2019/08/05 - 2019/08/05
688位(同エリア2816件中)
kiyoさん
4日目 19/08/05 ゲルニカ
朝9時にホテル発、王宮へ向かいます。
王宮の地下駐車場にバスを駐車、そこから地上へ上がったところが王宮前広場でした。次から次へと各国の観光客が広場へやってきていました。王宮はとても大きな石造りの建物で、朝日に白く輝いています。中も見てみたかったところですが、時間がないらしく市内を観光しながらプラド美術館へ。
プラド美術館は、公園や植物園の緑に囲まれたご素晴らしいエリアにあり、傾斜のある敷地で後ろ側に入場口がありました。現在、外壁の修繕工事中でシートで覆われ、そのシートには何かしら絵のような模様が描かれていて、工事中とは思えない見栄えです。
この辺り、かつては貴族やブルジョアの集う華やかな町だったそうです。
プラド美術館に展示してある絵は、3万点の収蔵品のうちの3千点で、有名な着衣のマハ・裸のマハ、アダムとイブ、ルーベンスコレクション、ゴヤのシリーズ、ベラスケスの”ラス・メニーナス”など子供の頃の美術の教科書などで見たことのあるものがたくさん展示してありました。
コースで案内してもらったのは、とてもわかりやすく絵画も鑑賞できましたが、それでは見たりずに自由行動をして夕方再び訪れたくらいでした。ただ、館内写真撮影禁止だったのがとても残念です。
一旦プラド美術館を出てお土産やさんを訪問、その後昼食を食べてツアーとは午後から別行動をして、ソフィア王妃芸術センターへタクシーで行きます。そして、真っ先に206号室に展示してあるピカソの”ゲルニカ”を見に向かいました。
今回の旅は、自分にとってこのゲルニカを目指す旅という位置付けなので、ソフィア王妃芸術センターの206号へ行くことが最大のミッションです。ゲルニカの前には世界中から集まったピカソファンがそれぞれの言語でこの絵について批評をしていて、なかなかその前から動こうとせず、人だかりができていました。
ピカソやダリなどたくさんの現代アートを見て回った最後に、もう一度ゲルニカの前に立ちました。
今度はさっきとは違った人たちが、やっぱりさっきと同じようにゲルニカの内容についてあれやこれやと主張し合っています。何故か若者たちが多かったのが意外でしたが、天才画家の名画は時代を超えて戦争の悲惨さについてメッセージを主張しているわけです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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前日にラ・マンチャからマドリッドまでやって来て、ちょっと手前のホテルに宿泊。なので、朝バスでマドリッド市内へ乗りこんできて、まず目に飛び込んだのがラス・ベンタス闘牛場。
マドリッドの中心部から見ると、東にある -
独特のファサードと円形をしているような感じで、闘牛場とすぐわかります。毎週日曜日に闘牛があるようで、是非とも1回見てみたいものです。ここは、車窓からの見学のみ
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さらに中心部へ行くと、独立広場のアルカラ門があります。
さすが、首都のマドリッドだけあって魅力ある建物が多い! -
アルカラ門からアルフォンソ12世通りを南へ進むと、アトーチャ駅に出ます
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このアトーチャ駅、実は午後から自由行動してソフィア王妃芸術センターへ行くための目印だったのですが、朝確認できて、マドリッドの町の大きさとか位置関係など、地図で予習してきたことと確認ができました
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前の2枚はアトーチャ駅のホームを横から見たところですが、ホームの先端部から見るとこんな感じ。大きな駅のようです
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そのままバスでアトーチャ駅からソフィア王妃芸術センターの横を通り、プエルタ デ トレド門のロータリーを抜けて王宮へと向かいました
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バイレン通りから王宮へと北進するのですが、その手前で立派なサン・フランシスコ・エル・グランデ教会が目に留まります。ここは、フレスコ画などが有名なのですが、ツアーなので通過します
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王宮付近から見えた、マドリッド西部の市街地。西側から見ると王宮は少し小高いところになるため、町が広がっているように見えます
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バスは王宮広場の地下駐車場に入っていきますが、その入口にはアルムデナ大聖堂が見えました。歴史的なすごい建物がこれでもか、というくらい出てきます
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王宮広場地下駐車場。まだ、朝早いのであまりバスが来てないそう
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地下から階段で地上に出ると、正面には王宮がありました
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王宮の反対側には、王立劇場が向かい合って建っていました。その手前は、オリエンテ広場で、フィリップ4世の像があります
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この王宮は、フランスのヴェルサイユ宮殿で生まれ育ったブルボン王朝第1代の国王フェリペ5世が1734年から30年の歳月をかけて造らせたそうです
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カボ・ノバル庭園。たくさんの彫刻の像が並んでいた
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時間が経つにつれて外国人観光客が次々に王宮前広場にやって来ます
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王宮来た面。とにかく、でっかい王宮でした。150m四方の建物に、2700の部屋があるそうです
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王立劇場ではオペラの他、バレエやクラシックコンサートが行われる
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こちらは正面のように見えるが、側面。王宮正面はアルマス広場に面した側になる
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細かく窓を見ると、西洋建築のお手本のような窓の形式となっている
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ここは、王宮側面のまん中、といったところ。通用門みたいなものかも。マドリッドはイベリア半島中央部にあり、メセタの高原のため乾燥していて晴天の日が多い
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個人旅行ならば王宮も中までゆっくり見るのですが、ツアーなのでプラド美術館入場のための時間調整くらいの感じで、ざっと外観を見て、プラド美術館を目指します。
ここは、太陽の門という名の広場で、プエルタ・デル・ソル。クマと山桃の像やゼロkm地点を示すプレートなどがはめ込まれたところを車窓から見学 -
セビリア通りは工事中。しかし、屋上になんと戦車のような像を発見!!
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ソル駅で、マヨール通りからサン・ヘロニモ通りへ入り、国会議事堂前を通過。この先に、プラド美術館がありました。マヨール通りは、旧市街の中を通るため、とても道幅が狭かった
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プラド美術館には、外部にシートが掛けられて改修工事中のようでした。作品鑑賞には問題ありませんが、1819年に開館したという姿を見れなかったのは残念
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プラド美術館裏側に2007年オープンした新館のヘロニモス館。丘の上の教会建築は、サン ヘロニモエル レアル教会で、その右の茶色い建物が新館。
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こちら側が立派な入口のように思えますが、裏側に回って、セキュリティチェックを受けます
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新館の展示作品などPRしていました。こちらは、別料金みたい
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プラド美術館の裏側入口。ちょっと、違和感がありますが、工事中なので仕方ない
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プラド美術館はガイドさんが着いたので、とてもわかりやすい解説によって作品をしっかりと理解することができました。
一番印象に残ったのは、ベラスケスの「女官たち」。ここではじめてみたのですが、さすがに至宝の輝きを放っていました -
写真がないので、日本語版プラド美術館至宝のすべてという解説本を購入して、一先ず、待ち合わせ場所へ行きます。また、自由行動をして、再入場を考えていました
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プラド美術館に隣接するお土産屋さんがH交通社指定のお店で、集合したらここに案内されました。午後の自由行動をした後、夕食へ行くのに、再びここで待ち合わせをするそうです
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お土産の買い物をして、お昼ご飯を食べにレストランへ向かいます。
レストランは王宮の近くで、プリンシペ・ピオ駅前の記念碑ロータリーを通って行きます -
プリンシペ・ピオ駅
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レストランは普通のビルの中で、外観を撮影していないのですが、パエリアのお店でした
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このパエリアをシェアします。まあ、そんなもんです
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昼食後は、ツアーと分かれて別行動。コースではエルグレコが暮らしたというトレド観光でしたが、私はどうしても”ゲルニカ”を見たかったので、先生ご夫婦と3人で、タクシーでソフィア王妃芸術センターへ向かいました。
右が芸術センターで、左の鉄骨の部分は図書館 -
このエントランスは、最近増築されたのか、地球の歩き方と写真が違っているんですね。いわゆる新館部分とでもいうのでしょうか
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ソフィア王妃芸術センター入口。全く、混雑している様子はありません
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チケットを購入して入ると、現代アートの展示スペース。全部見ていたのでは、どれくらい時間がかかるかわからないので、予め選んでおいた作品だけを見ることにしました。
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といっても、素晴らしい作品が多いんですよ。いくら時間があっても足りません。
これは、マン レイの、不滅のオブジェクト。木製+写真 -
ミロ 「パイプをくわえた男」
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ミロ 「ペインティング」
とり、かと思ってしまいそうでした -
ミロ 「スモーカーの頭」
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ミロ 「赤いスポット」
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必ずしも順番通りではないのですが、回廊によって繋がった各展示室に、画家や作品のカテゴリー別に見れるようになっていました
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画像出展:MUSEO NACIONAL CENTRO DE ARTE REINA SOFIA
https://www.museoreinasofia.es/
ゲルニカと対面。言葉を失うくらいの迫力。ピカソの情熱を感じる作品だった -
ピカソ 「フィギュア」
人形と解して良いのやら、図形と考えるべきか、ナゾの作品 -
ピカソ 「青衣の女」
キュビズムに至る前は、このような作品もあったのです -
ピカソ 「ほほえむ婦人のバスト」
ピカソはスペイン出身なので、ここにもたくさんの作品がありました。スペインでも人気で、バルセロナのピカソ美術館は3時間待ちの行列で、見損ねた経験があります -
ピカソ 「フルーツボウル」
同じ画家の作品とは思えない -
ピカソ 「静物(死んだ小鳥)」
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グリス 「テーブルの上のギター」
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アルベルト グレイゼス 「工場のある風景」
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グリス 「ガラス瓶」
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グリス 「ジョゼット・グリスの肖像」
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グリス 「テーブルの上のコーヒーグラインダーとカップ」
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グリス 「ギター」
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グリス 「窓を開けた風景」
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グリス 「丘と開けた窓」
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回廊のファサード。入口からは全く違ったイメージ
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ダリ 「後ろ向きに座る女」
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ダリ 「窓辺の少女」
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サントス 「世界」
見応えのある現代アートがたくさんあって、素晴らしかった -
ソフィア王妃芸術センター入口にて。
マドリッドの世界トップクラスの芸術の力を十分感じ取ることができ、本物のもつポテンシャルに圧倒されました。 -
トレド観光へ行ったツアーのグループとの待ち合わせまでもう少し時間があるので、アトーチャ駅の前からプラド美術館まで歩いて行きます。
ここまで一緒に見てきた先生ご夫婦は、ティッセン・ボルネミッサ美術館に行きたいというので、ここで別行動します -
アトーチャ駅前に宮殿があるのかと思ったら、農林水産省だそうです
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アトーチャ通りを渡ります
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街路樹のたくさんある、プラド通りも渡ります。
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マドリード王立植物園に沿って、プラド美術館を目指します
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プラド美術館は、こちらからアプローチしてもやっぱり工事用のシートに覆われていました。この養生シートもアートの予感を感じます
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本来の正面玄関には、ベラスケスの像があるのですが、今は裏口から入場するので、誰も見向きもしません
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再入場は自分一人なので、プラド美術館の周りをグルリと一回りして、もう一度じっくりと午前中に見た至宝の名画を見直し、目に焼き付けました。再入場は無料でした
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サン ヘロニモエル レアル教会
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教会に隣接して、プラド美術館新館が並んでいます
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教会からプラド美術館を見下ろしてみた
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そして、待ち合わせのお土産やさんへ。(クレーンの右辺り)ジャスト・オン・タイムで、ツアーのメンバーと合流できました
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合流後、マドリード市内のレストランへ夕食に出かけました
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マドリッドの夕食時間、と言っても、真っ昼間のよう
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レストランはマドリッド中心部あたりにありました。ちょっと離れたところでバスを降り、道路を渡ってしばらく歩きました
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お店の中に生ハムがたくさん吊ってあるレストランでした
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これを見ると、ちょっと味見をさせてもらわなければ。。。という気になって一皿頼みましたが、数千円とかなりお高い感じでした。しかし、ヨーロッパの物価は高いので、日本の感覚でものの値段を判断しようとしてはいけません
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午後8時も軽く回っているのに、やっぱり昼中のような感じ。これが、日本とスペインの違いでもあるわけです
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スペインではシエスタという昼寝の習慣があって、お昼に休憩をとるため、夕食時間が遅いのです。それは、日没も遅いため、涼しくなってから行動するということでもあるようです
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午後9時頃、ホテルに帰ってきました。2連泊なので、助かります。しかし、明日は早出で、グラナダを目指します。
コルドバ・グラナダに続きます。
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