2019/07/01 - 2019/07/06
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sanhaoさん
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フィレンツェはルネサンス芸術の中心です。ローマではベルニーニでしたが、ここではやはりミケランジェロです。
勿論、ダヴィンチもルネッサンスの最大の巨匠ではあるが、メディチ家の評価は今ひとつであったようでダヴィンチがフィレンツェを離れることに引き留めはしなかったとのこと。代わりに頭角を表してきたのが23歳年下のミケランジェロで、ダヴィンチをさして「もう爺さんの時代は終わった」と言ったとか。
フィレンツェの美術館巡りをするのに、現地でフィレンツェカードの存在を知り購入しました。フィレンツェカードとは有効期間の72時間以内であれば、市内約76カ所の美術館、博物館、教会に入場できるお得なフリーパスチケットです。当時はドーモのクーポラもこのカードで登れたのですが今はダメになったようです。
人気のあるウフィツィ美術館は、カードがあっても現地で入館時間予約をしてさらに当日チケットの発券など結構面倒でした。私の場合は、時間的に余裕があったので前日に予約をして入りましたが、できれば出発前に予約をしておいた方がいいです。いずれにせよ事前に下調べをお勧めします。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ウフィツィ美術館。
元々は、ヴァザーリの設計で建てられたコジモ1世の行政機関の事務所(英語のオフィース)であったが、長男フランシスコ1世の時代にメディチ家歴代の美術コレクションを集めたウフィッイ美術館となった。
渡り廊下から眺めるドゥオモ、ヴェッキオ宮殿。超有名な撮影ポイント。細長いコの字型をした館内には45の部屋が連なり13~18世紀の名画が約2,500点年代順に並んでいる。ダビンチ、リッピなども有名ですが、なんと言っても世界一の規模を誇るボッティチェリのコレクションが必見です。ウフィツィ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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初期ルネサンスのリッピ作「聖母子と二天使」1465年頃の作品。
女性を描かせたらルネッサンスいちと言われ、大の女好きで修道士なのに修道女と駆け落ちするというとんでもないスキャンダラスの生涯を送ったと言われている。
奥行きのある背景の描き方(空気遠近法)がダヴィンチのモナリザに影響を与えた。また、よく見ると、窓枠から人が飛び出したように見える騙し絵になっているのも面白い。
聖母は50歳の時に駆け落ちした27歳年下の妻ルクレツィア、手前の天使は息子フィリッピーノがモデル。 -
やはりこの絵が一番美しい。
ヴィーナスといえば誰もがこの作品を思い浮かべるボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」
天空神ウラノスから切り取られた生殖器が海に投げ込まれ、その泡から生まれたというギリシャ神話をもとに、ヴィーナスが海の泡から誕生した様を描いたものであるが、よくよく見てみると首が長かったり、肩が極端に落ちていたり左腕が異常に長かったりと不自然な点が多い。ボッティチェッリは解剖学的な厳密さを追求せず優美さを重視した。このポーズも理想化された姿勢のため、実際にはこの通りには立つことができない。
画面左はヴィーナスに向かって息を吹きかける西風の神と妻フローラ。右は季節の精霊ホーラ。
この絵は、メディチ家の当主ロレンツの弟ジュリアーノが横恋慕した人妻をモデルにしてボッティチェリに描かせたものとのこと。 -
これも美術の教科書に載っていたボッティチェリの「春」
美術史史上最も難解で謎に満ちた作品と言われる。一般的には春になるとゼフィロス(西風の神)が現れ、土の中に眠っていた妖精クロリスを呼び起こし、やがてクロリスが花を咲かせ、春の女神フローラに変身。その後、花に囲まれた森に女王ビーナスが現れるという春の訪れを描いたものといわれている。
ボッティチェリの晩年は、過剰な清貧思想を唱えるドメニコ会修道士サヴォラローラに影響され作風が変わってしまい、不遇のうちに66歳で亡くなったそうです。
メディチのロレンツィーノの結婚記念として制作されたものだけにすべての登場人物が愛に繋がる結婚への賛美を描いているが、ボッティチェッリ自身は女嫌いで生涯独身だったそうです。 -
ウフィッイ美術館の第15展示室にはダヴィンチの作品がおさめられている。
これも、数少ないダヴィンチの作品の一つ。「東方三博士の礼拝」
ルネッサンスの宗教画では「聖母子像」「受胎告知」に次いで多く描かれた題材。
この絵はダヴィンチ28歳の1480年に依頼され描き始めたものであるが、巨大な作品で制作資金が間に合わず完成されていない。
右端の人物が若き日の、左端の人物が老いた日の自画像とも言われている。 -
ダヴィンチの作と伝えられる「受胎告知」超有名。1473年頃。
「受胎告知」は数多くの画家によって描かれてきた新約聖書の一場面。
この絵はダヴィンチがまだヴェロッキオの工房で修行していた14歳に描いたデビュー作品と言われていますが、長い間ドメニコ・ギルランダイオの作とされていました。ダヴィンチの真筆であると言う証拠は何一つみつかっていません。しかし、聖母マリアの表情、服装、天使の仕草、石棺のライオンの足、背景のディテールなどダヴィンチの作でないと説明ができないのです。
大抵の画家は、突然の告知にマリアは驚いた表情をしていますが、この絵では両手の微妙な表現のみ。大胆な横長の構図で背景の遠近感もダビンチ特有の描写です。 -
ウッチェロ代表作で3連作の『サン・ロマーノの戦い』は、』フィレンツェ「ウフィッツィ美術館」、ロンドン「ナショナル・ギャラリー」、パリ「ルーブル美術館」 に展示されています。15世紀当時には、とても珍しい実際の出来事を描いた作品でした。
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王座の聖母子
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イノシシ像のオリジナル。
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ウッフィツィ美術館から眺めるヴェッキオ橋の回廊
ミケランジェロに勧められ建築を学んだヴァザーリはヴェッキオ宮殿の改修やウフィッィ美術館になっているかつての庁舎、このヴェッキオ橋を越えてピッティ宮殿を結ぶ回廊などをつくりました。ここもフィレンツェを代表するポイントですね。 -
ウフィッツィ美術館の渡り廊下。古代彫刻が並び、床や天井の装飾がうつくしい。
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ペルジーノの作品。
イタリアのウンブリア派を代表する画家。 本名:ピエトロ・ヴァンヌッチ(Pietro Vannucci)。ボッティチェリや、またギルランダイオと共に、バチカン宮システィナ礼拝堂側壁の壁画装飾に従事。ラファエロの師匠だったらしい。
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ラファエロの「ヒワの聖母」1507年頃の作品。
女性美を愛した画家の、最高に美しい聖母です。
「ひわ」という鳥はキリストがゴルゴタの丘に十字架を背負って行く途中、舞い降りてきてキリストの茨の冠の棘を抜こうとして血を浴びたので赤い斑点がついたと言われています。
ラファエロはダヴィンチから構成の重要性、ミケランジェロからは人体の構造の把握を学びました。 -
ラファエロ25歳頃の「自画像」1508年
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ミケランジェロ、壁画以外では唯一のタブロー画「聖家族」
クッキリとした輪郭線は、ダヴィンチのボカシ技法へのアンチテーゼといわれる。
ミケランジェロとダビンチは仲が悪かったとのことでした。
自らデザインしたと言われる額縁も見事で必見です。
彫刻家を誇りにしていたミケランジェロにしては、その生涯において絵画の仕事ではシスティーナ礼拝堂のフレスコ画などかえって絵画や建築に費やされた時間の方が多いのに驚かされます。しかし、額縁に入った絵画はこの一点のみです。 -
「アダムとイヴ」クラーナハ 1528年
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『聖母子と洗礼者ヨハネ』1570年
ヤコパ パッサーノ -
『マドンナと子供』1570年作、ルカ・カンビアソ
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ファン・ホントルスト
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ミケランジェロ・メリーズィことカラヴァッジョの1597年の作品。ウッフィツィ所有バージョンは画家自身がコピーしたものと考えられています。
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AMBIO DI OTTOのメデューサ。迫力あります。
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「パッティスタ・スフォルツァの肖像」と「フェデリーコ・モンテフェルトの肖像」
1465年頃。
手前から遠ざかるにつれて自然にぼやける風景はルネサンス文化の象徴である遠近法。画家でもあるが同時に数学者でもあったピエロ・デッラ・フランチェスカは遠近法を徹底的に研究したらしい。 -
シモーネ・マルティーニとリッポ・メンミの「受胎告知」1333年
ジョットから学んだマルティーニですが、ジョットとは異なるビザンチンの伝統に戻った独自性の受胎告知を描いている。
ジョットが描いたのはガブリエルにひざまずいて手を合わせ礼拝する姿だが、このマリアは右手を胸の上に置き天使を避けるように戸惑いを示していて、ダヴィンチの絵とも異なる。色々な解釈があり面白い。 -
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やはりオリジナルは良いね!
1501年、ローマから帰国したミケランジェロがそれまで放置されていた巨石を利用して「ダヴィデ」を制作開始しました。それまでのダヴィデ像はゴテリアの首とセットで勝利を強調する図像で表されてきましたが、ミケランジェロはローマ滞在中に見たローヴェレ枢機卿の所有する古代ギリシャのアポロ像に多大な影響を受けたようです。右脚に体重を乗せ左脚をリラックスさせたポーズ、筋骨逞しい体と横向きの顔は遠方を見つめています。アカデミア美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ダヴィデのお尻。
ミケランジェロの彫り方は、未完成の作品を見ると、全て正面から後方へ彫って行くやり方。石の中から像が浮き出してくるみたい。このお尻が最後の仕上げだったかもしれませんね。 -
パラティーナ美術館(ビッティ宮殿)にあるラファエロの「小椅子の聖母」
ラファエロの聖母子画の中でも最も愛されている傑作。1514年作。
当時流行のターバンやオリエンタル模様のスカーフを身につけた若いマリアが描かれている。右側は洗礼者ヨハネ。
むちむちの赤ちゃんと愛らしいマリアとの優しい一体感は後年ラファエロ独自の表現です。ピッティ宮殿 城・宮殿
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ラファエロの「大公の聖母」1506年頃の作品。
ラファエロの描く聖母はどれも表情が優しい。今では黒く塗りつぶされているが、元々は背景が描かれていたことが赤外線での調査で判明しています。
ラファエロは相当のイケメンで周りには常に多くの女性が取り巻き、自身でも「美しい女性を描くには沢山美しい女性を見なければならない」との名言をのこしています。 -
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ラファエロの「ラ・ヴェラータ」1515年頃の作品。
このモデルは「フォルナリーナ」というラファエロのローマでの恋人だった女性と言われています。結局、この女性とは結婚しなかったのですが、ラファエロは婚礼の衣装をまとった肖像を描き、彼女への想いを表しました。 -
「ザビーネ女の略奪」ジャンポローニャ
ドゥオーモ付属美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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サン・ジョヴァンニ洗礼堂の天国の門。オリジナル。
昔は外にあったのだけど現在はドゥオモ美術館に大事に飾ってありました。 -
ギベルティのオリジナル「天国の門」の一部。
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ミケランジェロのピエタ。1550年頃、ドゥーモ付属美術館。
ミケランジェロが自身の墓のために制作したが、キリストの左脚と片手、聖母の手を自ら打ち砕き、破壊したものを弟子が修復したとされる。マグダラのマリアに質の低い仕上げを行ったのも弟子のカルカーニです。キリストの背後に立つニコデモは自身がモデルとなっています。 -
中央の像がミケランジェロ作品。メディチ家礼拝堂。
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