旧岩崎邸庭園・・洋館の外観～洋式庭園～撞球室をめぐります。

2019/12/11 - 2019/12/11

旧岩崎邸庭園のある場所は、江戸時代、越後高田藩榊原家(さかきばらけ)屋敷のあったところです。岩崎邸建設時に、屋敷内にあった大名庭園を和洋併置式(わようへいちしき)の「芝庭」に改造しました。この芝庭は日本の近代庭園の原点といわれています。

芝庭の廻りには、モッコク・モミジ・イチョウ・サクラ・ヒマラヤスギなどが植えられいます。ちょうどイロハモミジの紅葉とイチョウの黄葉が見事でした。芝庭奥の樹林地には、江戸時代の記憶を留める、灯篭・多重塔・記念碑・石祠などが残されています。

撞球室(どうきゅうしつ、ビリヤード場)も、ジョサイア・コンドルが設計しています。当時の日本では珍しいスイス の山小屋風の造りとなっています。全体は木造建築で、校倉造り風の壁、刻みの入った柱、軒を深く差し出した大屋根など、アメリカの木造ゴシックの流れを組むデザインです。

エリア 上野・御徒町(東京)

洋館南側(ベランダ側)です。
和館から芝庭に出てきました。

洋館のコロニアル様式のベランダです。
1階にはトスカナ式、2階にはイオニア式の列柱が並んでいます。

洋館前には「はまぐり」という愛称の捨石があります。

ベランダには、英国ミントン社製のタイルが、目地無く敷き詰められています。

洋館東側(サンルーム側)です。

増築されたサンルームです。

洋館ベランダ前から芝庭を見ています。
日本の芝庭の原点です。

芝庭の一番奥から見ています。
左手に和館、中央に洋館、右手に撞球場が建っています。

イロハモミジの紅葉の回廊です。

巨大な雪見灯篭(ゆきみとうろう)です。

イロハモミジの紅葉とイチョウの黄葉が重なっています。

台風の影響でしょうか、外側の葉がいじけています。

内側の葉は綺麗に紅葉しています。

ズームアップ！！

樹林地(庭園奥)のイチョウの大木です。

イチョウの絨毯と「朝鮮灯籠(ちようせんとうろう)」です。
樹林地内には、大名庭園時代の名残(なごり)が多数見られます。

石碑は「香月亭遺蹟碑辞」です。
太田道灌ゆかりの「香月亭」の跡に、建てられた江戸時代の記念碑です。

多重塔(石造七重塔)です。

樹林地の中にも灯籠が４つほど残されています。

樹林地の中から洋館を見ています。

樹林地の中からもう一枚！！
庭園には15本ほどの、イロハモミジやイチョウがあります。

サクラの木です。
庭園には10本ほどの、ソメイヨシノやオオシマザクラがあります。

撞球室(どうきゅうしつ)の横に、ヒマラヤスギの大木が見えます。

撞球室(ビリヤード場)です。

スイス山小屋風の建物で、アメリカの木造ゴシックの流れを汲むデザインです。

車輪をデザインした長椅子です。

撞球室の壁にも、金唐革紙(きんからかわし)が貼られています。

金唐革紙の衝立と窓下のスチームヒーター(蒸気暖房装置)です。

天井は格子組みとアーチを組み合わせた独特なデザインになっています。

地下通路で洋館と繋がっています。

地下通路の「明り取り」です。

撞球室を横から見ています。

最後にもう一度大イチョウの黄葉です。

旧岩崎邸庭園の外周レンガ塀です。