2019/08/03 - 2019/08/03
2位(同エリア174件中)
noelさん
この旅行記のスケジュール
2019/08/03
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バスでの移動
バルセロナ15時30分→タラゴナ17時
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Autopista del Mediterraneo(メディテラネオ自動車道AP-7下車 17時
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ラス・ファレラス水道橋17時→17時30分
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バスでの移動
タラゴナ17時30分→サービスエリア
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バスでの移動
サービスエリア→バレンシア(ホテル)20時30分
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この旅行記スケジュールを元に
バルセロナ観光の後は、バレンシア方面へ向かいます。
その途中にあるのがタラゴナです。
ちょうど高速道路のすぐそばにありますので、車だと立ち寄りやすい場所でした。
しかもセゴビアほどの規模ではありませんが、世界遺産です。
こんなに簡単に世界遺産に立ち寄れてラッキーです。
しかも私の好きな古代ローマ遺跡の1つです。
【旅程】
8月2日(金)
羽田14時05分発→フランクフルト18時45分着
ルフトハンザ航空LH717便(11時間40分)
↓
フランクフルト21時00分発→バルセロナ23時00分着
ルフトハンザ航空LH1138便(2時間)
8月3日(土)
バルセロナ市内観光
カサ・バトリョ→カサ・ミラ→サンパウ病院→サグラダ・ファミリア→カタルーニャ広場→カテドラル
↓
タラゴナ●
ラス・ファレラス水道橋
↓
バレンシア
8月4日(日)
バレンシア観光
ラ・ロンハ
↓
クエンカ市内観光
↓
ラ・マンチャ地方
カンポ・デ・クリプターナ
↓
マドリッド
8月5日(月)
マドリッド市内観光
プラド美術館
↓
トレド観光
カテドラル→サント・トメ教会
マドリッド
8月6日(火)
コルドバ観光
花の小径→メスキータ
↓
グラナダ
アルハンブラ宮殿
8月7日(水)
グラナダ市内観光
カテドラル
↓
ミハス
↓
セビージャ
フラメンコショー鑑賞
8月8日(木)
セビージャ市内観光
スペイン広場→カテドラル→ムリーリョ公園→アルカサル→カテドラル→ヒラルダの塔→黄金の塔
↓
エヴォラ歴史地区観光
ディアナ神殿→ロイオス教会→カテドラル→サン・フランシスコ教会
↓
リスボン
8月9日(金)
ロカ岬
↓
ジェロニモス修道院→ベレンの塔→発見のモニュメント
↓
シントラ観光
シントラ王宮
↓
リスボン
8月10日(土)
リスボン発7時15分→フランクフルト11時15分着
ルフトハンザ航空LH1173便(3時間)
↓
フランクフルト18時10分発→
8月11日(日)
羽田12時15分着
ルフトハンザ航空LH716便(11時間05分)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 観光バス
-
バルセロナを後にして、タラゴナへ向かいます。(車窓)
-
お墓のようです。そばには糸杉の木々が見えます。
糸杉は生命や豊穣を表していますが、また死の象徴でもあります。
そのためご覧のように、お墓によく植えられています。 -
Pont del Diable Tarragona
タラゴナの悪魔の橋・・・・・ってちょっと怖い呼び名です。
Lagueducte de les Ferreres(ラス・ファレラス水道橋)です。
なぜ悪夢の橋かと言うと、ちょっとした物語がありました。
後ほど・・。 -
カタルーニャ州タラゴナ県の県都のタラゴナは、バルセロナから約100km南西にあります。
タラゴナ市内はこの地図の下部です。海が目の前です。
そしてこの橋はタラゴナから、更に北西へ約4km向かった場所にあります。
Google Earthより -
周囲は木々に囲まれています。
丸く破線で囲った部分が水道橋です。
すぐ側を高速道路が通っているのがわかると思います。
Google Earthより -
Via Augusta(アウグスタ街道)です。
古代ローマ時代にヒスパニア(イベリア半島)を通っていたのがこの街道です。
ヒスパニアにおいて、最重要だったのがこの街道でした。
これはアウグストゥスに因んで名前がつけられました。
そしてN-340とA-7号線がかつてのアウグスタ街道沿いに建設されました。
Gades(カデス)に始まり、 Valentia(ヴァレンティア(ヴァレンシア))、そして Tarraco (タラコ(タラゴナ))・・・Narbo Martius(ナルボ・マルティウス)までで約1500kmあります。
さすが「全ての道はローマに通ず」です。
wikipediaより -
Autopista de la Mediterrania
(メディテラネア高速道路)沿いです。
中央の横に長いのが水道橋です。
Google Earthより -
見えてきました。
実は「悪魔の橋」と呼ばれるのは、他にも結構あるようです。
同じくスペインのセゴビアの水道橋もそうです。
イタリアのルッカから北20km先のマッダレーナ橋もそうです。
ドイツのザクセン州の ラコツ橋もそうです。
スイス南部のトイフェルスブリュッケ橋もそうです。
案外色々あるものです。
いずれにせよ、人間技とは思えないので、きっと悪魔が作ったのだろう・・・と思われたのでしょう。 -
こちらは「タラゴナの考古遺跡群」の1つとして、世界遺産になっていますが、あまり手が加えられていないようです。
自然な状態で木々が繁っています。 -
Lagueducte de les Ferreres(ラス・ファレラス水道橋)
何にもない所にあります。ローマ帝国時代は、Tarraco(タラコもしくはタラッコ)と呼ばれていました。
イベリア半島の中でも最も古いローマ人の集落であり、半島領土の大部分であるヒスパニア州の州都でした。
ローマのスペインの主要な行政上および商業上の都市でした。
そして初期キリスト教時代までのローマ人居留地の一部が明らかになっています。 -
紀元前27年、初代ローマ皇帝Augustus(アウグストゥス)はスペインのカンタブリアに赴きました。
ただ彼の健康状態が悪くなったため、彼はタラコに滞在することになりました。
どうやら、アウグストゥスは市内に祭壇を建てていたようです。
その後タラコの住民は、アウグストゥスに祭壇の上にヤシの木が繁ったと不平を言いました。
それはあまり使われないことを意味してるようです。
アウグストゥスの下でタラコは繁栄しました。
作家Pomponius Mela(ポンポニウス・メラ)は、1世紀にこのように述べています。
「タラコはこの海岸で最も豊かな港です」と。
西暦14年8月19日のアウグストゥス帝の死後、皇帝は正式に神格化され、西暦15年にタキトゥスが言及したように、タラコの最東端、コロニアルフォーラムの近くに神殿が建立されました。 -
道もこんな風に、あまり手が加えられていませんでした。
-
橋の上を歩くこともできるようです。
橋の上は人が一人通れる程度のようです。
幅が約1mぐらいです。ちょっとドキドキしそうです。
一応メンテナンスはしたようですが。
私たちは、ちょっと立ち寄った程度ですので、眺めただけで終わりました。 -
タラゴナには、城壁、地方フォーラム、サーカス、コロニーフォーラム、ローマ劇場、円形劇場、西ゴート大聖堂(サンタ・テクラ大聖堂)とロマネスク教会、初期キリスト教のネクロポリス、スキピオスの塔、メドル採石場、6km離れた国道340号線上のエシピオネスの塔、20km離れた所のベラ・アーチ、ローマ時代の都市を結ぶ道路上によくあった共同墓地などの遺跡がたくさんあります。
-
真正面からの顔です。
しっかり計算された綺麗なアーチです。 -
ズームしました。
この構造は、2層のアーチを形成するためにモルタルなしで積み重ねられた大きな切石から建てられました。 -
石造りの橋は全長217m、高さ27m、幅2mあります。
またご覧のように2層のアーチ構造になっています。
上は25のアーチ、下は11のアーチで支えられ、太さは1.8mもあります。 -
この水道橋はフランコリ川から町に水を運ぶための壮大な建築でした。
かついては北から南へと水が水道橋の上を流れていました。 -
ちなみに古代ローマのインフラは多岐にわたっています。
しかもとても重要です。
まずは「すべての道はローマに通ず」のローマ街道です。
浴場、橋、闘技場、音楽堂、図書館、水洗トイレ、上下水道システム、城壁、霊廟、神殿、噴水、他各種公共システム・・・などなど。 -
イチオシ
Pont del Diable(悪魔の橋)
悪魔との契約「一晩で橋を作ったら、人間の血をくれる」という条件で、悪魔は一晩で水道橋を作りました。
でも人々は悪魔を言いくるめて、最後には悪魔を退治したという言い伝えから、悪魔の橋と呼ばれているらしいです。
他の橋でも色々な言い伝えがあるようです。
確かに古代の人が作った壮大な建造物を後世の人が初めて目にしたら、驚嘆するでしょう。そしてそれとともに、色々と想像を巡らす事でしょう。そんな中、賢者や時の有識者、あるいは神官や巫女、司教などなど・・・が言った説を信じるでしょう。 -
他にも水道橋が下記のようにあります。
イタリアのクラウディア水道橋(58年)
カリグラ帝の治世38年に建設され、クラウディス帝の治世で完成しました。
ローマ8番目の水道橋です。
アニエネ川からローマに水を供給していました(約69km離れてました)
公園内にあります。そして他にも5つの水道橋も公園を通っています。
フランス南部のポン・デュ・ガール水道橋(BC19年頃)
現存する古代ローマ水道橋の中では、最も保存状態が良い水道橋です。
全長275m、高さ49mもあり三重アーチになっています。これを5年で完成させました。
スペインセゴビア旧市街のセゴビア水道橋(BC1世紀頃、こちらの方がタラゴナよりも有名です)
全長728m(当時1622m)、高さ28.1m
同じくスペインのメリダにあるミラグロス水道橋
全長830m、川の部分25m、柱は73本残ってます。三重構造のアーチですが、大分壊れているのが残念です。水道橋の下を交差してるのは、アルバレス川です。
そして水道橋ではありませんが、グアディアナ川にかかるローマ橋は、全長792m、60のアーチを持っていて、古代の物では最長です。
そんなわけで、機会があったら、メリダにも行ってみたいです。
ちなみに近くにサン・ロレンソ水道橋という物もあるようなのですが・・。
トルコ・イスタンブールのヴァレンス水道橋(378年)
コンスタンティヌス1世が建設し、378年ヴァレンス帝治世時代に完成しました。
当時は約1kmあったものの現在は約800mです。
イスタンブールに行った際に、このアーチの下を車で通りました。
チュニジアのザグーアン水道橋(昔のカルタゴ・・2世紀)
ハドリアヌス帝時代に建設され、ローマ帝国の中で最も長く、現存する部分だけで20kmほどあります。かつてはザグーアンからチュニジアまで132kmもありました。
カエサリア・マリティマ(海辺のカイサリア)の水道橋
イスラエルのパレスティナの港湾都市にあります。
カエサリアはヘロデ王が作った街です。アウグストゥスにちなんで、「カエサリア(カイサリア)」と名付けられました。
ちなみに2017年にエジプト旅行をした際に、カイロのローダ島あたりからシタデルまで長い水道橋がありました。現存しているものは14-5世紀に作られたものとのことですが、元々はローマ時代に建設されたもののようです。 -
下記はローマ水道です。
都市部などへの水の供給のため、水道がこのように建設されました。
1 Aqua Appia(アクア・アッピア水道)・・ローマ帝国最古の水(BC312年)
2 Aqua Anio Vetus(アニオ・ヴェトゥス水道)
3 Aqua Marcia(マルキア水道)
4 Aqua Tepula(テプラ水道)
5 Aqua Iulia(ユリア水道)
6 Aqua Virgo(ヴィルゴ水道)
7 Aqua Alsietina(アルシエティナ水道)
8 Aqua Claudia(クラウディア水道)
9 Aqua Anio Novus(新アニオ水道)
10 Aqua Traiana(トライアーナ水道)
11 Aqua Alexandrina(アレクサンドリナ水道) -
角度を変えて見てみます。
ちょうど二重構造になっているのですが、下部が欠落している部分もあります。
1番手前に見えるアーチがそうです。 -
ちなみにタラゴナの円形競技場(目の前には海があります)では、259年にキリスト教の司祭等が処刑されました。
この頃はキリスト教が認められていませんでした。
キリスト教のフルクトゥオーゾ司祭とその助祭であったアウグリウスとエウローゲです。(タラコ出身)
また彼らの他にも多くの信者が処刑されたといわれています。
そして4世紀になってキリスト教が国教になったため殉教した3名の司祭と助祭の霊廟が建設されました。
そして西ゴート時代を経て教会が建てられ→修道院→牢獄→廃墟→そして現在は劇場として修復されました。 -
小径を通って戻ります。
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道路に続く道です。小さな道です。
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回転式の門です。
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安全を確認して、横断歩道を渡って車に戻ります。
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バレンシア方面へ移動します。
ちなみに途中に寄ったサービスエリアには、パエリアセットがありました。
パエリアの鍋と米もついてました。
最初買おうかと思ったのですが、夫に窘められて止めておきました。
重いですし、家にはもうパエリア鍋ありますし・・・。(-_-;)
旅行してると、ついつい要らない物まで買ってしまいます。反省。 -
ホテルに到着した頃は、すっかり暗くなっていました。
XON"S VALENCIA(クソンス・ヴァレンシア) -
金庫です。
スペインに来て初めて6桁のパスワードの金庫を使いました。
このホテルだけではなく、他も6桁でした。(バルセロナも)
去年のイギリス旅行の時までは、全部4桁でした。
最近このようにセキュリティが厳しくなったのか、あるいはスペインが厳しいのかわかりませんが。 -
ドアを開けた状態で、金庫の内側にある緑色のボタンを押します。
6桁の番号を押して最後に#を押します。
開けるときは・・
6桁のコードを押して#を押します。
ドアのノブを右に回します。
閉めるときは・・
6桁のコードを押して#を押します。
ドアのノブを左に回します。 -
夕食はホテルで頂きました。
お魚のフライとジャガイモ添え -
ミネストローネスープ
-
チョコのケーキ
ごちそうさまでした~~~!
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