東京浜松町散策・・江戸時代初期の大名庭園、旧芝離宮恩賜庭園をめぐります。

2017/06/03 - 2017/06/03

旧芝離宮恩賜庭園は、約340年の歴史をもつ、日本最古の大名庭園の一つです。園内の真ん中には大きな大泉水があり、中島には荒々しい蓬莱山の石組み、その周囲には築山や豪快な石組みの枯滝、中国杭州の西湖の堤を模した石造りの堤を備えるなど、「回遊式泉水庭園」の特徴をよくあらわした庭園です。

明暦年間（1655～1658年）に海面を埋め立てた土地を、延宝6年（1678年）に老中・大久保忠朝が４代将軍家綱から拝領しました。忠朝は屋敷を建てるにあたり、藩地の小田原から庭師を呼び庭園を造ったと言われています。庭園は「楽壽園」と呼ばれていました。

庭園は、幾人かの所有者を経たのち、幕末頃には紀州徳川家の芝御屋敷となり、明治時代に入り有栖川宮家が所有、その後宮内省の芝離宮として使われていました。昭和54年（1979年）には、国の「名勝」に指定されています。

エリア 汐留(東京)

旧芝離宮恩賜庭園の出入口です。

旧芝離宮恩賜庭園の案内図です。

東京ガスビル（手前）と旧東芝ビル（奥）が見えます。

藤棚です。
５月の初め頃に、紫色の大きな花房がさがり、芳香を放ちます。

藤の根本のホタルブクロが見頃です。

ホタルブクロです。

小池です。

アヤメは終わり、花菖蒲が咲き始めています。

小池の上流です。
真水の吹き出し口があり水量は豊富です。

大泉水です。
中島と大山が見えます。池は海水を引き入れた「潮入りの池」でした。引き潮の時は中島から浮島に渡れたり、潮の干満により州浜や島々の風景が劇的に変化したといわれています。今は残念ながら海水の取り入れができなくなり、淡水の池になっています。

海水取入路跡です。

滝石組です。
「滝石組」は実際に水を落とした滝の石組で、「枯滝石組」は当初から水を落とさない象徴的な滝の石組です。

滝石組から浮島と砂浜・州浜を見ています。

水鉢です。

花菖蒲が見頃を迎えています。

紫色の花菖蒲です。

青色の花菖蒲です。

八ツ橋（木橋）と中島です。

中島の蓬莱山です。
中国で仙人が住み不老不死の地と言われる霊山がを蓬莱山で、これを模した勇壮な石組となっています。

アオサギです。

あずまやです。

九尺台です。
海の波打際に造られた高台で、品川の海が眺められるようになっていました。現在は、海岸が埋め立てられ眺望を失っています。

紫陽花は咲き始めです。

紫陽花です。

世界貿易センタービルと浜松町駅が見えます。

石橋と大島です。

大島に咲くカワラナデシコです。

白色のカワラナデシコです。

ピンクのカワラナデシコです。

鯛橋です。
鯛形をした根府川石です。

ミシシッピーアカミミガメです。

根府川山です。
鯛橋を渡ると右手に豪壮で圧倒されるような根府川石の築山があります。大久保家の藩地であった小田原から、多くの根府川石が運ばれ、いくつかの石組や大泉水周りの飛石に使われました。

ガクアジサイは満開です。

ガクアジサイです。

牡丹です。

萩の小道です。

大山です。
庭園内の最も高い筑山で、頂上からの眺めは見事です。

大山からの眺めです。

石柱です。
この４本の石柱は、大久保忠朝が屋敷を構えて築庭した当初に茶室の柱に使われていたものです。

西湖の堤です。
西湖は、中国の杭州（現在の浙江省）にある湖です。西湖の堤は、風光明媚な西湖の蘇堤を模した石造りの堤です。古くから、詩歌や絵画の題材として取り上げられてきました。

花婿・花嫁さんが写真撮影のため訪れていました。

枯滝石組です。
三峡を流れ落ちる滝を彷彿とさせる石組みです。流れの河床が園路になっていて、景観の変化を楽しむことができます。

砂浜です。

雪見灯篭です。

洲浜です。

州浜から中島と大山を見ています。
大泉水の護岸は富士の黒朴石が用いられています。

今日の昼食は、清澄白河から芝大門に移動して、鹿児島黒豚料理専門店「のもと家」で頂きました。

「ロースかつ定食」を頂きました。
鹿児島黒豚120g、1,750円です。店は綺麗とは言い難いですが味は抜群です、お勧めです。独身時代に日本橋のとんかつ専門店で食べた味も雰囲気も似ていました。