出るのは、GoToキャンペーンを利用して旅をした方々の口コミに〝いかに安く〟〝いかにお得に〟を書かれてしまうとつい自制のタガが緩んでしまうのも確かである。<br /><br />偉そうに蘊蓄を述べたが、そのタガが緩んだ者のひとりが私である。しかしヘタレにとって〝大阪市〟に立ち入ることには〝恐怖〟でもある。笑って頂ければ幸いだが都市部を最短時間の滞在で済ませ、目的地を目指すという意味不明と思われても仕方がない予定を立ててみた。つまり大津を出てノンストップで神戸三宮フェリーターミナルを目指し、フェリーは個室利用、辿り着いた小豆島は罹患患者が少ない場所という〝点〟を結んだ行程を実行するというものだ。これで感染リスクをどれだけ減らせるのかは全く不明で、ただこじつけの理由を正当化しているだけに過ぎない。小豆島の住民からすればやはり迷惑な話かも知れないが、最低限の配慮はしたつもりにはなっている。<br /><br />期間限定のGoToキャンペーンを最小限の回数で最大限の恩恵を被る・・・。そんな〝我流の発想〟から生まれた小豆島・岡山東部郵便局巡りの旅が今回の旅となった。前回6月には1,000km越えの旅路も共にしたイストくんであった。しかし今回は初参加となるMOVEくんが相棒となる。長距離走行の実績がないため予定と実際の相関関係がわからない。つまり予定の時間取りで行くことが出来るかどうかから見ていかねばならないのである。幸いにも3日目迄は予定通りの行程をこなすことが出来た。4日目の今日はいよいよ走っては止まりの繰り返しとなる旅となる。さあ期待に応えてくれるかどうか・・・検証する朝は、日生湾に面する海鮮料理旅館つり幸で迎えることとなる。<br /><br />令和2(2020)年10月28日水曜日<br />旅最終日の朝を迎えた。天気はことの他良い。食事前に外に出て宿の外観等をカメラに収めていると日生港7:30発の大部港行きのフェリーひなせが出港して行った。<br /><br />食事は昨日と同じ大広間で頂く。定番の朝食に海の幸を加えたものは、量はないが品の良いものであった。もちろん完食。<br /><br />ゆっくりしたい気持ちもあれど今日のミッションが待っている。荷物を下ろして車に詰め込んだ後、ハルにナビを任せている僅かな時間に昨日頂いた自家製バナナの木や施設内にある漁港らしいアンカーのモニュメント等を見てから出発した。<br /><br />走り出して僅か2分でコンビニに立ち寄る。最近見かけなくなったポプラ日生漁協しおじ店だが漁協の営業で営業時間が5:00~16:00で年末年始は休業となっていた。こんな営業で十分ではないかと私は常々思っている。そんなポプラでモーニングコーヒー&amp;一服を済ませる。ポプラの向かいには五味の市が行われている筈だが生憎今日は水曜日なので休業日である。仕方がないので車を走らせ、宿から眺めていた備前日生大橋を渡る。備前日生大橋と頭島大橋は、日生諸島の鹿久居島と頭島を本島を結ぶ離島間橋である。今まで渡船頼みだった離島が陸続きとなり、生活や観光面で便利になったことは間違いないが、その反面〝The離島〟という風情もなくなった。どちらが良いのか一観光客である私が言うことではない。しかも頭島には架橋によって歓迎されない珍客が橋を渡って来るという。鹿久居島の名前の由来である鹿さんが、橋を渡って頭島にやって来て、みかんを食べる獣害が起こっている。橋を鹿が渡る姿を見たわけではないが、鹿久居島の平面を走っていれば別に不思議とは思えないことである。便利さとその弊害・・・。改めて両立の難しさを感じた私であった。<br /><br />その内に第一目的地の頭島郵便局に到着する。集落中心部に移設開業した郵便局は、島人口の高齢化対策を考えた結果であることが良くわかる。手早く用事を済ませ、今走ってきた道を戻って行く。日生の市街地から備前木生簡易・鶴海郵便局と備前市内の局を巡った後、瀬戸内市に入り虫明郵便局に立ち寄った。この区間岡山ブルーラインを走行する。走りやすい道なのだが、インターの標記がわかり辛く下りる道を間違えて通り過ぎてしまった。だいぶ回り道をしてロスったが今のナビに慣れてない間は仕方がない。<br /><br />虫明郵便局付近はかなり悩んだ末の行程であった。というのも南西方向にふたつある島にそれぞれ1局づつ計2局の簡易郵便局があり、局間を結ぶルートでは〝残る可能性大〟だったことが理由である。不自然な位置関係にある2局は木尾簡易・日出簡易郵便局。行ってみて初めてその理由がわかることとなる。<br /><br />病院らしい施設内にある木尾簡易郵便局。スタッフさんに尋ねながら辿り着いたのはなんと診療棟。以前は福祉棟にあった良いだが本年6月に現在地に移設されている。しかし病院敷地内にはあるために〝移転情報〟に掲載される住所も同じである。この大きな病院実は国立療養所邑久光明園という〝国立ハンセン病療養所〟のひとつである。<br /><br />ハンセン病(らい病)とは細長い桿菌のひとつであるらい菌が、皮膚のマクロファージ(白血球の一種)内、末梢神経細胞内にそれぞれ寄生することにより引き起こされる感染症とある。抗生物質の経口投与により完治する病気だどわかってからも、らい予防法による強制隔離が行われており、罹患すると強制的に施設に隔離された歴史がある。らい予防法は廃止されたのは平成8(1996)年のこと。全国13の国立療養所とひとつの私立施設に多くの高齢化した患者が暮らしている。<br /><br />基本大規模な国立ハンセン病療養所の特徴として施設がひとつの街となっており、外出しなくてもことが足りるようになっていることが挙げられる。郵便局も然りであり、委託者が施設となり簡易局を運営している。隣り合った島に設けられた簡易郵便局は、それぞれが過去の名残りであることを忘れてはならないだろう。<br /><br />木尾簡易郵便局を出で南東へと走ると国立療養所長島愛生園に着く。事務所横にATMがあるのだが局舎が見られない。ハルに事務所に尋ねに行かせると、診療棟内にあると言う。教えて貰った通りに走ると診療棟に辿り着く。中に入ると病院施設のひとつのように郵便局窓口が設けられていることがわかる。診察を受けている患者には高齢者が多いのは確かであるが、全てが愛生園にいる方々かどうかはわからない。そういったことを知るにも一度施設見学ができるようなので落ち着いたらまた訪れてみたいと思う。<br /><br />日出簡易郵便局を出で今来た道を戻って行く。途中ローソン虫明インター店にて一息入れる。再び備前市に戻り備前伊里・備前木谷・大渕簡易・備前郵便局と回るまでは平和であった。ちなみに〝ハルの郵便局巡り旅〟に於いて、私が絡んでいない時の記録がある。それに対しては入手していないので、行程を組んだ後に既訪局を外すことはたまにある。そのため順路では次となる浦伊部簡易郵便局は〝行った〟と聞き飛ばしている。その次となる備前伊部郵便局は駅前にも拘らず行っていないと言う。着いてから来たかもと言う話しをするがそれは私にはわからない。帰ってから案の定勘違いだということがわかり、目的地をスルーしてしまったことになる…。<br /><br />備前伊部郵便局の隣にはいんべ駅前公園炎の里は都市公園のひとつではあるが、映画ハルカの陶のロケ地として利用されたこともある場所である。バリアフリー化のトイレも設置されており、備前焼巡りの休憩所としても利用できる場所となっていた。<br /><br />備前伊部郵便局を後にして国道2号線を西進する。香登(かと)郵便局は難読局名のひとつ、次いで畠田簡易郵便局までが備前市で、次局の万富郵便局は岡山市東区となる。岡山市東区と言えば備前犬島簡易郵便局もそうであるのだが、万富は旧赤磐郡瀬戸町であった。平成の大合併で岡山市に編入されたのだが、その後政令指定都市になって今の岡山市がある。でも市街地とは違ってのんびりした田舎の雰囲気が漂う街であった。<br /><br />ここから北進するルートを取る。順序が逆になったが赤磐市の熊山郵便局、そして熊山駅前にある備前豊田簡易郵便局を相次いで訪れる。駅前にあるのが簡易局で本局はまた別の場所とは何か違和感があるが理由はわからない。熊山駅は無人化された駅ではあるが通学時間帯には岡山白陵中学・高校に通う生徒でごった返すらしい。駅前も整備されている過程ではあるようなので、何かが変わるのかも知れない様子であった。<br /><br />可真郵便局まで西進したのはその後美作岡山道路で距離を稼ぐ意味もある。佐伯北簡易・黒本簡易・周匝(すさい)郵便局と赤磐市内の郵便局を回って行った。そして英田・下山簡易・美作巨勢・河会郵便局は美作市にある郵便局を行っては止まって…を繰り返す。美作市に来ると集配局の表示が〝津山郵便局〟と書かれている。瀬戸内から上がってくるルートを走ってくるから当たり前ではあるのだが、思えば遠くへ来たものだ…とふとポストを見て感じた私であった。<br /><br />次の塩田郵便局から和気町に入る。佐伯郵便局は少し前に訪れた〝佐伯北簡易郵便局〟が赤磐市にあるのに…と不思議に感じる地名でもあった。そしてラストとなる和気郵便局に到着した。4日目となる本日の実績は27局、3日間のトータルは45局とまずまずであった。<br /><br />タイムオーバーとなったので時間の柵から解かれ、近くのローソン和気町店に立ち寄ってコーヒーブレイクと一服休憩を入れることにした。ローソン内に郵便ポストが設けられていることは有名なことではあるが、こちらのローソンでは、店舗外の駐車場にポストが設けられていた。<br /><br />ひと息ついて帰路につく。一般道での道程をセットするが、途中でふと思うことがありナビの設定を変えて立ち寄った場所がある。友延簡易郵便局であるが、写真を撮ることを忘れたことに気付いたためである。営業終了後だったのでシャッターが閉まっておりその姿しか残せなかったが、金地に赤の文字で書かれた〝友延簡易郵便局〟の文字を見て、昔大流行した〝幽幻道士(キョンシーズ)〟のテンテンを連想したのは私位であるのだろうか…。<br /><br />寄り道に続いてまた新たな寄り道もコース設定していた。一旦備前インターチェンジから山陽自動車道を走り、福石パーキングエリアに立ち寄った。ここは岡山県最東端のパーキングエリアであり道の駅でもある。一般道に於ける道の駅が閉店する時間を考えて、昨晩宿泊時に頂いた〝地域振興券3,000円分〟を利用してお土産を買うためである。元々パーキングエリアなので小豆島のような〝マニアック〟な物はなく、〝岡山に行ってきました〟的な物が多いのは仕方がない。でもばら撒き用に使えるものは多々あった。今回の土産代は〝地域振興券8,000円分〟で賄うことが出来たのだった。<br /><br />ついでに少し時間は早いが夕食を摂ることにする。ちょっとお腹も…という状況だったので〝岡山中華そば・炒飯セット〟と二人で注文した。空いていたこともありふたつのテーブルを利用して完食した。ハンドルを握っていなくてもお腹が減ることはわかるのでここは大目に見ることにしよう。その後は赤穂インターチェンジで山陽自動車道から一般道へと下りてから、ガソリンスタンドに立ち寄りMOVEくんにも食事をして貰う。うかいやセルフ赤穂給油所、地元企業のようだがそれほど高くはなかった出光のガソリンスタンドであった。<br /><br />暫くは国道250号線を走るが、相生の市内で道を外れ国道2号線へと向かって走る。太子竜野バイパス・姫路バイパス・加古川バイパスと走った後、第二神明道路に入り明石サービスエリアでひと息入れる。上り線の明石食堂にはドリンクバーがあり、単独での利用が可能であったためにそれを注文する。勿論元が取れるほどの回数を利用することは不可能ではあれど、飲み物の種類を変えて味わえるのは、ドライバーとしては気分転換になるようにも思った。<br /><br />明石サービスエリア出発が21:10となり、少し時間調整する必要性が出て来てしまった。本日夜勤のまーさんが、0:00出勤ということで被らないようにしたいとハルが言う。明石から第二神明・阪神高速神戸線・名神高速・京滋バイパスと走れば2時間ほどの距離である。という訳でナビを参考にして迂回ルートを取ることにした。予定では阪神高速北神戸線を走り、西宮山口東インターチェンジで下りて国道176・171・1号線と走って行くルートだとちょうど良いはず。そんな思いを持ちつつ走っていたがどこでどう間違えたか大沢インターチェンジを経て三田へと向かってしまった。とは言え間違ったルートも良くわからずに走り続けた結果なんとか国道176号線に合流することができ、池田を目指して走る。宝塚市内に入りファミリーマート宝塚山本丸橋店にてひと息つくが、もし予定通りには走っていたら、所用時間時間、54.0kmの距離で済んだところが、1時間22分、74.9kmを走ってしまった…。慣れないコース取りはするものじゃないと改めて思う。その後も大山崎ジャンクション建設で大きく様変わりした分岐を間違えてしまい、枚方へと出てしまう。そのまま国道1号線を進もうと考えていたが、大幅に到着時刻が遅れていることを見たハルから京滋バイパスに乗れと指示が出る。もうこうなってしまうとナビの通りに走らなければ帰り道も全く分からなくなってきた。結局は国道1号線からも外れ国道24号線へと入り、ローソン伏見向島鷹場町店で日付が変わってしまう。5日目となってから出発し、京滋バイパス宇治西インターチェンジから京滋バイパスを走る。一般道で帰ると考えていたため、高速走行をすることを考えていなかったことが疲れを増す原因となる。ここtで事故っては…という気持ちを奮い立たせ、かなり慎重に走って行く。宇治トンネルは工事中だったこともありかなり慎重な走りをしつつ石山インターチェンジまで行った後、自宅までの田舎道をゆっくりと走り続けた。満月に照らされた自宅に帰りついたのは0:29のことだった。走行距離は671.3kmと平凡ではあるが、10月25日に自宅を出発後29日に帰って来たという〝2泊5日〟のルートはそう経験するものではない。自分が組んだ行程通りに走らないとこんなにしんどいものになるのか…と改めて知った今回の旅路であった。<br /><br />   《終わり》

ChapⅢ,33rd 5days driving of visit to P.O. in SETO,without sightseeing.

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2020/10/28 - 2020/10/29

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2020/10/28

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ChapⅢ,33rd 5days driving of visit to P.O. in SETO,without sightseeing.

全国的にコロナ患者が減少の傾向が無く、むしろ増加していた時期になぜか始まったGoToトラベルキャンペーン。コロナは怖いが罹患するときには仕方がないと言った風潮が、出掛けるならば今でしょ!とばかりに旅行に出始めた。極め付けはクラスター発生が続いていた東京都がGoToキャンペーンの対象となった。確かに税金投入の政策に於いて一部例外を認めることは不公平であるに違いない。しかし例外にされたのはそれ相応の理由があったからであり、適用を認めることにより地方にまでコロナウィルスを運ぶ〝キャリア〟と無意識のうちになってしまうことを防ぐためだと言っても過言ではない。

しかしロックダウンが解除された際に、県境を越えた移動も解放され、都会から周辺の田舎町への移動者数が爆発的に増えた。抑圧されていた〝行動〟に対し、解除宣言後の反動は生半可なものではなかった。我が街滋賀県も流入が激しかった都道府県のひとつであった。一時他府県ナンバーの車に対する損壊行為が問題になった。人のものを壊すことに正当性はある訳ないのであるが、なぜそのようなことが起こってしまうのか?理由は田舎ならではの閉鎖的な考えにあるように思えてならない。田舎住民からすれば、患者数が増加している都市部からの移動は、やもすれば〝戦争を仕掛けられた〟と感じる者が思いの外多いというのが事実である。私を含めた田舎住まいの者にとって、ロックダウンが解除されたから都市部へ行けると感じる者はかなり少ないのである。つまりコロナに罹患することを恐れているのである。よって県境越えが解放されたからといえ、出て行くリスクを敢えて受け入れることは出来ないのではなかろうかと思う。私個人の意見だけならば〝こじつけ〟の一言で済まされるが、職場の仲間を含めて同じことを感じていたのも事実である。ダメだと言われていたことを急に変えることができない者達が大勢いる場所へ乗り込めば、過剰に反応するものがいても不思議ではない。抑圧から解放されたとて全ての人間が開放感を持つとは限らないことはわかって貰いたいと私は思う。

しかしいくら注意していても罹患する時には罹患する現実に〝我も我も〟という思いが出るのは、GoToキャンペーンを利用して旅をした方々の口コミに〝いかに安く〟〝いかにお得に〟を書かれてしまうとつい自制のタガが緩んでしまうのも確かである。

偉そうに蘊蓄を述べたが、そのタガが緩んだ者のひとりが私である。しかしヘタレにとって〝大阪市〟に立ち入ることには〝恐怖〟でもある。笑って頂ければ幸いだが都市部を最短時間の滞在で済ませ、目的地を目指すという意味不明と思われても仕方がない予定を立ててみた。つまり大津を出てノンストップで神戸三宮フェリーターミナルを目指し、フェリーは個室利用、辿り着いた小豆島は罹患患者が少ない場所という〝点〟を結んだ行程を実行するというものだ。これで感染リスクをどれだけ減らせるのかは全く不明で、ただこじつけの理由を正当化しているだけに過ぎない。小豆島の住民からすればやはり迷惑な話かも知れないが、最低限の配慮はしたつもりにはなっている。

期間限定のGoToキャンペーンを最小限の回数で最大限の恩恵を被る・・・。そんな〝我流の発想〟から生まれた小豆島・岡山東部郵便局巡りの旅が今回の旅となった。前回6月には1,000km越えの旅路も共にしたイストくんであった。しかし今回は初参加となるMOVEくんが相棒となる。長距離走行の実績がないため予定と実際の相関関係がわからない。つまり予定の時間取りで行くことが出来るかどうかから見ていかねばならないのである。幸いにも3日目迄は予定通りの行程をこなすことが出来た。4日目の今日はいよいよ走っては止まりの繰り返しとなる旅となる。さあ期待に応えてくれるかどうか・・・検証する朝は、日生湾に面する海鮮料理旅館つり幸で迎えることとなる。

令和2(2020)年10月28日水曜日
旅最終日の朝を迎えた。天気はことの他良い。食事前に外に出て宿の外観等をカメラに収めていると日生港7:30発の大部港行きのフェリーひなせが出港して行った。

食事は昨日と同じ大広間で頂く。定番の朝食に海の幸を加えたものは、量はないが品の良いものであった。もちろん完食。

ゆっくりしたい気持ちもあれど今日のミッションが待っている。荷物を下ろして車に詰め込んだ後、ハルにナビを任せている僅かな時間に昨日頂いた自家製バナナの木や施設内にある漁港らしいアンカーのモニュメント等を見てから出発した。

走り出して僅か2分でコンビニに立ち寄る。最近見かけなくなったポプラ日生漁協しおじ店だが漁協の営業で営業時間が5:00~16:00で年末年始は休業となっていた。こんな営業で十分ではないかと私は常々思っている。そんなポプラでモーニングコーヒー&一服を済ませる。ポプラの向かいには五味の市が行われている筈だが生憎今日は水曜日なので休業日である。仕方がないので車を走らせ、宿から眺めていた備前日生大橋を渡る。備前日生大橋と頭島大橋は、日生諸島の鹿久居島と頭島を本島を結ぶ離島間橋である。今まで渡船頼みだった離島が陸続きとなり、生活や観光面で便利になったことは間違いないが、その反面〝The離島〟という風情もなくなった。どちらが良いのか一観光客である私が言うことではない。しかも頭島には架橋によって歓迎されない珍客が橋を渡って来るという。鹿久居島の名前の由来である鹿さんが、橋を渡って頭島にやって来て、みかんを食べる獣害が起こっている。橋を鹿が渡る姿を見たわけではないが、鹿久居島の平面を走っていれば別に不思議とは思えないことである。便利さとその弊害・・・。改めて両立の難しさを感じた私であった。

その内に第一目的地の頭島郵便局に到着する。集落中心部に移設開業した郵便局は、島人口の高齢化対策を考えた結果であることが良くわかる。手早く用事を済ませ、今走ってきた道を戻って行く。日生の市街地から備前木生簡易・鶴海郵便局と備前市内の局を巡った後、瀬戸内市に入り虫明郵便局に立ち寄った。この区間岡山ブルーラインを走行する。走りやすい道なのだが、インターの標記がわかり辛く下りる道を間違えて通り過ぎてしまった。だいぶ回り道をしてロスったが今のナビに慣れてない間は仕方がない。

虫明郵便局付近はかなり悩んだ末の行程であった。というのも南西方向にふたつある島にそれぞれ1局づつ計2局の簡易郵便局があり、局間を結ぶルートでは〝残る可能性大〟だったことが理由である。不自然な位置関係にある2局は木尾簡易・日出簡易郵便局。行ってみて初めてその理由がわかることとなる。

病院らしい施設内にある木尾簡易郵便局。スタッフさんに尋ねながら辿り着いたのはなんと診療棟。以前は福祉棟にあった良いだが本年6月に現在地に移設されている。しかし病院敷地内にはあるために〝移転情報〟に掲載される住所も同じである。この大きな病院実は国立療養所邑久光明園という〝国立ハンセン病療養所〟のひとつである。

ハンセン病(らい病)とは細長い桿菌のひとつであるらい菌が、皮膚のマクロファージ(白血球の一種)内、末梢神経細胞内にそれぞれ寄生することにより引き起こされる感染症とある。抗生物質の経口投与により完治する病気だどわかってからも、らい予防法による強制隔離が行われており、罹患すると強制的に施設に隔離された歴史がある。らい予防法は廃止されたのは平成8(1996)年のこと。全国13の国立療養所とひとつの私立施設に多くの高齢化した患者が暮らしている。

基本大規模な国立ハンセン病療養所の特徴として施設がひとつの街となっており、外出しなくてもことが足りるようになっていることが挙げられる。郵便局も然りであり、委託者が施設となり簡易局を運営している。隣り合った島に設けられた簡易郵便局は、それぞれが過去の名残りであることを忘れてはならないだろう。

木尾簡易郵便局を出で南東へと走ると国立療養所長島愛生園に着く。事務所横にATMがあるのだが局舎が見られない。ハルに事務所に尋ねに行かせると、診療棟内にあると言う。教えて貰った通りに走ると診療棟に辿り着く。中に入ると病院施設のひとつのように郵便局窓口が設けられていることがわかる。診察を受けている患者には高齢者が多いのは確かであるが、全てが愛生園にいる方々かどうかはわからない。そういったことを知るにも一度施設見学ができるようなので落ち着いたらまた訪れてみたいと思う。

日出簡易郵便局を出で今来た道を戻って行く。途中ローソン虫明インター店にて一息入れる。再び備前市に戻り備前伊里・備前木谷・大渕簡易・備前郵便局と回るまでは平和であった。ちなみに〝ハルの郵便局巡り旅〟に於いて、私が絡んでいない時の記録がある。それに対しては入手していないので、行程を組んだ後に既訪局を外すことはたまにある。そのため順路では次となる浦伊部簡易郵便局は〝行った〟と聞き飛ばしている。その次となる備前伊部郵便局は駅前にも拘らず行っていないと言う。着いてから来たかもと言う話しをするがそれは私にはわからない。帰ってから案の定勘違いだということがわかり、目的地をスルーしてしまったことになる…。

備前伊部郵便局の隣にはいんべ駅前公園炎の里は都市公園のひとつではあるが、映画ハルカの陶のロケ地として利用されたこともある場所である。バリアフリー化のトイレも設置されており、備前焼巡りの休憩所としても利用できる場所となっていた。

備前伊部郵便局を後にして国道2号線を西進する。香登(かと)郵便局は難読局名のひとつ、次いで畠田簡易郵便局までが備前市で、次局の万富郵便局は岡山市東区となる。岡山市東区と言えば備前犬島簡易郵便局もそうであるのだが、万富は旧赤磐郡瀬戸町であった。平成の大合併で岡山市に編入されたのだが、その後政令指定都市になって今の岡山市がある。でも市街地とは違ってのんびりした田舎の雰囲気が漂う街であった。

ここから北進するルートを取る。順序が逆になったが赤磐市の熊山郵便局、そして熊山駅前にある備前豊田簡易郵便局を相次いで訪れる。駅前にあるのが簡易局で本局はまた別の場所とは何か違和感があるが理由はわからない。熊山駅は無人化された駅ではあるが通学時間帯には岡山白陵中学・高校に通う生徒でごった返すらしい。駅前も整備されている過程ではあるようなので、何かが変わるのかも知れない様子であった。

可真郵便局まで西進したのはその後美作岡山道路で距離を稼ぐ意味もある。佐伯北簡易・黒本簡易・周匝(すさい)郵便局と赤磐市内の郵便局を回って行った。そして英田・下山簡易・美作巨勢・河会郵便局は美作市にある郵便局を行っては止まって…を繰り返す。美作市に来ると集配局の表示が〝津山郵便局〟と書かれている。瀬戸内から上がってくるルートを走ってくるから当たり前ではあるのだが、思えば遠くへ来たものだ…とふとポストを見て感じた私であった。

次の塩田郵便局から和気町に入る。佐伯郵便局は少し前に訪れた〝佐伯北簡易郵便局〟が赤磐市にあるのに…と不思議に感じる地名でもあった。そしてラストとなる和気郵便局に到着した。4日目となる本日の実績は27局、3日間のトータルは45局とまずまずであった。

タイムオーバーとなったので時間の柵から解かれ、近くのローソン和気町店に立ち寄ってコーヒーブレイクと一服休憩を入れることにした。ローソン内に郵便ポストが設けられていることは有名なことではあるが、こちらのローソンでは、店舗外の駐車場にポストが設けられていた。

ひと息ついて帰路につく。一般道での道程をセットするが、途中でふと思うことがありナビの設定を変えて立ち寄った場所がある。友延簡易郵便局であるが、写真を撮ることを忘れたことに気付いたためである。営業終了後だったのでシャッターが閉まっておりその姿しか残せなかったが、金地に赤の文字で書かれた〝友延簡易郵便局〟の文字を見て、昔大流行した〝幽幻道士(キョンシーズ)〟のテンテンを連想したのは私位であるのだろうか…。

寄り道に続いてまた新たな寄り道もコース設定していた。一旦備前インターチェンジから山陽自動車道を走り、福石パーキングエリアに立ち寄った。ここは岡山県最東端のパーキングエリアであり道の駅でもある。一般道に於ける道の駅が閉店する時間を考えて、昨晩宿泊時に頂いた〝地域振興券3,000円分〟を利用してお土産を買うためである。元々パーキングエリアなので小豆島のような〝マニアック〟な物はなく、〝岡山に行ってきました〟的な物が多いのは仕方がない。でもばら撒き用に使えるものは多々あった。今回の土産代は〝地域振興券8,000円分〟で賄うことが出来たのだった。

ついでに少し時間は早いが夕食を摂ることにする。ちょっとお腹も…という状況だったので〝岡山中華そば・炒飯セット〟と二人で注文した。空いていたこともありふたつのテーブルを利用して完食した。ハンドルを握っていなくてもお腹が減ることはわかるのでここは大目に見ることにしよう。その後は赤穂インターチェンジで山陽自動車道から一般道へと下りてから、ガソリンスタンドに立ち寄りMOVEくんにも食事をして貰う。うかいやセルフ赤穂給油所、地元企業のようだがそれほど高くはなかった出光のガソリンスタンドであった。

暫くは国道250号線を走るが、相生の市内で道を外れ国道2号線へと向かって走る。太子竜野バイパス・姫路バイパス・加古川バイパスと走った後、第二神明道路に入り明石サービスエリアでひと息入れる。上り線の明石食堂にはドリンクバーがあり、単独での利用が可能であったためにそれを注文する。勿論元が取れるほどの回数を利用することは不可能ではあれど、飲み物の種類を変えて味わえるのは、ドライバーとしては気分転換になるようにも思った。

明石サービスエリア出発が21:10となり、少し時間調整する必要性が出て来てしまった。本日夜勤のまーさんが、0:00出勤ということで被らないようにしたいとハルが言う。明石から第二神明・阪神高速神戸線・名神高速・京滋バイパスと走れば2時間ほどの距離である。という訳でナビを参考にして迂回ルートを取ることにした。予定では阪神高速北神戸線を走り、西宮山口東インターチェンジで下りて国道176・171・1号線と走って行くルートだとちょうど良いはず。そんな思いを持ちつつ走っていたがどこでどう間違えたか大沢インターチェンジを経て三田へと向かってしまった。とは言え間違ったルートも良くわからずに走り続けた結果なんとか国道176号線に合流することができ、池田を目指して走る。宝塚市内に入りファミリーマート宝塚山本丸橋店にてひと息つくが、もし予定通りには走っていたら、所用時間時間、54.0kmの距離で済んだところが、1時間22分、74.9kmを走ってしまった…。慣れないコース取りはするものじゃないと改めて思う。その後も大山崎ジャンクション建設で大きく様変わりした分岐を間違えてしまい、枚方へと出てしまう。そのまま国道1号線を進もうと考えていたが、大幅に到着時刻が遅れていることを見たハルから京滋バイパスに乗れと指示が出る。もうこうなってしまうとナビの通りに走らなければ帰り道も全く分からなくなってきた。結局は国道1号線からも外れ国道24号線へと入り、ローソン伏見向島鷹場町店で日付が変わってしまう。5日目となってから出発し、京滋バイパス宇治西インターチェンジから京滋バイパスを走る。一般道で帰ると考えていたため、高速走行をすることを考えていなかったことが疲れを増す原因となる。ここtで事故っては…という気持ちを奮い立たせ、かなり慎重に走って行く。宇治トンネルは工事中だったこともありかなり慎重な走りをしつつ石山インターチェンジまで行った後、自宅までの田舎道をゆっくりと走り続けた。満月に照らされた自宅に帰りついたのは0:29のことだった。走行距離は671.3kmと平凡ではあるが、10月25日に自宅を出発後29日に帰って来たという〝2泊5日〟のルートはそう経験するものではない。自分が組んだ行程通りに走らないとこんなにしんどいものになるのか…と改めて知った今回の旅路であった。

   《終わり》

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
グルメ
5.0
ショッピング
5.0
交通
5.0
同行者
家族旅行
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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