阪急交通社「遥かなるシルクロード8日間 」の旅＜おひとり様参加限定＞その８ウルムチ編

2025/08/21 - 2025/08/28

　「＜観光地変更のお知らせ＞新疆ウイグル自治区博物館の改修が完了し、７月２０日から見学可能となりましたのでお知らせいたします」

　１９８０年、ＮＨＫが放送したシルクロード第５話「楼蘭王国を掘る」。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2010020406SA000/

タクラマカン砂漠の砂の下に約４０００年間葬られた女性のミイラ「楼蘭の美女」が掘り起こされた姿が私の頭の中にずっと残っていた。今回のツアー申し込み後、楼蘭の美女が展示されている新疆ウイグル自治区博物館の改修で同博物館の見学が不可になったとの手紙が阪急交通社から届いたときはツアーをキャンセルしようかと思った。だが、出発約１か月前に見学可能になったと阪急交通社から再び手紙が届いたとき、私の胸がときめいた。ＮＨＫの何度目かの再放送で見た楼蘭の美女に２０年越しで会う私はどんな気持ちを持つことになるだろうか・・・

7日目
08：00／ホテル発、市内へ。（21km、約40分）
烏魯木斉（ウルムチ）観光（約3時間）
・新疆ウイグル自治区博物館（ミイラ「楼蘭の美女」見学）
・二道橋国際バザールで買い物
観光後、昼食レストランで郷土料理
昼食後、空港へ。（20km、約30分）
15：20～18：35／ウルムチ発、中国東方航空にて西安へ。
20：30 西安空港大酒店ホテル着後、同ホテル内レストランで夕食

エリア 烏魯木斉(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 観光バス 飛行機
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

旅の最終目的地、ウルムチ観光が始まります。ホテルのドアの札には「じゃましないで下さい」と書かれた札がありました。

４００万人近い人口を誇る大都市ウルムチ中心部は大渋滞です。高架橋の車窓からはモスクが見えました。

車窓からは多数の高層ビルが見えます。新疆ウイグル自治区の都市というと大都市というイメージはありませんでしたが、先進国の大都市という趣があります。

なんと、新疆ウイグル自治区博物館近くには無印良品がありました。日本食料理店も複数あるとのこと。以前は日本人が日本食レストランを運営していたらしいのですが、暴動後に中国人に変わったそうです。

ついにNHK「シルクロード」再放送の視聴から２０年越しで、楼蘭の美女（ミイラ）が展示されている新疆ウイグル自治区博物館に来ました。

新疆ウイグル自治区博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ミイラ室は２階。ついに楼蘭の美女に対面してきました。残念ながら現在ミイラ室は写真撮影不可。２０１２年にウルムチを旅されたazianokaze様の旅行記などで見ることができます
https://4travel.jp/travelogue/10668846

飾りのついた帽子や靴など、じっくり観察し、２回もミイラ室に入ってしまいました。４０００年前の彼女が生きていたころのタクラマカン砂漠のオアシス都市を歩くコーカサス系白人女性を想像し、胸がときめきました。ほかにも赤ちゃんや夫婦、老婆など複数のミイラが展示されています。

ミイラ室以外は撮影可。これまで訪れた仏教遺跡の壁画の展示もありました。

１階には琵琶？など楽器の展示もありました。

博物館の前には物売りが複数いました。おじさんが持っているペンダント、同じツアーのおじさまに最初は１０００元（２万円）と言っていましたが、バス発車前は１００元（２０００円）まで言い値を下げていました。

二道橋国際バザールにやってきました。伝統市場と聞いていましたが、建物がとても新しく清潔です。入口では荷物検査がありました。警察の姿が目立ちます。

新疆国際大バザール (新疆国際大巴扎) 市場

新鮮ラクダ乳が売っていたので１本購入。売り子さんが冷蔵庫から出してくれました。価格は２０元（約４００円）。独特のクセがありますが、さっぱりしていておいしかったです。

屋根も高く新しく清潔な屋内市場には干した果物がたくさん売っていました。個人的には古き良き風情が残っている方が好きなのですが、これも旅行者のエゴなのかもしれません。

お店の売り子さんの中には楼蘭の美女を若くした、コーカサス系の若くて綺麗な売り子さんもいて、目が合うとドキドキします（買っていないので写真を撮るのは控えました）

屋内市場の小道を入っていくと、シルクロード風情たっぷりのお店もありました。建物は新しいですが、こういう展示好きです

太鼓を売っているお店もありました

家族にはファスナー付きのトートバックを買いました（この柄のバックはトルファンなど新疆ウイグル自治区のいろんなお店で見ました）。言い値は３５元（７００円）でしたが、交渉の末、３０元（６００円）にしてくれました。皆さんはどの色がお好きですか？　私は真ん中を購入しました。結局、家族にいらないと言われたので私が英会話教室用のバッグとして使っています。

今回の旅の最大の謎。それは、↑のトートバッグを入れてくれたレジ袋にカタカナで「マイヨール」と書かれていたことです。同じツアー参加者が同市場で買った時にもらったレジ袋もマイヨールでした。調べてみると、大阪のスーパーマーケット？とのこと。キルギスタンなどでも流通しているらしいです。なぜ？

昼食は再び団体客用で皆で料理を分け合う形式でした。その隣のお店ではラグメン１２元（約２５０円）、串肉１本３元（約６０円）との表記がありました。こっちのお店に行きたかった・・・

これで今回のツアーの観光はすべて終了。ウルムチ空港から経由地の西安まで戻ります。ウルムチ空港も天井が高く、巨大で新しく、成田空港より立派です。アゼルバイジャンのバクーなど国際線もありました。

飛行機では毎回景色が見られる窓席です。空から見てもウルムチに多数の高層ビルが見えます。

席は進行方向左側の席でしたが、山頂に雪を頂く天山山脈が見えました。その下の墓標のように連なっているのは、ウルムチに向かうバスの車窓から見た風力発電用の風車群です。

砂漠の中には巨大な太陽光発電所がありました。真ん中の円状のものは、周囲の鏡の反射光を中央の塔に集めて発電する設備だそうです。規模感が日本とは段違いですよね。

機内食は普通。左側の黄土色の袋に入っていた、たくあん唐辛子和えが一番おいしかった。日本で売っていたら酒のつまみに買いたいレベルでした。日本で買える場所知っている方、ぜひ教えてください。

西安咸陽空港に戻ってきました。西安を案内してくれた現地ガイドさんに再会です。バスで約１０分で空港敷地内にある西安空港大酒店に着きました。

夕食はホテル内のレストラン。到着が夜９時で閉店間際だったからか、冷えていた青島ビール缶（しかも１缶３５元＜７００円＞）が、１人１缶分しかなく、２缶目を頼んだ人は常温の缶。氷をコップに入れて飲んでいました。そういえば「最後の夜で今回の旅で初めて麻婆豆腐が出たね」となりました。高級ホテルのレストランだけに食事の味は美味しかったです。お互い１人旅同士。旅の最後になると参加者の皆様たちとだいぶ打ち解けてきました。

「ツアー最終日のホテルは一番グレードが高い」というのが、ツアーあるあるですが、その言葉通り、確かに今回の旅で一番グレードが高いホテルでした。

高級ホテルあるあるですが、部屋からガラス張りで浴室が見えました（なぜガラス張りなのかわかる方教えてください）。明日は６時１５分にホテルを出発。日本に帰国します（帰国、お土産編に続く）

この旅行記へのコメント （2）

• ももであさん 2025/09/20 10:23:52

  シルクロードの謎

  セニュームさん、そのレジ袋『マイヨール』を見た瞬間、
  ぼくの頭の中ではシルクロードの地図が書き換えられました?️💨
  
  『え、昔のシルクロードの端っこって大阪だったの！？』と、
  ラクダに乗って阪急百貨店の食品売り場を駆け抜ける
  妄想が止まりません?😂

  セニュームさん からの返信 2025/09/21 11:01:18

  Re: シルクロードの謎

  ももであさん、コメントありがとうございます！ウルムチの伝統市場でマイヨールのレジ袋もらうとは想像だにしていませんでした。カザフスタンでも流通しているとのこと。探偵ナイトスクープ案件かなと感じました！