2019/06/25 - 2019/07/01
185位(同エリア6771件中)
sanhaoさん
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放浪の旅もフランスから始まり、スペイン、ドイツ、チェコ、ハンガリー、ブルガリア、クロアチア、ギリシャ、トルコを周ってイタリアに入ってきました。
ローマにはイスタンブールから入りました。
朝、いつものネコに別れを告げイスタンブールのホテルを出て空港直行バスに乗りました。空港の掲示板でローマ行きの便を探すのですが、有りません。インフォメーションで尋ねてみるとどうも空港を間違えたみたい。慌ててタクシーを捕まえて聞いてみると、本来行くべき空港は開港されたばかりの新空港で80kmくらい離れているようです。焦ります。
何とかタクシーの運転手もがんばって走ってくれてフライトには間に合いました。
全ての路はローマに続いているというけど、全ての空港はローマにつながっていないようですね。
ローマに着いてみると、なんと地下鉄がストで止まっています。しようがないのでホテルまでは歩いて行くこととしました。途中道を間違えて大変でした。
ローマでは定番の映画「ローマの休日」と「天使と悪魔」の登場地に沿って巡りました。
今まで、イタリアといえばダヴィンチかミケランジェロ、ラファエロと思っていましたが、初めてローマに来て感じたことは、ローマはバロック美術のベルニーニの街でした。
事前にベルニーニについて下調べもせず来てしまったので、サンタンドレア・デッレ・フラッテ教会の天使像など見逃してしまったものがたくさんありました。機会があればもう一度しっかり調べてから訪問したいと思います。
教皇ウルバヌス8世が述べた「ベルニーニはローマのために作られ、ローマはベルニーニのために作られた」と言う有名な言葉を知ったのも帰国後でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ローマの宿、メルチェテ通りにあるレジデンツァ モンテチトーリオ。
スペイン広場とトレヴィの泉のちょうど中間にありコロッセオからパンテオン、さらにバチカンまでも殆ど徒歩で観光できる最高のロケーションでした。価格もリーズナブルでおススメです。
近くには安くて美味しいレストランや、日本料理店Hamaseiもありました。私のような旅にはピッタリです。また機会があればここに泊まりたいです。レジデンツァ モンテチトーリオ ホテル
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とりあえず、ホテルから歩いてすぐのトレヴィの泉とスペイン広場を散策。
すごい人出でびっくり。この日はコインを投げている人は少なかった。トレヴィの泉 建造物
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スペイン広場。
定番のジェラートを食べたかったけどお店が見つからず。
今ではここでの飲食だけでなく階段へ座る事も禁止されているようです。スペイン広場 広場・公園
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スペイン広場を上から眺めてみました。禁止されているとは言え、座っている人はいます。下の噴水はベルニーニ親子の作品です。
正面は有名ブランド街、コンドッティ通り。 -
コロッセオです。
朝9時前に行くとチケット販売が9時から。並んで買えたのが10時50分の入場券。時間があるので先に真実の口がある寺院まで先に行って、戻って並んだのが10時30分。そこから入場できたのが12時でした。
とても暑い日で本当に大変でした。コロッセオ 建造物
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俗称コロッセオと呼ばれていますが、フラウィウス格闘場というのが正しい名称。
コロッセオは「巨大」という意味で英語の「コロシアム」の語源。内部のグラウンドは「アレーナ」と呼ばれアリーナの語源です。 -
このコロッセオも『ローマ休日』の舞台のひとつ。アン王女とジョーがスクーターで最初に訪れたのがここ。
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ここから猛獣?
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内部は3階建て。
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ここをスクーターで走りました。
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このシーンです。
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コンスタンティヌス帝の凱旋門。キリスト教を初めて認め自らキリスト教徒になったコンスタンティヌス帝が、ライバルのマクセンティウス帝をミルヴィオ橋の戦いで勝利した記念に建てられたもの。
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フォロ・ロマーノ。入場券はコロッセオとセットでした。
古代読みではフォールム・ロマーヌムと言いローマの公共広場の意味。フォルムとはフォーラムの語源です。
『ローマの休日』では、二人の出会いの場です。アン王女がセプティミウス凱旋門そばの石垣の上で寝ている所にジョンが通りかかる設定でした。フォロ ロマーノ 建造物
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ご存知、真実の口。ジョーが「真実の口」に手を入れて抜けなくなるという悪ふざけをすると、それを信じたアン王女は叫んで号泣。あの有名なシーンはグレコリーペッグのアドリブだったという話ですね。もともとこれはマンホールの蓋という話です。
真実の口広場 広場・公園
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パンテオン。
『天使と悪魔』では、ラングドンはラファエロの墓があるため「土」の現場と考えたが、もともと墓は別のところにあったもので間違いだと気づきました。
ここから物語は一気にラファエロではなくベルニーニがキーになっていきます。
『ローマの休日』では、アン王女とジョーがジェラートを食べたあと、パンテオンの前にあるカフェで休憩するシーンがありました。パンテオン 建造物
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パンテオンの内部。天井が素晴らしい。
ローマ皇帝ハドリアヌスが建てたものであるが、パンテオンとは万神殿と訳され多くの神を祀る神殿の意。
2千年前にこのような柱を持たない巨大なドーム型の屋根を作る高い技術が有ったのは驚きです。ちなみに、フィレンツェのドゥーオモなどを作ったブルネレスキはこのローマ古代建築の技法から学んだとされます。 -
聖マリア・デル・ポポロ教会。
『天使と悪魔』では最初の「土」殺人が起きる教会。
映画と同様に外装が改修中であった。もう撮影からは何年も経つのに未だにね!
写真左手はポポロ広場に通じるポポロ門。北からローマに入る入り口として、ローマに訪れた旅人が必ずくぐる門。ダヴィンチやミケランジェロ、ラファエロなども皆この門からローマに入都しました。サンタ マリア デル ポポロ教会 寺院・教会
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サンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂のチェラージ礼拝堂にはカラヴァッジョの「聖ペテロの磔刑」と「聖パウロの回心」もあり必見です。
ローマに教会を設立したペテロは皇帝ネロの迫害の頃、逆さ磔によって処刑されたと言われています。
バロック絵画の始まりと言われるこれらの絵以降は、黒バックで強烈な光の絵ばかりになって行きました。それゆえ、キリスト教美術史上最も革新的な絵と言われます。 -
カラヴァッジョ作「聖パウロの回心」1601年頃
もともとユダヤ教徒でキリスト教信者迫害の先頭に立っていたパウロは旅の途中で天から光を受け落馬し倒れ、目が見えなくなりました。その後、キリスト教徒アニアナの祈りによって目が見えるようになり改宗しました。目から鱗のようなものが落ちて視力が回復したので、これが「目からウロコが落ちる」の語源だそうです。 -
キジ礼拝堂の「ハバククと天使」
キジ礼拝堂には右にこの像、左側に「ダニエル」の二つのベルニーニ作品がありました。1660年頃のバロック時代の作品としてミケランジェロのルネッサンス時代とは異なる表現が魅力的です。
天使の指す方向は第二の現場「空気」サン・ピエトロ広場。 -
ポポロ門から入都した旅人が最初に見るローマ市街地。
ポポロ広場にある双子の教会。広場の中央にはオベリスクが建っています。
ベルニーニが監督官として工事したこの双子教会のドームは、よく見れば、右の教会は円形だが左は楕円となっています。ポポロ広場から伸びる三本の路を背にしているのですが、その道路の角度が等しくないため全く同じ形に作れなかったようです。そのため少し小さい左のドームを楕円にして斜めから見るようにして、両者が等しく見えるように視覚効果を演出。ベルニーニのアイディアといわれています。
教会の間の路がコルソ通りでヴェネツィア広場に通じています。
この広場の向いが聖マリア・ポポロ教会。ポポロ広場 (ローマ) 広場・公園
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サンタンジェロ城。
パンテオンを建てた皇帝ハドリアヌスの墓廟として建てられたもの。
「サンタンジェロ城」は『ローマの休日』ではアン王女が参加したテベレ川を下る船上パーティーのシーンにも登場します。情報部員に追いかけられた王女がテベレ川に飛び込み辿りついたのは、城の前にあるこの橋です。
この橋もベルニーニの設計で10体の天使の像で飾られています。内、2体がベルニーニ自ら作製した「イバラの王冠を持つ天使」と「INRI の銘を持つ天使」ですが、橋にあるのは弟子によるコピーです。オリジナルはサン・タンドレア・デゥレ・フラッテ教会でしたが見逃してしまったのは残念でした。サンタンジェロ城 城・宮殿
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サンタンジェロ城から眺めるローマの景色は絶景です。
サンタンジェロ城 城・宮殿
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サンタンジェロ城からバチカン市国を眺める。
サンピエロ大聖堂までは、後年ムッソリーニが作ったコンチリアツィオーネ通りで結ばれています。
『天使と悪魔』ではここから見えるサンピエトロ大聖堂まで地下通路で繋がっていることになっているのだが……。サンタンジェロ城 城・宮殿
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サンタンジェロ城からコンチリツィオーネ通りを歩き、サン・ピエトロ寺院まで行きます。
カトリックの総本山サン・ピエトロ寺院は創立以来幾度も増改築が加えられ、16世紀初頭に法王ユリウス2世の命によって大改築がされました。この時の設計者がブラマンテでその後ミケランジェロ、マデルノと引き継がれ最後にベルニーニが1626年に完成させました。サン ピエトロ イン モントーリオ教会 寺院・教会
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サンピエトロ広場。
284本からなる円形の柱を左右に配置し、2つの半円形の柱廊を形成しているベルニーニの傑作建物です。クーポラに登って眺める上からの全景が素晴らしいです。
広場には中央にオリベスク、と脇に二個の噴水がありました。
この広場も実際は未完成で、ベルニーニは大きく開けている東側も柱廊で塞さぎ、円形劇場とする案だったことが記録に残されています。ベルニーニの構想は、サンタンジェロ橋を渡ってボルゴの狭い通りをやってきた巡礼者の目の前に、小さな門を入ると突然広場が開けるようにするという舞台効果を狙ったものだったようです。
コンチリアツィオーネ通りができる前の写真を見るとベルニーニの意図がよく理解できます。 -
サンピエトロ広場に埋めてある「空気」を現わすレリーフ。
『天使と悪魔』の第2の現場。 -
このクーポラは、1505年にブラマンテの設計で開始されましたが、ブラマンテが1514年に死去してしまい、その後ラファエロ、ジョコンドなどに次々に設計が代わり最後はミケランジェロが完成させたそうです。
サン ピエトロ イン モントーリオ教会 寺院・教会
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せっかくですから、クーポラに登ってみました。
朝一番で行けばほとんど並ばずに登れます。
このクーポラはエレベーターで途中まで登ることができ、そこから500段以上の螺旋階段を登ります。こんな急な階段を登っていきます。息が切れます。 -
登った後は絶景が広がります。
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クーポラの上からサンピエトロ広場を望む。奥にはサンタンジェロ城も見えます。
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システィナ礼拝堂とバチカン美術館
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早朝のサン・ピエトロ広場。まだ殆ど人が来ていない。朝一番でクーポラに登るために来ました。
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イチオシ
サンピエトロ大聖堂の最大のお目当てはこのミケランジェロのピエタ。
これが見たくてバチカンに行ったようなもの。
ミケランジェロが若干25歳で完成させた最高傑作。素晴らしい!
磔になった我が子を膝に抱える聖母の像で、ミケランジェロはこの作品のみに自分の署名を入れた。それは当時、この作品が彼の作ではないという噂が流れたため、怒ったミケランジェロが腰帯に署名を入れたのだとされています。
1972年に心ない者の損傷事件が起き、それ以来、ガラスケースの奥に収められる様になってしまった。 -
大聖堂の内部。
このバロック風の壮麗な玉座。聖ペテロの玉座でペテロの使っていた遺物がこのなかにあるらしい。
ブロンズに鍍金、木、大理石、高さ28.5m、1924~33年のベルニーニ作品 -
エヴァンゲリヲンで一躍名を売った?「ロンギヌスの槍」ベルニーニ作
キリストの脇腹を刺したローマ兵士ロンギヌスが「確かに神の子だった」と叫ぶ瞬間が捉えられています。
この像は4.4mという巨像で、ベルニーニは4つのパーツに分けて彫刻し、それを寄せ合わせる方式で作られています。 -
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真ん中のバルコニーに法王がお出ましになる。
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ミケランジェロデザインの制服を絡ったスイス衛兵。バチカンは独立国ですからバチカン国籍を持つ人も400人くらいいます。うち、100人がスイス衛兵です。
1527年、神聖ローマ帝国の軍隊の蹂躙から最後まで守ったのがスイスの傭兵で、それ以来、バチカンを守る兵士はスイス出身の兵士に限られているそうです。 -
コロッセオで苦労したので、バチカン美術館はガイド付きのツアーに参加しました。多少高かったですが待ち時間もなくすんなり入場できたのは良かったです。
当日券で入場するのは凄い人が並んでいました。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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バチカン美術館の地図のギャラリー天井画
残念ながらシスティーナ礼拝堂は撮影禁止でした。ミケランジェロが断りきれずに1501年から描き始めた天井画は1512年に完成。その一番人気のシスティナ礼拝堂は立ち止まって見ることも出来ずトコロテン状態。押し出される間に見上げた「アダムの創造」はやはり必見でした。 -
人気のラファエロの間
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ラファエロの作品「アテネの学堂」。この作品は聖書に記された史実を描いたものではなく、50人を越す古代ギリシャの哲学者ら一堂に集めて描いたもので、中央がアリストテレスとプラトン(ダヴィンチ)、その左はソクラテス、下の方にはピタゴラス。
ダヴィンチの「最後の晩餐」と同様な遠近法「一点透視図法」が用いられており、中央奥の2人に引き込まれていく。ラファエロがフィレンツェ時代にダヴィンチから多くを学んだが、さらに「最後の晩餐」を研究したのも当然の事。登場人物が主役を中心にバランスよく配置されそれらを視線の向きや腕の動きで連動させる工夫は「最後の晩餐」を発展させたものとかんがえられる。
手前で座って何かを書いているのはミケランジェロ。 -
ラファエロ自身も描きこまれています。(右端から2番目)
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ベルヴェデーレのトルソ。
紀元1世紀頃のもので、トルソとはイタリア語で胴の意味、彫刻では手足や頭を欠いたモノを指すそうだ。故意に手足を欠いてトルソのみの美を現したものもあるが、これはヘラクレスの像で欠損したものです。後のミケランジェロが修復を依頼されたが恐れ多くて断ったとされる。 -
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「ラオコーン」1506年にローマで発見されました。オリジナルは紀元前140年頃。
トロイ戦争で、ギリシャの木馬計画を見破ってそれを阻止しようとしたラオコーンがギリシャの神々によって二人の息子たちと共に大蛇に締め殺されるところを描いたもの。 -
聖マリア・デッラ・ヴィクトリア教会。
『天使と悪魔』では第3の「火」の現場。サンタ マリア デッラ ヴィットーリア教会 寺院・教会
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聖マリア・デッラ・ヴィクトリア教会、コルナーロ礼拝堂にある「聖テレサの法悦」ベルニーニ作。
法悦の聖女テレサと黄金の矢を手にした天使が雲に乗っている。天使は優しくテレサの衣を掴み、矢を突き刺そうとしている。 -
ナヴォーナ広場の中央にはベルニーニの代表作「四大河の噴水」
世界の4大河川 ナイル、ガンジス、ラブラタ、ドナウを擬人化したものです。
ベルニーニ最初の公職はナヴォーナ広場の噴水のための送水管の検査官だったそうで、この時期にスペイン広場の「難破船の噴水」やバルベリーニ広場の「トリトーネの噴水」なども数多くの噴水を計画しています。 -
ナヴォーナ広場はパンテオンから歩いてすぐ、もともと古代ローマ時代の競技場をそのまま利用して作られたため、細長い長方形をしている。
ベルニーニ設計による3つの噴水が美しく、『天使と悪魔』では第4の「水」の現場になりました。
左の建物の2階以上は普通の住居のようで、こんな所に住める人は幸せだと思います。ナヴォーナ広場 広場・公園
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イチオシ
サン・フランチェスコ・ア・リーバ教会の「ルドヴィカ・アルベルトーニ」ベルニーニ作。
この作品は街中から離れた下町トラステベレ地区の教会にあるので行くのを躊躇していたのですが、思い切って地下鉄を乗り継いで行ってきました。
普通の教会に普通にポツンと置いてありました。私が行った時は誰も来ておらず、そのうちにもう一人女性が見に来ただけでした。
この作品は本当にエロくて素晴らしい。ベルニーニの晩年の作品だそうです。ベルニーニの最高傑作だと思います。本当に気に入りました。観に行って良かったです。
ベルニーニの独特な表現方法として、衣装表現が素晴らしく、その光と影の効果は作品を最大限に演出しています。その効果のためには、重力の法則は完全に無視されています。
すぐ近くには、サンタ・マリア・イン・トラステベレ教会やチェチリア教会などもあり、日曜日にはフリーマーケットも開かれています。そこで、6,000リラで手に入れた風景画がなんとゴッホの作品だったという事件もあったそうです。ぜひ、またゆっくり来てみたい所でした。
尚、この地区は、スリ、ひったくりの多さで有名ですので、訪れる際はご注意ください。サン フランチェスコ ダッシージ ア リーパ教会 寺院・教会
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サン・フランチェスカ・ア・リーヴァ教会からヴィネツィア広場までは、このトラムに乗って帰って来ました。
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ローマの街には至る所にこのような水飲み場があります。皆、ここで補給しています。私も飲んでみましたが問題ありませんでした。
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『ローマの休日』でジョーがスクーターにアン王女を乗せ、走っていたシーンに登場するのがこの「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂」前のヴェネツィア広場です。
記念堂は、幅135メートル、高さが70メートルのネオ・クラシック様式で、16の円柱が弧を描くように緩い曲線に配置された列柱は圧巻の迫力でした。
この大きさでローマのシンボルのようになっている記念堂も作られたのは1911年でローマでは新参者。完成時には「歴史的遺産を破壊し、落ち着いたローマの美観を損ねた」とさんざんの評価だったよう。ヴィットーリオ エマヌエーレ2世記念堂(ヴィットリアーノ) 建造物
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「カンピドリオの丘」
この丘の名は英語に訳すとキャピトルで、すなわち首都、国の中心という意味です。
もともとこの丘の上にはユピテル(ゼウス)の神殿が建てられていたローマの中心部。その後、ローマ帝国崩壊と共に荒地となっていたが、ルネサンス時代に入り再び政治の中心となりました。
ミケランジェロによってローマのシンボルとしての広場と建物が設計されたそうです。
正面の時計台を持つ建物がローマ市庁舎。左がカピトリーニ美術館、右はコンセルヴァートリ美術館。カンピドーリョ広場 広場・公園
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フォリ・インペリア通り。
コロッセオからヴェネツィア広場の向かう通りで街路樹の枝振りが特徴的でした。 -
イチオシ
ベルニーニ作品巡りの〆としてボルゲーゼ美術館に行きました。
代表作「プロセルビーナの掠奪」1621年です。
この指の食い込みは強烈。大理石の冷たさ、硬さを感じさせません。これを見ずにローマは終れません。
プロセルビーナはゼウスと女神デメテルの娘。アフロディアの策略により彼女に恋をしプロセルビーナを略奪する冥土の王ハデス。ハデスの指が食い込む肌、プロセルビーナの涙など細部まで超絶技巧で劇的に表現されています。ボルゲーゼ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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キューピットに愛の矢を射られたプルトがプロセピナを誘拐すると言う、オヴィディウスの「転身物語」に基づいた場面です。
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ベルニーニは「私は大理石をあたかもロウのように扱うという困難を克服した」と言ったそうだが、まさに納得します。
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ダヴィデ 1623~24年の作品
有名なミケランジェロのダヴィデが、戦いに挑む直前の精神的緊張を全身にみなぎらせているのに対し、ベルニーニのダヴィデは渾身の力を込めて石を放ってゴテリアを倒す瞬間を捉えたものです。
ダヴィの顔は自ら鏡を使って自身をモデルにしています。ボルゲーゼ美術館に有った自画像からも確認できました。 -
「時によって露わにされる真実」1646~52年
ライバル、ボッロミーニからサン・ピエトロの鐘塔建設失敗の濡れ衣を追求されたベルニーニが、「時は真実を明らかにするのは本当だが、大抵は間に合わない」と言ってこの像を制作したといわれている。 -
「アポロとダフネ」1622~5年。
女性の表現はミケランジェロを超えています。
古代ギリシアが高い知性と男性美を象徴する万能の神、アポロでも口説き落とせなかったダフネ。アポロがとうとう追い詰めた時、ダフネは自分の姿を月桂樹に変えてしまいました。アポロがダフネを捕まえるその瞬間が表現されているこの像は、ダフネの指、髪、足のつま先の、身体の先端から徐々に月桂樹の枝に変化していく様子を捉えています。アポロは月桂樹の葉で冠を作り被り続けたため月桂樹は勝者のシンボルとなったそうです。
冷たい大理石を使って柔らかい肉体を表現するというベルニーニの比類ない能力が見られる。 -
「アエネアスとアンキセス」1619年
これもベルニーニの代表作の一つ。二十歳そこそこの比較的初期の作品で、ミケランジェロの影響がみられます。 -
いろいろなお店でパスタを食べましたが、ホテルの近くのレストランで食べたこのシーフードパスタが一番美味しかった。
毎日のように通ったこのお店のほんのすぐ先にサンタンドレア・デッレ・フラッテ教会があったのを知ったのは帰国後、……残念。
さて、一週間楽しんだローマもそろそろ終わりにして、約40年ぶりのフィレンツェに移動します。 -
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ローマの大動脈、テベレ川。
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