ゆいレール＆いろいろオプション付きの沖縄【その６】　伊江島に行く（１）村営フェリーと伊江島タッチュー

2019/11/14 - 2019/11/15

今年の10月1日、那覇空港を起点とする沖縄都市モノレール、通称「ゆいレール」の首里駅から先の区間が延伸開業しました。
国内鉄道線を完乗済みの私としては、開業直後のほとぼりが冷めたと思われる11月中旬、満を持してその「防衛戦」に出かけてきました。

当初の目的である「防衛戦」は無事完遂、そこからそれ以上に力が入っている（笑）オプションに入っております。

その２日目。だんだんただの沖縄旅行と化しております（笑）

ということで、次に向かうのが伊江島。
本部半島の本部港からフェリーで30分で行ける離島です。

独身の頃、一時期離島巡りに凝ったことがあって、沖縄の離島にもかなりの数行っておりました。当時を思い出して、今回どこか離島に行きたいと思っていました。
伊江島に行くのは初めてです。

伊江島に着くと、さっそく島のシンボル的存在の城山（ぐすくやま）、通称「伊江島タッチュー」に登ってみました。
タッチューとは「先が尖ったもの」の沖縄方言。
そのとおり、なかなかな山登り（岩登り？）となりました。

エリア 伊江島(沖縄)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 船 徒歩 バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

【その５】からのつづき

２日目の朝、名護のバスターミナルから路線バスに乗って瀬底島へ。
瀬底島からは、瀬底大橋を歩いて本島に戻ってきた。

そこから歩いてやってきた本部港のターミナル。

本部港フェリーターミナル 乗り物

ターミナルのうち半分は伊江島行きフェリーの切符売り場。
朝イチのフェリーの到着時間が近づき、切符を買う人たちが次々来る。
車（作業車）に乗って島に向かう作業着を着た人が多く、切符を買うと車に戻っていった。

私も窓口で往復券を買う。
村営フェリーの乗船券、割り印として村長の公印が押されていた。
ちなみに、伊江島で往復券を買うと、つまり伊江島の住民は、この値段のさらに１割引になっている。

窓口の隣には、自動券売機もあった。
カードも使えるし、なんと５か国語対応。インバウンド対応、バッチリ。

片隅には売店もある。

島の特産品を押しのけて、真ん中にお弁当類が置いてある。
これから島に渡る作業員風の人によく売れていた。

一方、ターミナルのもう半分は、鹿児島と那覇を往復するフェリーの乗り場。

那覇から、ここ本部港、与論島、沖永良部島和泊港、徳之島亀徳港、奄美大島名瀬港に立ち寄って鹿児島港に向かう。

以前、このフェリーに通しで乗ったことがある。
また、一部区間だけ乗ったこともある。
たしか、通しで乗った当時は那覇発が８時だった。でも、途中でどんどん遅れていった記憶がある。
なので、那覇発が７時発に早まったのかな。

こちらも、鹿児島行きのフェリーの到着時間が近づき、お客さんがどんどんやってきていた。

では、伊江島行きフェリーの乗り場に行ってみましょう。

伊江島を８時に出港した、朝イチのフェリーが入港してきた。

港内でぐるっと回転して、後ろ向きになり、

無事着岸。お客さんや車が降りてきた。

伊江村営フェリーの２隻のうち、やってきたのは「いえしま」。
もう１隻は「ぐすく」。

伊江島フェリー 乗り物

伊江村営フェリーのファンネルマーク。
村章とは違うんですね。

伊江島－本部。

では、乗り込みましょう。

人間も車の積み込み口から乗船。
ちなみに、車の積み込み口が後ろにしかないので、車はみんなバックして乗船していた。

甲板に上がってみた。
あ、向こうから船がやってきた。

那覇港を７時に出港した鹿児島港行きのフェリー。

今日は「フェリーあけぼの」だった。
ゆっくりと、重厚に着岸。

またあれに乗って、那覇から鹿児島（もしくはその逆）に移動してみたいですね。

一方その頃、こちらにも貨物がどんどん運び込まれている。
朝イチのフェリーなので、特に多いのかも。

定刻９時ちょうど、出港。

本部港をあとにする。

フェリーあけぼの、目立ちますね（笑）

さきほど歩いて渡った瀬底大橋。

瀬底大橋 名所・史跡

その下をくぐる。

瀬底大橋とフェリーあけぼのの２ショット（ムリヤリ 笑）

瀬底大橋の全景。

このあたりで、すでにこれから向かう伊江島が見えている。
中央に島のシンボル「伊江島タッチュー」城山（ぐすくやま）があるのでわかりやすい。

さて、このあたりで船内散策（フォートラのみなさんに感化）。
客室は操舵室と同じフロアに特別室、その下の階にメインの客室。
さらにその下が車両甲板になっている。

メインの客室の一番前にある客席。
ここが一番広い。

客室の真ん中らへんにある売店。
その前にも座席がある。

さらにその後ろにもうひとつ客席がある。

そしてその横には、ジュウタン席もあります。

進行方向左側には、さっき歩き回った瀬底島が見える。

その沖に見える、水納島（みんなじま）。

水納島と本島を結んでいる高速船とすれ違った。
あちらは同じ本部町の渡久地港を発着している。

進行方向右手には本部半島。
ちょうど海洋博公園のあたりです。

伊江島が近づいてきた。
あの山、目立つなあ。

伊江港に入ってきた。

村営フェリーのもう１隻、「ぐすく」が泊まっていた。

フェリーターミナルが見えてきた。

後ろ向きに入港。

無事着岸。

さっそく上陸です。

「いめんしょり伊江島」　ようこそという意味ですかね。

フェリーターミナル「はにくすに」。
村の多目的ホールやセミナーハウスなども一緒になった複合施設。

伊江島はにくすに 専門店

伊江島の案内図。
今いるのは下側の中央やや右。

ターミナルの１階。チケット売り場や観光案内所がある。
実はここ、扉がなくて外と筒抜けになっている。

ターミナルの港から見て反対側。

そのすぐ向かいに、レンタルショップがある。

予約なしに行ったのだが、運良く原付が１台空いていたので借りた。
というか今回、原付でないとちょっとつらい。
確実に借りるには予約は必要だと思う。

では、原付に乗って出発♪

標識があっても、どこがどこなのか全然見当がつかない。
レンタルショップでもらった地図が頼り。

伊江村役場。この左奥の道を上がっていく。

ずーっと上り坂。

坂の途中にある「公益質屋跡」。
昭和４年に建てられたコンクリート製の建物で、戦争中の戦闘で村内で唯一残った建物。
戦闘の砲弾で壊された跡がそのまま残っている、村の史跡。

公益質屋跡 名所・史跡

そういう解説が書いてある。

さらに先に進んでいくと、

「伊江島タッチュー」城山（ぐすくやま）が見えてきた。

徒歩であの山に行く場合の登山口。
私は軟弱者なので･･･

山の中腹まで行く道路の入口。

坂道をガンガン登っていく。
これは自転車はムリ。原付でよかった。

山の中腹にある駐車場まで来た。
それにしても車で混雑しているなあ。観光シーズンでもないのに。
理由はあとでわかります。

駐車場の中に展望台がある。

ここからも島内が一望できる。

港がある方向。
ちょうど今日の第２便のフェリーが本部港に向けて出航していった。

さて、城山。
せっかくここまで来たんだから、登ってみましょう。

伊江城山 自然・景勝地

駐車場の奥にある、登山口。

最初はなだらかな道。これで油断していると、

ここから階段です。

うわー、これはシャレにならん。

どこまで続くこの階段。

おー、やっとてっぺんが見えてきた。
なんだか混んでるぞ。

城山のてっぺんから見る景色。
周りにさえぎるものがないので、とても眺めが良い。
山から南側。港もある、島の中心部方向。

こちらは島の東側。
海の向こうに本部半島（海洋博公園のあたり）が見えてます。

島の北側。こちらは畑が広がっている。
雲の形が分かる、雄大な景色。

こちらは島の西側。
やっと汗が引いてきた。

それにしても、この集団。高校の修学旅行らしい。
一番左にいる、頭にタオル巻いた人がみんなから「先生」と言われていたので、担任の先生かな。
この先生、登山口の坂道を原付で走っているとき、私の後を走っていた。
あとで別のところでまた会ったので、ちょっと話しかけてみた。

先生曰く、昨日の最終便のフェリーで伊江島にやってきて、地元の人たちの家に分かれて「民泊」をしているのだそうだ。
（あー、昨日の夕方本部港で見たあの集団はこの人達だったんだ）
そしてその家々の車に乗って、島内観光やサトウキビ収穫の手伝いや海に出たりしているらしい。
どうりで駐車場があんなに混んでいたんですね。
でもこれ、勉強にも思い出にもなって、いいですねえ。

また、少なくとも今、３校ぐらい島にいるはず、とのこと。
今や「民泊」が島の一大産業なのだとか。

先生「島の人たちはみんな威勢がいいから、生徒達はタジタジですよ」
私　「で、先生は１人で原付ですか（笑）」
先生「ええ、これが一番気楽です（笑）」

さて、山を下りましょう。
何気に山道からの眺めが良すぎる。

下るのも意外ときついぞ。

ようやく駐車場の所まで戻ってきた。

駐車場の所にある売店。

中はお土産屋さん。修学旅行の高校生で賑わっている。

城山お土産品店 グルメ・レストラン

ああノド渇いた。
コーラを買ったら沖縄柄だった。
容器をおみやげに持って帰ろう。

再び、原付に乗って島内を見て回ります。

【その７】につづく。

この旅行記へのコメント （6）

• 墨水さん 2019/12/31 23:39:41

  インバウンド対応。

  Ｔａｇｕｃｙａｎさん、今晩は。
  「自動券売機」の５カ国語対応は、大したもんだ。(笑)
  でも、中国語で「村民」とか選択されたひにゃ・・・・。(爆)
  民泊が、一大産業とか。
  元々、民宿も農家が始めた物だったけど、民宿を本業とする人達が現れてから、事業化されると共に、規制が介入してくる様に為った。
  民泊も、今後どう展開していくか見物だけどね・・・(全国的に見て)。
  墨水。
  

  Tagucyanさん からの返信 2020/01/01 09:38:11

  RE: インバウンド対応。

  
  墨水さま
  本年もよろしくお願いいたします。
  
  私は普通に窓口で乗船券を買ったのですが、その後になって横にある自動券売機に気づきました。カードが使え（クレジットも電子マネーも）、５カ国語で操作でき、インバウンド対応がこんな離島まで来たんだなあと思いました。
  同じ沖縄でも那覇ぐらいですと、ここはどこの国？と思うくらいインバウンドの方（ほとんど台湾かＣ国）がいますが、まだここにはいませんでした。
  あ、私自身がヤマトンチューというインバウンド？
  
  私もこういう島に１人で行ったら民宿に泊まりましたけど、民宿にもいろいろあって、客室ではなくて元子供部屋に案内されたり、昼間に島内観光に連れて行ってもらったりしたこともあって、もうああなるとほとんど民泊みたいなもんでしたね。
  まあ民泊を事業化するとなるとトラブルが起きたりすることも出てくるので、規制も出てくるんでしょうけど。
  
  でもこの島でやっていることは、今のところはうまくいっているように見えました。
  
  ---
  Tagucyan

• Akrさん 2019/12/30 19:28:37

  あの山、てっぺんまで登れるんですね

  Tagucyanさま
  
  こんばんは。Akrでございます。
  
  沖縄本島にはいろんな小島があるもんですね。橋が架かっていたり、船が出ていたり、こうした島々を巡る旅もいいものですねえ。
  
  それにしても伊江島は「いえしま」なんですね。濁らない。「いえじま」だと思っていました。え？どっちでもいい？(笑)
  フェリーのファンネル「IE」いえしまの「いえ」ですね。ド直球。そして島で原チャリを借りるとは！
  オーヤシクタンさまもよく原チャリ借りていますね。でもこういった島では原チャリが一番楽な移動手段かもしれませんね。
  そして城山って普通に頂上まで登れるんですね。人を寄せ付けないような姿をしていますが意外と登山道が整備されている。面白いですね。
  
  原チャリ旅は続くようですね。続きも楽しみにお待ちしております。
  
  追伸
  今年も１年、ありがとうございました！
  良い年をお迎えください。年末はどこかへ行かれているのでしょうか？
  また来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
  
  -Akr-

  Tagucyanさん からの返信 2019/12/30 23:33:11

  意外とこれが登れるんです

  
  Akrさま
  こんばんは。
  
  こういう島々を回る旅、一時期すごく凝ったことがありまして、改めて数えてみたら沖縄県内だけで24個の島を巡っていました。小型飛行機で行ったり。フェリーで渡ったり。橋で渡ったり。定期船がなくて、住民の人の船に乗せてもらったり。で、伊江島で25島目になります。
  ちなみに、本部港のところで那覇から鹿児島に行くフェリーが登場しましたが、このフェリーが立ち寄る奄美諸島の島々にもすべて行ったこと（泊まったこと）があります（笑）
  いずれもまだブログとか記録に残す発想のない時代の話だったのが惜しまれるところです。
  
  伊江島、「いえしま」って呼ぶんですかね。Wikipedia情報では「じま」ですけど。
  まあ沖縄の場合、例えば「宮城」さんなど「みやぎ」「みやしろ」「みやぐすく」いろんな読み方があって、どんな呼ばれ方をしてもあんまり気にしない、と聞いたことがありますので、これくらいのことはどうでもいいさあ、というところなのかも知れません。
  
  ファンネルマークの「IE」。そのまんまなんですけど、少し斜めにして影をつけたりしてちょっとカッコイイ。村営なので、役場の方が考えたデザインなんでしょうか。
  
  このような島の中を回る場合、経験上、まったく坂のないのっぺりした島というのはほとんどないですから、原付がいいですね。オーヤシクタンさんのような自撮りをしてみようか考えたのですが、技術がないので断念しました（笑）
  
  そして城山。あの時は勢いで登ってしまいましたが、あとで改めて写真を見ると、よくまああんな岩山に登ったもんだと思います。
  実感としては、もっと這いつくばってよじ登るものかと思っていたのが、階段だけでたどり着いてしまった、という感じでした。
  でも、今思えば楽しかったですよ。
  
  あと１日ちょっとで新年ですね。
  来年もお互いにいい年でありますよう、また改めてよろしくお願いします。
  ちなみに今年は寝正月です（笑）
  
  ---
  Tagucyan

• HAPPINさん 2019/12/29 09:15:44

  タッチュー

  こんにちは。
  タッチュー上られたんですね。なかなかに大変そうな様子が伝わって来ました。
  船の上などからは何度も見て親しみのあるタッチューですが、伊江島に上陸したことはないもので。
  最近の沖縄の修学旅行生は民泊も多いとタクシー運転手さんからは聞いていましたが、伊江島にも泊っているなんて驚きました。
  旅行記楽しませてもらっています。ありがとうございます。
  Ｈａｐｐｉｎ
  

  Tagucyanさん からの返信 2019/12/29 20:28:31

  登りました（汗）

  
  HAPPINさま
  こんばんは。
  
  伊江島の城山、通称タッチューは本島からも見えて、目立ちますよね。
  
  原付で山の中腹の駐車場まで行って、そこで山を間近で見上げたときに「ゲゲッ」と思ったのですが、せっかく来たんだから、えーい行っちゃえという感じでした。
  ずーっと急な階段が続いて大変でしたが、その代わり山頂からの眺めは最高です。
  
  伊江島は戦争中に激しい戦闘があってその史跡もありますし、積極的に民泊を受け入れていて、高校の修学旅行先として意外と人気なようです。
  たしかに、ただ観光バスに乗って観光地を見て回るよりも、勉強にはなるし思い出にもなるし、これはいいなあと思いました。
  
  いつもご覧いただきありがとうございます。まだしばらく続きます。
  
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  Tagucyan