2017/05/15 - 2017/05/15
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ドクターキムルさん
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「鎌倉の庭園」(宮元健次著 神奈川新聞社 2007年4月26日 初版発行)に「無量寺跡庭園遺構」が「瑞泉寺のルーツ」として記載されている。しかし、当時は公開されてはいなかった。「無量寺跡庭園遺構」は鎌倉歴史文化交流館敷地内(https://4travel.jp/travelogue/11242674)にあり、私が訪れた平成29年(2017年)5月15日以降は誰もが見ることができることが分かった。
ここで注意すべきことは、鎌倉歴史文化交流館敷地内にある「無量寺跡庭園遺構」は「瑞泉寺のルーツ」ではなく、壽福寺(https://4travel.jp/travelogue/11439733、https://4travel.jp/travelogue/11527036、https://4travel.jp/travelogue/11459045)、浄光明寺(https://4travel.jp/travelogue/11459106、https://4travel.jp/travelogue/11526366、https://4travel.jp/travelogue/11446750)、佛行寺(https://4travel.jp/travelogue/10563197)などに続く一連の庭園跡に過ぎないということだ。ここで注目すべきは壽福寺、浄光明寺、「無量寺」(無量寿院?)はいずれも扇ガ谷にある、あるいはあった寺院である。
ただし、鎌倉時代の幕末に夢窓疎石(夢窓国師)(建治元年(1275年)~ 観応2年/正平6年(1351年)))が造園した瑞泉寺庭園(https://4travel.jp/travelogue/10564255)には裏の金屏山山頂に徧界一覧亭(https://4travel.jp/travelogue/11415208)が建立され、鎌倉時代から変わらぬ富士山のビュ-スポットであり、鎌倉一の富士山が望める景勝地である。
(表紙写真は無量寺跡庭園遺構の崖)
鎌倉歴史文化交流館の別館(敷地の西側。手掘りのトンネル近く)敷地に池遺構があるとしたら、その傍らに寺の本堂の位置も確認できなかったとあり、壽福寺、浄光明寺、瑞泉寺、佛行寺の庭園とは類似性が低いことになる。庭園ではなく、単に鎌倉石の岩盤を掘削して水を溜めただけの貯水池遺構なのかも知れない。
令和元年(2019年)10月1日に出掛けて古我邸を過ぎ鎌倉歴史文化交流館の直ぐ手前まで来ていたのだが、そこの更地にいた紳士と長話になって閉館時間になってしまい、来館して確かめることができなかった。翌日、電話で浪川幹夫学芸員に確認したところ、(1)池跡は別館建物地下にあるということだ。また、(2)鎌倉風致保存会の池跡の写真は池遺構が別館下の建物の地下に埋もれてしまっているために、場所を移して駐輪場の先にその形をかたどっているのだそうだ。
さらに、(3)イヌマキが聳える平らな崖は廃寺以降に石切場として活用された跡だという。
電話からは鎌倉歴史文化交流館の浪川幹夫学芸員は学芸員としては疑わしいレベル(所謂、鎌倉職員レベル;何もやらない、何もできない)であるように感じられた。少なくても電話の先には市職員組合の委員長のような姿が伝わってきた。おそらくは、鎌倉歴史文化交流館の開館日に新入りの女性学芸員を連れてきて、私が受付に質問したいことがあると言ったら、この新人の女性学芸員を紹介してくれたのだが、20年間もこうしたことに興味を持って勉強をしてきた博士からの質問に対しては当然ながら質問内容すら理解できないでいたので、「これから学芸員としてやって行くのであれば、基本的なことからしっかりと勉強して行かねばならない云々」。かつて、驚いたことがあった(https://4travel.jp/travelogue/10600139)ので女性は年齢や見掛けにはよらないのだという経験があった。しかし、彼女はどうやら、戻ってからは泣いていたようで、ここの男性学芸員から「新人にそんな質問をされては本当に困ってしまう。そんな質問はしないでもらいたい。」と抗議された。おそらくは抗議してきたのがこの浪川幹夫学芸員であったと思う。こうした展示施設には私のような歴史に詳しい博士もやって来ることがあるのだから、新人を教育して学芸員としての技量が付いたのであれば学芸員としてこうした展示場に出すべきである。それを来館者に難しい質問はするなとは。やはり、市職員組合根性がしみ込んでしまっている。電話では私は忙しいのでと、こちらが返す間もなく切られてしまった。別に私としてはこの施設について3点だけ確認したかっただけで、こんなレベルで高慢な浪川幹夫学芸員などと話しをしたかった訳ではない。やはり、市職員組合の委員長のような態度で、来館者よりも浪川幹夫学芸員がいつも高慢な態度で偉ぶっていることには呆れてしまった。我々博士の中にはいないタイプだ。
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鎌倉歴史文化交流館の配置図。
配置図の右(西側)が別館。
「さらに別館用地の調査(第 2 次調査)からは、鎌倉時代後期の礎石建物と池・遣り水が谷戸中に配される形で検出され話題を呼んだ。」(「考古かながわ」第59号)(http://www.koukokanagawa.com/080%20folleto/kk59.pdf)とあり、西側の手掘りのトンネル近くに池遺構があることになろう。寺の本堂の位置も確認できなかったとされ、そうだとしたら、壽福寺、浄光明寺、瑞泉寺、佛行寺の庭園とは類似性が低いといえようか。 -
無量寺跡庭園遺構の池跡。石畳で覆われている。
もし、この場所に池跡(庭池遺構)があったのだとしたら、近代になってから、この崖に3つの横穴を穿った者は余りにも風情を知らな過ぎる。
「鎌倉の埋蔵文化財7」(平成14年度発掘調査の概要)(平成16年1月 鎌倉市教育委員会)「2.無量寺跡」(https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/treasury/documents/maibun7.pdf)。しかし、ここからは無量寺跡の庭園遺構の場所を確定することができない。こんな報告書を発行している鎌倉市教育委員会であるから、世界遺産落選も納得できる。
あるいは、論文の「図5」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgarden1993/2008/19/2008_19_35/_pdf/-char/ja)。ただし、図5では東西南北は不明。こんな論文しか書けない「日本庭園学会」の発表者のレベルの低さも相当なものだ。
なお、「無量寺の池 ー 現在は風化を防ぐため埋められ、位置を示すために白い小石が敷かれている」(鎌倉風致保存会)とする写真(http://fuchi.na.coocan.jp/rekishicolumn.html)もある。もし、そうだとしたら、掲載したこれらの写真の中には無量寺の池跡はないことになる。
「さらに別館用地の調査(第 2 次調査)からは、鎌倉時代後期の礎石建物と池・遣り水が谷戸中に配される形で検出され話題を呼んだ。」(「考古かながわ」第59号)(http://www.koukokanagawa.com/080%20folleto/kk59.pdf)とあり、西側の手掘りのトンネル近くに池遺構があることになろう。 -
穴。
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崖には近代の横穴3基が穿たれている。その下には水場か?
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近代の横穴3基。
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やぐら。
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無量寺跡庭園遺構の崖とやぐら。
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無量寺跡庭園遺構の崖。
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無量寺跡庭園遺構の崖。壽福寺や浄光明寺ではビャクシンが植えられている。しかし、この木はイヌマキか何かのような…?
無量寺は真言宗泉涌寺派の寺であったとされる(徳川光圀の『新編鎌倉志』)からイヌマキが…。いや崖が低いのでイヌマキが…。 -
無量寺跡庭園遺構の崖。
「鎌倉の庭園」(宮元健次著 神奈川新聞社 2007年4月26日 初版発行)の写真にはこの木の聳える崖下が「無量寺 庭園遺構」として載っている。ここが「無量寺 庭園遺構」なら、壽福寺、浄光明寺の庭園とも類似している。 -
無量寺跡庭園遺構の崖。
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無量寺跡庭園遺構の崖下に枝垂れ桜。
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無量寺跡庭園遺構の崖にやぐら。
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無量寺跡庭園遺構の崖下に石橋。
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「無量寺の池 ー 現在は風化を防ぐため埋められ、位置を示すために白い小石が敷かれている」(鎌倉風致保存会)とする写真(http://fuchi.na.coocan.jp/rekishicolumn.html)。
この写真からは瑞泉寺庭園との類似性は見出すことができない。 -
鎌倉歴史文化交流館の駐輪場の先に白い小石が敷かれて中に中島のように石が置かれている場所がある。鎌倉風致保存会の写真(http://fuchi.na.coocan.jp/rekishicolumn.html)と同一場所ならば、他にも池遺構が発掘されたのか?
ここが池跡だとしたら、この池に水を引くために、上段にある鎌倉歴史文化交流館別館の崖下に水を集める集水地を作ったことも考えられようか。
このブログからも分かるように、庭園の池の遺構なのか水を溜めた貯水池遺構なのかどうかも疑われ、あるいは、10数年前に発掘されたばかりの「園池」の遺構や史跡でも、ここ鎌倉ではWebで検索してもその正確な場所が分からないということは良くあることで、不思議でならない。そして、それがもう数年も経つと発掘で確認された場所とは異なる場所がその場所となってWebに頻繁に見られることもしばしば起こる。
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