2019/02/18 - 2019/02/18
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ドクターキムルさん
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鎌倉十三仏 鎌倉うめまつり特別参拝で浄光明寺を訪れた。客殿前で大三輪住職から浄光明寺の縁起を聞いた後、「浄光明寺敷地絵図」に従って、その跡を辿りながら山頂を目指す。すなわち、3段の雛壇構成になっている境内のそれぞれの段を見て回り、山頂の冷泉為相墓に至る。最後に客殿裏庭を見て解散になった。勿論、本尊などの仏像についても詳しい説明があった。
五輪塔と宝篋印塔が混在する寺なので面食らった。通常なら開山に習ってどちらかに合わせるものだろうに。
山門が国指定重要文化財にならないのは創建時の場所と違っているからだろうと住職はいう。
客殿裏庭の崖のビャクシンの他に、本堂前にイヌマキと並んでビャクシンが植えられている。おそらくは、最初の寺で崖にはビャクシンなら育つとこが分かり、次に造った客殿裏庭の崖にもビャクシンを植えたのだろう。その余った木を本堂前にも植えたのではあるまいか?なお、真言宗泉涌寺派の寺である覚園寺薬師堂前や願行上人ゆかりの寺である安養院にもイヌマキの木が植えられており、一方、壽福寺や、建長寺、円覚寺の臨済宗のお寺にはビャクシンが植えられている。最初の寺、浄光明寺、佛行寺などの庭園を経て幕末には瑞泉寺の庭園として完成したことが理解できる。
客殿裏庭の崖に掘られたやぐらは2基が繋がっており、2つ合わせた面積では鎌倉では最大であろう。相馬師常やぐら墓やぐら群にある現代になって横穴が開けられた大型やぐらはこのやぐらの広い方よりもやや狭い感じがする。3基目のやぐらも背が高く、広い大型やぐらだ。このやぐらには手前に隧道がある。おそらくは、相馬師常やぐら墓の脇にある民家の崖に通じていたのだろう。この客殿裏庭は「美の壺」や「ブラタモリ」の番組でNHKで放送され、公開の要望が多く、この機会に年に1度だけこうして公開しているのだという。写真は撮ったが、ブログ等での公開は禁じられた。
網引地蔵が国指定重要文化財になっていないのには驚きだ。鎌倉市の文化財課は何も仕事をしていない証明になろう。
地蔵堂路へ続く地蔵院入口の隧道はブラタモリで紹介され、今ではしっかりと道ができてしまっている。人気番組であることが垣間見られる。なお、タモリさんが崖ではなく、横穴(やぐら)に興味を持っていたならば、客殿裏庭にあるやぐらの巨大さに気が付いて驚いただろうに。先代住職が自書の「やぐら」の表紙にこのやぐらをカラー写真で載せたことがやっと理解できた。この寺の住職だから載せたのではなく、鎌倉で最大のやぐらだから載せたのだ。
(表紙写真は網引地蔵)
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門前。
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門前。
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門前。
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山門。
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山門。
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山門。
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山門。
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山門。
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山門。
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山門。
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山門横のポスター。
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山門。
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山門。
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山門。
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山門。
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山門の屋根に上がる飾り瓦。
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山門の屋根に上がる飾り瓦。
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山門。
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山門。
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山門。
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山門屋根。
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楊貴妃観音。
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丸竹。
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客殿。
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客殿。
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客殿の屋根に上がる唐獅子の飾り瓦。
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客殿の屋根に上がる唐獅子の飾り瓦。
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客殿の龍の彫刻。
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客殿にある「禁煙」立看板。
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庫裏。
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今回の受付。
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紅梅。
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庫裏の庭園。
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蹲(つくばい)。
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「境内一円 たき火 喫煙 禁止」看板。
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トイレ。
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鐘楼。
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梵鐘。
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梵鐘に昭和61年(1986年)銘。
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不動堂。
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客殿裏庭入口。
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客殿裏庭。
住職の話ではNHK「美の壺」でも取材に訪れてこの裏庭が紹介されたというが、「NHK美の壺 鎌倉」(平成22年(2010年)発行)には記載はなく、「五のツボ」では瑞泉寺の庭園のおこりは天女洞のやぐらを手掛かりとして明月院の明月院やぐらがある明月院の庭園を挙げている。時代が逆転しており、何と思慮の浅いことか。驚きを禁じえない。
また、「瑞泉寺や覚園寺など、やぐらが庭園の一角をなす寺は多い。」との記述もあるが、覚園寺の十三仏やぐらは近世に掘られた横穴であろう。あるいは、明月院やぐらを「鎌倉最大のやぐらだ。」としているのも、ここ浄光明寺の裏庭のやぐらに入っていれば決して出てこない言葉だ。おそらくは、NHKの撮影クルーが訪れたのであろうが、全てが没になり、こうした可笑しな記載だけが残ったのだろう。 -
客殿裏庭。
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第九佛勢至菩薩。
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「第九佛勢至菩薩」。
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裏の崖。崖を伝うビャクシンが見える。浄光明寺にはこの崖に1本と、本殿前に1本の計2本のビャクシンがある。
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裏の崖に植えられたビャクシン。
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金銅仏。
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慈光院入口の隧道。
浄光明寺にはこの隧道の他に、地蔵堂道(元々は相馬師常やぐら墓の参道)の隧道(ブラタモリの隧道)と客殿裏の庭園崖に掘られた大型やぐらから相馬師常やぐら墓の脇にある民家の崖辺りに通じている隧道(計3つ)が残っている。 -
慈光院入口の隧道。
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慈光院跡のやぐら。
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慈光院跡のやぐら。
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開山の五輪塔。
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慈光院跡のやぐら。
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「百度石」。
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慈光院跡のやぐら。
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「大伴神主家墓所」。
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大伴神主家墓所。
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慈光院跡のやぐら。
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慈光院跡のやぐら。
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慈光院跡のやぐら。
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仏殿(本堂)前にイヌマキとビャクシン。イヌマキは樹齢750年とされ、古木である。しかし、創建時(1251年)にはここには塔頭・慈光院があり、イヌマキの木は植えられてはいなかったはずだ。現在の客殿の場所から仏殿がこの地に移されてイヌマキの木が植えられたのだろう。
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仏殿(本堂)。
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仏殿の三世仏。真ん中が阿弥陀如来。平成仏だ。
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経塚から出土にた常滑焼の大型甕。
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収蔵庫に重要文化財看板。
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収蔵庫裏手のやぐら。
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収蔵庫裏手のやぐら。
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観音堂裏手のやぐら。
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観音堂横のやぐら。
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観音堂横のやぐら。
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仏殿裏の五輪塔と宝篋印塔。
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観音堂横のやぐら。
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地蔵院の上り口の階段。
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地蔵院の上り口の宝篋印塔。
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階段脇にもやぐら。
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やぐら内に安置された網引地蔵。
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網引地蔵横のやぐら。
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網引地蔵やぐら。
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網引地蔵。
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網引地蔵。
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網引地蔵の裏に建立年の銘がある。
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やぐら内。
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網引地蔵やぐら側面奥に五輪塔。
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網引地蔵やぐら側の室。
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網引地蔵やぐらの中にある石碑。
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網引地蔵やぐらの柱穴。
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網引地蔵やぐらの柱穴。天蓋を吊るしたのだろう。
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網引地蔵やぐらの柱穴。
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網引地蔵やぐら。見終えて次々と出て来る。
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「国指定史跡 冷泉為相墓」。
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上り口のやぐら。この左奥に新しい道ができている。
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地蔵堂路の隧道。ブラタモリのトンネルとして今では踏み慣らされて道ができている先にある。
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ブラタモリのトンネルとして知られる地蔵堂道(元々は相馬師常やぐら墓の参道)の隧道。相馬師常やぐら群の急な階段を上った先に繋がっているという。
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冷泉為相墓。江戸時代に高崎藩家老の親子が修繕した。
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先には相模湾。
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浄光明寺敷地絵図。
地蔵堂路は現在の相馬師常やぐら墓の参道であろう。
絵図の左び延寿堂があるが、建長寺の延寿堂は亀ヶ谷坂峠下にあったとされる。現在の延寿堂地蔵尊が安置されているその先である。浄光明寺の裏山の先の谷戸(本田家がある谷戸)までは現在も(カナメ山温泉の)鉱泉が引かれている。建長寺の延寿堂では鉱泉を沸かした温泉で、一方、浄光明寺の延寿堂では井戸水を沸かした湯だとしたら、療養施設としては差があり過ぎようか。
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